2026年の夏ドラマもいよいよクライマックスへ。本稿では、GP帯から大河ドラマ、深夜帯まで幅広くドラマ作品を視聴するライターの菜本かなが厳選した “ドラマ主題歌”5曲を紹介する。ストーリーに寄り添う楽曲から、次世代へと歌い継がれていきそうな話題曲まで、ドラマの展開とともに注目してほしい。
■2026年夏ドラマ主題歌おすすめ楽曲一覧
「POISON〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」反町隆史
「好き」星野源
「My Affection」Kis-My-Ft2
「裸」椎名林檎
「蛍」福山雅治
【楽曲リンク:2026年夏ドラマ主題歌厳選5曲】
■主人公・鬼塚英吉の性格が凝縮されている一曲
カンテレ・フジテレビ系 月10ドラマ『GTO』
「POISON〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」反町隆史
あの鬼塚英吉(演:反町隆史)が、令和の夏に帰ってきた。7月20日にスタートしたドラマの初回、オープニングでギターのイントロが流れた瞬間、うるっときてしまったのは筆者だけではないはず! サビの《言いたい事も言えないこんな世の中じゃ POISON》というフレーズは、まさに鬼塚の性格を表現しているようだ。事なかれ主義の教師や、無関心な生徒たちの前で、鬼塚はまっすぐに言いたいことを口にする。《俺は俺をだますことなく生きてゆく》タイプの鬼塚の性格が、この一曲に凝縮されているのだ。平成から令和と時代を超えて愛される作品と主題歌であり、いまなお色褪せることなく響く本楽曲は、次の世代へと受け継がれていくのではないだろうか。
「POISON〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」
反町隆史いつまでも信じていたい
最後まで思い続けたい
自分は生きる意味があるはずと冷めた目で笑いかけてる
魂を侵された奴
涙を流す痛みはあるのかい?言いたい事も言えないこんな世の中じゃ POISON
俺は俺をだますことなく生きてゆく OH OHまっすぐ向きあう現実(いま)に
誇りを持つために
戦う事も必要なのさ階段にすわりこんで
終らない夢の話を
夜が明けるまで語り続けてたさりげなく季節は変わり
無意識に視線を落とし
流される事に慣れてくのか小さな夢も見れないこんな世の中じゃ POISON
自分らしさずっといつでも好きでいたい OH OH自由に生きてく日々を
大切にしたいから
行きたい道を今歩きだす汚い嘘や言葉で操られたくない POISON
素直な気持ちから目をそらしたくない言いたい事も言えないこんな世の中じゃ POISON
俺は俺をだますことなく生きてゆく OH OHまっすぐ向きあう現実(いま)に
誇りを持つために
戦う事も必要なのさ作詞:反町隆史
作曲:井上慎二郎
■星野源が歌うラブストーリーの主題歌にハズレなし!主人公たちの心情に寄り添うフレーズに注目
TBS系 火10ドラマ『君の好きは無敵』
「好き」星野源
星野源が担当するラブストーリーの主題歌は、どれもいい。「好き」も例外ではなく、松本若菜が演じる主人公・草壁杏奈ら、登場人物たちの心情に寄り添うフレーズが随所に散りばめられている。たとえば、《これが“好き”か / 言葉には / しなくていいけど》という歌詞は、かわいいもの好きなことをいじられた結果、心を閉ざすようになってしまった瀬尾深月(演:佐野勇斗)の心情に寄り添っているように思える。2021年放送のドラマ『着飾る恋には理由があって』では、星野源が歌う主題歌「不思議」が流れるシーンで、ヒロインのそばにいる人物が“星野源を背負っている”と視聴者の間で話題になったこともあった。今後、深月にもそんな瞬間が訪れるのだろうか。杏奈と深月という相容れない2人の無謀で壮大な挑戦はどう着地するのか見守りたい。
「好き」
星野源不意に胸に咲いた
この心が跳ねて仕方ないな
誰の許可もいらないもの
幼い日にあったものこれが “好き” か
言葉には
しなくていいけどいま すべて嫌いな
鏡の君がきらり
まだ 変われないけど
私この好きが好きだ
思えたら ほら
こんな歌聴こえる月が綺麗なのは
気のせいだが
それが私たちだ誰も見向きしなくていい
笑うなら危すよどうでもいいや
彼らには
勝ちなどないからいま すべて嫌いな
鏡の君がきらり
まだ 変わらなくても
私この君が好きだ
思えたら ほら
歌が聴こえる本当は
ありのままでいい なんて嘘でしょ
そのまま 君は
大きくて 多すぎて
移ろえるからいま 変わり続ける
鏡の君がきらり
まあ どうでもいいけど
私この君が好きだ
思ったら ほら
胸の中から
こんな歌聴こえる聴こえる!
作詞:星野源
作曲:星野源
■玉森裕太が演じる“正樹”の切なさが際立つ「My Affection」
ABCテレビ・テレビ朝日系 日10ドラマ『マイ・フィクション』
「My Affection」Kis-My-Ft2
ある日、目が覚めると、愛する妻に忘れ去られ、他人が自分になりすましていたという摩訶不思議な物語のなか、主題歌の「My Affection」が流れると、主人公・伊川正樹(演:玉森裕太)の切なさがいっそう際立つ。《愛しても愛しきれないほどに / 君へ心ごと 惹かれてく / 想われて想ってく日々を重ねて》というサビのフレーズは、今のところ妻である伊川真弓(演:宮澤エマ)に向けられているように思えるが、回を重ねるにつれて違う意味を帯びてくる可能性もありそうだ。玉森が誘う予測不能なサスペンス・ラブストーリーはどんな結末を迎えるのか。
「My Affection」
Kis-My-Ft2会えない夜さえも
君の香り 感じてる
いとしさはもう
僕のすべてになって
呆れるほどに 君に向かう少し疲れた声
僕は気づいているから
隠さないで
もっと預けて
そのためにここにいるんだもう夢でもいいと思った
片想いのような両想いでも
フィクションのような
眩しさの中で
確かなその手を繋いでいたいよ愛しても愛しきれないほどに
君へ心ごと 惹かれてく
想われて想ってく日々を重ねて
消えない記憶(きょう)が 紡がれていく僕はもう 離れることはないから
恋焦がれてる そのままでMy affection for you
そばにいるよ 愛なら変わらない
ただその笑顔 抱きしめさせて君のとなりで見てる
すべて焼き付けてたくて君の帰りを待ってる
時間さえ 好きなんだ
その足音 聴こえるたび僕は
子供のように弾んでるなぜ幸せと思えるほどに
君は夢のように見えてくるんだろう
永遠さえも信じたくなるよ
探していた安らぎに会えたから君がいい 揺らぐことのない答え
いつでもそばで受け取って悲しみや 痛みはもう 届きはしないから
飾らない君のままで笑ってて愛をそっとくれた人
君に会えた この世界で愛しても愛しきれないほどに
君へ心ごと 惹かれてく
想われて想ってく日々を重ねて
消えない記憶(きょう)が 紡がれていく僕はもう 離れることはないから
恋焦がれてる そのままでMy affection for you
そばにいるよ 愛なら変わらない
ただその笑顔 抱きしめさせて今日も明日も好きだよ
どこにいても忘れないで作詞:藤原優樹(SUPA LOVE)・長谷川大介(SUPA LOVE)
作曲:長谷川大介(SUPA LOVE)
■主題歌「裸」椎名林檎の歌声がストーリーをナビゲート
フジテレビ系 木10ドラマ『ラストノート』
「裸」椎名林檎
椎名林檎の歌声には、ドラマの世界観を決定づける力がある。というのも、第1話を見ていて、このドラマはいったいどこに向かっていくのだろう…? と思ったタイミングで「裸」が流れ、「ああ、こういう妖艶な物語になっていくのか」と不思議なくらいに腑に落ちたからだ。物語の輪郭がまだ掴めない段階でも、椎名の歌声が作品の進む方向を示してくれていた。楽曲のタイトルが示すように、回を追うごとに登場人物たちが隠してきた本性や秘密が明らかになっていくーー。お互いを想いあう一瀬葵(演:内田有紀)と樋口澄晴(演:寺西拓人)はどんなラストノートを残すのか、最後まで目が離せない。
「裸」
椎名林檎The pen is mightier than
the sword,
nevertheless actions speak
louder than words.真の意図を追い掛けてやっと
手にしては不図無くすよう
失い難くも寄り添いたくも
思えばこそ一層遠退くよう嗚呼
溢れ返る
所蔵(コレクション)あなたの言の
葉は突き刺しそうで全く違うし
ほんの些末な返しや戯れも取って
置きたい解したいもっと
検波して
来たあなたの符号(シグナル)もう
一度調べ直して知りたいと
何遍も読み込んでいる拝受して
来たあなたからの
発信(メッセージ)をばしかし人は多情ただの手段だった
文字とその組み合わせや
作法を純然たる価値か基軸と
錯覚して論う目的よ何処嗚呼
隠し果す
本懐(インテンション)あなたの胸の
裡を引っ掻きそうで沈黙し通し
うん実体なんぞ弁明よりか顔付き
手付き声音のほうに在るきっとあなたとわたしのこのあわい
はどう説いたってまあ
生涯誰一人首肯しはしない
互いの素肌が嗅ぎ分けてしまう
わたしたちはそう言語すら編み出す
前のしじまに二人きり作詞:椎名林檎
作曲:椎名林檎
■青春×「蛍」一瞬の輝きに胸がギュッとなる
テレビ東京 水曜深夜ドラマ『君は夏のなか』
「蛍」福山雅治
オープニング映像では、福山雅治の「蛍」が流れるなかで、戸田渉(演:奥智哉)と佐伯千晴(演:杢代和人)が無邪気にはしゃいでいる姿が映し出されている。この映像を見た瞬間、「福山雅治の『蛍』に、このタイトル…もしかして、佐伯が死んじゃったりする?」と不安になったのは筆者だけだろうか。作品全体に漂っている青春ならではの刹那な輝きが、蛍という一瞬だけ光を放つ存在と重なり、胸がギュッとなる。福山の包み込むような歌唱の「蛍」が流れるたびに、「どうか、この夏が終わらないでほしい…」と願わずにはいられない。
「蛍」
福山雅治ありがとう この街で 僕のこと 見つけてくれて
僕たちは 何もかも 知りたくて 恋をしたどこにいたの どんな世界で 君は生きてたの
誰を愛したの どんな傷があるの
ひとりきり 泣いてたのいま
君だけを 見つめてる 怒った顔も 笑った顔も
この言葉じゃ きっと足りないけど 君が好きつくり笑い 嫌いなこと カミナリが ダメなこと
僕たちは 何もかも 違うから 愛しあった僕が育った 街にいつか 一緒に帰ろうよ
古い教会 坂道の通学路
逢って欲しい 人がいるいま
蛍火の ように僕ら 生命の火を 燃やしている
ちっぽけでも どんな悲劇さえも 焼き尽くすようにいま
君だけを 見つめてる 出逢った春も はしゃいだ夏も
泣いた秋も 寄り添い歩いた冬も 君が好きありがとう この街で 出逢ってくれて
生まれてくれて作詞:福山雅治
作曲:福山雅治
■楽曲リンク:2026年夏ドラマ主題歌厳選5曲
物語に溶け込むようにして存在する主題歌は、どのドラマ作品にとっても切っても切り離せない存在だ。それぞれの楽曲が物語をどう彩っていくのか、最後まで見届けたい。
TEXT BY 菜本かな





