■放送100年を記念した特集ドラマ、舞台は100年後・2125年の火星
NHKが2025年12月に放送する予定の、放送100年特集ドラマ『火星の女王』の第一弾出演者が発表。国際オーディションを経て選出されたスリ・リンと、菅田将暉が出演することが明らかになった。
『火星の女王』は、100年後・2125年が舞台となるドラマ。火星に10万人が移住した世界で、未知の力を持った謎の“物体”が現れたことで、あらたな時代が動き出していく。
このたび、本作への出演が発表されたスリ・リンと菅田将暉からのコメントも到着した。
【出演者コメント】
■スリ・リン(リリ-E1102役)
音楽好きの22歳。生まれながらに視覚障害がある。火星のアカデミーを卒業し、地球に向かおうとしていた。ラジオ好きで、ラジオから流れた曲を聞いたことで地球のバンド「ディスク・マイナーズ」のファンとなる。<コメント(日本語訳)>
リリを演じることができて、そしてドラマの想像を絶する未来で皆さんとご一緒できるなんて、本当に幸せです。こんな素晴らしい人生を一度送ってきたような感じがして、火星のことを思い出すと、温かくて苦しくて幸せな思い出が、今でも本当の夢のような存在です。
■菅田将暉(白石アオト役)
ISDA の日本支局に務める若手職員。鉱物について詳しい。ディスク・マイナーズのファン。火星で行われた研修でリリと出会い、互いにディスク・マイナーズのファンであることから意気投合した。父が22年前に行方不明に。その原因がある科学者のせいではないかと疑い続けている。<コメント>
放送100年。100年後のぼくらの話。
想像の先の先をイメージしながらのお芝居は、未知との遭遇の連続でした。
しかし、進化したテクノロジーの隣には、良くも悪くも変わらない体温がありました。
未来を想像しながら観るのが楽しみです。
■あらすじ
それは、出会うはずのなかったものとの遭遇だった。
2125年。人類が火星に移り住んで40年、そこに“安定”という言葉は存在しない。
ISDA(イズダ/惑星間宇宙開発機関)による支配、自由に暮らしたい住民たち、火星社会は静かに揺れていた。
そんな中、“それ”は突如現れた。人知を超えた超常現象とともに。
誰が創ったのか、なぜここにあるのか。
そして、それは人類にとって、希望なのか、それとも――禍(わざわい)なのか。物語の主人公は目が不自由なリリ-E1102。
火星で生まれ育ち、厳しい訓練をやり遂げ、地球行きの宇宙船に乗る決意をしていた。
それはある特別な人に会うため。白石アオト──地球で暮らすISDAの若き職員。
ふたりの間に交わされた、まだ誰にも話していない約束。
でもその日、リリは運命を狂わす大事件に巻き込まれてしまう。その事件をきっかけに動き出す“火星と地球の思惑”。
その全てが、“それ”とつながっていく。これは、未知なるものと立ち向かう人々の物語。
日本小説界の鬼才・小川哲の原作を元に、感情を繊細に紡ぐ吉田玲子が脚本を手掛ける。
心をえぐるほどリアルで、息をのむほど美しい本格SFドラマです。
番組情報
NHK総合『火星の女王』
2025年12月放送予定 89分×3本
原作:小川哲
脚本:吉田玲子
出演:スリ・リン 菅田将暉 ほか
演出:西村武五郎 川上剛
NHK 放送100年 特設サイト
https://www.nhk.or.jp/hoso100th/

