RIIZEが2月21日~23日に、自身初となる東京ドームでのライブ『2026 RIIZE CONCERT TOUR [RIIZING LOUD] Special Edition in TOKYO DOME』を開催した。
K-POP男性グループとしてデビュー最速での東京ドーム公演となり、3日間の合計動員数は12万人。ゴンドラやムービングステージ、フロート、数々の特攻など、ドーム規模だからこそできる演出を、ハイレベルなパフォーマンスで存分に活かし、まさに“記録”と“記憶”に刻まれるライブとなった。
■前半ブロックから早くもクライマックスのような盛り上がりに
ステージサイドから天井近くまで、BRIIZE(ファンの愛称)が持つファンライトのオレンジ色の明かりで埋め尽くされた東京ドーム。場内が暗くなると、開演を告げるように巨大ビジョンで覆い尽くされたメインステージから客席に向かってレーザー光線が放たれる。ステージ上にはダンサーが次々と現れ、そちらに目を奪われていると、突然、“バン”という特攻音がし、天井付近でゴンドラに乗ったショウタロウ、ウンソク、ソンチャン、ウォンビン、ソヒ、アントンの姿が視界に飛び込んできた。
大歓声が沸き起こるなか、ビジョンには真っ直ぐに前を見据えるメンバーの表情が映し出される。ゴンドラが徐々に降下してステージに着くと、一瞬、SEの音が止み、アントンの憂いのある歌声から「Fame」でライブの幕は上がった。2025年11月にリリースされた2ndシングルの表題曲で、日本での単独ライブでは初披露。重たいリズムに乗せた力強さの中に切なさが滲む歌声と、エモーショナルなパフォーマンスで東京ドームをひとつにしていく。アウトロの激しくキレのあるダンスでボルテージを上げ、続く「Siren」でその熱はさらに上昇。メンバーたちはメインステージの左右に分かれて散らばり、自慢の高速ステップで魅せる。正式デビュー前にパフォーマンス映像が公開され話題となった楽曲でもあり、その曲でドームを熱狂させている光景に、改めて彼らのポテンシャルが破格であったことを思い知る。
3曲目は「Ember to Solar」。タイトルがビジョンに映し出された途端、大きな歓声が上がり、イントロからメンバー全員の名前を呼ぶBRIIZEのコールがバッチリ決まる。ワールドツアーの一環で、日本ではアリーナツアーとして行われた[RIIZING LOUD]ツアーの際は1曲目に据えられ、ライブの導火線として使われていたが、今回はオープニングブロックのピークを創出。ダンスブレイクを入れるアレンジも施され、迫力のパフォーマンスを見せつけた。
ここまでで存分にそのカリスマ性を実証したRIIZE。4曲目「Memories」からは彼らのもうひとつの特徴でもある親しみやすさを感じさせる曲を披露していく。ポップで爽やかな曲の雰囲気に合わせてメンバーの表情も緩んでいき、この日初めての笑顔を見せる。BRIIZEとのコールアンドレスポンスも楽しみながら、曲の中盤からはメインステージの一部のムービングステージがアリーナ席の観客の頭上を通って、左右に長い花道と繋がる中間地点へと移動。BRIIZEとの距離が縮む。
さらにThe 1st Japan Singleから「Lucky」「Be My Next」と明るく楽しい雰囲気の日本語曲が続き、BRIIZEはメンバーと一緒に歌唱。その間にムービングステージはドーム後方へと移動し、スタンド席の観客の目の前に迫る。メンバーはムービングステージの上を動き回って、目の前のBRIIZEに歌いかけたり、手を振ったり、ハートを送ったりと、コミュニケーションを取り、前半ブロックの締め括りとなった「Show Me Love」では《Oh Oh Oh》の大合唱が沸き起こる。メインステージからは紙吹雪も噴き出し、まるでクライマックスのような景色が広がった。
■「RIIZEがこのように東京ドームに立つことができるなんて信じられません」
映像を挟んで、メンバーは衣装を深いネイビーのスタイリッシュなものから、制服風のものに着替えると、再びゴンドラに乗って登場し「Midnight Mirage」を歌唱。オープニングの際は緊張感も伺えたが、今度は、BRIIZEが埋める東京ドームの景色を堪能しているように見える。ステージに降りたメンバーは「Odyssey」を歌いながらムービングステージで、中間地点に移動し、左右の長い花道に散らばる。そして、会場が一瞬暗くなり、再び明るくなるとひとりずつリフターに乗り、「Combo」を歌った。デビュー1周年の節目に、BRIIZEへの想いを込めたスペシャルビデオと共に公開された楽曲であり《誰が何と言おうと 君を求めている》をいうメッセージを、東京ドームを埋めてくれたBRIIZE一人ひとりに向かって届ける。ビジョンに映し出されたメンバーの目には涙が潤んでいるようにも見え、聴く者の魂を揺さぶる熱のこもった歌声が広いドームに響きわたった。
最初のMCタイム。「こんばんは!RIIZEです」と声を合わせて挨拶し、ショウタロウは「ついに…ついに、RIIZE、初の、単独、東京ドーム」と一言ひとことを噛みしめる。「『Combo』から一気に感情が沸き上がってくるというか、このキレイな景色を見てヤバいなって思った(笑)」と、泣きそうになっていたことも明かす。他のメンバーもひとりずつ挨拶をしていき、アントンは「ちょっと緊張してるアントンがきたぞ~」とおどけつつ緊張感を告白。ウォンビンは「RIIZEがこのように東京ドームに立つことができるなんて信じられません」と述べ、ソンチャンは満面の笑顔で「めっちゃ幸せです」と言い、このステージが彼らの夢だったことを感じさせた。
他にも、登場の際のゴンドラをウォンビンが怖がっていたことや、メンバー同士「Combo」のときに泣きそうになっていたことを暴露し合ったりしながら、和やかな雰囲気を作り、その流れのまま「Love 119 (Japanese Ver.)」へ。RIIZEにとって初の日本語の歌詞がついた楽曲でもあり、BRIIZEは歌い出しから大きな声をあげて歌う。最後にシャボン玉が舞う演出もあり、温かな空気がドームを満たすと、「9Days」ではムービングステージで後方に移動しながら、メンバーが愛嬌を見せる場面もあり、そのたびに、BRIIZEから歓声が沸く。アウトロにはEDM調にアレンジしたパートも加わり、銀テープも放たれてちょっとしたクラブのような雰囲気に。続く「Impossible」は銀テープが散らばるステージで、激しいダンスパフォーマンスを見せ、彼らの身体能力の高さも証明した。
MCを挟んでのブロックでは、日本でのライブでは初となる「Sticky Like」を披露。エモーショナルかつ、ポップな楽曲で、美しい高音パートのハーモニーなど、彼らの歌声の美しさも堪能できた。「Hug」では、2人がステージ、4人がひとり乗りのトロッコと分かれて、会場を細かく巡りながら歌唱し、そのまま2月18日に発売されたばかりのThe 2nd Japan Single「All of You」から「Flashlight」も届ける。未来への前向きなメッセージを綴るこの曲には《この瞬間を焼き付けて》という歌詞があり、メンバーは目の前のBRIIZEに忘れられない瞬間を焼き付けていく。そして、このブロックの最後は、イントロが鳴った途端、BRIIZEから大きな驚きの声が上がったMrs. GREEN APPLE「ライラック」をカバー。「RIIZE初の日本カバー曲」(ショウタロウ)であり、サビはメンバーもBRIIZEも一緒になって楽しそうに大合唱。RIIZEとBRIIZEの距離がさらに一歩縮まる時間となった。
■「みんな大変じゃないですか? お水をしっかり飲んでくださいね」
映像を挟んで、メンバーがブルーベースのカジュアルな衣装に着替えると、ライブは後半戦へ。彼らの代表曲が並ぶ、盛り上がり必至のゾーンに突入する。「Get A Guitar」では間奏のダンスパートをアレンジ。いつもにも増して華麗なショウタロウのターンに観客も沸いた。「Boom Boom Bass」は移動するステージの上で披露。不安定な土台をものともしない完ぺきなパフォーマンスで、コールを入れるBRIIZEの声もいっそう熱を増した。「Fly Up」ではアリーナ中間地点の花道に散らばり、多くのダンサーを従え、迫力満点のステージ。銀テープも放たれ、後半戦1回目の頂点を迎えた。
盛り上がるBRIIZEを、ウンソクは「みんな大変じゃないですか? お水をしっかり飲んでくださいね」と気遣う。ショウタロウが「熱い?」と尋ねると、BRIIZEからは「熱い!」という声が返ってきて、真冬だと言うのに、汗をかいているBRIIZEもいる。MCをしながらメンバーは交代でトップスを白のパーカーに着替え、RIIZE &BRIIZEの「We LOVE RIIZE」の掛け声で気合を入れると、ここからまさにラストスパートが始まる。
パワフルなブラス音から始まる「All of You」は、トロンボーンを持ったダンサーの一団をバックに配して、ゴージャスな装いでパフォーマンス。発売されたばかりの曲だと言うのに、BRIIZEもしっかり声を合わせる。大歓声の中、印象的なサックス音が鳴り響くと「Talk Saxy」へ。金管楽器の音がキーになる曲が続き、さらにドームはヒートアップ。本編ラストは繰り返される“Bag”というフレーズが癖になる「Bag Bad Back」。東京ドームに《Bag! Bag! Bag!》 という掛け声が鳴り響き、号砲のような火花とともにメンバーはステージをあとにした。
■客席にはプラカードで描き出された“WE RIIZE”の文字が
アンコールはメンバーが巨大フロートに乗って登場。オフィシャルグッズの黒のスタジャンを羽織り、客席に向かってフリスビーやボールを投げながら、「Same Key」「One Kiss」「Inside My Love」を歌う。3曲分たっぷりと時間を使って広いドームを一周し、BRIIZEと残り少ない時間を分かち合った。
メインステージに戻ってきたメンバーが客席を見ると、一人ひとりがもつプラカードで“WE RIIZE”という文字が描き出されているのが目に入る。ソヒは「ありがとう~」と叫び、メンバーはこの光景を収めるために「あと何秒間かだけ掲げておいてもらえたらうれしいです」(ショウタロウ)とお願いしながら、記念写真を撮影も行う。そして、いよいよ最後の挨拶。メンバーは一人ひとり、この日のライブの感想を語っていく。
アントンは「この会場をいっぱいにしてくれたBRIIZEの皆さん、ありがとうございます」とお礼を言い、「僕たちRIIZEはこれからもBRIIZEだけを信じて、もっともっと上に進んでいきます」と誓った。
ソヒは「正直に言うと、僕たちが東京ドームで公演をできたというのがまだ信じられません」と言い、ステージからBRIIZEを見たとき「これは言葉では表せない」と、そのくらいの感動であったことを伝えた。
ウォンビンは「信じられない」「忘れたくない」「本当に夢みたい」と感情を口にし、メンバーの一人ひとりの名前を呼ぶと、BRIIZEも含め「その誰かひとりでもいなかったら、今、このステージに立つことはできなかった」「夢を叶えてくれてありがとう」と感謝した。
ウンソクはデビュー前、初めてパフォーマンスをしたステージが東京ドームだったことを明かし、その場所が「RIIZE とBRIIZEだけでいっぱいになっていることが感慨深い」と回顧。BRIIZEがいたからライブを無事に、楽しく終わることができたと語った。
ショウタロウは幼い頃から自分も様々なアーティストを見てきた東京ドームという場所でライブができた想いを溢れさせると、「夢だったので、夢を叶えてくれたメンバー、BRIIZE、本当にありがとうございます」と笑顔を見せた。
ソンチャンは「今日、ホントに一瞬でした」とあっという間に終わってしまったと言い、「公演をしながらこの瞬間がずっと幸せでした」と振り返りつつ、「今日のこの大切な記憶を、これからもずっと長く心の中に残しておきたい」と望みを語った。
そんなライブを締めくくったのは「Another Life」。ショウタロウは歌う前に「僕たちが生まれ変わっても、すべての瞬間が完璧であることはないけど、後悔がないように進んで行こう」というメッセージを込めた歌だと紹介。思いが詰まった歌をしっかりと届け、RIIZEにとっての初の東京ドーム公演は幕を下ろした。
今回、[RIIZING LOUD]ツアーの Special Editionとして開催された東京ドーム公演だったが、セットリストも演出もツアーのときとほぼ違うものにグレードアップし、この公演のために用意された内容となっていた。RIIZEがそれだけ、このステージを大切にしていることが伝わってくると同時に、彼らがこれほどまでにドームが似合うアーティストであることを実証することとなったこの公演は、RIIZE とBRIIZEの記憶にいつまでも残り続けることだろう。
PHOTO BY 田中聖太郎写真事務所
■リリース情報
2026.02.18 ON SALE
SINGLE「All of You」
■関連リンク
RIIZE OFFICIAL SITE
https://riizeofficial.jp/















