岩田剛典が主演を務める映画『金髪』(公開中)が、第38回東京国際映画祭コンペティション部門 観客賞を受賞。メガホンを取った坂下雄一郎監督について、メイキング写真とあわせて公開された。
■独自の視点とユーモアで現代社会を切り取る、坂下雄一郎監督
社会の特徴を鋭く捉えながらも、軽快なユーモアと温かい視線で人間ドラマを描き出す坂下雄一郎監督。その独自の作風は、多くの映画ファンから高い評価を得ている。主な代表作として挙げられる『決戦は日曜日』(2022年)では、事なかれ主義の秘書と空回りしてばかりの新人候補者が繰り広げる選挙戦を描いた政治コメディに挑戦。第46回日本アカデミー賞で優秀脚本賞を受賞するなど、高い評価を獲得し、注目を集めた。
さらに、11月14日に公開された『君の顔では泣けない』では、高校1年生から入れ替わったまま戻れないという、15年にも及ぶ、あらたな“男女入れ替わり”小説を実写映画化。2025年の第38回東京国際映画祭ガラ・セレクションに出品されるなど、多くのメディア・観客の期待を集める作品となっている。
坂下監督の魅力は、見過ごしてしまうような日常の小さな出来事を捉える独自の視点と、それをユーモアとして映像作品に落とし込んでしまうところだろう。11月21日に公開された『金髪』について監督は、「メインテーマとなる“校則”について考えているとき、海外で制服に関する校則に抗議するために男子生徒たちがスカートを履いて登校してきたというネットニュースを思い出し、これがもし日本を舞台にしたらと考えて、黒髪の人が多い日本人が“金髪デモ”を起こしたらどうなるだろうか」という考えから本作の着想を得たと語った。
そして「主題や主張を大切に扱いつつ、エンターテインメントとしての面白さを追求するのが理想です。かつては電車が走ってくるだけで人々は感動していたわけですから」と観客に対して切実な想いを主張するだけではなく、映画というエンターテインメントを大前提に、作品作りを続けていきたいと想いを明かした。
また、本作で初タッグとなった主演・岩田剛典について、「金髪の生徒たちに負けないくらい個性的な主人公には、様々な活動をされている岩田さんだったら作品の面白さがより深まるのでは、と思いましたが想像以上でした。引き受けていただいたこと本当に感謝しています。岩田さんが毒づき、うろたえ、爽やかぶるさまを確認するためにぜひ劇場でお楽しみください」と既視感のない、意外性がうまくハマったことを明かし、岩田の演技を絶賛した。
映画『金髪』は全国公開中。東京国際映画祭コンペティション部門観客賞を受賞した坂下監督の秀逸なオリジナルストーリーと、主演・岩田を筆頭に実力派キャストが魅せる個性豊かなキャラクターを、ぜひ劇場で楽しもう。
■【画像】映画『金髪』メイキング写真
■映画情報
『金髪』
全国公開中
出演:岩田剛典
白鳥玉季、門脇麦、山田真歩、田村健太郎、内田慈
監督・脚本:坂下雄一郎
配給:クロックワークス
(C)2025「金髪」製作委員会
■【画像】映画『金髪』ポスター
■関連リンク
映画『金髪』作品サイト
https://kinpatsumovie.com/



