『THE FIRST TAKE』から派生したコンテンツ『HIGHLIGHT』。今回登場したのはCUTIE STREETのダンス番長、板倉可奈。指先まで神経を研ぎ澄まし、なめらかさと力強さで世界観に引き込むパフォーマンスの魅力を深掘りする。
■『HIGHLIGHT』とは?

ダンス・楽器演奏など様々なジャンルにフォーカスを当て、『THE FIRST TAKE』本編では伝えきれていないアーティストの魅力や、グループのなかのひとりなどその人だけが放つ輝きにスポットライトを当てていく企画。
一発撮りのパフォーマンスを至近距離から複数のカメラで撮影。“近さ・生々しさ”、臨場感溢れるパフォーマンスを楽しむことができる。
■CUTIE STREET・板倉可奈

自分たちの“かわいい”を発信する“KAWAII MAKER”としてデビューしたCUTIE STREET。全体のダンスレベルが高いことで知られるグループ内でも、特に際立った存在なのが板倉可奈だ。
5歳からダンスを始め、小学3年生の頃からはキッズモデルをしながらダンスレッスンやコンテストに明け暮れていた。さらに、中学生になるとYouTubeでも活動し、ダンスを中心に活動の場を広げてきた。
“カッコいい”に憧れていたという板倉の得意ジャンルは、HipHopとアニメーションダンス(ロボットダンス)。世界的ダンサーである黄帝心仙人率いる『タイムマシーン』のメンバー・KUMAのもとで学んだ、繊細でキレのあるポッピンを武器に、多彩なジャンルのダンスを器用にこなす逸材だ。
■板倉可奈’s『HIGHLIGHT』
◎「DOLL」
今回のパフォーマンスで使用した楽曲「DOLL」は、『HIGHLIGHT』のために制作された。オルゴールを内蔵したからくり人形、オートマタを思わせるゼンマイの音やオルゴールの音色から始まり、ミステリアスな雰囲気を感じさせる。
中盤にノイズが混じると、独特な浮遊感とともに焦燥感をかき立てるようなヒリヒリとしたメロディが展開されていく。板倉が演じるドールが持つ危うさ、静けさのなかに秘めた衝動を引き出している。
▼板倉可奈 (CUTIE STREET) – DOLL / HIGHLIGHT
◎パフォーマンス
【完璧なドールらしさ】
メンバーカラーのミントグリーンにゴールドをあしらった衣装で登場。愛らしい笑顔で挨拶をしたあと、胸の上で両手を組むポーズを取るとすっと笑顔が消え、一気にまとう空気が変わる。ゼンマイの音からスタートし、オルゴールの繊細な音色に乗せたアニメーションの動きはまさにドールだ。ピタッと動きを止めるストップに余韻の揺れを加えることで、より機械っぽさが演出されている。00:36や00:42で特に揺れが大きくなると、動きに重さを感じられるのもいい。00:49から、時計の針の音に合わせて手首や頭を動かすシーンも、動きが細かいからこそ手の形や視線までこだわっていることが伝わってくる。
【ダンススキルを見せつける構成】
メロディに浮遊感が加わると同時に、動きにも柔らかさが表現されていく。01:11〜01:17の胸を独立して動かすアイソレーションは見事だ。飛び出してきそうな大きな鼓動を感じる動きが、音楽のストーリーにも息を吹き込む。そこから曲の盛り上がりに呼応するように、手のウェーブやバイブレーションなどを組み合わせ、瞬発的にエネルギーを爆発させる。数秒の間にも緩急のついた動きを織り交ぜることで、次の展開がどうなるか予想をつかせないのが面白い。01:41で唯一見せる笑顔のギャップにも胸を掴まれる。01:43から、真顔で繰り出される激しいバイブレーションと首のアイソレーションの組み合わせが圧巻だ。
【心技体で魅せるTHEダンサー】
01:59からはHipHopのクラブステップを使い、体重移動しながら上半身の動きを魅せる。左右の足の運びが違うことで、よりドールらしい奇妙さが出ているように思う。ラストは冒頭と同じポーズに戻るが、一連のダンスを見たあとでは祈りのポーズにも見えてくる。人に作られていながら人智を超えて動かずにはいられないドールの内面を垣間見たようで、胸に不思議な余韻を残す。一つひとつの動きのスキルと細やかさに、板倉のダンサーとしての圧倒的な力を感じる満足度の高いパフォーマンスだった。
■板倉可奈「みなさまをちょっぴり不気味で不思議な時間にお連れできていたら嬉しいです」
『HIGHLIGHT』撮影後、板倉可奈に注目ポイントを聞いた。
Q1.今回のパフォーマンスの注目ポイント
映像タイムコード:01:45〜01:51
板倉可奈:首と体のアイソレーション。不思議でちょっぴり不気味な動きに注目してください!Q2.パフォーマンス楽曲のセレクト理由や、アレンジについて
板倉可奈:「DOLL」という楽曲は、今回の『HIGHLIGHT』でのパフォーマンスのために作っていただきました!いつものお人形にほんの一瞬だけ何かが宿り、忘れていた記憶をたどるように踊り始める、というストーリーを元に書き下ろしていただきました。
いつもどおりに動き始めたかと思ったら、少しずつ静かで不気味な動きに変わっていく感じや、お人形に一瞬だけ命が宿るような瞬間を、この楽曲とダンスで表現しています。
2分間という短い時間ではありますが、みなさまをちょっぴり不気味で不思議な時間にお連れできていたら嬉しいです。
TEXT BY MarSali
▼『THE FIRST TAKE』OFFICIAL YouTube
https://www.youtube.com/@The_FirstTake
▼『THE FIRST TAKE』OFFICIAL SITE
https://www.thefirsttake.jp/


