道枝駿佑が主演を務める『うるわしの宵の月』が、『第31回釜山国際映画祭』の「オープンシネマ部門」への正式出品が決定し、道枝駿佑、安斉星来、竹村謙太郎監督が映画祭の公式会見に登場した。
■「今までのイメージを覆すような、少しチャラく見えるけれど実は真っすぐでピュアな役柄に挑戦しました」(道枝駿佑)
『釜山国際映画祭』は、1996年の創設以来、アジア映画の発展とあらたな才能の発掘を牽引してきた、アジア最大級の国際映画祭。毎年、国内外から数多くのキャストや映画関係者が訪れ、映画上映や舞台挨拶をはじめ、様々なイベントが開催されている。
第31回となる今年は、10月6日から10月15日まで開幕され、日本からも多くの作品が出品されるなど、開幕前から大きな注目を集めている。今回、本作が出品される「オープンシネマ部門」は、人気と芸術性を兼ね備えた新作や、国際的に高い評価を受けた作品を上映する、映画祭を代表する部門のひとつ。メイン会場である「映画の殿堂(別名:釜山シネマセンター)」に設置された4,000席規模の野外スクリーンで、大迫力の映画体験を届ける。
開幕式のレッドカーペットイベントを終えた翌々日の10月8日14時、道枝駿佑、安斉星来、竹村謙太郎監督の3人が公式会見に参加。会見会場には世界中から集まった多くの報道陣で埋め尽くされ、熱気に満ちた雰囲気に包まれていた。
冒頭の挨拶では、竹村監督が韓国語で「アンニョンハセヨ。私は映画監督の竹村謙太郎です」と挨拶し、温かい拍手が。続いて、マイクを持った道枝も弾けるような笑顔で「アンニョンハセヨ! 私は道枝駿佑です。よろしくお願いします!」と流暢な韓国語で挨拶。
さらに安斉も「アンニョンハセヨ、安斉星来です。お会いできてうれしいです!」と笑顔で韓国語を披露し、現地の報道陣の心を瞬時に掴んだ様子。
質疑応答では、2022年公開の映画『今夜、世界からこの恋が消えても』で韓国にて爆発的な人気を博し、“ミチゲッタ・シュンスケ(狂いそうなくらい道枝が好き)”の愛称で親しまれる道枝に対し、今作でのあらたな挑戦についての質問が飛んだ。
道枝は「今回は今までのイメージを覆すような、少しチャラく見えるけれど実は真っすぐでピュアな役柄に挑戦しました」と明かし、「ヒロインの宵ちゃんに対して少し駆け引きをするようなお芝居も、自分なりに工夫しながら演じました。観てくださる方にそのギャップを感じていただけたらうれしいです」と真摯に語った。
また、原作の熱烈なファンであることを公言している安斉は、作品への深い愛を滲ませながら「私も原作の大ファンなので、強い愛と熱量を持って参加しました。私だけでなく、道枝さんや監督、スタッフ全員が本当に愛を込めて作った作品です」と熱弁。
自身が演じた宵というキャラクターについては「私自身、完璧主義なところや負けず嫌いなところ、可愛いと言われるよりかっこいいと言われる部分など、内面的に共感できるポイントがすごく多かったです」と振り返り、「無理に自分色に染めるのではなく、宵の感情に寄り添うように自然体で演じることを意識しました」と役作りへのこだわりを明かした。
劇中でともに“王子”と呼ばれるふたり。お互いの息の合った演技について問われると、道枝は「悪くはなかったよね(笑)」と笑い、安斉も「適度な距離感を保ちながら、現場で必要なコミュニケーションを自然に取れていました。仲が良くなりすぎても作品の空気感が変わってしまうので、絶妙な距離感で撮影に臨めたのがよかったです」と語り、作中の関係性を体現するような絶妙なコンビネーションを覗かせた。
さらに、“王子”と呼ばれるふたりにちなみ、記者から「自身の“王子シンクロ率”は何パーセントか」というユニークな質問が飛び出すと、道枝は少し照れくさそうに「わかりやすく数字で言うと…30パーセントくらいではないでしょうか」と控えめに答えると、続く安斉は「私はごめんなさい、まったくと言っていいほど王子ではございません(笑)。0パーセントです!」とユーモアたっぷりに回答。
これには道枝も思わず「監督がキャスティングをミスしたみたいになってるけど大丈夫ですか!?」と突っ込みを入れ、会見場は大きな笑いに包まれた。
そんなふたりの息の合った掛け合いを見守っていた竹村監督はすかさず「(ふたりが)謙遜しているだけです!」とフォローを入れ、主役コンビの抜群のチームワークと謙虚な素顔が垣間見える瞬間に。
最後に、竹村監督は「この作品は少女漫画原作のみずみずしい世界観を大切にしながらも、映画として登場人物たちの眼差しや距離感、何気ない“間”といった『言葉に頼らない空間』を丁寧に切り取りました。恋を通じて自分自身を見つめ直していく二人の心の変化を、ぜひ劇場のスクリーンで感じてほしいです」と世界に向けて力強くアピールし、公式会見は幕を閉じた。
■野外ステージグリーティングにも登壇!釜山最大規模の会場に集まった観客に向けて挨拶
公式会見を終えた3人は、16時から映画祭のメイン会場である「映画の殿堂(別名:釜山シネマセンター)」にて、野外グリーティングイベントに登壇した。
会場を埋め尽くした約4,000人の観客から割れんばかりの大歓声と拍手が沸き起こるなか、3人がステージに登場。熱狂的な歓迎を受けた竹村監督は「釜山は本当に食べ物もおいしく、素敵な街だと思います。短い滞在ですが楽しんでいます」と笑顔で挨拶。
続いてマイクを持った道枝が、観客に向けて「皆さん、アンニョンハセヨ! 道枝駿佑です」と挨拶すると、会場からは悲鳴のような大歓声が。道枝がさらに客席を見渡し、「釜山、ヤッホー!」と呼びかけると、野外会場のボルテージは一気に最高潮に。
ヒロインの安斉も「アンニョンハセヨ、安斉星来です。お会いできてうれしいです!」と続け、さらに「マナソ バンガウォヨ(お会いできてうれしいです)」と直前に練習したという韓国語の挨拶を披露し、現地のファンを熱狂させた。
トークセッションでは、漫画原作を実写化するにあたってのこだわりについて質問が及び、竹村監督は「ふたりの眼差しや交わされる感情、その距離感をしっかりと描くことに集中しました」と映画ならではの演出意図をコメント。
さらに、多くのファンを魅了するキャラクター・市村琥珀の魅力について問われた道枝は、「琥珀は恋愛に慣れていて奔放なイメージがありますが、宵ちゃんと出会ったことで心が動き、不器用でもどかしい一面を見せるようになります。その年相応のピュアさや、物語の後半にかけて人間味が溢れてくるギャップを意識して演じました」とキャラクターの深みをアピール。
一方、安斉は自身が演じた宵の魅力について「宵には完璧主義で負けず嫌いなところなど、私自身と気持ちのうえで共感できる部分が非常に多かったです」と振り返り、「琥珀と出会うことで、自分が抱えていたコンプレックスを克服し、女の子としての素顔を解放していく成長の物語でもあります。そこに注目してほしいです」と語った。
また、それぞれの「お気に入りのシーン」の話題になると、竹村監督が「全部です!」と自信を覗かせるなか、道枝は「ラストの海辺のシーン。ふたりの感情が解放されるとても美しいシーンなので、ぜひ注目してください」と見どころを伝えた。
安斉は「原作ファンの方にも絶対に楽しんでもらえる名シーンが忠実に再現されていますが、私は特に『夏祭り』のシーンが大好きです。琥珀が宵を名前で呼ぶ瞬間は、女性の皆さんなら誰もがキュンとするはずです」と熱を込めてコメント。
最後には、集まった4,000人の観客をバックにフォトセッションが行われ、ファンが掲げるプラカードやペンライト、そして3人の指ハートに応える大歓声に包まれながら、世界中のファンへ向けた愛と熱気にあふれる野外グリーティングイベントは、大盛況のまま幕を閉じた。
『うるわしの宵の月』は、10月23日から全国公開。『第31回釜山国際映画祭』では、10月8日夜にオープンシネマ部門にて公式上映される。
■映画情報
『うるわしの宵の月』
2026年10月23日(金)公開
原作:やまもり三香『うるわしの宵の月』(講談社「デザート」所載)
出演:道枝駿佑 安斉星来 水沢林太郎 星乃夢奈 鈴川紗由 大倉空人 阿佐辰美 与田祐希 藤木直人
主題歌:なにわ男子「Moonlit」(ストームレーベルズ)
監督:竹村謙太郎
脚本:徳永友一
音楽:兼松衆
製作:映画『うるわしの宵の月』製作委員会
製作幹事: TBSテレビ
制作プロダクション:TBSスパークル
配給:東宝
(C)2026映画『うるわしの宵の月』製作委員会 (C)やまもり三香/講談社
■関連リンク
『うるわしの宵の月』作品サイト
uruwashi.toho-movie.jp


