ライブシーンを盛り上げる、次世代アーティストを紹介する『バリサン』が、3月7日に東京・Veats Shibuyaにて、音楽と“言葉”でつながる新体験フェス『バリカタリフェス』を開催した。
『バリサン』初開催となるこのフェスには、なきごと、3markets[ ]、超能力戦士ドリアンとライブシーンをブチアゲている人気バンドに加え、オープニングアクトとしてカラコルムの山々も参戦。
オーディエンスの期待が高まる中、開演時間となりオープニングVTRに歓声が上がると、カラコルムの山々がステージに登場。『バリカタリフェス』がいよいよ幕を開ける。
■カラコルムの山々
「白目をむくほど好きなものがある、あなたに贈りたい」という石田想太朗(Vo&Gu)の前口上から「週刊奇抜」でライブをスタートした、カラコルムの山々。“キネマポップ”を自称する彼らの音楽。グルーヴィーで洗練された演奏と丁寧に言葉を紡ぐボーカルが描く、ポップながら異質な音楽世界は独創的。
「ブランコ・スカイライン」、「踊り場劇場」とライブが進み、流暢なMCと中毒性のある楽曲で会場をみるみる自分たちの色に染めていく彼ら。「戻れメロス」に会場中がクラップを合わせて一体感が生まれると、重厚さと軽快さを併せ持つ「甘露だらり」にシンガロングが起きて、大盛りあがりの中で華麗にフィニッシュ。短い時間ながら、観る者の心に強いインパクトを残すステージだった。
▼セットリスト
M1 週刊奇抜
M2 ブランコ・スカイライン
M3 踊り場劇場
M4 戻れメロス
M5 甘露だらり
■『バリカタリフェス』ならではの注目演出
ライブの幕間に行われたのは、お笑い芸人のおおぞらモードがMCを務める出演者同士のトークコーナー。ライブとは異なるリラックスした表情で見せる出演者たちのトークを笑顔で聞き入るオーディエンス。
またこの日、観客が出演者へのメッセージや一言コメントを短冊に綴るという企画も開催。出演者のメッセージが書かれた短冊も展示され、出演者から送られた言葉にファンは大喜び。トークや短冊といった“言葉”を重視した企画は『バリカタリフェス』ならでは。
■なきごと
続く、本編1発目となるアクトはなきごと。水上えみり(Vo&Gu)が挨拶からオーディエンスの手拍子を煽り、勢いよく始まった1曲目は「憧れとレモンサワー」。さらに最新曲「甘々吟味」、人気曲「短夜」と続き、ライブ序盤から観客の心をがっちりと掴む。
キュートで優しく、センチで健気でちょっぴり切ない水上のボーカル。一人ひとりにメッセージを届けるように歌う真摯な姿が、実に凛々しく映る。「マリッジブルー」のグルーヴィーな演奏に身体を揺らして笑顔を見せたり、ライブを心から楽しんでる姿も印象的。
「せっかくあなたと過ごしてる時間だから、何にも変えられない特別な時間を」と伝えて始まった「メトロポリタン」でフロアの熱狂を生むと、「ハレモノ」では感情的な演奏に吐き捨てるようなボーカルを乗せてと、感情豊かなボーカルで観る者の心を揺さぶる水上。
「なにかを好きだと思う気持ちの基準は、どれくらいそのことを語れるか?」と、『バリカタリフェス』にぴったりの持論を語ったMCでは、「あなたには語れるほど好きなものある? 帰るころには語れるくらいになってると思う」と告げ、「Oyasumi Tokyo」を熱唱。
ラストは、なきごとを言いたくなるような深夜の風景を想起させる「深夜2時とハイボール」で“大丈夫だよ”と聴く者の背中を押し、「またライブハウスでお会いしましょう」とステージを去った。
▼セットリスト
M1 憧れとレモンサワー
M2 甘々吟味
M3 短夜
M4 マリッジブルー
M5 グッナイダーリン・イマジナリーベイブ
M6 メトロポリタン
M7 ハレモノ
M8 Oyasumi Tokyo
M9 深夜2時とハイボール
■3markets[ ]
「渋谷って外国人多すぎない? 日本語で喋ってるのさえおかしいと思ったんで、英語で喋ります」と宣言したカザマタカフミ(Vo&Gu)。「We are No.1 Famous band!」とたどたどしい英語のMCに笑いが起きる中、masaton(Dr)の胸踊るビートで始まる「ね。」でライブをスタートした3markets[ ]。
「社会のゴミカザマタカフミ」、「サイゼ」で田村亮(Ba)と矢矧暁(Gu)が高い演奏力とアグレッシブなパフォーマンスで魅せると、グルーヴィーな演奏とラップ調のボーカルで煽りまくった「カニ大好き」でオーディエンスの体を揺らして。振り幅のある楽曲と巧みなライブ運びでフロアを沸かせた前半戦。
《君が頑張ろうが頑張るまいが地球は今日も回ってる》と歌う「君は一人じゃない」、《4月になれば変わると思ったんだ》と切実に歌う「4月」と、リアルかつ残酷な歌詞が胸を突き刺す楽曲が続き、花粉症のカザマが軽快なトークで「花粉に向けた曲です」と「あやまれ」を披露しフロアが沸いた中盤戦。正直で嘘のないカザマの人間臭さと、そんな彼の魅力を最大限に活かすアレンジ能力や演奏技術の高さに、スリマの人気の理由と秘密が見えた気がした。
ラストは意外性ある楽曲展開が面白い「FxxkTikTok」から、曲紹介に歓声が上がったライブ人気曲「整形大賛成」。フロアが熱気に包まれる中、ライブを締めくくった。
▼セットリスト
M1 ね。
M2 社会のゴミカザマタカフミ
M3 サイゼ
M4 カニ大好き
M5 君はひとりじゃない
M6 4月
M7 あやまれ
M8 FxxkTikTok
M9 整形大賛成
■超能力戦士ドリアン
そして、大トリは超能力戦士ドリアン。喋るドラムの「超能力戦士ドリアン、始まるよー!」の呼び込みで、やっさん(Gu)、けつぷり(Gu)、そして恐竜がステージに登場。「恐竜博士は恐竜見たことないでしょ」の曲中に恐竜からおーちくん(Vo)が飛び出してくるというワケの分からない演出で、ライブがスタート。
続く、「いきものがかりと同じ編成」ではラスサビ前に曲をピタリと止めて。「一体感を高めるノリを説明しま~す」と、コール&レスポンスの練習。ここまで一曲として、普通に始まって普通に終わる曲は観たことがない!
しかし、「無理ない範囲で大丈夫」「自分のペースで楽しめるライブします」と繰り返し伝える彼らからは、初めて観る人でも、ワケなんか分からなくても、絶対に楽しめるライブにしたいという優しさやサービス精神がビシバシ伝わってきて。「一緒に歌ってもらってもいいですか?」の問いかけに「興味ある~!」と答えたくなる。
ライブ中盤もいまネットで話題の楽曲「好きな漫画のキャラ is DEAD」、各バンドのボーカルを呼び込んで『THE FIRST TAKE』を想起させる演出で沸かせた「おいでよドリアンランド」と、過剰なサービス精神でオーディエンスを楽しませた彼ら。
「伝説を作るため、ラストスパートいきます」と始まった終盤は「ドラゴンの裁縫セット(笑)」、「カフェかと思ったら美容院だった」とキラーチューンが続き、「焼肉屋さんの看板で牛さんが笑っているのおかしいね」に会場中が手を振りジャンプを合わせ、幸福感溢れるエンディングを生む。「アンコール一応やっていいと言われてるんですけど…」と観客を煽って起こったアンコールでは史上最速(!?)で再登場。更に観客を湧かせて「ムカつく奴は敵」で拳を突き上げるオーディエンスと共に歌い踊って力を出し切って、『バリカタリフェス』を締めくくった。
▼セットリスト
M1 恐竜博士は恐竜見たことないでしょ
M2 いきものがかりと同じ編成
M3 好きな漫画のキャラ is DEAD
M4 チャーハンパラパラパラダイス
M5 おいでよドリアンランドfeat.THE FIRST TAKE
M6 ドラゴンの裁縫セット(笑)
M7 カフェかと思ったら美容院だった
M8 焼肉屋さんの看板で牛さんが笑っているのおかしいね
アンコール ムカつく奴は敵
■『バリカタリフェス』そして『バリサン』に注目!
タイトル通り、終わった後に一緒に行った友達と語りたくなるシーンが目白押しだった『バリカタリフェス』。超能力戦士ドリアンがMCで「今回、バリカタリvol.1と聞いてるんで、vol.2があるはず」と語ってたが。今回参加した出演者やオーディエンスは、きっとvol.2の開催を熱望しているはず。さらにパワーアップしたvol.2の開催の知らせを楽しみにしたい。
TEXT BY フジジュン
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