『THE FIRST TAKE』から派生したコンテンツ『HIGHLIGHT』に、今回登場したのはNiziUからMAKOに引き続きMAYA。細部まで丁寧に作り込まれた彼女のパフォーマンス。そのダンスに宿る魅力を紐解いてみたい。
■『HIGHLIGHT』とは?

ダンス・楽器演奏など様々なジャンルにフォーカスを当て、『THE FIRST TAKE』本編では伝えきれていないアーティストの魅力や、グループのなかのひとりなどその人だけが放つ輝きにスポットライトを当てていく企画。
一発撮りのパフォーマンスを至近距離から複数のカメラで撮影。“近さ・生々しさ”、臨場感溢れるパフォーマンスを楽しむことができる。
■NiziU・MAYA

幼少期からダンスに打ち込み、中学生時代にはコンテストで優勝するなど、実力を磨き続けてきたMAYA。韓国の芸能事務所の練習生として経験を積み、2019年に始動した『Nizi Project』に挑戦した。
オーディションでは、高いダンススキルはもちろん、感情を身体全体で表現する豊かな表現力が高く評価され、NiziUのメンバーに。デビュー後は“NiziUのお姉さん存在”として親しまれている、心優しき頼れるメンバーだ。パフォーマンスでは透明感ある心地よい歌声も披露しつつ、ダンスでも高い表現力を発揮。一つひとつの所作を丁寧に積み重ね、美しいラインや繊細な手さばきで魅せるのがMAYAの真骨頂。その細部まで神経の行き届いた表現は、今回の『HIGHLIGHT』でも存分に発揮されている。
■MAYA’s『HIGHLIGHT』
◎使用曲:「Moonlit Geometry」
今回MAYAがパフォーマンスで使用したのは、『HIGHLIGHT』用に制作された楽曲「Moonlit Geometry」(読み:ムーンリット ジオメトリー)。“月光の幾何学”を意味するタイトルのとおり、神秘的な空気をまとった一曲だ。静かに幕を開けるサウンドに軽やかな女性ボーカルが重なり、楽曲は徐々に激しさを増していく。シャープで直線的な音が軸にありながら、その合間を縫うように柔らかなうねりも共存するという緻密な音の構造は、“幾何学”というタイトルと見事にマッチ。そして、その緻密なサウンドはMAYAの繊細なパフォーマンスをより印象的に映し出している。
▼MAYA (NiziU) – Moonlit Geometry / HIGHLIGHT
◎パフォーマンスの見どころは?
ワック、タットのエッセンスを感じさせるパフォーマンスを披露したMAYA。NiziUの楽曲でもこうした要素はたびたび取り入れられてきたが、もともと丁寧かつ繊細な動きに定評がある彼女だからこそ今回の振付との親和性も高く、その持ち味が存分に発揮されている。そして、そのパフォーマンスには注目すべき魅力がいくつも散りばめられていた。
【細部の美しさ】
まず目に入るのは、細部まで統一された美しさだ。 00:14の動き出しから約10秒間は、手の動きを中心としたパートが続く。指先や腕の角度など左右対称に美しく揃えられており、一つひとつの動きに神経が行き届いていることが伝わってくる。さらに、手の動きに合わせて視線や顔の向きも自然に連動させることで、身体全体に一体感を生み出していると感じる。その後も指先を使った繊細な振付が続くが、一切地味な印象を与えないのは所作が洗練されているからだろう。激しくステップを踏むなどの足の動きはないが、重心の置き方やシルエットまで丁寧にコントロールされているため、全身で魅せるパフォーマンスとなっているのだ。
【静と動のコントラスト】
スタートから00:41まで、一つひとつのポーズを丁寧に積み重ねるような“静”を感じさせるパートが続く。しかし00:41以降、楽曲の盛り上がりに呼応するように曲線的で激しい動きが増えていく。前半の静と後半の動、それぞれが互いを引き立て合う対比が美しい。また、ひとつのムーブの中にも静と動が混在している。例えば、00:55からの動きはクリック音に合わせて右手でトゥエルを、左手では丁寧にポジションを取りつつ静止している。こうしたコントラストをつけるためには、正確なボディコントロールと日々の鍛錬が必要だ。それを難なく踊りこなすMAYAからは、確かな技術力を感じずにはいられない。
【感情を抑えた洗練された表情】
以前より、表情管理や演技力で高い評価を受けてきたMAYA。今回もどっぷりとパフォーマンスの世界観に入り込んでいたのが印象的だ。ポップな楽曲ではキュートな笑顔を見せている彼女だが、今回は終始感情を表に出さない表現を徹底している。それによって“無機質”や“モダン”といったイメージと結びつき、どこか人間離れした魅力が加わっているのではないだろうか。単に踊るだけでなく、視聴者にどんな印象を与えたいのかまで計算し、その世界観を表情でも体現しているMAYA。表情まで含めてひとつの作品として組み立てていることが伝わってくる。
■MAYA「自分にとってすごく大きな第一歩」
『HIGHLIGHT』撮影後、MAYAに注目ポイントを聞いた。
【Q1】今回のパフォーマンス注目ポイント
MAYA:タッティングとワッキングを融合させた繊細かつパワフルなパフォーマンスになっています。
次第に高まっていく雰囲気に合わせて、テクニックが複雑になり、畳みかけるように展開していく部分がポイントです。
タッティングの部分では角度、アングルの繊細さを意識し、ワッキングではパワフルさ、華やかさを意識して踊りました。観ている皆さんが世界観に没頭していただけるように意識しています。01:09〜01:22
楽曲の雰囲気もガラッと変わり、本格的に鋭く複雑な構造のタッティングパートに入り、一気にパフォーマンスに集中する部分に注目していただきたいです。
そこから01:30〜01:37にかけて複雑な構造の振付が一気に畳みかける部分にも注目していただきたいです。【Q2】パフォーマンス楽曲のセレクト理由やアレンジについて
MAYA:今回は完全オリジナルの楽曲で挑戦させていただきました。
ひとりでここまで踊ることも、ワッキングも初挑戦だったので自分にとってすごく大きな第一歩を踏み出したパフォーマンスになったかなと思います。
観てくださる皆さんに、私の本気のパフォーマンスが伝わってくださると嬉しいです!
TEXT BY 高橋 梓
▼『THE FIRST TAKE』OFFICIAL YouTube
https://www.youtube.com/@The_FirstTake
▼『THE FIRST TAKE』OFFICIAL SITE
https://www.thefirsttake.jp/

