THE F1RST TIMES

COLUMN

2022.03.01

SUPER BEAVERが影響を受けた楽曲- 『FUKA/BORI』SIDE B 全編書き起こし

FUKA/BORI
【DIG / 03】SUPER BEAVER
SIDE B – SUPER BEAVERを深掘り

曲やアーティスト自身について深く掘って語る最深音楽トークコンテンツ「FUKA/BORI」(フカボリ)。第3回はSUPER BEAVER から渋谷龍太(Vo)・柳沢亮太(Gu)が登場。

SIDE Aでは感謝の言葉をストレートに歌った楽曲「ありがとう」に迫ったが、SIDE BではSUPER BEAVERの音楽の原点、渋谷と柳沢が影響を受けた山下達郎・GLAYについて熱く語ってもらうことに。

今のSUPER BEAVERを形成する原体験、楽曲制作中のメンバー同士のラリー、渋谷が柳沢を”天才”と称する理由、SUPER BEAVERの音楽の”最深”を掘っていく。

■0:00 ようこそ、最深の音楽へ

谷中:よろしくお願いします。

渋谷・柳沢:よろしくお願いします。

谷中:もう幸せでしかないですよ。

渋谷:いや、こちらのセリフですよ。本当に。

谷中:(渋谷を見ながら)今日はなんかすごい…夜の雰囲気を出してて(笑)。

渋谷:本当ですか!?

谷中:俺もちょっとなんか夜っぽい。

渋谷:夜の雰囲気出てますね!

谷中:柳沢くんがちょっと…1人だけ…

柳沢:昼っすね!

谷中:昼っぽい。

渋谷:ちょっと着替えに戻っていただいて…。

柳沢:いやいやいや(笑)。

谷中:着替えに戻る(笑)。

※谷中が2人を席に誘導する

渋谷・柳沢:お願いします!

■1:01 音楽のルーツ【渋谷龍太 音楽の原点】

渋谷:うちは両親ともに洋楽好きで。ハードロック好きだったんですよね。なので物心ついた時から家でずっとハードロックが流れてました。

谷中:大音量でってことですか?

渋谷:大音量です(笑)。うるさいなって思ってました。その時から音楽に触れ合う機会っていうのはすごく多かったので、おかげで音楽めちゃくちゃ好きになりました。家の中にあるCDだったり、あとはカセット…あとはレコードですね 。何があるのかなと思って引っ張り出してきたり、父ちゃんにいろいろ教えてもらったりとかっていうのをずっと小っちゃい頃から割とやってましたね。

谷中:お父さん教えてくれたんですか?

渋谷:父ちゃんは聞かずとも教えてくれる人なので(笑)。「お前、これ聴いてみろ」みたいなので(Led)Zeppelin流してくれたりとか。

渋谷:父ちゃんは基本的にずっとDeep Purpleがめちゃめちゃ好きだったんですよ。Deep Purpleがずっと流れてて、Deep Purpleの音楽にちょっと興味を持ってる俺を見て、いろんなハードロックのLed ZeppelinとかBlack Sabbathとか聴かせてくれるようになって、そこから結構マニアックなところ…他のジャンルとかもそうなんですけど、Uriah Heepとか Mountainとかそこらへんのをバンバン出してきて。「これがこうで これがこうで」みたいな「あっ そうなんだ」しか思えなかったんですけど、でもあの当時からいろんな音楽に触れる機会というのはあったので、まあ原体験というか自分が勝手に興味持たされた感じっていうのはありますね。

「音楽とは」っていうことじゃなくて「これがカッケーんだよ」みたいな。「このギターのこのフレーズが…お前ギターソロのこれがカッコいいんだよ」とか、そういう感情的なプレゼンテーションなんですけど、でもそれを聴いてたのですごく感覚的に音楽のこと好きになりましたね。

谷中:自分で「歌を真剣に歌ってみようかな」というか「バンド組んでみようかな」みたいなきっかけって何かあったんですか?

渋谷:僕はこのバンドにベースの上杉が「バンド作りたい」って言って柳沢に声かけて「歌うやつ誰かいないかな」っていうんで誘ってもらって入った…言ったら入っただけなんですよ。

谷中:それっていくつの時ですか?

渋谷:高校2年生の最後のほうかな。ドラムの藤原が柳沢の幼なじみなんですけど、僕と上杉の一つ下なので、柳沢が高校2年生で僕は高校3年生になった時に今の形に。

谷中:他のメンバーは渋谷さんの歌はやっぱりすごいんじゃないかって想像して頼んでるわけですよね?

柳沢:もともとうちのベースの上杉がこのSUPER BEAVERというバンドの発起人なんですけど。彼はいまだにやっぱり最初から「なんかやっぱり渋谷は独特な何かを持ってた」「何がって分からないけど少なくとも自分はまったく持ってない一個芯の通った渋谷龍太しか分からない世界を持ってる人間だっていうのが誘った何よりのきっかけだ」っていうのは上杉がすごく言ってて。見た目も結構特徴的でしたし。その当時の。

谷中:その当時はどんなだったんですか?

渋谷:自我が暴走した形だなというのを…それを考えていただけるとすぐ出てくるような…とにかく髪染めてみたりとかピアス開けられるだけ開けてみたりとか。もう暴走した自我の着地点がないんですよ、もう。飛び上がっちゃったっきりもう行ったっきりみたいになっちゃって。目立てば何か変わったり、目立てばモテたりするって思ってました。

谷中:で、渋谷さんが大きな影響を受けた曲を1曲だけ選んでもらうというね。無理難題を押し付けたわけなんですけども…。

渋谷:ほんとに無理難題だなと思いました。

谷中:そうですよね(笑)。

渋谷:自分自身で音楽に興味を持って自分自身が行動をするきっかけになった、いろんなものディグったりするようなきっかけになった曲を選ばせていただきまして…今回は山下達郎の「氷のマニキュア」という曲を選ばせていただきました。

■5:28「氷のマニキュア」

渋谷:一番最初に音楽…自分で買ったCDがオフコースなんですけど。オフコースがめちゃくちゃ好きでたまんねえなと思って聴いてたんですよね、小学生の自分。その時にその時に家にあるものいろんなものをバーッて聴くようになった時に(山下達郎の)『COZY』っていうアルバムを見つけて。それを聴いた時に「あっ ワクワクしてる」と思って。この感覚は今まで感じたことがなかったなと思って、そのワクワクの根源をどうしても知りたくて、自分でいろんなものに手を出すようになるんですよね。家にあるものだけで済んでたのに、家にあるものだけじゃ済まなくなったきっかけが山下達郎さん。

谷中:達郎さんのサウンドがどうしてそういう思いに繋がったんでしょうね?

渋谷:今でこそ分かるんですけど、やっぱ物凄くこだわってらっしゃる方じゃないですか。音楽家としても物凄い方で。シンガーとしても物凄くスゴい方ですけど、やっぱミュージシャンなんだなって今では思うんですよ。ただやっぱその当時は何も分からないけど、それが滲んじゃうんでしょうね。子どもにも分かっちゃうんですよ、きっと潜在的に。そこできっとワクワクしちゃったんでしょうね。「これ何だ!?」みたいなっていうのはやっぱすごく衝撃受けたし、そこから現在に至るまでずっと聴いてますね。同じペースで。

谷中:同じペースというとどのぐらいのペースですか?

渋谷:一日空くことはないんじゃないですか。

谷中:空かない?

渋谷:一日は空かないと思いますね。

谷中:真似してみようみたいなちょっと歌ってみたりする…?

渋谷:おこがましい!

一同:(笑)。

谷中:すごい(笑)。でもカラオケ行って歌うこととかないですか?

渋谷:ないですね。

谷中:ないんですか?

渋谷:ないです。

谷中:ないんですか!?

渋谷:ない。

谷中:だっていろんな人の曲歌うんじゃないですか?

渋谷:歌うっす。

谷中:だけど達郎さんのは…。

渋谷:ないです。

谷中:えっ!?

渋谷:訳分かんなくノータッチのところあるんですよね。「手出さないでいいや」みたいな。やっぱリスナーなんですよね。そこは脳みそが。

谷中:根本が音楽ファンというか、ガチの真剣な音楽ファンだからブレないって素晴らしいですね。

渋谷:音楽ファンですね、ただの。だからなんでしょう…ほんとにプレイヤーだという自覚がないということではなくて。“音楽ファン”の一面が濃いっていう。ライブ行かせていただいた時に…行かせていただいたというか、勝手に行ったんですけど(笑)。勝手に行ったんです。別に面識があるわけでも…。
谷中:初めて行ったのはいくつぐらいの時ですか?

渋谷:もうね、30越えてからです。で、見に行ったんですけど。3時間やられたんですよね。3時間やって3時間が短く感じたんですよね。俺、初めてでした。至福ですね、やっぱ。「こんな感動できるんだ」って思えちゃったこと自体幸せだなと思って。

それこそ年間100本僕らもライブやってて、どこかしらで脳みそが偏りそうになる瞬間ってあったりするんですよね。それを別に意識せずともそういうライブ見た瞬間に急にフラットになるというか。「いやあ、やっぱ好きだわ」みたいな。「プレイヤーとして何がすごいんだろう」とかっていう脳みそ全くないんですよね。

谷中:そういう分析働かない?

渋谷:全くないですよ。ずっと前のめり。ずっと口あいてる。「うわあ、うわあ、うわあ…」

谷中:口あいてる(笑)。

渋谷:その感覚っていうのを味わわせてくださる“先輩”って言っていいのかどうかすら分かんないですけど…先輩がいて、超第一線でまじでカッコよく音楽やってるというのはたまらんですね。

谷中:楽屋にご挨拶に行ったりとかは?

渋谷:ないですないですないです。お客さんですから、僕。グッズ買って帰りました。グッズ買って、公演の写真撮って帰りました。

谷中:やばい! やばいな〜。幸せですね、それ。

渋谷:幸せなことですほんとに。とっても幸せだと思います。

■9:40 音楽のルーツ【柳沢亮太 音楽の原点】

柳沢:僕も家で音楽が鳴ってる家で。僕、父親も実はギタリストで。そういう意味でもすごくうちではずっと音楽が流れてる家でしたね。

谷中:教えてもらうという感覚もあったんですか?

柳沢:一番最初こそ「自分もギター弾きたい」ということを父親に伝えて、でまあ最初のギターを買ってもらって。Cコードだけ教えてもらったりとか、そういうのは確かにありましたね。4年生とか5年生の時に。自分の音楽に触れたという意味では結構ぶーやん(渋谷)と近くて家でずっと流れていたので、特別好きっていうわけでもないし、当たり前のように流れてるっていうのが自分の中での原体験というか。

谷中:どういった種類の音楽が流れてたんですか?

柳沢:うちはもうハードロックも流れてましたし、あとはブルース。(Eric)Claptonとか ずっと流れてましたし。それこそDeep Purpleの「Smoke On The Water」のリフだけ割と弾きはじめの時に教えてもらって。簡単でカッコいいっていう。

あとはThe Beatlesは「ベタだけどとにかく聴いてみろ」っていうので曲のタイトルこそいまだに分かってないかもしれないですけど、結構もう聴いたら口ずさめるぐらいにはいろんなアルバムを聴いてっていうのが小学校ぐらいの時ありましたかね。もういろんな曲聴いてました、その当時は。

谷中:親御さんが聴いてたブルースとかそういうものと違うものを自分の意志を持って聴きはじめるタイミングみたいなの覚えてます?

柳沢:小学校4年生の時で、それこそ今回曲でも選ばせていただいたんですけど。GLAYの「HOWEVER」。

■11:28「HOWEVER」

柳沢:自分から母に頼んで「GLAYの『HOWEVER』っていう曲のCDを買ってほしい」っていうのをお願いしたのをすごく覚えてます。

谷中:がーん。

柳沢:何で「がーん」(笑)。

渋谷:谷中さんがショックを受けられてるよ。

谷中:どこで知ったんですか?

柳沢:たぶん、テレビの音楽番組で流れていたのをそれを聴いて純粋に子どもながらに「いい曲だな」ってすごく思ったのを覚えていて、小学校4年生とかだったんですけど、音楽やっぱ詳しい女の子がいたんですよ。その子のところに行って覚えてるフレーズだけ口ずさんで、やっぱタイトルが英語だったのでなかなか覚えられなくて。「HOWEVERっていうんだよ」っていうのだけ教えてもらって。「HOWEVER…HOWEVER…」ってぶつぶつ言いながら家に帰って。

谷中:電撃ですね、それ。

柳沢:そうですね。

谷中:出会いでしかないですもんね。

柳沢:その後もいろんなアーティスト、いろんな音楽もちろん好きになるんですけど、後にも先にもハマったというか。マニアックなファンというかになったのはGLAYだけだなって自分で思うぐらいにはそのままドブンッてハマったという感じでしたね。

谷中:そのままファンクラブにも入会されたという。

柳沢:頼みましたね、母に(笑)。

谷中:ここでですね、柳沢さんにちょっとお伝えしたいことがあるんですけど…。

柳沢:何ですか? 怖い!

谷中:ちょっと待ってくださいね。GLAYのTAKUROさんからメッセージを…今日のために TAKUROくんにLINEしてメッセージをいただいたんです。

渋谷:やばい!

柳沢:どういう顔をしたらいいのか今分かんないんですけど…。はい! すごい!

谷中:「柳沢くん、ご無沙汰しています。元気にしていますか。この度は大切な曲として『HOWEVER』を選んでいただきありがとうございました。この曲がリリースされてからもう25年以上の月日が経ちましたが、時折柳沢くんのように誰かの思い出の曲としてあること、とてもうれしくて少し誇らしいです。そして、思い出してくれた時、今もGLAYのメンバーとして活動できていることに感謝します」

柳沢:すごい…。

谷中:「柳沢くん。今も世界は不安の中にいますが、僕らは音楽家。必要としてくれる誰かの心を温められるようお互いがんばりましょう。またお会いできる日を心よりお待ちしています TAKURO」

柳沢:すごくないですか?

渋谷:これすごくない?

柳沢:すごいうれしいです。ありがとうございます!

谷中:それでもう俺ノッてきちゃったんで、ちょっと「HOWEVER」に関してもメッセージもらえないかって制作秘話を教えてもらったの。結構俺知らないことがあって。「ロンドンに滞在中のSUGIZOのフラットに居候していた時に作られた楽曲」なんですって。「夕ご飯を食べる約束をしてレコーディングに向かい、一向に帰ってこないSUGIZOを待っている間に作られたもので、SUGIZOさんの娘を肩車しながら作った記憶があります」

柳沢:ただの天才の逸話じゃないですか。

谷中:すごいですよね。「当初デモテープを聴いたメンバーからは大不評で」

柳沢:えー!

谷中:「JIROからは『暗いね』と言われる始末。なんとかシングルにしたくて、みんなを車で送ったり、牛丼を奢ったりして、レコーディングにこぎ着けた一曲です。TERUによれば『だって、TAKUROの声で歌ってるんですよ。デモテープじゃギター1本の弾き語りでゆっくりだし、かなりキーを下げて歌ってましたからね』HISASHIからは『なんか、自分に酔ってるとしか思えない』と言われて悲しい思いもいたしました」

渋谷:すごい言われよう…。

柳沢:すごい! まずはありがとうございますほんとに。

谷中:TAKUROも喜びます。

柳沢:うれしいです! すごく。ああ…どうしたらここからどうしたらいいんだろう、俺…。

渋谷:このままたぶん帰ってこれないもんね。

■15:35 楽曲が生まれるまで

谷中:今GLAYのメンバーの反応の話をしちゃいましたけど、柳沢さんが楽曲を出した時の
メンバーの反応とかってやっぱり怖いですか?

柳沢:怖いという言い方が正しいか分かんないですけどやっぱりいまだにすごくドキドキはします。

柳沢:もちろん自分が自信を持ってというか、いい曲だなと思ってメンバーに渡す前にもやっぱり何度か壊してもう一回作ってという作業はやっぱりあるので、その中でも「この曲 こうなった」って思ってメンバーに渡すんですけど、それでも「んんー…」ってなったら
どうしようかなというのはずっと思ってます。

先ほどのTAKUROさんのお話じゃないですけど、渋谷がライブで言ってた言葉とかを自分なりに汲んでバンドとしての意識として入れてデモとして渡した時に「あっ、まだ自分が伝えたい100%まで伝わりきってない反応なのかも」って思う時は、自分も牛丼奢ったりはしないですけど(笑)。結構言葉で伝えたりはします。これこれこういう気持ちが入っててこうだから、この曲は今だと想像がしきれないかも分かんないけど、例えばぶーやんが歌ったら、渋谷が歌ったら、実際にバンドでこうやったら絶対こうなるはずだから一度試させてくんないか? とかっていうところまで言う曲っていうのは度々あります。

谷中:やってみないと分かんないこともありますもんね。

柳沢:ありますね。あとやっぱ圧倒的にやっぱ ボーカリストが歌わないと分からないっていうのは確かにあるのかもしれないですね。

谷中:楽曲作ってる途中で「こんなのがあるんだけどどうしようか?」みたいな相談とかもあったりするんですか?

柳沢:基本的にはある程度作り終えてからメンバーに聴かせるっていうことが多いですね。

谷中:結構なところまでしっかり仕上げていくんですね。

柳沢:基本的にはそうしてます。ただアルバムの制作とかになった時に最近は結構例えば
「どんな雰囲気を纏った曲が歌いたい?」とか、すごくラフな質問として「どんな気分?今」とかドラマーに…藤原に「どんなビート叩きたい?」とかっていうのを先に聞いてみることもあります。なのであらかじめ聞いてそのアイデアを頂戴してから自分なりにまた歌詞であったりとかメロであったりとかを付けていくということはありますね。

谷中:歌詞の部分で渋谷さんに相談することとかもあったりしますか?

柳沢:ありますね。結構細かい言葉じりというか「この接続詞1つで意味変わると思っていてどっちもありだと思うんだけど、どっちがいいと思う?」とか「俺はこういう意図で書いてるんだけれども、そのまんま伝わるかな? 一見した時にどう感じた?」とか、そういうところを聞いたりはしますね。

■18:29 SUPER BEAVERの言葉

谷中:渋谷さんの柳沢さんに対する信頼感というのは絶大ですか?

渋谷:そうですね。やっぱ毎回感動するんで、曲聴いて。自分が最初にその楽曲を聴いて、感動できたりワクワクできるかどうかというのを一番最初の判断基準にしますね。(ライブの)MCを汲んで作ってくれたりとか、これを今伝えたいって俺があの時こういうふうに言ったけど、言った言葉をちゃんと形にしてこういう伝え方をしてくれてるってことはやっぱバンドとして今これは歌うべきことなんだなって改めて認識することもありますし。それに感動できるできないっていうのは、ライブで僕がステージに上がった時にまたMCをする内容にも繋がってくるんで。感動できなかったら新しい気持ちだったり、新しい言葉ってたぶん出づらいんですよね。

谷中:確かに。

渋谷:なんとなく抽象的にしか伝えられなかったりとか確信めいて伝えた言葉をちゃんと一曲の楽曲として作り上げてくるのはやっぱ柳沢なので。「すごいな」っていうのは毎回思ってますね。天才だと思ってます。

谷中:構築してくれる部分もあるんですね。自分の思いをね。

渋谷:「あっ、こういうふうに言ったらより伝わるんだな」っていうのを思ったりとかっていうこともありますし。SUPER BEAVERはSUPER BEAVERとして言葉を出したほうがたぶん強いバンドではあると思うんですよ。だから、オンステージして真ん中で言葉を発する時にもすごくそれは考えてるし、SUPER BEAVERがしゃべってると思ってるし。柳沢もそういう気持ちで曲を書いてくれてることがすごく多いと思うので。

谷中:バンドの意志なんですね。

渋谷:そういうのがどんどん固まりつつあると思います。どんどんどんどん強固になっていってるんだなっていうのは感じてますね、今現在。

谷中:バンドの存在する場所を共有できてるんですね。だからね。今俺らはここにいるねっていうのが…。

柳沢:言葉と歌っていうものがやっぱりSUPER BEAVERの一番の強みとして自分たちも自覚してこれましたし、その自覚がより強くなってると思いますし。そういったものというのはメンバー4人…今日いない2人もすごく強く同じ熱量で感じてるところだと思いますね。

谷中:今は幸せですね、より。

渋谷:そうですね。

谷中:年々幸せですか?

渋谷:なんか楽しいですね。“楽しい”がすべてな感じがしてます。楽しい理由が自分だけにないっていうのがやっぱり楽しいですし、楽しんでくれてる人が近くにいたりとか。それがメンバーだったりとか家族とか友だちとか、そして何よりもやっぱり聴いてくださる方が楽しいって思ってくれてるのがめちゃくちゃ楽しいので、。その”楽しい”っていうのが一番でっかいエンジンな気がしてるんですよね。それはすごく日々感じて…音楽、楽しいなって思ってますね。純粋に。

■21:43 SUPER BEAVER 最新の”言葉” 「東京」

谷中:自分たちの立ち位置をしっかりとやっぱり意識した上での活動はそれこそやっぱりリアルでだからこそ熱く伝わってくるんだなっていうことをすごく感じたんですけど、東京出身のSUPER BEAVERが「東京」って曲を出すわけじゃないですか。これもやっぱりすごくリアルだなと思って。

柳沢:自分たちにとって、今でも続く大事な出会いとか、今では終わってしまったけど大事に思っている出会いとか、人との繋がりとか助けてもらったなとかもしかしたら傷付けたかもなとか…その一つ一つの上に今日の僕らがあるとした時に、そういった出会いとか人との一つ一つをもうちょっと丁寧に歌いたいなと思ったのが「東京」だったんですけど。

その一つ一つが巻き起こったのは自分たちにとっては東京という街だったっていうことが今回「東京」っていうタイトルを付けた理由なんですね。僕らにとってのふるさとって東京なんですよね。

谷中:そうなんですよね。東京をふるさとって言ってもあんまりリアルに思ってもらえないっていうか。

柳沢:そうなんですけど、でも僕らにはそうとしか言いようがないというか…それと同時に同じように戦う場でもあるっていうのは僕らにとっても間違いなくて。改めて考えた時にそれは僕らにとっては東京を拠点としてすべてが巻き起こっているっていうので付けたので、逆を言うとこの楽曲「東京」って曲に関しては、聴いてくださる方がそれぞれの住む街だったりとか愛している、生活している場所だったりとか…そういったものを「東京」というタイトルと同じ場所に並べて聴いてもらいたいなって思う楽曲でもあって。なので、本当にそれぞれの人生、生活、人、愛するものみたいなものを思い浮かべながら聴いてもらいたいなっていう楽曲が作れたかなと思っています。


『FUKA/BORI』
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