松任谷由実が出演する“サッポロ生ビール黒ラベル”の新TVCM『大人エレベーター』シリーズ第49弾が、2026年1月2日より全国で放映開始となる。ブランドサイトでは、1月2日7時からCM本編が公開される。
■“HOTEL WITHOUT TIME(時のないホテル)”で語り合うCM
今回のCMは、松任谷の現在に至るまでのボーカルトラックを音声合成ソフトに学習させ、再構築することで“第 3の声”を生み出したニューアルバム『Wormhole / Yumi AraI』とのタイアップ。「HOTEL WITHOUT TIME(時のないホテル)」を舞台に、松任谷自身が描く“時間”や“時空”をテーマにしたアルバムともリンクした演出を楽しめる。
CM本編では、妻夫木聡が今なお挑戦を続ける松任谷に「大人」というテーマで自身の考えを語ってもらう。そんな松任谷と妻夫木との会話を通じて描かれる世界観が、20代、30代を中心とした若い世代へあらたな気付きを生むとともに、幅広い「大人」の共感を誘う。
◎CMエピソード
エレベーターの階数が”72″に点灯。扉を開いた妻夫木の目の前には大きなホテルが現れ、ホテルの看板には“HOTEL WITHOUT TIME(時のないホテル)”と刻まれている。その先にある煌びやかなカウンターで妻夫木を笑顔で待っていたのは今回のゲスト、松任谷由実。日本を代表するアーティストである松任谷を前に、冒頭は少し緊張気味の妻夫木だったが、松任谷の自然体で飾らないチャーミングな笑顔を投げかける姿に感化されて、同じように満面の笑顔に。時を忘れるような空間で始まった会話。終始和やかな雰囲気のなか、ふたりの会話は進んでいった。
質問に、ユーモアを交えながらも自身の経験を踏まえ、素の言葉で語る松任谷。優しく、確かな力を持った言葉の一つひとつに、妻夫木をはじめ撮影スタッフも、変わらず輝き続ける人の確かな魅力を感じていた。
■CMの見どころ
◎『わかりやすさ篇』30秒
「新しいことを始める時って、挑戦するみたいなイメージ」という妻夫木の言葉に対して、松任谷は「その高揚感が好きです。一番乗りが好きかな」と笑顔で回答。続けて、「表現において、わかりやすさは必要ですか」という質問に対しては、「必要だと思います。簡単で深いのがいい。ライトでディープが」と大人の余裕を持った優しい表情で回答。松任谷の魅力を描いたCMとなっている。
◎『笑顔と涙篇』30秒
妻夫木の「涙が出る歌と笑顔になる歌どちらを作りたいですか?」という問いに対し、松任谷はすぐに笑顔で「涙が出る歌」と回答。感嘆した様子の妻夫木に対して、「泣くということはその人を解放すると思う。悲しい涙でも、幸せな涙でも。解放させたい」と松任谷が力強く語った。長年にわたり音楽界の最前線で活躍し続ける松任谷ならではの、積み重ねてきた時間が織りなす世界観を感じられるCMとなっている。
◎『過去の自分へ篇』15秒
妻夫木からの「過去の自分に何か言えるとしたら」という問いかけに対し、松任谷は「私に何か言ってほしい。直感的に、いまの私に感じたことを」と、真剣な面持ちで率直に回答。その言葉を受け、妻夫木も力強くうなずきながら耳を傾けるなど、互いの想いが交錯する印象的なやり取りが展開される。ふたりの真摯な対話や表情に注目だ。
■松任谷由実 インタビュー
Q.撮影後の感想についてお聞かせください。
松任谷:黒ラベルのCMをご覧の皆様へ、今日撮影をさせていただいて、いつもテレビの中で見ている世界に自分がいるのがとっても不思議な気がしました。
妻夫木さんはとてもナチュラルに、でもシンプルな難しい質問を次々投げかけて。でも私も、本音がスラスラ出たような気がして達成感がいっぱいです。
きっと皆さんの心にも伝わるメッセージだと思います。
サッポロ生ビール黒ラベルともども松任谷由実もどうぞよろしく。Q.人生の様々な節目で、特に印象に残っている出会いや言葉があれば教えて下さい。
松任谷:デビューから53年、あっという間でしたが、72年にデビューして76年に荒井由実から松任谷由実に。こんなに長くやるなんて思ってもいなかったけど、いつも目の前の山を全力で登る姿勢で続けてきました。
今、ニューアルバムを出したばかり。このキャリアでも枯渇せずアルバムが出せて、そしてサッポロ生ビール黒ラベルのCMに出演できて、すっごい幸せ!
「続けるコツは?」って聞かれるけど、答えは「続けること」。
それが新しい世界を広げてくれるからです。これからも続けていきます。Q.日々の過ごし方や、リラックス方法があれば教えてください。
松任谷:私は毎日、朝起きて、少し覚醒したあたりから、1時間弱トレーニングをしています。それは自分の体重を使った体操で、ストレッチや筋膜リリースや腕立て、腹筋、ピラティス的なものを組み合わせます。お料理もします。食器が好きなので、片付けるのが大変だったり、面倒くさかったりするけれど、少しの頑張りで、“Quality of life”を続けられるようにしています。
■妻夫木聡 インタビュー
Q.撮影後の感想についてお聞かせください。
妻夫木:物心ついた頃から、松任谷由実さんは当たり前に、この日本の音楽シーンのなかにいらっしゃった方で、本当に実在しているのだなっていう印象がちょっと最初はありました。
独特な緊張感が漂うなかでの最初撮影となっていましたけれど、話していくうちにだんだんとユーミンさんも自分もどこか思いを共有し合っているような感じで、ユーミンさんもそうおっしゃってくれて。ユーミンさんの言葉一つひとつが僕のなかで、想像を掻き立てられるようになっていく瞬間っていうのはあったので、人と人ってやっぱり言葉に思いを宿して交換し合っているのだなというのを、身をもって感じた撮影でした。
いつもは結構早い段階で聞いていたのですが、あまりにも会話に集中しすぎて、今回は大人とはという言葉を最後のほうに聞かせてもらいました。印象に残っているのは、そのときに大人とは子どもとおっしゃったときの由実さんの顔が本当に忘れられないです。本当に、子どものように無邪気に笑ってらっしゃって、「ああ、そっか、子どもでいいのだな」って、改めてユーミンさんがおっしゃったからこそ自分自身そうも思えた瞬間でした。うれしかったです。Q.もしおふたりでデュエットや共演をするとしたら、どんな作品や曲に挑戦してみたいですか? その理由も教えてください。
妻夫木:ユーミンさん自身もおっしゃっていたのですが、好きな言葉で切ないとか、儚いとか。僕も結構そういう言葉は好きで、動物同士で喜びや悲しみっていうものがもしかしたらあるかもしれないじゃないですか。でも多分切なさとか儚さっていうのはないのではないかと思っていて、人間だからこそ思える、考えられる感情のような気がして。僕自身も、切なさや儚さというのがすごく好きです。映画やドラマの中でそういう芝居をどこか自分も求めているような気がしていて。だから、そういうワードが入るような曲をできればデュエットしたいです。Q.お互いの作品(映画・音楽)で、特に心に残っているものや好きなシーン・曲があれば教えてください。
妻夫木:やっぱり「やさしさに包まれたなら」です。おそらく『魔女の宅急便』を結構何回も見ているから。「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」は結構好きでずっと聞いていました。ユーミンさんの曲は心が洗われる感覚があります。それはどの曲を聞いてもそうで、悲しい曲だとしても悲しいというふうに感じない気がします。
気づかないというか、実はそういうことだったと、後から気づくことが多かったりして。だから悲しいということ自体が、悲しい音楽にしていることって実はすごく思いを乗せすぎている気がしていて。芝居と一緒なのですが、悲しい表現するときに悲しい顔をするとお客さんに答えを提示しているような気になってしまって。それは、お客さんにどういう思いで悲しいかっていうことを分かってもらうためには僕たちはあまり思いを乗せちゃいけないかもしれないです。
それは似たようなことで、ユーミンさんの曲はうれしいや悲しい、切ないとか、裏にテーマがあったとしても、最初からその言葉を曲とともに押し付けずに、しっかりと聞いている人たちにその先にあるストーリー、裏にあるバックグラウンドを考えさせてくれる余白を持ってくれている気がします。そういうことが、ユーミンさんの曲に対するストーリー性を考えていらっしゃるからそういうふうに僕たちも捉えられるのかなと思っています。
そういった意味でもユーミンさんの曲は勉強になる部分が多いと思っています。Q.2025年を振り返ってみて、妻夫木さんにとってどのような年でしたか。
妻夫木:コロナ以降でいちばん忙しい年だったんじゃないかなと思います。だけど、2024年もそうだったんですけど、2025年も改めて撮影をしているっていうこと自体が当たり前じゃないなっていうのを本当にね、噛みしめながら一日一日迎えてました。ワンシーンワンシーンが埋まってくのがどこか寂しいというか。愛おしく感じてました。
終わってしまったらこのセリフをしゃべることはないのだなとか、演じることの喜びを噛みしめて、突き抜けた一年だったかなと思いますね。
特に『あんぱん』と『ザ・ロイヤルファミリー』とドラマが多い年ではあったんですけれども、『宝島』も公開してっていう映画もあったりもしたのですが、戦後80年という年でもあったし、いろんなことに対して僕自身も向き合うべき年でもあり、見つめ直す、生きるっていうことを改めて感じさせてもらえるありがたい年だったなと思うし、この先の未来っていうものに対して自分は何をできるのかなっていうふうにまた改めて思い直して、やっぱり僕には演じることしかないなって本当に、心から思えた年ではありました。Q.2026年の目標やあらたにチャレンジしてみたいことはありますか?
妻夫木:2026年は、25年の思いを胸にあらたなスタートを切るような気持ちでやっていけたらいいかなと思っております。目標が今、本当になくて、これは目標がないっていうことが、夢がないっていうことではなく、20歳ぐらいのときは目の前にある仕事に本当に幸せ、喜びを感じていろんなことに刺激を受けて、毎日が本当に楽しかったです。新しい出会いっていうものに溢れていて、知らない自分にもいっぱい出会えて、本当にキラキラした毎日でした。
わからないですけど、45歳を迎えて、また改めてそのときのような気持ちに少し近づいた気がしています。
目の前にあるものを愛しく感じて、あの若いときのようなキラキラは自分にはないけど、目の前にあることに一生懸命になれるっていうことがこんなにも幸せなことだっていうのを改めて感じます。
そう思えたらいろんなことに感謝の気持ちがまた自分のなかでも芽生えてきて、それは役者としても人としてもすごくいいことだなと思っているので、あえて目標として言うのであれば、この思いをどれだけ長くずっと保っていられるかってことなのかなと思います。
この初心に帰ったような気持ちっていうのをずっと持っていられたら、いい意味でずっと子どもでいられるというか、変に大人にならずにいれるのではないかなという思いがあります。だから、今は毎日がチャレンジになったのかもしれないです。Q.新年を迎えて、どなたと乾杯したいですか?
妻夫木:まずは家族です。だけど、2025年お世話になった方々と乾杯したいです。2025年はサッポロのスポンサーの方々と黒ラベルを飲む会というのをやらせてもらったのですが、僕的にはめちゃくちゃ楽しかったです。なので、2026年も何回かそういう会ができたらうれしいなと思っています。
僕自身が、本当にビール党なので黒ラベルをこんなに気にせず飲めるっていうのが幸せで。いつもみんなに「まだビールで大丈夫、まだビールで大丈夫」ってすごく心配されるのですが、気にせず「おかわりで。おかわりで。」って言えるのが本当に気持ちよかったです。
このビールのことに対していっぱい語れるのが本当に楽しかったので、またサッポロの皆さんと行きたいですね。
■【画像】CMカット
■関連リンク
ブランドサイト
https://www.sapporobeer.jp/beer/index.html
松任谷由実 OFFICIAL SITE
https://yuming.co.jp/







