フィンランド発ロックバンド・Us(アス)のジャパンツアーが終幕。東京公演では、ウエノコウジとの奇跡の共演が実現した。
■「悪いね。ちょっとだけお邪魔します」(ウエノコウジ)
7月に開催された日本最大級の野外ロックフェスティバル『FUJI ROCK FESTIVAL ’26』で圧巻のパフォーマンスを披露したUs(アス)。その熱狂のステージから約2ヵ月後となる9月末、京都と東京で待望の単独来日公演を開催した。両公演ともチケットはソールドアウト。大きな注目を集めたジャパンツアーの締めくくりとなった9月29日の東京・Ebisu LIQUIDROOM公演の模様をレポートする。
この日の東京は朝から雨が降り続き、少し肌寒さを感じる一日となった。しかし、そんな天候とは対照的に、会場の熱気は開演前から最高潮に達していた。バンドが敬愛するTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「スモーキン・ビリー」がオープニングSEとして鳴り響くと、集まった観客のボルテージは一気に上昇。最高の雰囲気のなかメンバーがステージに登場し、テオ・ヒルヴォネン(Vo&Gu)が力強くギターをかき鳴らすと、1曲目「Black Sheep」が幕を開けた。テオとマックス・ソメルヨキ(Gu&Vo)が繰り出す高速カッティング、パン・ヒルヴォネン(ハーモニカ)による自由自在なハーモニカプレイ、そしてリーヴァイ・ヤムサ(Dr)とサポートメンバーのヴァイノ・カルヤライネン(Ba)が生み出すタイトなグルーヴが一体となり、冒頭から圧倒的な存在感を放つUs。オープニングからフロアを埋め尽くしたオーディエンスの心を完全につかみ、その熱狂は瞬く間に会場全体へと広がっていった。
その後もライブは、1stアルバムと2ndアルバムの楽曲に加え、カバー曲も織り交ぜながら進行。バラードナンバー「Maybe I」では、テオがそれまでの力強い歌声とは異なる、吐息にも似た繊細なボーカルを披露し、観客を魅了した。一方、カバー曲「Got To Know」では、マックスがブルージーな味わいに満ちた歌声を響かせるなど、楽曲ごとに異なる表情を見せるボーカルワークもUsの大きな魅力のひとつ。シンプルな編成ながらも豊かな表現力で、オーディエンスを飽きさせることなく惹きつけ続けた。
MCでテオは「本当にありがとう。戻って来られて最高だよ。僕たちにとってすごく意味のあることなんだ。だからトークはほどほどにするよ。あらゆる曲をみんなに聞かせたいって気持ちが強いんだ」と観客へ感謝の気持ちを伝えた。その言葉どおり、この日のステージでは彼らの魅力が凝縮された多彩な楽曲が次々と披露された。
大阪のラジオ局でヘビーローテーションされ、日本でも高い人気を誇る「Yo-Yo Revolution」、テオとマックスのふたりだけで演奏された「On The Waterfront」、そして疾走感あふれる定番ナンバー「Night Time」など、ライブは最後まで息つく暇もない展開。一体となったオーディエンスは楽曲の一つひとつに熱狂し、会場の熱気は増していくばかり。
終盤に披露された「While You Danced」では、ダイナミックな高揚感から静謐な空気へ、さらに再び熱を帯びていくドラマチックな楽曲展開で観客を引き込む。そして本編ラストを飾ったのは、サム&デイヴの名曲「Hold On, I’m Comin’」。原曲とは一味違うスピード感あふれるアレンジでフロアを揺らし、会場の熱気を最高潮へと導いた。鳴り止まない拍手と歓声が彼らの充実したステージを物語るなか、本編は熱狂のうちに幕を閉じた。
アンコールの歓声が響くなか、ステージ上手にはひときわ高いマイクスタンドがセットされていた。その意味をオーディエンスが察しない中、再びステージに戻ってきたメンバーを代表してテオが口を開く。「サプライズがあります。もう何曲かやるよ。素晴らしく光栄なことに、ミスター・ウエノコウジをお迎えして」。その言葉と同時に、この日最大級といっても過言ではない歓声が会場を包み込む。
大歓声のなか迎えられたウエノコウジは、「悪いね。ちょっとだけお邪魔します」と挨拶。続いて披露されたのは、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「Baby, please go home」と「CISCO~想い出のサンフランシスコ(She’s Gone)」だった。
バンドが敬愛するTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの楽曲を、オリジナル・メンバーであるウエノコウジ本人とともに演奏するという夢のような共演。ウエノコウジが奏でる重厚なベースラインとUsのエネルギッシュな演奏が見事に融合し、会場は興奮と感動に包まれた。バンドにとっても、そしてその瞬間に立ち会った観客にとっても、忘れることのできない特別な一夜となったに違いない。
演奏後には、日本語が堪能なリーヴァイ・ヤムサが日本語でMCを披露。「こんなに広い会場でライブができて、そしてウエノコウジさんと一緒に演奏できてとても光栄です。すべてファンのみなさんのおかげです」と語り、この特別な夜への感謝を改めて伝えた。
そしてラストには「Manchester Night Blues」を演奏。最後まで熱量を失うことなく駆け抜けた約90分のステージは、大きな拍手と歓声に包まれながら幕を閉じた。初のジャパンツアーを成功させたUs。フジロックでの鮮烈な印象を確かなものにした彼らの再来日を、多くのファンが心待ちにすることだろう。
#usbandofficial
PHOTO BY Masashi Yukimoto
■9月29日東京・Ebisu LIQUIDROOM公演セットリスト
1. 「Black Sheep」
2. 「Paisley Underground」
3. 「Motor Ride (I Do Not Need No)」
4. 「Carry Your Bag」
5. 「Snowball Season」
6. 「Dying Flowers」
7. 「Alright」
8. 「It Is Gone」
9. 「Sunday After」
10. 「I Ain’t Got Nobody」
11. 「Just My Situation」
12. 「Got To Know」
13. 「Mozart」
14. 「Hop On A Cloud」
15. 「Man Ray」
16. 「Maybe I」
17. 「Yo-Yo Revolution」
18. 「On The Waterfront」
19. 「Night Time」
20. 「While You Danced」
21. 「Hold On, I’m Comin’」
22. 「Baby, please go home」 ※with ウエノコウジ
23. 「CISCO ~想い出のサンフランシスコ(She’s Gone)」※with ウエノコウジ
24. 「Manchester Night Blues」
■リリース情報
2026.08.05 ON SALE
DIGITAL ALBUM『エヴリィバディズ・ギヴィング・アップ・ザ・キャバレー:ジャパン・ツアー・エディション』
https://USJP.lnk.to/EGUTCJPNTourEditon
■【画像】Usライブ写真 9月29日東京・Ebisu LIQUIDROOM
■関連リンク
東京・Ebisu LIQUIDROOM公演セットリスト プレイリスト
https://usjp.lnk.to/TOUR2026TOKYO
京都・磔磔公演セットリスト プレイリスト
https://usjp.lnk.to/TOUR2026KYOTO
Us(アス)OFFICIAL SITE
https://www.sonymusic.co.jp/artist/Us/
http://www.usbandofficial.com/









