THE FIRST TIMES
  • SEARCH

  • MENU

    • INTERVIEW インタビュー
    • COLUMN コラム
    • REPORT レポート
    • NEWS ニュース
    • THE FIRST TAKE ここでのルールは、ただ一つ。
      一発撮りのパフォーマンスをすること。
    • RING³ ここにあるのは、素の顔、素の声、素の感情だけ。
    • FUKA/BORI きっとあなたも、その深さを語りたくなる。
    • With ensemble アーティストとアンサンブルが出会って、
      いま、ここだけの音が生まれる。
    • MUSIClock
      with THE FIRST TIMES
    YouTube Instagram Twitter Twitter [NEWS] TikTok

    © THE FIRST TIMES

  • TOP
  • 新着記事
  • ランキング
  • INTERVIEW
  • THE FIRST TAKE
  • With ensemble
  • COLUMN
  • REPORT
  • NEWS

    2022.05.13

    imaseのすごさは音楽経験が浅いながらも今の時代の空気を着実に捉える“勘の良さ”

    • imase
    • PUNPEE
    • Toby Fox
    imaseのすごさは音楽経験が浅いながらも今の時代の空気を着実に捉える“勘の良さ”
    Facebook Twitter LINE

    INTERVIEW & TEXT BY レジー

    ■必ずしも東京に行かないといけないということはない

    「生まれも育ちも岐阜で、今も実家に住んでいます。

    特に県外に出ようと思ったことはないんですよね。今の環境でも全然活動できているので、しばらくはこの感じでやっていきたいです。岐阜のほうが友達も多いし(笑)。

    いろいろ状況は動いていますけど、そんなに自分の心境に変化はないんです。たぶんそれも、住んでいるところが変わっていないのが大きいと思います」(imase)

    昨年のTikTokでのバズを通じて新世代の若手アーティストとして注目を集め、メジャーデビューから数カ月でポカリスエットのCMソングを手がけるという大舞台にたどり着いたimase。

    だが、冒頭で紹介した発言のように、そのスタンスに浮足立つようなところはない。

    「発信はどこからでもできるし、制作も自分の部屋でできるから、必ずしも東京に行かないといけないということはないと思うんですよね。むしろいちばんリラックスできる環境にいたほうがいいんじゃないかと」(imase)

    ■断片的なイメージから連想ゲームのように広げていく

    独特の浮遊感のあるトラックやその楽曲をよりキャッチーなものにする鍵盤の配置、さらには低いレンジとファルセットを併用するボーカルスタイルなど、すでに“imaseの音楽性”とでも言うべき特徴は確立されているようにも思える。

    その個性が今の時代の空気を着実に捉えていることはこれまでの楽曲のTikTokでの再生回数が雄弁に物語っているが(「Have a nice day」が5億回、「逃避行」が4億回)、彼の現在のスタイルはどのようにして生まれたのだろうか。

    「元々、音楽にすごく詳しかったわけではなくて、湘南乃風やGReeeeNなどまわりで流行っているものを聴く感じでした。

    今思えば、この時からメロディを重視するスタンスははっきりしていたのかなと。自分で音楽をやり始めたのも何か特別なきっかけがあったわけではなくて、友達がギターを買ったので自分も…くらいのノリでしたね。

    チャレンジ精神は旺盛なので、TikTokでオリジナル曲を投稿している人たちを見ているうちに自分もやってみようという気持ちになりました。とは言っても、それまで音楽的な教育を受けていたわけでもなかったので、コード進行とかをググりながら試行錯誤しつつという感じだったんですけど。

    曲作りの際の基準はリズムとメロディの組み合わせが気持ちよいかどうかで、音の配置とか含めて感覚的な部分が大きいですね。あらかじめ設計図を持っておくよりも、断片的なイメージから連想ゲームのように広げていくことが多いです」(imase)

    ■対等なミュージシャンとしてリスペクトしてくれてうれしかった

    音楽経験は浅く、楽曲制作は直感型。思わず“天才”という言葉が頭をよぎる。

    そんなimaseにとって転機となりそうなのが、前述したポカリスエットのCMソングとして起用されている「Pale Rain」である。

    岐阜の自室で音楽とひとりで向き合ってきた彼にとって、“誰かと音楽を作る”というプロセスは非常に刺激的だった。

    「『Pale Rain』を一緒に作ったPUNPEEさんはすごく優しくて、年もだいぶ離れているのに自分のことを対等なミュージシャンとしてリスペクトしてくれてうれしかったです。

    トラックは基本PUNPEEさんが作ったものなんですけど、ああいう情報量の多いトラックは今の自分の引き出しにはないので勉強になりましたね。PUNPEEさんとは音楽に対する感じ方に近い部分が多くて、そのうえで自分とは違うやり方を提示してもらえたので、今回やったことは今後にも生かせそうだなと思っています。

    曲作りに入る前にはCMの方向性についてもCM制作チームの皆さんから説明を受けたんですが、他のクリエイターの方のイメージに沿って音楽を作るのは初めてだったので新鮮でしたね。

    “本当は何がしたいの”という歌詞は、高校生が口をつぐんだまますれ違ってしまう、言いたいことをはっきり言えない、そんな気持ちを表現してほしいというオーダーから生まれたものです」(imase)

    ■自分がこだわりたい感覚を落とし込めた「Pale Rain」

    ポカリスエットのCMソングと言えば、これまでも多数のアーティストがブレイクのきっかけを掴んできた登竜門的な位置づけの存在である。

    また、誰もが知るこの飲料ブランドは、長年のマーケティングコミュニケーションを通じて思春期の心の揺らぎに寄り添うようなイメージを作り上げてきた。このタイアップが決まった際、いつもは飄々とした雰囲気のimaseの驚愕している様子がTikTokで公開されている。

    @imase_staff #ポカリCM に #imase ♬ オリジナル楽曲 – imaseすたっふ

    「やっぱり最初はちょっとビビりました。去年のCMもすごくクリエイティブだったし、自分たちの世代にとっても特別なブランドなので…ただ、今回作ろうとしている映像のテーマを聞いた時に、自分が普段思っていることとすごく近いものを感じることができたんですよね。

    そういう意味では、『Pale Rain』は本当に自然な気持ちで作れました。自分がこだわりたい感覚…例えば人の感情の淡さとか儚さとか、そういうものをちゃんと曲に落とし込めたんじゃないかと思っています」(imase)

    TikTokでのバズからマスブランドとのコラボレーションを通じてその名を広く知らしめることになったimase。メジャーアーティストとしてだけではなく、そもそも音楽を始めてからもまだ日が浅い彼の前に広がっているのは、文字通りの“無限の可能性”である。

    この先何にでもなれそうな今の状況において、自身の未来がどのように映っているのか最後に聞いてみた。

    「ひと言で言うと、いろんなことをやっていきたいというか…『Pale Rain』みたいな今の自分の武器を色濃く出せる曲ももっとやりたいし、逆に明るさが際立つようなこれまでとは全然違うタイプの曲も作ってみたい。

    最近は海外の音楽を意識的に聴くようになっていて、自分のスタイルに取りいれられそうなものはないか以前よりもアンテナを張るようになりました。そういう音楽に対する欲は以前よりもすごく出てきています」(imase)


    リリース情報

    2022.04.02 ON SALE
    DIGITAL SINGLE「Pale Rain」


    imase OFFICIAL YouTube
    https://www.youtube.com/c/imase_1109

    • imase
    • PUNPEE
    • Toby Fox
    • imase with PUNPEE & Toby Fox
    • コラム
    • レジー
    Facebook Twitter LINE
    • TOP
    • COLUMN
    • imaseのすごさは音楽経験が浅いながらも今の時代の空気を着実に捉える“勘の良さ”
THE FIRST TIMES
YouTube Instagram Twitter Twitter News TikTok
ABOUT

JASRAC許諾第9033232001Y38029号
NexTone許諾番号:ID000007929
NexTone許諾番号:ID000007930

© THE FIRST TIMES