伝説の“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンの軌跡を描く映画『Michael/マイケル』が、ついに日本公開。公開初日の6月12日には東京・キノシネマ新宿にて生配信イベントが実施され、マイケル富岡、アヤノダガネ、高橋芳朗(音楽ジャーナリスト)が参加した。
■元MTVナビゲーター、マイケル富岡が当時を振り返る
マイケルに扮した大勢のファンが観客席を埋め尽くしたこの日、マイケル・ジャクソン全盛期の1980年代にMTVナビゲーターとして活躍し、“日本のマイコー”として親しまれたマイケル富岡は「日本のマイコーです!」と声を弾ませながら「1980年代にMTVでマイケル・ジャクソンのMVを紹介してまいりました。それ以来なので30、40年以上のマイケルLOVEで御座います」と挨拶した。
盛大に開催されたジャパンプレミアでも大活躍し、来日ゲストとの交流でも話題となったインフルエンサー、アヤノダガネは「この映画を通してさらにマイケルさんのことが大好きになった」と言い、本作の字幕監修も務めた高橋も「3人のなかで僕がいちばん地味なファッションかもしれませんが“ブラック&ホワイト”ということでよろしくお願いいたします!」とこだわりのマイケルファションでそれぞれ登壇となった。
マイケルの甥でもある主演俳優ジャファー・ジャクソンについてマイケル富岡は「ジャファーの第一声を聴いたときにマイケルが降りていると思って鳥肌が立った」と大絶賛。高橋は「今夜はビート・イット」のMVシーンのレッドジャケットに触れて「マイケルが『何かが足りない』と言ってスタッフにジャケットを持って来させて、それを着て踊り始める。マイケルが自分でディレクションしているという事実がちゃんと描かれているのは感動もの」と忠実に描かれている点を評価した。
また、劇中ではマイケルの存在がMTVの歴史を大きく変えたエピソードも描かれるが、高橋は「MTVの開局は1981年で、『スリラー』のリリースは1982年。当時のMTVは基本的に黒人アーティストのMVは流していなかった。それをマイケルがCBSに直接掛け合って社長がその熱に打たれて『スリラー』が放送された」と解説。
当時ナビゲーターとして活躍していたマイケル富岡は「放送当時、マイケルの情報はたくさん来るけれど、そのような背景までは僕の所には下りてこない。だから映画を観て衝撃を受けました」と、マイケルの知られざる真実に驚きを隠せない様子だった。
さらに、「スリラー」のMV撮影シーンについてアヤノダガネは「マイケルさんのクリエイティブさや、こだわりに凄く感動して、私もクリエイターとしてたくさんの人を動かしながらも、こだわっていかなきゃいけないんだと思わされた」としみじみ。ジョン・ランディス監督による「スリラー」MVのフルバージョンは13分42秒に渡る長尺だが、マイケル富岡は「番組としては14分なんて到底流せない。でも視聴者からは『いつ放送するんだ』という声が上がる。それでフルバージョンを放送することになりましたが、そのときもすごい反響でした」と当時の熱狂を振り返った。
一方、高橋は伝説のモータウン25周年ライブでの「ビリー・ジーン」のシーンに触れ、「ムーンウォークして回転してつま先で立つところは、実際は失敗している。でも映画ではマイケルの理想とする形になっていて、そこは観ていてうれしかった」とマニアックな視点で解説。当時はそのムーンウォーク見たさにMTVで「ビリー・ジーン」のMVを観ようとした人も多かったそうだが、マイケル富岡は「でもそのMVにムーンウォークは入っていなくて…」と明かし「ムーンウォーク目的で加入した人が『なぜ入っていないの!?』とMTVにクレームを入れる。それがニュースになって結果的に『ビリー・ジーン』が話題になっていった」と過熱していったマイケル人気のすさまじさを回想した。
■若い世代へ受け継がれるキング・オブ・ポップのレガシー
マイケル愛にあふれたマイケル・コーデで上映に参加した観客を対象に、マイケル富岡によるファションチェック企画も実施。グラミー賞受賞時の白いコーデの女性をはじめ、「スリラー」の全身レッドコーデで現れた男性、『ヒストリー・ワールド・ツアー』の全身ゴールデンコーデの男性と、それぞれマイケルの象徴的な衣装を身にまとったファンが登壇した。
ステージに登壇した3人の熱のこもった話を聞きながらマイケル富岡は「マイケルがこの世にいないことがいまだに信じられない。いまだにマイケルのエネルギーを感じるってすごい」とキング・オブ・ポップの偉業をリスペクトしきりだった。さらにマイケル富岡が「マイケルが今もし生きていたとしたら、どんなパフォーマーでいるのだろうか?」と想像を膨らませると、高橋も「より成熟した年齢に合った表現に向かっていたと思う。ダンスパフォーマンスもさることながら、より深みのあるバラードも歌っていたのではないか」とさらなる可能性を妄想していた。
そして最後に高橋は「僕がこの映画の登場に期待しているのは、若い世代にマイケルのレガシーが正確に伝わること。彼を取りまく誤解が少しでも解消されること。彼の生前にあったゴシップやスキャンダルを塗り替えるようなポテンシャルがこの映画にはある。ここから始まる新しいマイケルの歴史があるはずなので、ファンの皆でマイケル・ジャクソンを盛り上げていけたらうれしい」と期待を語った。
アヤノダガネも「リアルタイムでマイケルさんを知らない世代だからこそ、この映画を観てマイケルさんの人間性などに新しい気づきもあった。若い世代の方々にもぜひとも観て欲しい」とアピール。マイケル富岡も「この映画を作ってくれたことに感謝しかありません。ファンだと映画を観る前の期待値は高いけれど、それを裏切ることはまったくございません。一度ならず二度三度と観てほしいです。劇場のでっかいスクリーンで、爆音で、IMAXで体感してください」と熱烈に呼び掛け、大盛況のイベントを締めくくった。
映画『Michael/マイケル』は、絶賛上映中。
■映画情報
映画『Michael/マイケル』
全国公開中
監督:アントワーン・フークア
脚本:ジョン・ローガン
製作:グレアム・キング、ジョン・ブランカ、ジョン・マクレイン
出演:ジャファー・ジャクソン、ジュリアーノ・ヴァルディ、コールマン・ドミンゴ、ニア・ロング、ケンドリック・サンプソン、マイルズ・テラー、ローラ・ハリアー、ケイリン・ダレル・ジョーンズ 他
配給:キノフィルムズ
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■関連リンク
映画『Michael/マイケル』作品サイト
https://www.michael-movie.jp




