THE F1RST TIMES

COLUMN

2021.08.20

SixTONES新譜「マスカラ」を聴き込んで、改めて触れたい良カップリングたち

TEXT BY 柚月裕実

SixTONESの魅力を引き出す、粒ぞろいな楽曲

8月11日にリリースされたSixTONESの5thシングル「マスカラ」。

8月18日発表のBillboard JAPANの週間シングルセールスチャートで初週1位を獲得、それも50万枚超えのハーフミリオンを達成とうれしいニュースが届いた。

CD発売日の前日、フラゲに成功し、早速聴いてみると、耳に飛び込んできたのは「マスカラ」を筆頭にSixTONESの挑戦がうかがえるバリエーション豊かな楽曲の数々。

フラゲ日に無事お迎えできた、「マスカラ」3形態

SixTONESの音楽といえば、表題曲とは違った世界観を打ち出す、カップリング曲の充実度も特徴のひとつ。

今作も7月14日にひと足早くYouTubeでアニメーションMVを公開した「フィギュア」では、ボカロP兼アーティストのくじらから楽曲提供を受け、爽やかなアイドルらしい一面を。4thシングル「僕が僕じゃないみたいだ」をDramatic Rearrangeと題して、ピアノとストリングスの大胆に振り切ったアレンジで聴かせた。

他にも、新しいテイストの楽曲「Lost City」「Make Up」を収録。表題曲やこれまでの楽曲とはまた違った角度から大人のラブソングを聴かせてくれている。

心を奪われた女性には振り向いてもらえないもどかしさ…「Lost City」

まずは通常盤に収録の「Lost City」から。

「マスカラ」通常盤(初回仕様:スリーブケース)

夜の闇に吸い込まれそうなイントロに早くも心を掴まれる。「マスカラ」「フィギュア」とは違った繊細さとエッジを効かせた声色が混ざりあい、SixTONESの歌唱力の高さを知らしめる。楽曲が進むにつれ、浮遊感もあれば、さらに深く堕ちていくような感覚も。

2番の一節“I’ve got money and power Everything I wanted, see? ”に象徴されるように、強い男性像ではあるのだが、心を奪われた女性には振り向いてもらえないもどかしさ。ラグジュアリーな衣装に身を包み、クールな表情でステージに立つ彼らの姿とリンクする。

制作陣は曲はTOMOKO IDA、Chris Meyer、歌詞はPage Grace。TOMOKO ID氏は「love u…」(2ndシングル「NAVIGATOR」通常盤)、「So Addicted」(3rdシングル「NEW ERA」期間限定盤)などを手がけてきた。作詞のPage Grace氏も、「Lemonade」(「NEW ERA」通常盤)、田中 樹とジェシーのユニット曲「EXTRA VIP」(アルバム『1ST』初回盤B音色盤)を手がけており、SixTONESの“攻め”の楽曲には欠かせない制作陣。

これまでの作品を集めたプレイリストを作ると、ラブソングをテーマにしたアルバム作品になりそうだ。

引き算の美学を感じる「Make Up」

「Make Up」は田中、森本慎太郎、京本大我と歌い継いでいく珍しい構成。心臓の鼓動を思わせる重低音の響き、メンバーの伸びやかなハイトーンボイス、高音を優しく支えるように重ねるハモリ、一人ひとりの声にじっくりと浸れるスローテンポが心地良い。他の楽曲と比べてシンプルな音で構成されており、引き算の美学を感じる。

「マスカラ」初回盤A

サビの一節“ We break up and we make up and we do it all over again”とあるように、パートナーともう一度やり直したいと願う心情が綴られている。「Make Up」がふたりの仲の関係を指ししつつ、シングルタイトルの“マスカラ”にもかかっているネーミングセンスの秀逸さ。

これまでも「Bella」や「Call me…」など恋愛をテーマに、攻めたり繊細だったり揺れ動く胸の内だったりと、様々な心情や情景に触れてきたが、今回も映画作品を観たかのような聴きごたえ。

こんなにも良い曲ばかりだからこそ、ステージでさらに輝くその瞬間を観たくなる

振り返ってみれば、6月7日に行われたSixTONESのライブツアー『on eST』横浜アリーナ公演で発表された「マスカラ」のリリース。新潟公演での初披露、そしてYouTube、ラジオ、音楽番組と展開してきた。リリース前にはSixTONESのラジオ番組『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ANN)で「マスカラ」をテーマにしたラジオドラマと、目も耳も心も、幸せな2カ月間だった。

SixTONESは歌唱はもちろんのこと、ステージパフォーマンスも大きな魅力。いつか「Lost City」「Make Up」をどこかで披露して欲しいと願うばかりだ。

CDやMV、ライブ、音楽番組でのパフォーマンス…と、SixTONESは自身が行うこと一つひとつを特別なものとしている。リピートが止まらない楽曲がさらに増えたことを幸せに思う。


リリース情報

2021.08.11 ON SALE
SINGLE「マスカラ」


SixTONES OFFICIAL SITE
https://www.sixtones.jp/