THE F1RST TIMES

COLUMN

2022.08.06

MIMiNARI、過去も未来も今も。Z世代のココロを射抜く甘く切ない思いと声がポップに溶けた、サイダーみたいな音の物語

TEXT BY 早川加奈子

■世界観にふさわしいボーカリストを楽曲毎に起用

指先ひとつで誰かのココロも探れる時代。ユニコーンパステルな恋に落ちるのは簡単だけど、刻まれた言葉や記憶は消えないし、相変わらず運命の先は見えない。遠回りしたり先読みしたり、不安が膨らむばかりで大事なことは言えないまま…。そんなZ世代の曖昧な恋愛物語にシンクロした世界を響かせるのが、YouTubeやSNSなどで話題の音楽ユニット、MIMiNARI(ミミナリ)だ。

MIMiNARIは、コンポーザーのnari(ナリ)とsham(シャム)を中心とした、新進気鋭の音楽プロデューサー・ユニット。「記憶を音楽にする」をテーマに、2022年から活動を開始。儚さと透明感のあるサウンドを軸に、その世界観にふさわしいボーカリストを楽曲毎に起用。いわゆる、「ボーカリスト変則型」のプロデューサーユニットである。

その第1弾作品となる1stシングルが、5月11日にリリースされた「消えない feat. 春茶」だ。フィーチャリングに迎えたのは、「終電間際≦オンライン。」のボーカルとしても活動する春茶。春茶は、カバー楽曲を発信した自身のYouTubeチャンネルの再生回数、2.3億回以上、チャンネル登録者数、約147万人以上(2022年6月時点)を誇る、透明感ある歌声で大人気のシンガーだ。

さらに6月8日には、2ndシングル「見えない feat. natsumi」をリリース。この曲で儚いウィスパーボイスを披露するnatsumiは、Spotifyバイラルチャート1位を記録し、累計2億回再生を突破した「イージーゲームfeat.和ぬか」にも起用された、18歳のシンガーソングライター。TikTokを中心にZ世代から絶大な支持を集める注目株である。

そして7月9日には、SACRA MUSICからのデビュー曲となる、待望の3rdシングル「言えないfeat.asmi」をリリース。大人気TVアニメ『彼女、お借りします』第2期のエンディングテーマとして先行配信された直後から、早くも音楽ファンやアニメファンが「神曲」として絶賛された今作で迎えたシンガーは、asmi。TikTokerやインフルエンサーたちを夢中にしている自身の楽曲「PAKU」や、MAISONdesの「ヨワネハキ feat. 和ぬか, asmi」でも圧倒的な注目を集めるシンガーソングライターであり、“今最もSNSで使われる歌声”と噂のポップアイコンだ。さらに、8月31日には『言えない EP』のCDリリースも決定。大ブレイクが期待出来る今後の展開から絶対に目が離せないところだ。

■シンガーたちの可憐な歌声が、「記憶」の波間でループする

MIMiNARIの作るサウンドは、ピアノやギターの音を軸に、軽快でドラマティックな世界を鳴り響かせるバンド風サウンドがベースとなっている。転がるように鳴るピアノと、ザクザクとリズムを刻むアコギやエレキ。そこにストリングスやシンセの音が美しく絡み、春茶、natsumi、asmiといった今をときめくシンガーたちの可憐な歌声が、「記憶」の波間でループするココロ模様をポップに描いていく。

可憐でエモーショナルな歌声で消えない『過去』のやるせなさを歌う、春茶。儚く溶ける歌声で、手に入れられなかった『未来』にそっと別れを告げる、natsumi。1/2の確率を踏み出せない『今』のもどかしさをチャーミングに歌う、asmi。主演女優の異なるオムニバス映画のように、3曲それぞれの世界観や時間軸がガラリと変化する楽しさは、「ボーカリスト変則型」のプロデューサーユニットであるMIMiNARIの大きな魅力と言えるだろう。

■謎の女性シンガー、こはならむを起用

果たして、次はどんなシンガーとどんな世界をどんな風に展開するのか!?そんな好奇心を刺激するように、8月29日には、YouTubeを中心に”泣き叫びながら”歌うカバー動画で大バズりした謎の女性シンガー、こはならむを起用した「泣けないfeat.こはならむ」をリリース。『言えない EP』に収録される最後の楽曲として、今作も話題のアニメとの連動を彷彿とさせており、次なる「神曲」の誕生となること必至だ。

MIMiNARIのヴィジュアルイメージは、リスナーそれぞれが世界観に耽溺出来るよう、淡いブルーのノスタルジックで幻想的なイラストで統一されている。この匿名性もまた、アニメ『彼女、お借りします』のエンディング曲として、「言えない feat. asmi」が多くのアニメファンからも受け入れられた理由のひとつでもあるだろう。

パステルブルーの世界の中、イメージのミューズが纏う白いワンピース、どこまでも広がる空、凪の海、天気雨、水の底から見る水族館の魚たちのダンス…。散らばった記憶が全部溶けたサイダーみたいに、ポップに弾けるMIMiNARIの音の物語。それはきっと、あなたの頭のどこかに仕舞い込まれたあの日のキモチと記憶を、そっと呼び覚ましてくれるに違いない。


リリース情報

2022.08.31 ON SALE
EP『言えない EP』


MIMiNARI OFFICIAL SITE
https://www.miminari-official.com