オーケストラを帯同したコンサートツアー『HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL』を現在敢行中のHYDEが自身の誕生日である1月29日、東京・東京ガーデンシアターにて同ツアーの東京公演を開催。ラグジュアリーなサウンドとそれにも増して豊かな歌声で場内を満たし、記念すべき日をともに祝おうと詰めかけた約7,000人のファンを魅了した。
■HYDEの誕生日を祝うべく駆けつけた約7000人のファンを魅了
激しさ全開のロックなライヴを身上とするHYDEだが、2026年はそれをいったん充電期間として、アグレッシヴな“動”のモードから“静”へと活動スタイルをシフトチェンジし、彼がその内面にたたえた静謐にして優美なる世界観を体現するべく行われているのがこの『HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL』だ。
HYDEがオーケストラを伴ってツアーを回るのは5年ぶり、2回目。タイトルに掲げられた“JEKYLL”とはHYDEと対をなすもうひとりの彼であり、また、3月に配信リリースが決定しているニューアルバムのことを指す。
今年、ソロ活動をスタートして25周年を迎えるHYDE。当時リリースした1stソロアルバム『ROENTGEN』の、25年越しの続編にもあたる『JEKYLL』を配信に先駆けて全曲披露することが今ツアー前半の主たる軸であり、観客にとっても大きな醍醐味のひとつとなっている。
■新曲「THE ABYSS」をはじめ、ラルクの「HONEY」や、中島美嘉への提供曲も歌唱
「『JEKYLL』へようこそ。いい子に座っていて、かわいいね」
温かな眼差しで満場の客席を見渡し、そう挨拶するHYDE。訪れた全員に心ゆくまで音楽を堪能してほしいと、このツアーでは全席が着席指定だ。リラックスした空気のなかで織りなされるオーケストラのアンサンブルと、深みを帯びた中低音域から艶のあるファルセット、胸の奥までくすぐるようなウィスパーヴォイスと強靭な喉を駆使して繰り出されるHYDEの歌声との融合は極上の音楽体験となって観客の五感に刻まれてゆく。
この日リリースされたばかりの新曲「THE ABYSS」をはじめとした『JEKYLL』の楽曲はもとより、自身のバンド・ラルク アン シエルの代表曲「HONEY」や、中島美嘉への提供曲「GLAMOROUS SKY」、MY FIRST STORYとのコラボレーション楽曲「夢幻」なども幅広く披露。HYDEが手がけた名曲がオーケストラアレンジで次々と表情をあらたにしてゆくさまはとにかく見事で、いちいち瞠目させられてしまう。
中盤、オーケストラが突然「Happy Birthday to You」を奏で始め、歌唱中のHYDEが目を白黒させるひと幕も。さらにはプライベートでも親交の深いDAIGOが「おめでとうございます!」とバースデーケーキを運んでくるサプライズも。ちなみにケーキはHYDEが観光大使を務めているオーストリア伝統のチョコレートケーキ、ザッハトルテだ。今日のためにオーストリアから運ばれてきた特注ザッハトルテに「すごい!」と驚喜の声を上げるHYDE。
改めて「Happy Birthday to You」を会場の全員で大合唱し、HYDEがロウソクを吹き消した瞬間、今度は客席いっぱいにケーキの形を模した金色のうちわがはためいた。もちろんこれもサプライズ、HYDEに内緒で入場時に配布されていたのだ。
■HYDEの誕生日を祝うためだけにYOSHIKIが来日
予期せぬサプライズの波状攻撃に「オーマイガッシュ! 信じられないよ」とくずおれてみせたHYDEだったが、実は彼もまた特大のサプライズを隠し持っていた。後半に向かうにつれてますますドラマティックにエモーショナルに展開するコンサート、圧巻のエンディングを迎えてステージに幕が下ろされたそのすぐあとにそれは起こった。
「今日はもうひとり素敵なお客様がいらっしゃいます」
再び幕が開いた壇上にひとり残ったHYDEがそう告げると、大輪の薔薇の花束を抱えたYOSHIKIがシークレットゲストとして登場したのだから、客席は大騒ぎだ。アメリカはロサンゼルスに居を構えるYOSHIKIだが、今日はHYDEの誕生日を祝うためだけに来日したという。
そんなYOSHIKIの心遣いに「ああ、泣きそう」とHYDEも喜びを隠さない。「みんな、もうハッピーバースデーは歌ったの?」とYOSHIKIが切り出したのをきっかけに、彼のピアノ伴奏で再度「Happy Birthday to You」を大合唱するという贅沢なひとときを過ごしたあとは、YOSHIKI feat.HYDE名義で2018年にリリースされた「Red Swan」が演奏された。
YOSHIKIが奏でるたおやかなピアノの調べに乗せて、どこまでも伸びやかに放たれるHYDEの歌のなんと美しかったことだろう。この日の会場である東京ガーデンシアターには2023年の同じ日にHYDEとYOSHIKIが組んでいるバンド・THE LAST ROCKSTARSも立っており、そのときにもこの曲が披露されているが、こうしてふたりだけで紡ぎあげられた「Red Swan」もまた格別のスケール感で力強く観客の心を揺さぶった。
「皆さんのおかげで素敵な誕生日になりました。ありがとうございました!」
薔薇の花束を抱え、満面の笑顔を浮かべてHYDEが去ったそのあとも場内に満ち満ちた多幸感はいつまでも消えそうになかった。
『HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL』は3月31日、4月1日の神奈川・ぴあアリーナMMまで国内公演が続き、その後、5月25日にはオーストリアのウィーンでも公演が開催される。また、3月11日に配信リリースされるニューアルバム『JEKYLL』は5月にCDとしてもリリース予定だ。内なる躍動を秘めたHYDEならではの静かなる音楽世界にぜひ触れてみよう。
PHOTO BY 田中聖太郎 ※メイン写真
■リリース情報
2026.01.29 ON SALE
SINGLE「THE ABYSS」
2026.03.11 ON SALE
DIGITAL ALBUM『JEKYLL』
■関連リンク
『HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL』特設サイト
https://www.hyde.com/pages/jekyll2026
HYDE OFFICIAL SITE
https://www.hyde.com/





