■「誰が受賞しても、誰も文句を言わない」(貴島明日香)「どれが選ばれても申し分ない」(柴那典)
国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN』各部門のノミネート作品を発表する『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』ノミネート作品発表会が、4月17日、都内で行われた。
本発表会では、5月21日・22日に迎える『MUSIC AWARDS JAPAN』授賞式に向けて、アーティストをはじめとした音楽関係者が選んだ各部門5作品/アーティストのノミネート作品を発表。そして、今回発表されたノミネート作品から最終投票を経て、最優秀作品が決定する。
発表会のステージには、ゲストの小籔千豊、貴島明日香、松島功、柴那典が登壇。ノミネート作品やアーティストについて、それぞれの言葉で思いを語った。MCはクリス・ペプラー&住吉美紀。
【イベントレポート】
MCのクリス・ペプラー&住吉美紀によりアワードの概要が説明され、主催者代表として『MUSIC AWARDS JAPAN』実行委員会の野村達矢委員長が挨拶。続いて、主要6部門のトロフィーが野村・クリスによりアンベールされ、クリスタルのなかに赤が映える美しいトロフィーに発表会に参加した記者たちが目を奪われた。
ここでゲストの小籔千豊、貴島明日香、松島 功、柴 那典が呼び込まれ、さっそく主要6部門の発表へ。
■最優秀ニューアーティスト賞
FRUITS ZIPPER
Number_i
Omoinotake
tuki.
こっちのけんと
各アーティストの名前が、紹介VTRとともに紹介され、5組のノミネートが発表されたところで、MCとゲストのトークへ。小籔が、オンラインゲームを一緒にやった中高生を通じて“なぁぜなぁぜ”(※)を初めて知ったと、FRUITS ZIPPERの影響力についてのエピソードを語る場面も。また松島が、5組のうちメジャーレーベルからのリリースなのはOmoinotakeだけであることを指摘。TikTok経由での楽曲の広がり方など、音楽の届けられ方の変化について語った。
※FRUITS ZIPPERが2023年2月にリリースした楽曲「ハピチョコ」のワンフレーズ“なぁになぁに”をきっかけに生まれた言葉。
■最優秀アルバム賞
ANTENNA / Mrs. GREEN APPLE
LOST CORNER / 米津玄師
LOVE ALL SERVE ALL / 藤井風
replica / Vaundy
SCIENCE FICTION / 宇多田ヒカル
貴島が、Mrs. GREEN APPLEの『ANTENNA 』は、とにかくたくさん聴いたとコメント。そして柴が、音楽がストリーミングなどで楽曲単体で聴かれる時代になったことで、アルバムならではの作品性をどう発揮するかがアーティストの美学の見せどころであるとコメント。さらに、タイアップ曲や主題歌等が満載の米津玄師の『LOST CORNER』が、楽曲を通しで聴くことから立ち上がるストーリー性や展開が重要視されていると解説すると、小籔が、自身が所属するジェニーハイのアルバムの曲順を、川谷絵音が熟考して決めていることを知り、適当に決めているわけじゃないんだなと気が付いたと、笑いをとる流れに(笑)。
■最優秀アジア楽曲賞
Satu Bulan / Bernadya(インドネシア)
the cutest pair / REGINA SONG(シンガポール)
Supernova / aespa(韓国)
WAY 4 LUV / PLAVE(韓国)
GHOST / JEFF SATUR(タイ)
松島が、Bernadyaはインドネシアで非常に多く聴かれているが、REGINA SONGは自国(シンガポール)ではあまり聴かれておらず、TikTokなどを通じて海外で圧倒的に聴かれていると、それぞれ背景がまったく違うことを解説。また、K-POPファンの貴島がaespaを、かわいくて癒やされるというよりは、かっこよくて憧れてしまうアイドルであると、その魅力をを力説する場面もあった。
■Top Global Hit From Japan
It’s Going Down Now / Lotus Juice / 高橋あず美
WOKE UP / XG
アイドル / YOASOBI
死ぬのがいいわ / 藤井風
真夜中のドア〜stay with me / 松原みき
海外の一般リスナーの投票によって選ばれた、画期的なカテゴリー。柴が、Lotus Juice / 高橋あず美の「It’s Going Down Now」について、日本では逆にこの曲のことを知っている人が少ないことを指摘し、海外で「見える化」された例であると解説。さらに、かつてアニメの主題歌ばかりが注目を集めていた状況を経て、様々な角度から日本の音楽の多様性にスポットが当たるようになってきた今の時代の潮流をわかりやすく語った。
■最優秀アーティスト賞
・Creepy Nuts
・Mrs. GREEN APPLE
・Vaundy
・YOASOBI 1516
・藤井風
貴島が「誰が受賞しても、誰も文句を言わない」と、会場にいるすべての人の気持ちを代弁。さらに、先ほどのミセスに続いて、「Vaundy、聴かない日はなかった」と2024年を振り返った。松島も「皆さん納得の顔ぶれ」としたうえで、ストリーミングランキング等におけるMrs. GREEN APPLEの圧倒的な勢いについて言及。これにも全員が納得の表情だった。
■最優秀楽曲賞
APT. / ROSÉ & Bruno Mars
Bling-Bang-Bang-Born / Creepy Nuts
アイドル / YOASOBI
満ちてゆく / 藤井風
ライラック / Mrs. GREEN APPL
発表が終了した途端、クリスが「これは(1曲を選ぶのが)難しいんじゃないですか?」とひと言。柴も「どれが選ばれても申し分ない」と太鼓判。さらに『MAJ』が、アーティストをはじめ、音楽関係者を中心に選ばれるアワードであることに関連して、単にヒットしているだけでなく、プロが「やられた!」と思ってしまうような楽曲、つまりは楽曲の強度を基準に選ばれた5曲であると解説。また、ここに海外の楽曲である「APT. 」が選ばれていることの意義についても言及した。そして小籔が、新幹線でYOASOBIの動画を観て夢中になって、岡山で降りなければならないところ福山まで行ってしまったというほっこりエピソードを披露(笑)。
■その他の部門
主要6部門の発表のあとは、それ以外の44部門のノミネートを、まとめて紹介。柴が、知る人ぞ知る玄人好みのアーティストが並ぶ<最優秀国内オルタナティブアーティスト賞>や、アイドルのカテゴリーに正面から向き合う<最優秀アイドル賞>など、注目の部門について言及。また、松島が、SNSでの楽曲使用数、再生数などから決定される<最優秀バイラル楽曲賞>について語るなど、様々な見どころのヒントが提示された。
■ついに最終投票がスタート!
4月17日16時より最終投票の受付がスタート。その結果は、5月21日・22日に迎える『MUSIC AWARDS JAPAN』授賞式(京都・ロームシアター京都)で明らかとなる。
イベント情報
『MUSIC AWARDS JAPAN 2025 KYOTO』
05/21(水) 京都・ロームシアター京都
05/22(木)京都・ロームシアター京都
※開催ウィーク:05/17(土)~05/23(⾦)
放送:NHKにて生中継 ※22日(木)のみ
配信:YouTube(グローバルストリーミングパートナー)にて全世界配信予定 ※一部地域を除く
番組情報
『MUSIC AWARDS JAPAN RADIO:GET READY』
05/12(月)〜05/18(日)
※この期間中に全国民放FMラジオを中心に60分もしくは55分で放送。放送日時は各局で後日発表予定。
出演:クリス・ペプラー
『MUSIC AWARDS JAPAN』公式メディア『OTOMO』
https://otomo.net/
『MUSIC AWARDS JAPAN』公式サイト
https://www.musicawardsjapan.com/







