miwaの15周年ツアー『miwa 15th anniversary tour “miwa”』が2月28日に愛知・Zepp Nagoyaをもって終了した。
■冒頭3曲で一気にmiwaワールドへ
ツアーは大阪、東京を経て、いよいよ名古屋でファイナル公演を迎えた。各地でボルテージを上げてきたファンが集結し、会場は開演前から熱気に包まれている。デビュー15周年を記念した特別なツアーとあって、歴代ツアータオルを手にしたファンの姿も多く、15年分の“miwa愛”が詰まった空間でライブは幕を開けた。
開演を今か今かと待ちわびる中、デビュー15周年を振り返るかのように名曲メドレーがSEとして流れ出す。会場は一気にタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれ、観客の期待は最高潮に達した。
1曲目は「Wake Up, Break Out!」。miwaが高校1年生のときに制作し、メジャーデビューシングルに収録された“原点”ともいえる楽曲だ。ファンそれぞれが15年の歩みに思いを重ねるなか、大歓声とともにライブがスタート。
「さぁ、名古屋の皆さん、もっともっと盛り上がっていけますか~?」という呼びかけに続き、「あなたがいないと世界はこんなにつまらない」を披露。わずか3曲で会場の一体感を作り上げ、一気にmiwaワールドへと引き込んだ。
■miwaの軌跡をたどるような怒涛の10曲メドレー
最初のMCでは、「こんにちは、miwaです。いよいよ今日がツアーファイナルです! 15周年ツアーということで、15年間リリースしてきた曲たちをたっぷりお届けします。これまでの思い出を振り返りながら、感情を全部出し切って帰ってほしいと思います!」と挨拶。
「名古屋といえば大好きなひつまぶしをいただきました! 今日は欲張って何杯も食べたので…」とお茶目な名古屋トークで会場を和ませると、怒涛のメドレーへと突入した。2011年のリリース曲「リトルガール」から2024年の楽曲「oARTo」までを年代順に紡ぎ、ラストに「ストレスフリー」を届けた全10曲のメドレー。
miwaの軌跡をたどるような演出に、ファンからは歓喜の声が上がる。「fighting-φ-girls」では「踊れんの~!」の煽りで会場が一気にダンスフロア化。『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)』主題歌「360°」では、長年miwaを支えるオバタコウジ(Gt.)とのユニゾンの振り付けも披露し、15年のキャリアを感じさせる息の合ったパフォーマンスを見せた。
メドレーで高揚した空気を一転させ、「片想い」「あなたがここにいて抱きしめることができるなら」など、至極のバラードブロックへ。eji(Key/バンマス)の繊細な鍵盤とmiwaの伸びやかな歌声が響き渡り、会場は優しい世界観に包まれる。年々深化を遂げる歌声で4曲を立て続けに披露する構成は、これまでのツアーではあまり見られなかったもの。
「いかがでしたか? いろんな場所で歌ってきて、いろんな経験が曲にも詰まっているなぁと感じています」と語り、自身のキャリアを静かに振り返った。
■過去と未来をつなぐ、光と希望に満ちたパフォーマンス
続くMCでは、バンドメンバーのeji(Key/バンマス)、オバタコウジ(Gu)、宮本將行(Ba)、山本真綺(Dr)それぞれが思い出のmiwa曲をセレクト。「don’t cry anymore」「アイオクリ」「441」「君が好きです」が挙げられ、実は冒頭SEがメンバーセレクトだったことも明かされた。映画撮影時のエピソードや、メジャーデビューの記事が掲載された新聞を目にした日の思い出など、15年をともに歩んできた軌跡を感じさせる温かな時間となった。
その後は「リブート」「Aye」「chAngE」とアッパーチューンを畳みかけ、「We are the light」では圧巻のロングトーンで会場をどよめかせる。
そして最大のヒットソング「ヒカリヘ」へ。“運命だって 引き寄せて 輝き続けたいよ”という歌詞は、15年を歩んできたmiwa自身の決意のようにも響く。アンコール前最後の「それでもただ」では、“それでもただ届けたくて”という言葉が、この15周年ツアーだからこそより深く胸に刺さった。過去と未来をつなぐ、光と希望に満ちたパフォーマンスだった。
■アンコールでは、サプライズで新曲を初披露
アンコールでは、サプライズで新曲を初披露。キリンビール“晴れ風ACTION”と『THE FIRST TAKE』の桜を未来につないでいく取り組みへの共感から生まれた一曲だ。
「桜を守るという活動に共感して生まれた曲です。誰かに恋する気持ちを桜に重ねて書きました。桜は街や時代が変わってもそこにあって、私たちを見守ってくれていた存在。老齢化で失われつつある今、桜を守ることは景色だけでなく、私たちの記憶や大切な瞬間を守ることでもあると思いました。この曲を聴きながら、それぞれの春の記憶や思い浮かべる誰かを感じてもらえたら。そして未来の春も、誰かが桜の下で恋をできますように」
そんな思いを込め、しっとりと歌い上げた。人気曲「片想い」を想起させる壮大なピアノバラードで、“歌声”というmiwaの真髄を存分に感じさせる一曲で、3月上旬に『THE FIRST TAKE』で披露される予定だ。
ラストは、「最後に、私の原点である弾き語りでデビュー曲を聴いてもらおうと思います。この曲を歌うと、ピンクのパーカーを着ていた当時の自分が蘇ってくるんです。原点と今がつながる曲です」と語り、「don’t cry anymore」を弾き語りで披露。圧巻の歌唱力と確かなギタープレイで、一音一音に15年分の感情を乗せ、会場の隅々まで響かせた。そこには15年の重みと、ファンへの深い感謝が確かに込められていた。
15年を経てもなお“原点”を見つめ続け、未来へと一歩を踏み出すmiwa。その姿にあらたな覚悟と決意を感じさせる、感動のツアーファイナルとなった。
PHOTO BY 佐藤 薫
※写真は東京公演のもの
■セットリスト
01. Wake Up, Break Out!
02. ありえない!!
03. あなたがいないと世界はこんなにつまらない
04. メドレー
リトルガール
FRiDAY-MA-MAGiC
ミラクル
君に出会えたから
fighting-Φ-girls
360°
アップデート
DAITAN!
oARTo
ストレスフリー
05. ホイッスル~君と過ごした日々~
06. めぐろ川
07. 片想い
08. あなたがここにいて抱きしめることができるなら
09. リブート
10. Aye
11. chAngE
12. We are the light
13. ヒカリへ
14. それでもただ
[ENCORE]
15. 春になったら
16. 空っぽ
17. 新曲
18. don’t cry anymore
■関連リンク
miwa OFFICIAL SITE
https://www.miwa-web.com/












