シンガーソングライター・miletが、3年ぶり2度目となる日本武道館ライヴ『Ray of Water』を開催。その公式レポートが到着した。
■「水」の演出と共に描き出された新たなmiletの世界
ハスキーで重厚感のある独特の歌声と、圧倒的な表現力で国内外から支持を集めるシンガーソングライター・miletが、2月13日~14日の2日間、3年ぶり2度目となる日本武道館ライヴ「Ray of Water」を開催し、ファンの大盛況に包まれた。
公演タイトル『Ray of Water』は、自身の特性を「水」に例えるmiletが「このライヴを観る人に希望の光を感じてほしい」という想いを込めてネーミング。そのテーマを体現するべく、実際に水を使用したステージ演出を導入し、光と水が交錯する幻想的な空間の中で楽曲の世界観が視覚的にも描き出され、これまでにないスケール感と没入感を生み出した。
LEDにキービジュアルが映し出された会場に響く、低く重たい鼓動音。
会場を包み込むように広がるその音は、まるで深海から聞こえてくる心拍のようだ。
鼓動が次第に大きく、そして速くなるにつれ、観客の高揚感も確実に高まっていく。
やがて、まばゆい光とともにセンターステージに姿を現したのは、milet。
美しいブルーの衣装に、ゆるやかなウェーブのかかったロングヘア、ヘアドレスをまとったその佇まいは、まさに深い海の底から現れた女神のようだった。
オープニングを飾ったのは「航海前夜」。
この夜のステージが“旅の始まり”であることを告げるように、静かに、しかし確かな意志をもって歌い始める。深海で光を探し、彷徨いながらも前へ進むーそんなイメージが、強く胸に残る幕開けとなった。
続く「Shed a light」では、白いフライングVをかき鳴らしながら、真正面を見据えるmiletの姿が印象的だ。天井まで伸びるLEDに映し出される光の粒と楽曲が重なり、どこか温かく、やさしい夜をさまようような感覚に包まれていく。
「武道館、今日はよろしく」そんな一言を挟み、ギターをストラトキャスターに持ち替えて披露されたのは「Nobody knows」。“まだ誰も知らない私がはじまる”ー未来へ一歩踏み出す人の背中をそっと押すような、前向きなエネルギーに満ちた一曲だ。
未発表曲「海原」では、タイトルにふさわしいブルーのギターを手に、〈さあ行こう 夜明けを待たず 遠く 光の差す方へ〉というフレーズが、まるでこのライヴそのものを象徴するかのように響き渡る。歌声に呼応するように揺れるLED映像が、ステージに奥行きを与えていった。
「Fly High」では、“信じてみよう”、“一歩踏み出してみよう”という静かな決意が会場に広がる。未来は保証されていなくても、それでも自分を信じるーその想いが、全身で伝わってくる。
続く「Loved By You」では一転、夕焼け空を感じさせる、どこか切ない映像の中、声の揺れや息遣いが感情を雄弁に物語り、「愛されたい」と願いが、強く歌い上げないからこそ、より近く、よりリアルに感じられた。
映画『知らないカノジョ』の主題歌となった「I still」では、作品内で使用されていた黒いアコースティックギターを手にパフォーマンス。やさしい光に包まれたここまでの流れが、ぬくもりのある世界観を描き出していく。
衣装チェンジを経て再登場したmiletは、水を感じさせる装いでクールにステージへ戻ってきた。
「GREEN LIGHTS」では、うねるようなサウンドとグリーンのLEDが鼓動のように連動し、音の波に飲み込まれていくような感覚を生み出す。ラスト、miletの伸ばした手が光を掴んだその瞬間、会場の視線はさらにmiletへ注ぎ込まれた。
重厚なSEを経て披露されたのは、2025年12月にサプライズ配信された「Swamp」。
オンステージにはダンサーが登場。milet史上初となるダンサーとの共演は、歌とコンテンポラリーなダンスが融合したパフォーマンスとなり、“miletの沼”を全身で体現するような圧倒的な世界観を作り上げた。
続く「Waterproof」では、歌いながら身体を大きく使うパフォーマンスを展開。声の強度を保ったまま、しなやかに、時に跳ねるような動きを重ねていく姿は、表現が歌声だけにとどまらないことを雄弁に物語っていた。
「HELL CLUB」では、完全に“盛り上げ”のフェーズへと突入。ロックなギターサウンドとダンサーの動きが絡み合い、観客のボルテージは一気に最高潮へと引き上げられる。
「checkmate」では、チェスボードを思わせるフォーメーションダンスが楽曲の緊張感をさらに高めた。
会場が水音に包まれるなかセンターステージへ移動し、アコースティックアレンジで披露されたのは「Prover~inside you」。
静かに、そして真っ直ぐに歌い上げるその声は、武道館の空気を一変させる。
日替わり曲では、13日は「レッドネオン」、14日は「December」を披露。それぞれが持つ情緒と孤独、そして希望が、観客の心に深く染み渡った。
アットホームな雰囲気の中、miletは「あなたのために歌わせてください」と観客一人ひとりと視線を交わすように語りかけ、歌ったのは「Anytime Anywhere」。3月4日リリースのパッケージ作品に収録される、未発表のピアノアレンジでのパフォーマンスだ。繊細なピアノの旋律に、グロッケンの澄んだ音色が重なり、静かに、しかし確かに心の奥へと染み渡っていく。
砂漠をイメージさせる映像が流れ、会場の空気が切り替わる。
「Goddess」では、音数を抑えた静謐なサウンドの中、再登場したダンサーとともに象徴的なフォルムと動きで楽曲の世界観を描き、佇まいそのものが強い印象を残すステージが展開される。
続く「Bluer」では、海の生き物の美しさを思わせる幻想的なパフォーマンス。
裸足で舞うmiletの動きは、まるで水と一体化しているかのようで、ステージ上手から下手へと移動するたびに、楽曲の世界が空間全体へと広がっていく。開放感あふれる壮大なミディアムナンバーが、視覚と感情の両面から観客を包み込んだ。
「あなたに知られないように あなたを守れますように、ずっと強く祈ってます。」そんな想いのこもったMCのあと、本編ラストを飾ったのは、TVアニメ『葬送のフリーレン』第2期エンディングテーマ「The Story of Us」。
壮大な世界観と、感情をすくい上げるような歌声に、客席からはすすり泣く声も聞こえてくる。花畑を思わせる演出と、ラストに舞い上がる花びらの特効と映像が、オーディエンスに深い余韻を残した。
アンコールでは、割れんばかりの歓声に応え、miletが再びステージへ。
1曲目は「us」。楽しそうに歌うmiletにつられるように、会場には自然と笑顔が広がり、武道館は再び一体感が包まれる。
アンコール2曲目は日替わりで、13日(金)は「Time Is On Our Side」、14日(土)は「Fine Line」を披露。会場全体がクラップで応え、熱気は最高潮に達した。
13日(金)のMCでは、2026年秋から全国ホールツアーが開催されることが発表され、観客から大きな歓声が上がる。
アンコールラストを飾ったのは「Again and Again」。挫折や迷いを何度繰り返しても、それでも前に進もうとする人の感情を、まっすぐに描いた楽曲だ。
この曲を最後に選んだことは、milet自身がこの先の光へ向かう確かな意志表示のようでもあった。
ラストシーンでは、海からキービジュアルへとつながるLED演出が施され、オープニングの映像演出と呼応するように物語は円環を描く。
タイトル『Ray of Water』になぞらえた水と光の演出。幻想的で神秘的な空間の中に、確かな“希望の光”が見えた夜だった。
■『Ray of Water』のリスニングパーティーとテレビ放送も決定
そして2月15日・18時より、参加者全員で同じ楽曲をリアルタイムに聴きながら、チャット機能で感想を共有できる、オンラインリスニングパーティーアプリ「Stationhead」を使った、日本武道館公演『Ray of Water』Stationheadセットリストリスニングパーティの開催が決定。一夜限りのStationheadセットリストリスニングパーティで、ライヴの余韻に浸りながらmiletの楽曲を思い出とともに楽しめるのだ。
さらに『Ray of Water』の模様がCS放送TBSチャンネル1で、3月27日20時30分から放送されることが決定。アンコールも含めて全曲ノーカットで放送されるほか、番組オリジナルの舞台裏映像も収録される予定となっている。
■リリース情報
2026.03.04 ON SALE
SINGLE「The Story of Us」
■番組情報
TBSチャンネル1「milet 日本武道館公演『Ray of Water』」
3月27日(金)20:30~
TBSチャンネル1『milet 1st tour SEVENTH HEAVEN & SPECIAL INTERVIEW』
3月27日(金)15:50~
TBSチャンネル1『milet live tour “visions” 2022 & SPECIAL INTERVIEW』
3月27日(金)18:00~
■ライブ情報
miletホールツアー
09/12(土)千葉・森のホール21 大ホール
09/18(金)神奈川・カルッツかわさき
09/21(月)埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
09/23(水)香川・サンポートホール高松 大ホール
09/26(土)京都・ロームシアター京都 メインホール
09/27(日)静岡・静岡市清水分化会館 マリナート大ホール
10/03(土)広島・広島文化学園HBGホール
10/04(日)岡山・倉敷市民会館
10/10(土)石川・本多の森 北電ホール
10/17(土)東京・ガーデンシアター
10/24(土)宮城・仙台サンプラザホール
10/25(日)福島・とうほう みんなの文化センター
11/01(日)大阪・フェスティバルホール
11/02(月)大阪・フェスティバルホール
11/05(木)東京・NHKホール
11/08(日)愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
11/13(金)北海道・札幌文化芸術劇場hitaru
11/21(土)福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
11/22(日)大分・iichikoグランシアタ
■【画像】ライブの様子など
■関連リンク
milet OFFICIAL SITE
https://www.milet.jp/



















