DREAMS COME TRUEが、7月25日にユナイテッド・シネマ橿原(奈良)でニューアルバム『THE BLACK ◯ ALBUM』の発売記念イベント『まーちゃんと一緒に試聴会!』を開催。そのオフィシャルレポートが公開された。
■DREAMS COME TRUEニューアルバム『THE BLACK ◯ ALBUM』発売記念イベント『まーちゃんと一緒に試聴会!』を開催中
『THE BLACK ◯ ALBUM』を携えた全国アリーナツアーと並行して中村正人が行っている、DREAMS COME TRUE『THE BLACK ◯ ALBUM』発売記念『まーちゃんと一緒に試聴会!』。普段はなかなかツアーでは行けない場所に中村正人が直接訪れ、その街にある映画館の音響設備を通して最新アルバムをファンと一緒に聴くという、ツアーとはまた別次元の贅沢さが味わえるイベントとなっている。4月19日のローソン・ユナイテッド・シネマ長崎を皮切りに、9月13日の秋田・AL☆VEシアター supported by 109シネマズまで全国15都市を巡るこのイベントは、すでに13会場での試聴会を終え、全会場満員御礼。残すは9月の山形と秋田の2会場のみだ。本稿では、7月25日奈良・ユナイテッド・シネマ橿原で開催されたイベントのオフィシャルレポートを届ける。
【オフィシャルレポート】7月25日奈良・ユナイテッド・シネマ橿原
夏休みに入ったばかりとあって、話題の映画がズラリとラインナップされた映画館に、ひときわ目を引く行列ができている。いったいこれは何なのだ? と、普通に映画を楽しみにやって来た人たちは口々に言いながら行列を不思議な面持ちで見ている。各々ドリカムツアーグッズを身につけた人たちの列は、もちろん『まーちゃんと一緒に試聴会!』に参加するファンたちだ。
館内の座席が埋まり、まず登場したのは、この日の司会進行を務める高樹リサ。FM802の看板プログラム『OSAKAN HOT 100』のDJとして関西の人たちにはおなじみの声の人だ。アルバム発売直前の3月15日のオンエア回では中村正人がゲストで出演し、ふたりの息の合ったトークで多くのリスナーを楽しませた。
高樹の呼び込みで中村正人が登場すると、映画館とは思えない熱烈な拍手と歓声が館内に響く。まずは、奈良のご当地トークを繰り広げると、三輪そうめん、大神(おおみわ)神社など、漢字は違うが“みわ”繋がりということでドリカムとの縁を感じること、さらに中村個人の「平城宮跡」愛が熱く語られた。
そして、話は核心へ突入していく。どうしてこのイベントをやっているのか? それはもちろん9年ぶりにリリースされた最新アルバム『THE BLACK ◯ ALBUM』をCDで聴いてほしいという純粋な想いに突き動かされたから、ということだ。ドリカムはその始まりから自分たちの音楽をアルバムという形態を通して伝えてきたバンドであり、それはサブスクが主流となった今も基本的な姿勢として変わっていない。むしろ、今の時代だからこそアルバムで音楽を伝えることの意味を分かち合えるのではないか。『THE BLACK ◯ ALBUM』は、収録された全14曲でまさにそうした“むき出しの音楽愛”を体現している作品なのだ。
では、なぜ映画館での開催となったのか。
「映画館って、音がめちゃめちゃいいんですよ。マルチチャンネル音響システムですから」
なんと、この映画館での試聴会のため、5.1ch用にニューヨークのスタジオであらたなマスタリングを施したのだそうだ。
「こういう環境で聴くからこそ体感できる低音の美しさや音の広がりが、みなさんが普段CDで聴いている音よりも、より鮮明に感じていただけます。私の華麗なるアレンジがいかに素晴らしいか、どうぞご堪能ください(笑)」
さらに、CDに収録された楽曲そのものへのこんな想いが語られた。
「よく言われるんですよ。やっぱりドリカムはライブがいいですねって。もちろんうれしいんですよ。ライブもアレンジや演出含めて限界までこだわってやっていますから。でも、ライブって繰り返し練習した結果なんです。一方でCDに収録された楽曲って宇宙で初めて吉田美和が音にした瞬間、その痕跡なんですよね。今までなかったメロディ、今までなかった詩、今までなかった歌い方――それらを初めて記録したものなんです。だからCDって尊いんです。しかもそれはみなさんのものですから。配信データは、言ってしまえば借り物ですからね」
いよいよ、ここからは約52分の音の旅へ。普段音楽を聴く環境で、なかなか52分弱という時間をそれだけに集中できることはほぼないのではないだろうか。通勤中に聴いたり、家事をしながら聴いたり、自然と何かをしながら音楽を聴いていることが当たり前となっている。だからおそらく、ただただ音楽を、しかも最高の環境で聴くことだけに集中できる、人生で唯一の機会になると言っても過言ではないだろう。
曲間の余韻や曲間の無音を、あえて集中して「聴いて」ほしい、という中村正人のガイドがしっかりと心に残った状態で極上の音響機器を通して、しかも大勢の人たちとひとつの空間を共有しているというその同時性も加わって、ここでしか味わえない体験となった。
1曲目の「GARGANTUA -OPENING THEME OF TBA-」では本当にブラックホールに吸い込まれていくような感覚になり、「Kaiju -TBA Version-」では雨の降る原生林が目の前に現れ、「東京 magic hour」では過去と今が音の中で交錯し、「BEACON -TBA Version-」では吉田美和の声をより近くで感じられた。そして何より驚かされたのは、それら一つひとつの世界が大きな物語として色鮮やかに、密接に描かれていることが、その物語の渦中で感じられたことだ。聴いている自分もこの音楽の中に含まれているのだという体験は、ライブでのそれとはまた一味も二味も違うもので、それが中村の言う収録作品だからこその奇跡に繋がるのだと思えた。何も映っていないはずの大きなスクリーンに曲ごとの物語が展開されていく――映画館で聴くドリのアルバムは、まさに“絵のない映画”だった。
「吉田美和の詩を映像化できることを目指して音楽を作っている」
試聴が終わった最後に改めてスクリーンの前に登場し、中村がこう言った。ツアーとは別軸でアルバムという形態にこだわり抜いて作られた『THE BLACK ◯ ALBUM』を映画館で聴く――その理由と愛が詰まりまくった極上のイベントだった。
TEXT BY 谷岡正浩
PHOTO BY Mikio HASUI
(C)DCT entertainment, Inc.
■リリース情報
2026.03.18 ON SALE
ALBUM『THE BLACK ◯ ALBUM』
■【画像】DREAMS COME TRUE『まーちゃんと一緒に試聴会!』
■関連リンク
『まーちゃんと一緒に試聴会!』イベント概要
https://dreamscometrue.com/contents/1060999
DREAMS COME TRUE OFFICIAL SITE
https://dreamscometrue.com/
