本木雅弘が主演を務め、菅田将暉、吉高由里子、青木崇高、宮舘涼太(Snow Man)、柄本佑、オダギリジョーらが出演する、映画『黒牢城』(6月19日公開)が、フランスで開催中の『第79回カンヌ国際映画祭』にて「カンヌ・プレミア」部門で世界初披露された。
■映画『黒牢城』に1,000人の観客総立ち
現地時間5月19日夜。世界中の映画人やジャーナリストが詰めかけ、熱気に包まれた夜のレッドカーペットに姿を現したチーム『黒牢城』。日中に実施されたフォトコールでリラックスした笑顔を見せていた本木雅弘、菅田将暉、青木崇高、宮舘涼太、黒沢清監督ら一同は、正装のタキシードを完璧に着こなし颯爽と登場。昼間の表情とは一変、どこか引き締まった緊張の面持ちを浮かべつつ無数のフラッシュの中を一歩ずつ噛みしめるように進み、世界へ挑む覚悟を感じさせる堂々たる風格で会場を圧倒した。
その後、会場を「Salle Debussy(ドビュッシー・シアター)」に移して行われた公式上映。1,000席を超える場内は満員の観客で埋め尽くされ、異様な熱気に包まれた。海外マスコミの注目度の高さがうかがえるなか、戦国の世を舞台に、城内という閉ざされた空間で繰り広げられるヒリつくような“密室心理戦”に観客たちは一様に息を呑み、場内にはこれまでにない濃密な緊張感が漂った。
エンドロールが流れはじめた直後から1,000人の観客総立ちによるスタンディングオベーションが場内に響きわたると、黒沢監督は本木や菅田らと固い握手を交わし、客席へ深々と一礼。安堵の表情を見せつつも笑顔で喜びを分かち合った一同は、感慨深げに圧巻の光景を見つめていた。
■「非常に貴重な経験ができました」(宮舘涼太)
公式上映を終えた会場は、約1,000人の観客が総立ちする熱狂のスタンディングオベーションに包まれ、本木雅弘、菅田将暉、青木崇高、宮舘涼太、そして黒沢清監督が、鳴り止まぬ喝采のなかで喜びの心境を語った。
カンヌ出品が決定した際、本作がもつ“あらたな人間ドラマとしての魅力”が伝わることに期待を寄せていた本木。鳴り止まぬ称賛と喝采を全身で浴び、その想いが国境を越えて届いた手応えを噛み締めるように、「時代劇という異文化をどんな風に解釈してくれるんだろうと、少し不安に感じていましたが、本作が伝える“現代へのメッセージ”を、セリフが無い無音の中でも感じ取っていただけているような、皆さんがスクリーンに惹きつけられている姿を、確かに肌で感じました」と、瞳を潤ませながら熱い想いを語った。
そんな本木と同じく、充実感をのぞかせる菅田、青木、宮舘らキャスト陣もそれぞれ、
「ミラクルな初体験でしたし、日本の試写会で観たときよりもリラックスしてお客さんとしても楽しめたような、不思議な時間でした。皆さんと一体感が感じ取れてとても誇らしい気分でした」(菅田)
「心地良い安堵感に包まれて、体がポカポカするような気持ちです。これからの人生で作品に向きあう時に、今日の瞬間を多分思い出すんじゃないかな、と。今後もずっと頑張っていける“糧”になるような、本当に嬉しい瞬間でした」(青木)
「正直、上映中はずっと緊張していました。観客の皆さんの反応を通して、日本の映画の良さを改めて感じることができました。自分にとっても、メンバーに対しても今後語り継ぐことができる、非常に貴重な経験ができました」(宮舘)
と、口々に喜びを表現。
本作で6度目の公式部門出品を果たした黒沢監督も、「カンヌをはじめ色々な映画祭に参加してきましたが、上映後の拍手が皆さん本気で拍手してくれているな、祝福してくれているなと感じて、そんな経験は初めてでした。普遍的な物語として皆さんの心に伝わってくれたら嬉しいな、と思いながら作った映画ですので、上映後には、皆さんから温かい拍手をいただけて感激しました」と、万感の思いを込めて日本公開に向けてのさらなる意気込みを覗かせた。
■キャスト・監督 コメント
◎本木雅弘 / 荒木村重役
私にとっては、60歳にして初めてのカンヌでした。短い時間でしたが、一生語れる思い出ができたという「お伊勢参り」だったかな、と(笑)上映会を終えて、一言では語り切れない喜びがありました。カンヌ映画祭に参加できたことは、第一に黒沢監督に対する皆さんの信頼度と期待、リスペクトの“御裾分け”で自分がここにいるという気持ちは、最初からずっと感じています。
日本人でも理解するのが難しいかもしれない時代劇という異文化を、どんな風に解釈してくれるんだろうと少し不安に感じていましたが、人間のもつおかしみや滑稽な姿、真実が見え隠れするシーンではクスクスと笑いが起きたりもしていて。さらには、原作のもつ、そして黒沢監督が脚本の中でアレンジした本作が伝える“現代へのメッセージ”を、セリフが無い無音の中でも感じ取っていただけているような、皆さんがスクリーンに惹きつけられている姿を、確かに肌で感じました。◎菅田将暉 / 黒田官兵衛役
ミラクルな初体験でしたし、日本の試写会で観たときよりもリラックスしてお客さんとしても楽しめたような、不思議な時間でした。
(観客の反応は)想像以上に笑いが起こったり、日本の言葉遊びみたいなところも伝わってるような、皆さんと一体感が感じ取れてとても誇らしい気分でした。◎青木崇高 / 荒木久左衛門役
心地良い安堵感に包まれて、体がポカポカするような気持ちです。本編が始まる前に、配給会社をはじめ関わった会社が映されるだけで拍手が起きたりするのは、カンヌ映画祭ならではだなと感じました。拍手に包まれている時間は照れくさい時間でもありましたが、会場を後にするときは急激な寂しさも感じて…。そういうのも全部含めて、とても幸せな気分になっています。
これからの人生で作品に向きあう時に、今日の瞬間を、多分思い出すんじゃないかな、と思います。今後もずっと頑張っていける“糧”になるような、本当に嬉しい瞬間でした。◎宮舘涼太 / 乾助三郎役
すべてが初めての経験で、「カンヌに来ているな」という実感があります。観客の皆さんの反応を通して、日本の映画の良さを改めて感じることができました。自分にとっても、メンバーに対しても今後語り継ぐことができる、非常に貴重な経験ができました。正直、上映中はずっと緊張していました。ただ、最後にいただいたスタンディングオベーションが本当に温かくて。会場全体の熱意も感じられるようなものだったので、映画祭を皮切りにようやく『黒牢城』が色々な方々に届けられたなと実感して、そこではじめて安心できました。
◎黒沢清監督
私のファンは、大勢の方がホラー好きなので、「これ、ホラーじゃないんだよな…。ガッカリされないかな」と、正直不安な想いで会場に入りました(笑)
私自身は、日本の時代劇を届けるという気持ちよりは普遍的な物語として皆さんの心に伝わってくれたら嬉しいな、と思いながら作った映画ですので、上映後には、皆さんから温かい拍手をいただけて感激しました。カンヌをはじめ色々な映画祭に参加してきましたが、上映後の拍手が皆さん本気で拍手してくれているな、祝福してくれているなと感じて、そんな経験は初めてでした。皆さんのおかげでこんな映画ができたことが何よりもこの経験につながっているんだな、と、しみじみ感じております。
■【画像】レッドカーペット、上映後の様子
(C)Kazuko Wakayama
■映画情報
『黒牢城』
6月19日(金)全国公開
原作:米澤穂信『黒牢城』(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督・脚本:黒沢清
出演:本木雅弘
菅田将暉 吉高由里子
青木崇高 宮舘涼太 柄本佑
ユースケ・サンタマリア 吉原光夫 坂東龍汰
近藤芳正 矢柴俊博 木原勝利 河内大和 吉岡睦雄 上川周作 前田旺志郎 坂東新悟
荒川良々 渋川清彦 渡辺いっけい / オダギリジョー
配給:松竹
(C)米澤穂信/KADOKAWA (C)2026映画「黒牢城」製作委員会
■関連リンク
映画『黒牢城』作品サイト
https://movies.shochiku.co.jp/kokurojo-movie/




