2026年1月からNetflixで配信がスタートし、SNSや口コミを中心に人気を拡大させたオリジナル長編アニメーション『超かぐや姫!』。本コラムでは、あらすじをはじめ、話題となった楽曲を紹介しながら、多くの人の心を掴んでいる理由を紐解いていく。
■Netflixで公開、映画も⼤ヒットのアニメ『超かぐや姫!』

公開日:2026年1月22日(Netflix)
劇場公開日:2026年2月20日
監督:山下清悟
CV:夏吉ゆうこ / 永瀬アンナ / 早見沙織 / 入野自由 / 内田雄馬 / 松岡禎丞 / 青山吉能 / 小原好美 / 釘宮理恵 / ファイルーズあい / 花江夏樹 etc…
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『超かぐや姫!』は、現代のライバー、ボカロ、配信カルチャーと、日本最古の物語『竹取物語』を結びつけたオリジナル長編アニメーション。仮想空間<ツクヨミ>で繰り広げられるライブステージと、“歌”でつながる少女たちの絆を、圧巻のクオリティで描き出している。
公開翌日1月23日には、 Netflix 国内における『今日の映画 TOP10』で1位を獲得。海外でも韓国4位、台湾2位、香港2位、タイ3位と多くの地域でTOP10上位に食い込み、世界的な支持の高まりを印象付けた。そのなかで「もっと良い音響、スクリーンで観たい」といった、劇場公開を切望する声が強まっていき、2月20日より1週間限定で待望の劇場公開がスタート。口コミやSNSを中心に人気が急拡大し、公開初週末となる2月20日〜23日には、動員14万8067人、興行収入2億9122万2700円を記録し、わずか19館での上映ながら週末動員ランキング5位(興行通信社調べ)へランクインした。
その後、上映館・上映期間ともに拡大され、2026年4月下旬時点では累計観客動員数102万人、興行収入20億円を突破。Netflix独占配信作品としてスタートしたオリジナルアニメーションとしては、異例の大ヒットを記録している。
さらに、劇場公開のタイミングにあわせて、劇中の仮想空間<ツクヨミ>をVRChat内で再現するクラウドファンディングプロジェクトも始動。開始からわずか1時間で目標100%を達成し、4月22日の終了時点で4057%という驚異的な数字を記録した。その後、アクセス集中によるシステム負荷を受けて期間延長・再開が行われ、5月7日時点では4119%に到達。本作の盛り上がりを象徴する出来事のひとつとなっている。
■あらすじ

舞台は、今より少しだけ先の未来。進学校に通う17歳の女子高生・酒寄彩葉は、学業とアルバイトを両立しながら、自力で生活費や学費を稼ぐ忙しい毎日を送っていた。そんな彼女の癒やしは、仮想空間<ツクヨミ>で活動する大人気ライバー(配信者)・月見ヤチヨの配信を見ること。自分の分身を作り誰もが自由に創作活動を行う<ツクヨミ>で、彩葉はヤチヨの推し活をしつつ、バトルゲームで細々とお小遣い稼ぎをしていた。
ある日の帰り道、彩葉は竹ならぬ“七色に光るゲーミング電柱”を発見。そこから現れた赤ちゃんは、わずか数日で同年代の少女へと成長する。自らを“月から来た”と語るその少女を、彩葉は“かぐや”と名付ける。自由奔放なかぐやに振り回されながらも、次第に打ち解けていくふたり。やがて彩葉は、かぐやのライバー活動をサポートすることになる。仮想空間<ツクヨミ>の中で、かぐやはライバーとして歌い、彩葉はプロデューサーとして曲を作りながら、絆を深め合っていくが、そのいっぽう、かぐやを“月へ連れ戻そうとする存在”が迫っていた。「決めた! 絶対ハッピーエンドにする!」と胸に誓った少女たちは、どんなエンディングへとたどり着くのか。これは、まだ誰も見たことがない“かぐや姫”の物語。
■『超かぐや姫!』の人気の理由とは?
◎圧巻の映像美

語らずにはいられないのが本作の映像表現。アニメーション制作は、『ペンギン・ハイウェイ』『泣きたい私は猫をかぶる』などで知られるスタジオコロリドと、監督・山下清悟率いるスタジオクロマト。物語に寄り添った情緒的な絵作りと、3Dカメラワークを活かしたダイナミックなアクションによって、仮想空間<ツクヨミ>で繰り広げられるライブステージを圧巻のクオリティで映し出している。また、YOASOBI「アイドル」のMVディレクターとして知られる中山直哉がライブ演出に参加していることもあり、音楽と映像が一体化したような没入感も魅力的だ。バトル場面では、『呪術廻戦』第1期、『チェンソーマン』などのオープニング映像を手掛けてきた山下監督ならではの、大迫力のアクションにも注目したい。
◎ボカロ・ライバー⽂化の解像度の高さ
月見ヤチヨが創設した仮想空間<ツクヨミ>では、自分の分身となるアバターで、誰もが自由に遊んだり、創作活動を楽しむことができる。劇中では、ヤチヨが開催するイベント『ヤチヨカップ』の参加資格目標をきっかけに、かぐやが彩葉を巻き込むかたちで『かぐや・いろPチャンネル』としてライバー活動を始めることに。配信で注目を集め、ファンを増やし、コラボライブを目指していく展開は、ライバーの活動のよう。いっぽうで、彩葉が“いろP”として音楽を作り、かぐやが歌うという関係性には、ボーカロイドの文化を想起させる。さらに、推し活やライバー活動の熱量、そして“ネット上で誰かの表現が広がっていく”感覚までを物語へ落とし込まれていることが、本作のリアリティにつながっている。
@cho_kaguyahime_pr 【はじめましての人へ】『ツクヨミ』管理人・月見ヤチヨの自己紹介♪ : 仮想空間『ツクヨミ』管理人 月見ヤチヨが動画を投稿しました! 。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜ : 🐙月見ヤチヨ(cv.早見沙織) 仮想空間『ツクヨミ』の管理人、兼トップライバー。 歌って踊って分身もできる8000歳(という設定)の、ミステリアスなAI。 誰もが自由に創作活動をする『ツクヨミ』の空間が大好きで、今日もみんなの活動をそっと見守っている。 : 。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜ 『超かぐや姫!』2026年1月22日(木) Netflixにて世界独占配信 : 🌕あらすじ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 夢と希望の集まる仮想空間、<ツクヨミ>。 少女たちの出会い、そして別れのためのステージが、幕を開ける—— : 今より少しだけ先の未来。 進学校に通う女子高生・酒寄彩葉は、バイトと学業の両立に励む超多忙な日々を送っていた。 日々の癒やしは、インターネット上の仮想空間<ツクヨミ>の管理人兼、大人気ライバー(配信者)・月見ヤチヨの配信を見ること。 : そんなある日、彩葉は七色に光り輝くゲーミング電柱とともに現れた不思議な少女・かぐやに出会う。 わがまま放題なかぐやのお願いに振り回されながらも、 二人は仮想空間<ツクヨミ>でライバー活動を始め、少しずつ打ち解けていく。 かぐやを月へと連れ戻す不吉な影が、すぐそこまで迫っているとも知らずに—— : これは、まだ誰も見たことがない「かぐや姫」の物語。 ________ : 『呪術廻戦 第1期』『チェンソーマン』『うる星やつら』など、名だたるアニメーションのオープニング映像演出を手掛けてきたクリエイター・山下清悟が贈る、”歌”で繋がる少女たちの絆の物語。 日本最古の物語『かぐや姫』 × 豪華ボカロP。新時代の音楽アニメーションプロジェクト、開幕! 🌕劇中歌楽曲提供 ryo (supercell)/yuigot/Aqu3ra/HoneyWorks/40mP/kz(livetune) #超かぐや姫 #CosmicPrincessKaguya #anime
◎豪華な声優陣とアーティスト
かぐやの天真爛漫さ、彩葉の不器用な優しさ、ヤチヨの神秘的ながらもチャーミングな存在感など、それぞれのキャラクターが持つ感情を、かぐや役の夏吉ゆうこ、酒寄彩葉役の永瀬アンナ、月見ヤチヨ役の早見沙織をはじめとした豪華キャスト陣が繊細に表現。さらに楽曲提供者には、ryo (supercell)、kz(livetune)、40mP、HoneyWorks、Aqu3ra、yuigotと、“ネット音楽史”そのものを背負ったような布陣が並んでいる。声優陣の表現力と、ボカロ・ネット音楽シーンを築いてきたクリエイター陣の楽曲が重なることで、劇中歌の一つひとつがキャラクターの感情を鮮やかにし、”歌”で繋がる少女たちの絆の物語に厚みをもたらしている。
◎現代に合わせたマーケティング
『超かぐや姫!』は、“作品を観るまで”と“作品を観たあと”の導線設計も巧みだ。特報映像やMV、『歌ってみた』動画、ショート動画、SNS投稿、『THE FIRST TAKE』出演などを立て続けに展開し、公開前から今なお、次々と“供給”される空気を作っている。しかも、本作の特性上、キャラクターたちが本当にネット上で活動しているように見え、いかにも広告然としていないところが面白い。また、華やかなビジュアルに、耳に残る楽曲、ショート動画でも伝わるライブシーンの迫力など、作品をまだ観ていない人にも“気になる”と思わせる要素が多いところもポイント。普段からネットカルチャーに親しんでいるコアな層はもちろん、ライトな層にも届きやすい見せ方をしていたことが、この大きな熱狂につながったのではないだろうか。
▼『超かぐや姫!』特報| 2026年1月22日(木)Netflixにて世界独占配信
▼【歌ってみた】『超かぐや姫!』メドレー – ロンリーユニバース/竹取オーバーナイトセンセーション/トリノコシティ/夢をみる島/Tell Your World
■『THE FIRST TAKE』で披露した「ray 超かぐや姫!Version」「ワールドイズマイン CPK! Remix」
◎「ray 超かぐや姫!Version」
▼【Official MV】ray 超かぐや姫!Version / かぐや (cv.夏吉ゆうこ)、月見ヤチヨ (cv.早見沙織) from #超かぐや姫 !
「ray」は、2014年にBUMP OF CHICKENが発表した楽曲であり、バンド初のフィーチャリング・アーティストとして初音ミクを迎えたことでも大きな話題を呼んだ一曲だ。当時、ロックバンドとボーカロイドの本格的な融合はまだ珍しく、音楽シーンに強いインパクトを残した。
▼BUMP OF CHICKEN「ray」
『超かぐや姫!』では、その「ray」をTAKU INOUEがあらたにアレンジし、かぐや(cv.夏吉ゆうこ)と月見ヤチヨ(cv.早見沙織)が歌唱。原曲に流れる“別れ”と“出会い”の感情は、かぐやと彩葉の関係性、そして『超かぐや姫!』という作品と響き合う。だからこそ、エンディングテーマとしても非常に相性がいい。物語を見届けたあとに聴くと、かぐやと彩葉が過ごした時間の輝きまで思い出させてくれる。
▼かぐや (cv. 夏吉ゆうこ) & 月見ヤチヨ (cv. 早見沙織) – ray 超かぐや姫!Version / THE FIRST TAKE
『THE FIRST TAKE』では、かぐやの「やっとここまで来れたね」というセリフを、夏吉が語りかけるように紡ぐところからスタート。こんなにも相性が良いのか、と改めて思わされるほど、夏吉のまっすぐな歌声と、早見の透明感あふれる繊細なハーモニーが心地よく重なり合う。月と真珠を思わせる指輪を身につけた手で控えめにハンズクラップをする仕草や、《生きるのは最高だ!》のフレーズで見せる笑顔も印象的だ。さらに、ふたりがふと中央へ視線を向ける間奏では、そこに“いろP”がいるように錯覚してしまう。細かな所作からも、作品への愛情が伝わってくるパフォーマンスだ。
◎「ワールドイズマイン CPK! Remix」
▼【Official MV】ワールドイズマイン CPK! Remix (かぐや&月見ヤチヨ ver.) – ryo (supercell) / from 超かぐや姫!
《世界でいちばんおひめさま》というフレーズが流れた瞬間に心を掴まれた人も多いはず。原曲の「ワールドイズマイン」は2008年にryo (supercell) が発表した初音ミク楽曲であり、ボカロ文化を語る上で欠かせない“金字塔”的存在である。『超かぐや姫!』では、その「ワールドイズマイン」を、ryo本人が「ワールドイズマイン CPK! Remix」としてあらたにリアレンジ。本編のコラボレーションライブにて、かぐや(cv.夏吉ゆうこ)と月見ヤチヨ(cv.早見沙織)が歌唱した他、最初の特報映像にも使用されている。原曲へのリスペクトを残しながらも、ライブ感や現代的な高揚感を強く打ち出したアレンジに。なお、本編のライブシーンでは、夏吉と早見が一緒に歌唱収録したバージョンを採用。ライブならではの掛け合いやセリフが織り込まれており、配信版とは異なる臨場感あふれる仕上がりとなっている。
▼ワールドイズマイン CPK! Remix (かぐや&月見ヤチヨ ver.) – ryo (supercell) – かぐや(cv.夏吉ゆうこ) & 月見ヤチヨ(cv.早見沙織) from 超かぐや姫! / THE FIRST TAKE
『THE FIRST TAKE』で披露された「ワールドイズマイン CPK! Remix」も、ライブシーンの空気感を受け継いだパフォーマンスとなっている。ライブシーンと同じく、「どうか一緒に踊ってくれる?」というヤチヨのセリフからスタート。それぞれのキャラクターとしてのニュアンスがしっかり乗っているのも印象的で、声優としての表現力の豊かさを改めて実感させられる。何より印象的なのは、ふたり自身がとにかく楽しそうに歌っていること。笑顔で掛け合いながら声を重ねる姿を見ていると、歌うことの楽しさや、ふたりの関係性がまっすぐ伝わってくる。
■『超かぐや姫!』の世界に没頭!人気曲3選
◎「星降る海」月見ヤチヨ(cv.早見沙織)
ボカロP・Aqu3raが手掛けたオリジナル劇中歌。MVは約390万回再生、本編ライブシーン映像は約595万回再生を記録中。本編ではライブシーンの1曲目として披露されており、冒頭の《幾千の時をめぐって今 僕ら出会えたの》というフレーズはアカペラで届けられる。最初の視聴でも心に残る楽曲だが、物語を最後まで見届けたあとに改めて聴くと冒頭から心が震える。筆者自身、2回目の視聴以降まんまと泣かされている。
◎「Ex-Otogibanashi」かぐや(cv.夏吉ゆうこ) & 月見ヤチヨ(cv.早見沙織)
ryo (supercell)が作詞・作曲・編曲を手掛けたメインテーマで、Lyric Movieは約415万回再生、MVは約523万回再生を記録中。本編のコラボレーションライブで歌われる楽曲であり、劇中ヤチヨが涙をにじませていることも見逃せない。本編では描かれなかった、《八千年分お願いがあるんだ いいかな?》というフレーズから始まる2番は、物語を見届けたあとに聴くと、さらに胸に迫るものがある。
◎「私は、わたしの事が好き。」かぐや(cv.夏吉ゆうこ)
HoneyWorks×かぐやらしい、キラキラしたポップさと明るいエネルギーが魅力的な劇中歌。Lyric Movieは約295万回再生、MVは198万回再生を記録中。セリフ調の歌い回しも含め、万華鏡のようにくるくる変わる声色の表情や振付がとってもキュートだ。また、“自分らしく生きること”への肯定感が込められており、聴いているうちに自然と前向きな気持ちになれる。まさに、かぐやという愛らしい存在そのものを音楽にしたような曲。
■『超かぐや姫!』の最新情報をチェック
今なお破竹の勢いで広がり続ける『超かぐや姫!』。“ネットカルチャーを描いた作品”というだけではなく、“ネットカルチャーのなかでリアルタイムに育っている作品”であることが、なによりの強さなのかもしれない。
TEXT BY 逆井マリ
▼『超かぐや姫!』最新情報はこちら
https://www.thefirsttimes.jp/keywords/15391/
