言わずと知れたインストバンド東京スカパラダイスオーケストラ、通称スカパラ。この記事では2025年に大きな話題となり、2026年3月13日に『THE FIRST TAKE』が公開された稲葉浩志とのVS.コラボ楽曲の解説からメンバー紹介までスカパラの魅力を紐解く。
■伝説級のコラボレーション スカパラ VS. 稲葉浩志
▼Action (VS. 稲葉浩志) / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
・発売日:2025年9月3日
・作詞:谷中敦
・作曲:GAMO
・編曲:東京スカパラダイスオーケストラ・稲葉浩志
◎VS.シリーズ第4弾
フィーチャリングではなく、VS.(ヴァーサス)=対決という強い言葉にこそ意味がある。数年間かけて東京スカパラダイスオーケストラが展開してきた“VS.シリーズ”の第4弾『VS. 稲葉浩志』が、両者のファンを超えて熱狂的支持を集めたことには理由があった。
◎VS.シリーズとは?
「戦うように一緒に音楽を作っていく。」――メンバーの熱い思いを込めて命名された“VS.シリーズ”がスタートしたのは2022年。「サボタージュ (VS. ALI)」を皮切りに、2025年に「私たちのカノン (VS. Chevon)」、「クローズド・アーカイヴ VS. TK (凛として時雨)」、「Action (VS. 稲葉浩志)」、「タイムカプセル (VS. 稲葉浩志)」、2026年に入って「崖っぷちルビー (VS. アイナ・ジ・エンド)」と、若手からベテランまでバラエティに富んだ6曲をリリース。毎回大きなバズを引き起こしてきた。
▼サボタージュ (VS. ALI) / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
▼私たちのカノン (VS. Chevon) / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
▼クローズド・アーカイヴ VS. TK (凛として時雨) / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
◎注目度の高いコラボ
中でも『VS.稲葉浩志』の注目度は非常に高く、メンバー自身の気持ちの入れ方も尋常ではなかった。楽曲制作の段階から何度もセッションを重ね、リリースにあたっての両者のコメント「まだ夢のなかにいるようです」(谷中敦)「音楽の歓びを爆発的に体現できるメンバーの皆様の輪のなかに入れていただき、とっても光栄です」(稲葉浩志)を見ても、その充実度&満足度の高さは明らかだ。
◎楽曲について
「Action (VS. 稲葉浩志)」
ランダムに爆ぜる欲求
刺激あるペイン
本気で感じるなら
踏み込むでしょ?でもきっと勇気がない
着慣れないスーツみたい
自分じゃないみたいで
落ち着かないんだろ?何度逆算しても
可能性ゼロだったら
計算した自分を信じるのやめりゃいいAction
遊ばなきゃ遊ばれちゃう ゲームだろ?yeah
Passion
気分次第で気ままに生きればいい
Mission
踊らなきゃ踊らされる 夜もある yeah
Action
言葉にもならないシアワセを叫べ
yeah yeah yeah yeah緩やかな身の破滅
傷ついてハイ
足元掬われても
飛んでりゃセーフうまくいくほどに
やばいと思うんだろう
こんなの続かないと
思うのはやめなよAction
遊ばなきゃ遊ばれちゃう ゲームだろ?yeah
Passion
気分次第で気ままに生きればいい 叫べ勇気とは 哀しみから
這い上がる オマエのことだAction
遊ばなきゃ遊ばれちゃうゲームだろ?yeah
もっと
我がままに欲しがるのを見たいのさAction
遊ばなきゃ遊ばれちゃう ゲームだろ?yeah
Passion
気分次第で気ままに生きればいい
Mission
踊らなきゃ踊らされる夜もある yeah
Action
言葉にもならない シアワセを叫べ
yeah yeah yeah yeah作詞:谷中敦
作曲:GAMO
編曲:東京スカパラダイスオーケストラ・稲葉浩志
イントロを飾るホーン・セクションの咆哮、ソウルをたっぷり込めたロックンロール・ビートに乗って、誰もが知るあのセクシーでしなやかなボーカルが滑り込む瞬間で勝負あり。茂木欣一のドラムと加藤隆志のギターが水を得た魚のように暴れまわり、谷中の書いた《遊ばなきゃ遊ばれちゃうゲームだろ?》と、自由な生き方を説くメッセージを高らかに歌い上げる、稲葉のハイトーンボイスに気迫がみなぎる。スカパラのロックな側面と稲葉浩志のファンキーな一面をブレンドした、強烈な一撃だ。
◎『THE FIRST TAKE』
▼東京スカパラダイスオーケストラ VS. 稲葉浩志 – Action / THE FIRST TAKE
3月13日に公開されたYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』でのセッション映像は、さらに刺激的だ。ライブの熱をそのままスタジオに持ち込み、観客がいるかのように激しいアクションで盛り上げるスカパラのメンバー。シルバーグレーのスーツをビシッと着こなし、アドリブの掛け声や叫びをガンガン入れながら、メロディからはみ出すほどのパッションで歌いまくる稲葉。音源にはない終盤のブレイク、「スカパラ!」「稲葉浩志!」の呼び合いや、加藤と稲葉の絡みなど、特にB’zファンにはとても新鮮に映るはず。必見だ。
◎”VS.シリーズ” ライブ『[SKA]SHOWDOWN』へ出演
その後、3月18日には“VS.シリーズ”全楽曲+新曲を収めた12曲入りのオリジナルアルバム『[SKA]SHOWDOWN』がリリース(浅井健一が参加した新曲もあり!)。さらに3月31日に東京ガーデンシアターで、稲葉を含む“VS.シリーズ”参加全アーティストが登場するスペシャルライブ『[SKA]SHOWDOWN』の開催も決まった。音源より何倍もスリリングなものになるのは確定済み、一夜限りの“対決”に注目だ。
▼3月18日発売 オリジナルアルバム『[SKA]SHOWDOWN』
https://tokyoska.net/news/detail.php?id=1130287
▼3月31日開催 スペシャルライブ『[SKA]SHOWDOWN』
https://tokyoska.net/live/live.php?id=1114761
■チェックすべきおすすめのコラボレーション3選
ここで少し時間を巻き戻して、スカパラの過去のコラボを見てみよう。スカパラが初めてのコラボシリーズ“歌モノシングル3部作”に挑んだのは2001年。田島貴男、チバユウスケ、奥田民生という強力ボーカリストを得て大ヒットを飛ばしたのをきっかけに、その後もソロやバンドをフィーチャーしたコラボシリーズをたびたび行なって現在に至る。それはインストゥルメンタル・バンドとしての挑戦であり、時代を代表するアーティストとの化学反応を楽しむ祝祭でもあった。その中から近年のお薦め3曲をピックアップしよう。
▼東京スカパラダイスオーケストラ / めくれたオレンジ
▼東京スカパラダイスオーケストラ / カナリヤ鳴く空
▼東京スカパラダイスオーケストラ / 美しく燃える森
「紋白蝶 feat.石原慎也 (Saucy Dog) 」
2022年リリースの「紋白蝶 feat.石原慎也 (Saucy Dog)」は“管楽器奏者3部作”の一曲で、石原が作曲と歌、チューバで参加したポップチューン。間奏でリズムがぐっとスローになり、石原のチューバが牧歌的な音色を奏でて再びアップテンポに戻る構成の妙は、YouTubeで約1700万回再生を記録しているミュージックビデオを見るとよりわかりやすい。メロディも歌も石原らしさ満開で、Saucy Dogのアルバムに入れても違和感がないほどに自然体だ。
「あの夏のあいまいME feat.SUPER EIGHT」
“NO BORDER3部作”の一環として2024年にリリースした「あの夏のあいまいME feat.SUPER EIGHT」は、アイドルとアーティストのボーダーをぶち破る痛快な一曲。陽気なラテンのリズムに乗って突っ走り、中盤でリズムチェンジしてラップと歌のバトルが始まる、両者の相性の良さはミュージックビデオを見れば一目瞭然。お揃いのピンク色のスーツを着た華麗なダンス(もちろんスカパラメンバーも!)は、数あるコラボシリーズの中でも出色の楽しさだ。
「崖っぷちルビー (VS. アイナ・ジ・エンド) 」
「崖っぷちルビー (VS. アイナ・ジ・エンド)」は“VS.シリーズ”第5弾としてリリースされたばかりの曲だが、わずか2か月でYouTube200万回再生を超えてなお上昇中。作詞作曲にアイナ、そして元BiSHのサウンドプロデューサー松隈ケンタが参加することで爆発的な化学反応が起き、レゲエとスカとロックが交錯する猛烈アッパーな曲調に華麗なストリングスが花を添える。鮮やかなグリーンのジャケットで歌い踊るアイナを、スカパラのメンバーが守るように盛り立てる、ミュージックビデオはインパクト大だ。
■東京スカパラダイスオーケストラとは?

・デビュー:1989年
・デビュー作品:アルバム『東京スカパラダイスオーケストラ』(通称“黄色いアナログ”)
・OFFICIAL SITE https://tokyoska.net/
・Instagram @tokyoska_official/
・X @tokyoskaj
・Facebook https://www.facebook.com/TokyoSkaParadiseOrchestra
・YouTube @tokyoskanet
・TikTok @tokyoska
1980年代から続く東京スカパラダイスオーケストラの歴史は、何千字あっても足りないほどに濃密で波乱万丈だ。初リリースは1989年のアルバム『東京スカパラダイスオーケストラ』(当時はアナログ盤/90年にCD復刻)で、翌1990年にメジャーデビュー。初アルバム『スカパラ登場』がオリコン10位、1991年には初の日本武道館公演を成功させ、国内最強インストバンドの座を一気に奪取。休むことなく活動を続ける鉄人バンドとして現在に至る。
彼らの功績は、まず第一にスカという音楽の魅力を日本に根付かせたこと、インストバンドとしての成功が後進に大きな影響を与えたこと、そして度重なる海外公演を通じて日本の音楽大使としての役割を果たし続けていること。ヒットチューンも数多く、「美しく燃える森」(ゲストボーカル・奥田民生)、「紋白蝶 feat.石原慎也 (Saucy Dog)」、ライブ映像による「Paradise Has No Border」(ゲスト・さかなクン)、「めくれたオレンジ」(ゲストボーカル・田島貴男)がYouTube1000万回再生超え。海外でのライブツアーはアジア、ヨーロッパ、アメリカ大陸を席巻し、メキシコ最大の音楽アワード『Las Lunas del Auditorio 2019』での受賞や、中南米最大のフェス『Vive Latino 2023』のメインステージへの登場など、特に中南米での人気度は抜群だ。
▼東京スカパラダイスオーケストラ 「Paradise Has No Border」(Live Ver. ゲスト:さかなクン)
■メンバー
NARGO(読み:ナーゴ):トランペット
北原雅彦(読み:きたはら まさひこ):トロンボーン
GAMO(読み:ガモウ):テナーサックス
谷中敦(読み:やなか あつし):バリトンサックス
加藤隆志(読み:かとう たかし):ギター
川上つよし(読み:かわかみ つよし):ベース
沖祐市(読み:おき ゆういち):キーボード
大森はじめ(読み:おおもり はじめ):パーカッション
茂木欣一(読み:もてぎ きんいち):ドラム
9人がずばぬけた個性を発揮しながら、有機的に結びつくことで唯一無二のスカパラサウンドは出来上がる。集まることで最強のチームになる9人の侍、それが東京スカパラダイスオーケストラだ。
■スカパラの最新情報をチェック!
まずは3月13日に『THE FIRST TAKE』で公開された「Action (VS.稲葉浩志)」をチェックして、3月18日にリリースされる3年振りのオリジナルアルバム『[SKA]SHOWDOWN』を聴いて、3月31日の東京ガーデンシアターでのスペシャルライブ『[SKA]SHOWDOWN』へ。さらに6月からは、全国10か所20公演のライブハウスTOUR『VerSus Carnival』も決まった。インストバンドの限界をぶち破り、国境とジャンルのボーダーも突き抜けて走り続ける、今の時代にこそスカパラの音楽は必要だ。世界はスカパラを待っている。
TEXT BY 宮本英夫
▼東京スカパラダイスオーケストラ最新情報はこちら
https://www.thefirsttimes.jp/keywords/198/













