1月25日にデビュー20周年を迎えたFUNKY MONKEY BΛBY’Sが同日、デビュー20周年全国ツアー『20th anniversary TOUR ~そのまんま東へ西へ~』の香川公演をサンポートホール高松・大ホールで開催した。
■「ただただこの20年分の感謝の気持ちを歌に込めて全身全霊歌わせていただきます!」
デビュー20周年を掲げ、2025年9月からスタートした『20th anniversary TOUR ~そのまんま東へ西へ~』。ライブハウス公演を完遂し、12月から続くホール公演の中盤戦。この日、会場は特別な空気感に包まれていた。このツアー史上最幸と言っても過言ではないほどあたたかな祝祭ムードと、そこはかとなく漂う緊張感。そう、この日は正式な彼らのデビュー記念日だからである。
2006年1月25日に「そのまんま東へ」でメジャーデビューしたFUNKY MONKEY BABYS。ライブハウス公演がまだソールドアウトすらしない時代、ホームタウンの八王子に空気感が似ているからと四国を気に入り、何度も足を運んだ。伝説となった“卒業式サプライズライブ”をスタートさせたのもここ香川(小豆島・池田中学校)だったし、いきものがかりとの対バンライブを企画したのも四国だった。数えきれないほどの大切な瞬間と、ひとつずつ刻んだ歴史がこの場所にある。
もちろん周年を掲げたツアー1本1本が特別であることは間違いないし、すべての場所がかけがえのないものであることも間違いない。それでもここ香川がデビュー日に重なったことは、四国ベイビーズにとって最幸のギフトになったはずだ。
「おかえりー!」「おめでとう!」「ありがとう!」という歓声が絶え間なく響き続ける。開演を告げる“小さな恋の歌”が流れると会場一体となって大合唱。爆音とともに20th ANNIVERSARYの文字が映し出され、オープニングムービーが始まった。懐かしい写真や映像を見ているとあの頃の感覚がフラッシュバックし、一気に心が当時へとワープする。まだ始まる前なのに胸がいっぱいになった。
ライブがスタートすると、1曲目からボルテージは最高潮。「さあ、香川、飛び跳ねろ~!」とファンキー加藤が煽ると、それに勝るとも劣らない勢いでレスポンスを返す客席。これこれ、この感じ! ファンモンのライブはこうでなくちゃ。後方からその光景を眺めていると、“サルピカちゃん” (ブレスレット型サイリウム)が東へ西へ一糸乱れず美しく会場を彩る。
「本日1月25日、我々デビュー20周年記念日と相成りました!! 特別なものは何も用意していません。ただただこの20年分の感謝の気持ちを歌に込めて全身全霊歌わせていただきます!」
割れんばかりの拍手のなか、当時の熱量はそのまんまに円熟味を増したファンキー加藤の歌と、ソリッドに磨きがかかったモン吉のラップが響き渡る。前半から予想の右斜め上を行くパフォーマンスに「少し飛ばし過ぎじゃない!?」、客席からはそんな彼らを気遣うような声も聞こえた。
■スペシャルな夜にふさわしいセットリスト
「Lovin’ Life」。多くの卒業生の背中を押し、見送った想い出深い一曲。スクリーンに映し出されるサプライズライブの風景とも相まって、場内にはすすり泣く声が響く。歌い終えたあと、涙を拭ったのか、それとも汗を拭ったのか深々とお辞儀をした加藤。そしてその加藤よりもさらに長い時間お辞儀を続けていたモン吉にも「モンちゃんありがと~!」と感謝の言葉が飛んでくる。やっぱり皆同じ気持ちを噛み締めていたんだな。
「ケミちゃん見てるか~」。天井を仰ぐ加藤に「死んでないよ~!笑」と会場からの掛け声。「今日は突っ込まないって決めてるの」とモン吉。この節目にDJケミカルのことを想うふたりの優しさが垣間見られ、ほっこりした気分になった。短めのMCを挟み、ここからは怒涛の展開へ。
平成のヒット曲「告白」から令和のファンモン曲まで、まさにスペシャルな夜にふさわしいセットリスト。改めて思う“本当に名曲だらけじゃないか!”まっすぐな歌詞を心地よいライムに乗せて最高にポップに落とし込む天才。なんだか当時よりもさらに歌詞がダイレクトに入ってきて、いちいち琴線に触れるのは単純に私が歳を重ねたからなのか? いや、きっとそれだけじゃない。その答えになんとなく気がついたのは、ライブが終盤に差し掛かってきた頃だ。
■いきものがかりとの対バンライブをサプライズ発表
「あなたには人を幸せにする力がある、少なくとも俺たちにとっては。そんな大切なあなたたちに歌わせてください」と終始ベイビーズ一人ひとりと向き合う姿が印象的だ。そして「ずっと一緒に歌ってくれたベイビーズがいたから俺たちはずっと世界一の応援ソングを歌えているって、そんな勘違いを繰り返しながらの20年でした。でもそれはとても幸せなことでした。なんなら今でもその勘違いを大切に胸に秘めて歌っている自分がいます。歌ってくれるあなたがいます。世界一の応援ソング皆で歌っていきましょう!『ちっぽけな勇気』」
大合唱が巻き起こる空間で、この曲を口ずさみながらふと思う。時代や環境が変わっても、揺るぎない信念が歌詞に宿っているからこそ、言葉は生き続け、今もなおこうしてあらたな感動を与えてくれるのだと。そうか、ファンモンもそしてベイビーズもあの頃から何ひとつ変わることなく「いつまでもこの気持ちだけはそのまんま」なんだな。これぞ、相思相愛。鳴り止まない拍手と、興奮覚めやらぬ中、ステージから去っていくふたりに大声で伝えたい、変わらず在り続けてくれてありがとうと。
本編終了後には客席のベイビーズとDJバカムスコ翔からのサプライズで、「ファンモン20周年おめでとう~!」の言葉とともに祝福のケーキが登場。「皆知ってたの? いつ練習したの?」と驚くふたり。そして1月25日はモン吉ソロデビュー10周年というダブルでのお祝いも。お互いのソロ活動があってこその20周年、互いを称え合い握手を交わす姿に惜しみない拍手が贈られる。
そしてここでなんとサプライズ発表が。2026年にメジャーデビュー20周年を迎えるFUNKY MONKEY BΛBY’Sといきものがかりが、互いのメジャーデビュー20周年を記念して、対バンライブを敢行。6月20・21日に東京ガーデンシアターにて2DAYS開催することが全国告知よりもひと足先にアナウンスされた。ここ四国だからこそのイカした演出である。
アンコールではタオルをぶん回し、最後までトップギアで楽しみ続けたファンキー加藤&モン吉、そしてベイビーズ。客電が点灯し、このうえなく満足そうな顔で会場を去るベイビーズの笑顔は眼福だった。続けることの素晴らしさ、その恩恵はきっと彼らがいちばんわかっている。これから先も、ただそれだけで、でもそれがすべて。
TEXT BY aco yamazaki
PHOTO BY Daisuke Sakai
■ライブ情報
『FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり 20周年対バンライブ ~あの日の約束ハタチまSHOW!!~』
06/20(土)東京・東京ガーデンシアター
06/21(日)東京・東京ガーデンシアター
■関連リンク
『FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり 20周年対バンライブ』特設サイト
https://www.funkymonkeybabys.com/feature/20th_twomanlive
FUNKY MONKEY BΛBY’S OFFICIAL SITE
https://www.funkymonkeybabys.com/


