THE F1RST TIMES

COLUMN

2021.08.04

ドラマ『ハコヅメ』主題歌が心のオアシスに!「Ordinary days」が放つ、多幸感

TEXT BY 廿楽玲子

miletのあらたな試みが形となった「Ordinary days」

日常というものは、実にあっさりと形を変えてしまうんだな…と実感する日々。新型コロナウイルスの感染拡大で当たり前の毎日が消えて一年半以上経つけれど、新しい生活様式にはまだまだ慣れない。そんな2021年の夏、milet(ミレイ)の新曲「Ordinary days」が届いた。

デビュー以降、精力的にリリースを重ね、表現の幅を広げているmilet。この「Ordinary days」でも彼女はあらたな試みを行っている。

そのひとつが日本語で統一された歌詞。日本語と英語をナチュラルに織り交ぜて歌う、もしくは全編英語で歌うのがmiletの定番だったが、今回初めてそのスタイルを変えた。

ドラマに寄り添いながら、日常を紡ぐ私たちにも向けたメッセージ

日本テレビ系水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』の主題歌として書き下ろされた同曲は、物語が大きく動くドラマの終盤に流れる。

永野芽郁演じる新米警察官・川合麻依がひとつの成長を遂げる瞬間、あるいは成長の過程で行き詰まったときに、「Ordinary days」が静かに流れ出す。

そして、miletの歌声は彼女を鼓舞するように少しずつ熱を帯びていく。“ほどけそうな靴紐を強く結んだ”というフレーズは、現場で汗を流す警察官たちの思いと重なって聞こえる。

これまで何度もドラマ主題歌を手がけてきたmiletだが、今回は全編日本語でまっすぐ言葉を届けることにより、また一段と物語との親和性が高い歌になっている。

もちろん、この歌詞には、コロナの影響を受けながら日常を紡いでいる私たちに向けたメッセージも込められている。

milet×蔦谷好位置で楽曲のもつポジティブさが強まる

もうひとつの試みがプロデュースに初タッグの蔦谷好位置を迎え、いつになく開放的なアレンジを施していること。

…といっても、すべてを一気に変えるのではなく、エフェクトのかかった様々な音色が飛び交う浮遊感溢れるイントロは従来のmiletサウンドを踏襲し、ブラスが高らかに鳴り響くサビから蔦谷好位置らしいブライトな音色で一気に高揚感を生む。

ここまでブラスを前面にフィーチャーしたアレンジはmiletにとって初めてで、厚みのあるコーラスワークも印象的。どちらかといえばシンプルなアレンジを好むmiletにとって、これほどダイナミックに音を足していく楽曲構成は珍しい。

2年前に彼女がドラマ『偽装不倫』の主題歌として書き下ろした「us」以来といえるだろう。

「us」よりもうひと段階ギアを踏んでメジャー感のあるアレンジに挑んでいった「Ordinary days」は、新しい扉を次々と開けて成長していくmiletの勢いが感じられる。

この曲のクライマックスに向けての盛り上がりはひときわドラマチックだ。ブラスの生き生きとした音色が響き渡る間奏、一度音数を引いてから、“どうしようもないくらいに愛おしいんだ”というフレーズで一気に感情を爆発させるラストパートは何度聴いても胸に迫るものがある。

ありったけの力を込めた歌声に、昨年末の『NHK紅白歌合戦』でmiletが見せた熱唱を思い出す人も多いのではないだろうか。紅白という大舞台に立ったことで「一皮むけた」と語っていた彼女だが、「Ordinary days」のエネルギーに満ちた歌いっぷりがその言葉を裏づけている。

“Ordinary days”=いつも通りの日常、平凡な日々。その日常が奪われたままやってきた二度目の夏。自由に出かけることもままならず、思わず下を向いてしまいそうな毎日に光を取り戻すべく、miletは歌う。全身全霊で、できるだけ広く、できるだけ遠くまでポジティブな気持ちが届くように──。

「Ordinary days」は、milet屈指の熱いメッセージソングとしてこの夏を鮮やかに彩っていく。


リリース情報

2021.08.04 ON SALE
EP『Ordinary days』


milet OFFICIAL SITE
http://www.milet.jp/