北村匠海主演、綾野剛、林裕太共演の映画『愚か者の身分』(10月24日公開)が、9月17日〜26日に韓国・釜山にて開催となる『第30回釜山国際映画祭』のコンペティション部門に選出された。
■映画『愚か者の⾝分』について
『愚か者の⾝分』は、第⼆回⼤藪春彦新⼈賞受賞作、⻄尾潤の『愚か者の⾝分』徳間⽂庫)を、Netflixドラマ『今際の国のアリス』シリーズ、『幽☆遊☆⽩書』(2023年)などの話題作を⼿掛けるグローバルコンテンツを創造するプロデューサー集団 THE SEVENが初の劇場作品として映画化。監督は、岩井俊⼆監督の元で⻑年助監督として活躍し、⼈間ドラマを巧みに描くことに定評のある永⽥琴。
主演に北村匠海、共演に綾野剛、林裕太の豪華実⼒派キャストが集結し、貧しさから闇ビジネスの世界に⾜を踏み⼊れてしまい抜け出せなくなった3⼈の若者たちの運命と友との絆を描く。彼らの“3⽇間”の出来事を、3⼈それぞれの視点が交差するトリック感のある展開でエンターテインメントに仕上げながら、若者たちの貧困・世界に侵⾷される⽇本・闇ビジネスの深淵など、今多くの⼈が感じている共感できる社会的テーマも織り込まれている。
■映画『愚か者の身分』本予告
■【画像】映画『愚か者の身分』キービジュアル
■釜山国際映画祭から発表された選定理由
今回選出されたのは、第30回を記念して、これまでの非コンペ型から変換し、2025年から新設された部門で、世界三大映画祭と謳われるカンヌ、ベルリン、ベネチアと同様にコンペ形式へと歴史的な転換を迎えると発表された、釜山国際映画祭の“メインコンペティション部門”。1996年に創設され、世界中の映画人から愛されるアジア最大級の映画祭のひとつとして、アジア映画のさらなる飛躍を後押し、大きな期待と注目を集めるこの部門で、本作はアジア各国から選ばれた14作品の精鋭作とともに、最優秀作品賞を含めた5つの釜山アワードを巡って競うことになる。
釜山国際映画祭側は、選定理由について「複雑な心理劇であり、若者たちの成長物語であり、暴力が現実の奥深くまで浸透した現代大都市を冷静に映し出す自画像」と評価。選出決定を受け、永田琴監督と、闇ビジネスに手を染めながら、騙した犯罪者を気に掛ける一面も併せ持つ、繊細かつ大胆な若者・タクヤを演じた主演の北村匠海からも喜びのコメントが到着。併せて、新場面写真3点も解禁された。
■永田琴監督 コメント
釜山国際映画祭コンペティション部門選出の第一報を聞いた時、3人のメインキャストと一緒にいました。だから冷静なフリをしていたんですが、しばらく言葉が出ませんでした。この映画祭の土俵に上がることは、監督として目標であり夢でした。信じられないという思いが正直なところで、翌日、やっとジワジワと喜びが湧いて来たほどです。
これまであまり映画祭に縁のない映画制作をしてきた私にとって『愚か者の身分』は紛れもなく勝負作です。それをアジア最大の釜山国際映画祭でワールドプレミアとして上映できることは、本当に監督冥利に尽きます。しかも今年は30周年という記念すべき年。こんなに嬉しく光栄なことはありません。このご縁と幸運に心から感謝いたします。
■北村匠海 コメント
『愚か者の身分』を釜山国際映画祭のコンペティション部門に選出していただきました。大変嬉しく思います。青春も悲劇も痛さも愛おしさも全て平等に詰まっている映画だと僕は感じています。日本の片隅でひっそりと生きていて、誰からも目を向けられず、それでも「俺たちは確かにここに居るぞ」と小石を投げながら叫ぶ彼らの思いを是非観ていただきたいです。
心臓の鼓動を感じてください。
僕らは確かに生きたんだ。それはきっと誰かが抱きしめてあげなければいけないと思うのです。
■【画像】新場面写真
■映画情報
『愚か者の身分』
10月24日(金) 全国公開
出演:北村匠海
林裕太 山下美月 矢本悠馬 木南晴夏
綾野剛
監督:永田琴
脚本:向井康介
原作:西尾潤『愚か者の身分』(徳間文庫)
主題歌:tuki.「人生讃歌」
配給:THE SEVEN ショウゲート
(C)2025 映画「愚か者の身分」製作委員会
■関連リンク
映画『愚か者の身分』作品サイト
orokamono-movie.jp


