《俺は俺と/俺みたいな奴のために歌うよ》「Feel the Moon」――そう歌いながら、ラッパーKvi Baba(クヴィ・ババ)はシーンに姿を現した。2025年には日本武道館ワンマンを成功させるなど、大きな支持と注目を集める彼のヒストリーと魅力を本記事では紐解いていく。
■独自の世界観を生み出すラッパー/シンガーソングライター
Kvi Baba(読み:クヴィ・ババ)
・OFFICIAL SITE https://www.toysfactory.co.jp/artist/kvibaba
・Instagram @kvibaba
・X @kvibaba
・TikTok @kvibaba
・YouTube @KviBaba
高校3年生の頃に友人に連れられて行った、大阪・西成のスタジオ。そこで試しにラップをしてみたことがKvi Babaの出発点となった。2017年頃からSoundCloudに楽曲をアップし始め、2019年2月、19歳で1st EP『Natural Born Pain』をリリース。同作はiTunesヒップホップアルバムチャート初登場1位を記録する。さらに同年9月には初のフルアルバム『Kvi Baba』をリリース。
2021年には、当時SoundCloudにのみアップされていた宅録楽曲「F**k U & Love U」がTikTokで広く拡散され、新録バージョンを緊急リリースするほどの盛り上がりに。その1ヵ月後にリリースされた楽曲「Too Bad Day But…(Remix) feat. AKLO & KEIJU」も、総再生回数9,000万回を超えるヒットを記録した。
▼Kvi Baba / F**k U & Love U (Music Video)
▼Kvi Baba / Too Bad Day But… (Remix) feat. AKLO & KEIJU (Music Video)
2022年にはメンズコスメブランド『ギャツビー』のCMに出演するというアイコニックな存在感を生かした話題も。そして、2023年にメジャーデビュー。デビュー曲「TOMBI」は、アニメ『TRIGUN STAMPEDE』のオープニング主題歌に起用されたことをきっかけに海外でも火がつき、楽曲総再生数は5,000万回超えを記録。
▼Kvi Baba / TOMBI (Animation Music Video) ※TV アニメ『TRIGUN STAMPEDE』OP 主題歌
2023年8月にはメジャー1stアルバム『Jesus Loves You』をリリース。2024年発表のシングル「Friends, Family & God feat. G-k.i.d & KEIJU」は、Kvi Baba初の累計再生数1億回突破楽曲となった。(現在は楽曲総再生数1.5億回を突破) 同曲を含むメジャー2ndアルバム『Shout Out to Jesus』を2025年8月にリリースすると、その直後に初の日本武道館ワンマン公演『Shout Out To Jesus』を開催し、見事ソールドアウト。武道館公演にはKEIJU、AKLO、SALUなど多くのゲストが登場、なかでもサプライズ登場したR-指定(Creepy Nuts)と「I Like It feat. R-指定」を初披露したことは大きな話題に。2026年5月には東京ドームで開催された読売ジャイアンツ対横浜DeNAベイスターズの試合前にスペシャルパフォーマンスと始球式を行うなど、垣根を超えた活躍を続けている。
▼Kvi Baba / Friends, Family & God feat. G-k.i.d & KEIJU (Music Video)
▼Kvi Baba / I Like It (Remix) feat. R-指定 -Live at NIPPON BUDOKAN-
■Kvi Babaが注目される理由とは?
◎ラッパーとしての魅力
もしかしたら、Kvi Babaにとって“自分がラッパーであるかどうか”は、あまり重要な問題ではないのかもしれない。そう思えるほどに、Kvi Babaの歌唱表現はジャンルを超える柔軟さを持っている。なにより特徴的なのは、ラップと歌の境界線を溶かすようなメロディアスなフロウ。その柔らかく素朴なKvi Babaのフロウは、彼にとって音楽が“自分を強く見せるためのもの”ではなく、“自分の心を語るためのもの”であり続けていることを聴く者に感じさせる。もし、まだラップという表現に対して“怖そう”“攻撃的”、あるいは“早口で相手を打ち負かすもの”といった固定観念を抱いている人がいたら、Kvi Babaはその固定観念を打ち砕くだろう。
◎独自の言語で刻まれるリリックとジャンルレスなサウンド
初期のKvi Babaは、当時シーンの大きな潮流でもあった“エモラップ”と呼ばれるジャンルとの共振を語られていた。まるでロックのサブジャンルである“エモ”のように、孤独や不安、自己嫌悪といったテーマをラップするエモラップは、確かに初期のKvi Babaのリリックのテーマ性と重なる。ただ、キャリアを経るにつれてKvi Babaのリリックには“暗く内省的”と表現するだけでは表しきれない普遍的なテーマ――“弱さ”の奥から生まれる“愛”や“感謝”といったものが表れるようになった。そのリリックの変化と呼応するように、サウンドもときにダンサブルに、ときにロックに、ときにジャジーに、鮮やかさを増していく。人間的な成長のグラデーションと音楽的な進化が常に共にあるのが、Kvi Babaの表現の歴史と言える。
◎コラボレーションの面白み
Kvi Babaの活動を語るうえで欠かせないのがコラボレーションであり、その充実ぶりはKvi Babaがいかに仲間たちに愛されているかを表すものでもある。そもそもKvi Babaの名を最初にシーンに印象付けたのは2019年1月にリリースされたDJ TATSUKIの楽曲「Invisible Lights feat. Kvi Baba & ZORN」への客演も大きかったが(その後、Kvi BabaはZORNの武道館公演にもゲスト出演している)、自身の楽曲においても、SALU、AKLO、KEIJU、G-k.i.d、idom、R-指定、そしてKREVAなど、同世代から先輩のビッグネームまで、様々なラッパーたちとのコラボレーションを果たしている。また、1st EP『Natural Born Pain』のプロデュースを手掛けたKMや、その後全ての作品のプロデュースを手掛けるBACHLOGICといった、Kvai Babaのサウンドを支える名プロデューサーたちの存在も忘れてはならない。
▼DJ TATSUKI – Invisible Lights feat. Kvi Baba & ZORN
■【歌詞考察】人気曲「Friends, Family & God」の意味とは?
◎「Friends, Family & God」
▼Kvi Baba / Friends, Family & God feat. G-k.i.d & KEIJU (Music Video)
・発売日:2024年8月7日
・作詞:Kvi Baba、G-k.i.d、KEIJU
・作曲:BACHLOGIC
ゆるやかでメロディアスなトラック。それに乗せて歌われるのは、飾り立てることのない素朴な言葉によって綴られた、人生の歌。きっと誰もが、傷だらけの人生を懸命に歩いているのだろう。道の途中でふと後ろを振り返ったときに、あなたの脳裏に浮かぶのは誰の面影だろうか?――そんなことを問いかけるように、Kvi Baba、G-k.i.d、KEIJUの3人は、それぞれの視点から生きることの悲しみと、祈り、そして覚悟を歌う。現時点でのKvi Babaの代表曲といえる名曲であり、Kvi Babaにとってラップとは何を伝える表現なのかが確かな体温とともに伝わってくる一曲だ。
◎歌詞解説
「Friends, Family & God feat. G-k.i.d & KEIJU」
ふっと思い出す忘れた頃に
1人じゃなく来た誰かと共に
ありがとう 神様 Friends & Family
バックミラーの中 映る旅路
Hood 思い出す忘れた頃に
1人じゃなく来た誰かと共に
ありがとう 神様 Friends & Family
たまには行くよ会いに忘れられない夜 星の数 雨の数
胸のRadio止まんない
時間が経つと良い思い出ばっか
あの場所にもう誰もいない (僕以外)
並木橋の交差点
待ち合わせ鎌倉の方まで
ファミマの無地Tとフォース1で
あの日と同じ曲かけ
誰かがいなきゃ出来ない事ばっかだ
それ言わなきゃ分かんないのはバカだ
生きる限り弱き民だから
本当の自分を知る大事な仲間
ずっとそばにいて
ありきたりなこのフレーズ
沈む夕日 またね いつか会おう
この曲の歌詞の様ふっと思い出す忘れた頃に
1人じゃなく来た誰かと共に
ありがとう 神様 Friends & Family
バックミラーの中 映る旅路
Hood思い出す忘れた頃に
1人じゃなく来た誰かと共に
ありがとう 神様 Friends & Family
たまには行くよ会いにふと思い出し電話帳開き蘇る
死んだあいつの番号残ったまま
当たり前じゃない会える友達
今の俺を見てあいつなんていうのかな
金無くても笑えてたあの頃
分け合う ひとつのカップヌードル
あいつよりまだ俺マシな方
そう言って自分誤魔化しても
悔しさ簡単には拭えない
箸の数も減りあいつもいない
ひとりきりじゃなんにもできない
なんて言わせない 口だけじゃない
諦めたら終わり No way
自分次第だろ人生は当然
ありふれた幸せは知らない
けど笑えてるEverydayふっと思い出す忘れた頃に
1人じゃなく来た誰かと共に
ありがとう 神様 Friends & Family
バックミラーの中 映る旅路
Hood思い出す忘れた頃に
1人じゃなく来た誰かと共に
ありがとう 神様 Friends & Family
たまには行くよ会いにYOU ARE MY LAYLA
ギターも何も弾けないが
歌も上手いわけじゃない
だけど君のことばっか
だから素直な言葉
昔バカみたくPlay Hard
酒とタバコが俺のFlavor
今は少しだけテキーラ
とDamiの香水つけWe Make Love
さぁバトンを渡してくリレー
与えられ与えてく人生
俺らにあったこと全てが今のため
だからもう少しここにいさせて
神様 もう誰も連れてかないで
増えた家族と友達へ
まだまだ言わないありがとうなんてふっと思い出す忘れた頃に
1人じゃなく来た誰かと共に
ありがとう 神様 Friends & Family
バックミラーの中 映る旅路
Hood思い出す忘れた頃に
1人じゃなく来た誰かと共に
ありがとう 神様 Friends & Family
たまには行くよ会いに作詞:Kvi Baba/ G-k.i.d / KEIJU
作曲:BACHLOGIC
友達、家族、そして、神。あまりにも普遍的なタイトルが掲げられた楽曲。だからこそこの曲は、歌う人間、聴く人間、それぞれの心の居場所になる。この曲でKvi Baba、G-k.i.d、KEIJUの3人は、違う道を歩んできた各々の視点から“人生”を歌う。輝かしい勝利だけを掲げたハリボテの人生ではない。喪失も敗北も刻まれた本当の人生について。
Kvi Babaは自分のパートで、過去に想いを馳せながら《誰かがいなきゃ出来ない事ばっかだ/それ言わなきゃ分かんないのはバカだ/生きる限り弱き民だから/本当の自分を知る大事な仲間》とラップする。G-k.i.dは“死”という抗いようのない現実を歌い、そのうえで《ひとりきりじゃなんにもできない/なんて言わせない 口だけじゃない》と、生き残った者としての強い覚悟を滲ませる。
KEIJUは愛する家族と、未来へ繋がっていく命への祝福を、《俺らにあったこと全てが今のため/だからもう少しここにいさせて》と、その背後にある悲しみから目を背けずに歌う。曲の中で繰り返される《ふっと思い出す忘れた頃に》というフレーズは、思い出に雁字搦(がんじがらめ)にされるのではなく、何かを忘れるほどに“今”という瞬間を全力で生き続ける果てにこそ“思い出す”ことは力を持つ、と伝えているようだ。
■【歌詞考察】『THE FIRST TAKE』でも話題の「BPM」
◎「BPM」
▼Kvi Baba / BPM feat. KREVA (Music Video)
・配信開始日:2026年4月22日
・作詞:Kvi Baba, KREVA
・作曲:BACHLOGIC, Kvi Baba, KREVA
あのKREVAを客演に迎えるということで、リリース前から大きな話題になった楽曲。プロデューサーBACHLOGICによる混沌さとパワフルさが溢れるエレクトロファンクサウンドに乗せて、Kvi BabaとKREVAの肯定的な意思に満ちたラップが響き渡る。ミュージックビデオにはAKLO、KEIJU、上杉柊平、R-指定、SALU、変態紳士クラブのWILYWNKAとVIGORMANら豪華メンバーがカメオ出演。さらに人気YouTubeチャンネル『モハブログ』のMOHAとMAZENまで登場するという遊び心もあり、今、Kvi Babaが立つステージのスケールの大きさを感じさせる華やかな一曲となった。
◎『THE FIRST TAKE』で初披露
▼Kvi Baba – BPM feat. KREVA / THE FIRST TAKE
2026年7月1日、『THE FIRST TAKE』に、Kvi BabaとKREVAが出演。「BPM」を一発撮りパフォーマンスにて披露した。クールな佇まいの奥からエモーションを溢れさせるKvi Babaと、貫禄ある立ち姿の奥から力強いパッションを放つKREVA。お互いが確固とした世界観を持つがゆえに、ふたりの声が重なる瞬間には大きなカタルシスがあった。曲の終盤から動画の終わりにかけて、ふたりの顔に浮かぶ笑顔が、この世代を超えたコラボレーションがいかに幸福なものであるかを示しているようだった。
◎歌詞解説
「BPM feat. KREVA 」
嫌なことは全て忘れて
合わせる君と BPM (BPM)
一生に一度の夜だから
隣で聴かせて同じ音楽を何度目の月曜
いいことなくても Let’s go
あの子からまだないレスポンス
切ない思いはポケット
悩む日もあっていいよ
だって完璧じゃないのもオシャレ
真っ白なシューズ 汚れても世界に一つだけ
Don’t stop 止めないで今いいところ
この街でみつける人生のいいところ
笑顔がドレスコード ah, ha
似合うよ そっちの方がやっぱ
歩き出す 今日もまた (Tick-Tock)
刻む BPM嫌なことは全て忘れて
合わせる君とBPM (BPM)
一生に一度の夜だから (夜だから)
隣で聴かせて同じ音楽を
Please don’t stop the music
Please don’t stop the music
Please don’t stop the music
Please don’t stop the music
Please don’t stop the music
Please don’t stop the music
Please don’t stop the music
Please don’t stop the musicOkay, yeah
ぶっ飛びすぎてる 着陸不能
とか言われたけど 全て上手くいくフロー
フロアと心のマグニチュード
それはわからんが テンポは125だぜ
DJ 止まらないで 金土日月
火水木曜 日々を生きてく
くだらないこと ミリも気にしねぇ
一期一会 合わせる君と BPM
ジャンル横断したダンスフロアの現場 直伝
あの頃は俺らも必死で
外してった世間の耳栓
(今) 街歩けば 皆が認知してる
到達したのかもな 異次元
尊い存在 ギリ見える
(誰?) K-R-E-V-A嫌なことは全て忘れて(Yeah)
合わせる君とBPM (BPM)
一生に一度の夜だから
隣で聴かせて……
嫌なことは全て忘れて (忘れて)
合わせる君とBPM (BPM)
一生に一度の夜だから (夜だから)
隣で聴かせて同じ音楽を
Please don’t stop the music
Please don’t stop the music
Please don’t stop the music
Please don’t stop the music
Please don’t stop the music
Plеase don’t stop the music
Pleasе don’t stop the music
Please don’t stop the music作詞:Kvi Baba, KREVA
作曲:BACHLOGIC, Kvi Baba, KREVA
Kvi Babaは「BPM」の自身のパートで、《悩む日あってもいいよ/だって完璧じゃないのもオシャレ/真っ白なシューズ汚れても世界に一つだけ》と、極めて彼らしい繊細さと優しさで肯定のメッセージを発している。脆くても、完璧じゃなくても、あなたは世界にたったひとり、あなたしかいないのだ、と。そしてそのうえで、《この街の中見つけ出す人生のいいところ》と、今自分が生きる場所をステージに変えていくバイタリティを高らかに歌う。素朴で飾り気なく、普遍的な、Kvi Babaらしい前向きなメッセージソングだ。
一転してKREVAのパートでは、シーンの絶対的なカリスマとしての存在感を深く刻み付ける。あまりに見事な、しなやかで鋭利なラップ。見せつける強靭なセルフボースティング。一見、対照的に見えるKvi BabaとKREVAの態度は、しかし、この曲のなかでは“肯定”の1点において結びつく。世代が違っても、表現のテイストが違っても、ふたりは共に“今、他でもないたったひとりの自分として、輝く”という意志のもとに、そして音楽への愛のもとに、結びついていると感じさせる。
■Kvi Babaの世界観にハマる!おすすめ曲5選
「Luv Myself feat. AKLO & KEIJU」
2023年11月にリリースされたシングル曲で、ロングヒットを記録した「Too Bad Day But…(Remix) feat. AKLO & KEIJU」以来2年ぶりとなる、AKLOとKEIJUとのコラボレーション曲。浮遊感と地に足のついた質感を同時に感じさせるトラックが、リリックにあるように雨の日に傘をささずに歩く光景を想起させる。もちろん惨めに雨に濡れるだけの曲ではない。正論の鎧をまとった心ではなく、“揺れ動く心”そのものを生きる力に変えていくような3人のリリックが、聴く者に寄り添うように響く。
「Too Bad Day But… (Remix) feat. AKLO & KEIJU」
4th EP『Toge ni Bara』に収録された「Too Bad Day But…」のリミックスバージョンとして2021年10月にシングルリリースされた楽曲。総再生数が9,000万回を超えるロングヒットとなり、Kvi Babaの名をさらに広い領域に知らしめた一曲だ。《9割が悪い事なんだって/けど1割は良い事あんだって》――そんな決して順風満帆とは言えない現実認識のうえで、それでも3人は逆境を生き抜く意志を歌う。まるで“希望を持つこと以外、やることなんてない”と言わんばかりに。
「I Like It」
メジャー2ndフルアルバム『Shout Out to Jesus』に収録された楽曲であり、初の武道館公演ではミュージックビデオにカメオ出演していたR-指定がサプライズ登場し、彼を客演に迎えたリミックスバージョンも発表された。かなりストレートなラブソングと言っていいだろう。溢れる恋慕を頭の中で転がし続けていたら、いつの間にか《ここには沢山の住人暮らしてる/人は恋するこの星の中で》なんて壮大な人類への思考に達する、そんなKvi Babaのピュアさを愛らしく感じる一曲だ。恋をすること、それ自体が生命力なのだとこの曲を聴くと強く感じさせられる。
「City Love City Love City Love」
2025年1月にシングルリリースされた曲で、ジャジーでメロウなトラックとKvi Babaによるロマンチックで幸福感溢れるリリックがまろやかに重なっている。街の景色を眺めながら、行き交う人々にもまた人生があることを感じ、営みの尊さを想い、自分自身の来し方行く末に想いを馳せる。《誰しもにある傷ついた Past/だけど見てる同じ空 同じ方向》というリリックに宿る人生への慈しみがKvi Babaらしい。《九段下》という、武道館公演を匂わせる駅名をリリックに入れ込んでいたところもニクイ。
「Ms. U feat. idom & SALU」
2024年3月にシングルリリースされた楽曲。大阪出身のKvi Babaだからこその眼差しで東京の景色を描きながら、そのなかで恋に落ちた人間の情熱的な胸の内側を描写するラブソングだ。この世界がたくさんの色彩で満ちていることに、ざわめきと安らぎの両方を覚えながら、《それでも今はあなただけが欲しいんだ》と熱烈な恋心に帰結していく姿が、曲のメロウさとは裏腹に、激しさを感じさせる。Kvi Babaの音楽は“誰もが同じ人間であること”と“人は誰しもが孤独で、たったひとりしかない”こと、その両方を祝福する。
■Kvi Babaの最新情報をチェック!
2026年8月27日には自身初となる横浜アリーナでのワンマン公演も控えているKvi Baba。オーディエンスからも、同業者からも愛されるそのピュアなリリシズムは、この時代における大きな希望のひとつだ。
TEXT BY 天野史彬
▼Kvi Baba最新情報はこちら
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