シンガーソングライターの早希が、8月22日に東京・浅草花劇場でワンマンライブ『Saki One Man Live “さきびより”』を開催。昼夜、まったく異なる内容の2公演が行われ、昼公演は子どもから大人まで楽しめる“ファミリーライブ”、夜公演はオリジナル楽曲を中心に音楽と芝居を融合させた“音楽劇”仕立てで届けた。
当日は、会場と併設する「浅草花やしき」の入園口でライブチケットを提示すると入園が無料になる特典も実施。ライブだけでなく、1日を通して楽しめる特別なイベントとなった。
■昼公演「ファミリーライブ」
昼公演のステージ前面には、黄色を基調とした様々な花々が飾られ、今回のライブテーマである「花」の世界観を開演前から感じさせる空間が広がっていた。
バンドメンバーの宮島れいら(Key)、福岡たかし(Per)、月川玲(Ba)が登場したあと、早希本人による「手拍子したり歌ったり、みんなで盛り上がりましょう!」というナレーションを合図に、1曲目「優柔不断もご愛嬌」がスタート。すると、客席後方から早希本人が登場し、突然の近距離での演出に会場は驚きと歓声に包まれた。続く「私は最強」で会場の熱気を一気に高めると、ステージセットに飾られた一輪のマリーゴールドを手に取り、「これ、何という花かわかる?」と客席の子どもたちとの微笑ましいやり取りのあと、「マリーゴールド」を披露。MCでは幅広い年齢層のファンが集まってくれたことに感謝を伝えた。
その後、公式YouTubeでもカバーしている「風になりたい」とオリジナル曲「Late Show」を軽やかなステップとともに届け、客席の空気をさらに明るく彩った。
この日の特別企画として、3年前にオリジナル楽曲「Late Show」「軌跡」を制作する際に書いた物語を、あらたに今回用に書き直し、むらかみさき氏によるイラストを添えた絵本形式で朗読。早希にとって初の試みとなる絵本朗読は、ファンにとっても印象深い時間となったことだろう。
続いて「星影のエール」「私のレシピ」を届けると、子どもたちが待ち望んだ『The Wakey Show』ブロックへ。早希が作曲にも携わった「カラーパッション」、そして2026年度番組エンディングテーマ「ぶんぶんぶん!」を披露し、会場は年齢を問わず大きな盛り上がりを見せた。
ラストは誰もが知る人気曲「POP STAR」「全力少年」。会場全体が一体となって盛り上がり、昼公演は華やかに幕を閉じた。
オリジナル楽曲とカバー楽曲を織り交ぜながら、すべてショートバージョンで構成したり、絵本朗読を取り入れたりと、子どもたちが飽きないよう随所に工夫が凝らされていた本公演。“誰ひとり置いていかないライブ”を体現した、温かなファミリーライブだった。
■夜公演「音楽劇」
昼公演終了後、外はあいにくの大雨。しかし夜公演では、ステージセットが昼から大きく姿を変えていた。音楽×芝居を融合させた音楽劇仕立てのステージ。ビジョンに映し出されたイラストとセットが連動。特にステージに置かれた黄色いポストが作品世界を象徴する存在として印象に残る。
17時30分、会場が暗転すると早希が登場。ステージ上の看板を「OPEN」に切り替える演出から、「Late Show」をアカペラで歌い始め、世界観に一気に引き込む演出だった。「優柔不断もご愛嬌」も続けて披露し、そのまま流れるように自然に芝居パートへと移行した。
物語の舞台は、届いた手紙にぴったりの花を添えて送り出す郵便局「さきびより」。早希はそこで働く店員役に。世界観にすんなり入ることができた。手紙に込めた想いが伝わるようにと「変わっていく」を届ける。「劇作家」と続け、作品世界を深めていく。
演出上、曲紹介をあえてしない代わりに、ビジョンへ楽曲タイトルを表示する演出も印象的で、楽曲をまだ知らない観客への細やかな配慮も感じられた。
暗転後、ビジョンには雨の映像が映し出される。楽曲終わりに細かなSEが挿入され、観客を世界観から離れさせない工夫も印象的だった。
ここからはキーボードのみで構成されたバラードブロック。「この世界からさよならするまで」「オリオンを見上げて」「こんな夜は話がしたい」をしっとりと歌い上げ、早希の歌唱力を存分に堪能できる時間となった。

かわいい便箋が届き、自身の思い出話も混ぜながら物語は進む。「シルエット・イン・ブルー」「あの日から」「軌跡」と3曲続けて披露。ここで1本の電話が。花束を作ってほしいという注文が。花棚から早希がその場でセレクト。「私のレシピ」に添えて届ける。郵便局も閉店の時間。看板を「CLOSE」へと切り替え、想いを伝えることの大切さを問う。最後に新曲「愛しくて曖昧な」をフルサイズで披露。本編は幕を下ろした。
アンコールで再登場した早希は、音楽劇の登場人物ではなく“いつもの早希”としてステージへ。初挑戦となった音楽劇をやり切った充実感が、その晴れやかな表情からも伝わってきた。
アンコールでは「ぶんぶんぶん!」「Start in life」を披露し、温かな拍手に包まれながら終演を迎えた。歌と演技が自然に溶け合い、ひとつの物語として紡がれていくライブ体験。早希自身が考案した演出と構成によって生まれた、他ではなかなか味わえない公演となった。
昼はファミリーライブ、夜は音楽劇。まったく異なる魅力を持つふたつの世界を見事に描き切った早希。今後の活動からも目が離せない。
■『Saki One Man Live“さきびより”』 セットリスト
■昼公演
1. 優柔不断もご愛嬌
2. 私は最強
3. マリーゴールド
4. 風になりたい
5. Late Show
~オリジナル絵本朗読~
6. 星影のエール
7. 私のレシピ
8. 花火
9. 夏祭り
10. カラーパッション
11. ぶんぶんぶん!
12. POP STAR
13. 全力少年
【アンコール】
それもいいね
愛しくて曖昧な
■夜公演
1. Late Show
2. 優柔不断もご愛嬌
3. 変わっていく
4. 劇作家
5. この世界からさよならするまで
6. オリオンを見上げて
7. こんな夜は話がしたい
8. シルエット・イン・ブルー
9. あの日から
10. 軌跡
11. 私のレシピ
12. 愛しくて曖昧な
【アンコール】
ぶんぶんぶん!
Start in life
■【画像】早希 アーティスト写真
■リリース情報
2026.09.12 ON SALE
DIGITAL SINGLE「愛しくて曖昧な」
■関連リンク
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