THE F1RST TIMES

COLUMN

2022.06.01

はる賀(はるか)が清竜人提供曲を『UniteUp!』に公開。耳にハマる彼の歌声、その魅力とは

TEXT BY 永堀アツオ

■シンガーシングライター/ボーカリストとしての懐の深さ

“未来につながる音楽を世界に”をテーマに、才能と才能を”Unite Up”するキャラクターミュージックコンテンツ『UniteUp!』。この多次元音楽プロジェクトで昨年末から楽曲を発表しているアーティスト、はる賀(はるか)がTikTokを中心にSNSでにわかに話題になっている。特に「IN&OUT」はTikTokに投稿されたショート動画が290万回再生を超え、3.3万の“いいね”が付き、数多くのコメントが寄せられている。

はる賀は、まっすぐでエモーショナルな歌声を響かせるシンガーソングライター。「愛媛県出身の男子学生」で「TVで流れていた海外アーティストのライブ映像に感銘を受け、音楽を始めた」というプロフィールを持つ。

そんな彼が初めて発表した作品が、2021年12月17日に公開された「クリスマスの魔法がつかえたら」だ。作詞・作曲は、はる賀自身(正式クレジットは、春賀楽翔)。好きな“彼”がいることを知っている“君”に恋をしている“僕”の言葉にできない片想いを綴ったウィンターバラードで、37万回再生(2022年5月時点)を突破している。

コメント欄には「この声ヤバい」「声にどハマりしました」という反応が並び、その言葉どおり、楽曲を聴いて最初に惹かれるのは、彼の声質の魅力である。端的に言えば、“イケボ”。どこか少年性をも感じさせる甘さと独特な柔らかさを持った王子様のような声質で、リスナーをうっとりとさせてしまうような包容力すら感じるが、ただの“イケボ”ではない。実は、リズム感も抜群なのだ。

「才能と才能を“Unite Up”する」とキャッチフレーズにもあるが、第2作「IN&OUT」の作詞・作曲は活動休止中のロックバンド、きのこ帝国のボーカル&ギターの佐藤千亜妃が手がけていたりもする。こちらは、“ねぇ、君と繋がりたいんだ/片手に収まる四角を越えて”というフレーズが印象に残るオルタナティブR&Bナンバーだ。

“僕だけを見てて欲しい”のに見てくれない悲しみとともに吐き出される“はぁ”というため息にも心地のいいリズムを感じ、ソウルを感じるフェイクを含め、はる賀が、R&Bやファンク、ヒップホップなどのブラックミュージックのビート感覚を備えたボーカリストであることがわかる。こちらは45万回再生(2022年5月時点)を超え、前作を上回る勢いで耳を惹きつけている。

続いて公開された「DAYDREAM BELIVER」は、「IN&OUT」と同じく佐藤千亜妃が作詞・作曲を担当し、アレンジャーにポカリスエットのCMや當山みれい「雨の音」などで知られるNobuyuki Tanakaを起用。

前2作は、“君”と“僕”が主人公のラブソングだったが、本作は、自分を嫌いになりたくない、自分を諦めたくないともがく青春の葛藤を描いた、自分応援ソングとなっており、サウンド的には80年代のドラムマシーンを思わせるビートが鳴るニューウェーブ〜ポップロックバンドのような趣に仕上がっている。

また、“Oh Oh”というフレーズでは観客が手を掲げてシンガロングする風景も脳裏に浮かぶ、いつかライブで聴きたい一曲で、コメント欄にはやはり「やっぱ声が好き」「はる賀くんの声が素敵」と彼の歌力に触れたコメントで溢れている。

さらに、はる賀自身の作詞・作曲による、アコースティックギターを基調としたダンサブルなラブソング「Mayday」では、歌声もクラップもポップに弾みつつ、後半にはメロディアスなラップもフィーチャーされて、ロックンロール的な展開も見せる。これには、シンガーソングライター/ボーカリストとして、ジャンルにとらわれることのない幅の広さと懐の深さを感じずにはいられない。この曲でクラップしながら踊っているところも見てみたいものだ。

そして、新曲「好きだから、好きにならないようにするね」が5月27日に公開された。作詞・作曲を手がけているのは、代表曲「痛いよ」以来、12年ぶりの本格的なラブバラード「離れられない」も大きな反響を呼んでいる鬼才、清 竜人だ。

タイトルだけ見ても胸が苦しくなる。自分が壊れてしまいそうなくらい好きになってしまった人を、どうにか好きにならないようにしようとする主人公。ただ好きになってしまっただけで、誰も悪くはない──だからこそ、その想いは余計にどうしようもなく、切なさの塊となって胸に居座る。

一人称は“私”、一目惚れしてしまった相手を“君”と歌っていることから、女性目線のラブソングなのかもしれない。ピアノとはる賀の歌声、清 竜人によるコーラスは、その主人公の心の揺れを静かに見届けるように優しくゆるやかだ。エモーショナルに歌い上げることなく感情を表現することに成功しているピアノバラード。はる賀のボーカリストとしての今後の展開を十分に期待させてくれるコラボレーションと言える。

活動を始めたばかりのはる賀。これからどのようにしてアーティストとしての翼を広げていくのか、今後の展開も追い続けていきたい。


リリース情報

2022.05.27 ON SALE
DIGITAL SINGLE「好きだから、好きにならないようにするね」



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