暑い夏はエネルギッシュな季節だ。思い出作りに出かける日も自宅でのんびり過ごす日も、夏らしさを満喫したいところ。
今回はラインナップに入れておきたい夏の歌20曲を紹介する。夏ソングで気分を盛り上げよう。
■夏に聴きたい歌!人気曲20選
1.「青と夏」Mrs. GREEN APPLE
2.「打上花火」Daoko
3.「天体観測」BUMP OF CHICKEN
4.「小さな恋のうた」MONGOL800
5.「夏色」ゆず
6.「真夏の夜の夢」松任谷由実
7.「わたがし」back number
8.「若者のすべて」フジファブリック
9.「長く短い祭」椎名林檎
10.「海の幽霊」米津玄師
11.「ひまわりの約束」秦 基博
12.「スターマイン」Da-iCE
13.「宿命」Official髭男dism
14.「イケナイ太陽」ORANGE RANGE
15.「マリーゴールド」あいみょん
16.「真夏の果実」サザンオールスターズ
17.「美しい鰭」スピッツ
18.「ただ君に晴れ」ヨルシカ
19.「プラネタリウム」大塚愛
20.「ラブトリップサマー」syudou
「青と夏」Mrs. GREEN APPLE(ミセス グリーン アップル)
2018年8月リリースの7thシングル「青と夏」は、映画『青夏 きみに恋した30日』の主題歌として書き下ろされた。
軽快なバンドサウンドにストリングを重ねた疾走感のあるアッパーチューンとなっている。夏のモチーフを詰め込んだ歌詞からは、寂しさや憂いを抱き締めて夏を全力で謳歌する前向きな気持ちが伝わってくるだろう。
溢れ出る青春感は学生の夏にぴったり。学校のイベントで使うと盛り上がること間違いなし。
「打上花火」Daoko(ダヲコ)
2017年8月リリースの「打上花火」は、映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌。米津玄師が作詞作曲とプロデュースを務めたことでも話題となった。
繊細に紡がれるピアノの旋律に乗せ、二人の異なる声質が絶妙にマッチするミディアムバラードだ。さらに情景が鮮明に浮かぶ歌詞が、夏の終わりの切なさを存分に感じさせてくれる。タイトルどおり、壮大な打上花火とともに聴きたい曲だ。
「天体観測」BUMP OF CHICKEN(バンプ オブ チキン)
ドラマ『天体観測』の挿入歌に起用された、2001年3月リリースの3rdシングル「天体観測」。自身最大の売り上げを記録し、『第72回NHK紅白歌合戦』で披露された。
軽快なメロディと重厚感のある音色が魅力のギターロックチューンだ。
歌詞は成長の末に置いてきた過去を想いながら、答えのない問いに向き合うという哲学的なテーマで綴られている。
この曲をBGMに、夏の星空の下で人生を見つめてみてはいかがだろうか。
「小さな恋のうた」MONGOL800(モンゴルはっぴゃく)
2001年9月発売のアルバム『Message』に収録された、MONGOL800の代表曲。2019年に同曲モチーフの映画も公開され、夏と青春を象徴する楽曲として根強い人気を誇る。
スリーピースバンドらしいシンプルで爽快なメロディと力強くも優しい歌声が、愛に溢れるメッセージをまっすぐに心に届けてくれる。
大きな声で思い切り歌うと気持ちいい曲だ。夏の海沿いをドライブしながら熱唱したくなる。
「夏色」ゆず
1998年6月リリースのメジャーデビューシングル「夏色」。2024年にはドラマ『南くんが恋人!?』の挿入歌として、約26年ぶりに再録され配信リリースされた。
夏の歌の代名詞ともいえる楽曲で、アコースティックギターとタンバリンによる明るく楽しいサウンドがワクワクさせてくれる。
のどかな街のありふれた風景を切り取った歌詞に、誰もがかつての夏を思い出すだろう。大切な友人との夏のレジャーにぴったりだ。
「真夏の夜の夢」松任谷由実(まつとうやゆみ)
ドラマ『誰にも言えない』の主題歌として1993年7月にリリースされた24thシングル「真夏の夜の夢」。自身初のミリオンセラーを記録した大ヒットソングだ。
松任谷由実が得意とするラテンのリズムを取り入れつつ、ポップさも兼ね備えたダンサブルなラブソングとなっている。高まる恋の熱さをさまざまなフレーズで表現しつつ、恋の終わりを描いているのが印象的。
夏の静かな夜に忘れられない人を想いながら聴きたい。
「わたがし」back number(バック ナンバー)
2012年7月にリリースされたシングル「わたがし」。11月リリースの3rdアルバム『blues』にも収録されている。
歌詞からは、初心な男の子が夏祭りで大好きな女の子と手をつなぎたくて悶々とする心情がありありと見て取れる。
ノスタルジックなサウンドが懐かしさを感じさせ、初恋のときめきや甘酸っぱさをふっと思い出させてくれるだろう。
夏祭りに向かう道中で聴くと、さらに特別感を演出してくれそう。
「若者のすべて」フジファブリック
2007年11月にアルバム『TEENAGER』の先行シングルとしてリリースされた「若者のすべて」。高校の音楽の教科書にも掲載された2000年代を代表する名曲だ。
心地よく刻むビートと切なく郷愁を誘うメロディに惹きつけられる。
夏の終わりに、過ぎ去った記憶や思い出を振り返って時の流れを感じるさまは、きっと誰しも覚えがあるだろう。
夏の終わりにしみじみと聴けば、自然と前向きな気持ちが湧いてきそうだ。
「長く短い祭」椎名林檎(しいな りんご)
2015年8月リリースの16thシングル「長く短い祭」は、コカ・コーラの2015年サマーキャンペーンCMソング。東京事変のギタリストである浮雲とのデュエット曲だ。
ブラジル音楽の要素を取り入れたジャズテイストのR&Bチューンで、まさに祭りのイメージにぴったり。
永遠に続くようで一瞬で終わる夏と女盛りを全力で謳歌する姿が、美しさや儚さを感じさせる。夏や祭りの始まりは、この曲で気分を高めたい。
「海の幽霊」米津玄師(よねづ けんし)
アニメ映画『海獣の子供』の主題歌として書き下ろされた、2019年6月リリースの配信限定シングル「海の幽霊」。
“椅子”のエピソードから始まる歌詞は、言葉にならないほど大切な存在に宛てた温かく祈りのこもったメッセージだ。
デジタルクワイアにオーケストラアレンジを加えた壮大な音楽とともに、畏怖を覚えるような生命の循環が鮮やかに表現されている。
茹だるように暑い夏に穏やかな清涼感をもたらしてくれるだろう。
「ひまわりの約束」秦 基博(はた もとひろ)
2014年8月リリースの17thシングル「ひまわりの約束」。3DCGアニメ映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌として書き下ろされた秦 基博の代表曲だ。
歌詞の中にはひまわりの名前は出てこないが、大切な人の優しさや温かさといった佇まいの魅力をひまわりになぞらえて綴っている。アコースティックギターの心地よい音色に乗せた柔らかな表現が心に染みるだろう。
夏らしいひまわり畑の風景を見ながら聴きたくなる。
「スターマイン」Da-iCE(ダイス)
2022年8月リリースの22thシングル「スターマイン」。作詞作曲を工藤大輝が務め、同年の『第64回日本レコード大賞』優秀作品賞を受賞した躍動感のあるアッパーチューンだ。
タイトルのスターマインには速射連発という意味があり、複数の花火が連続的に打ち上がる様子を指す言葉。
挑戦的でキャッチーなフレーズからは、夏を盛り上げようとするエネルギッシュな感情が伝わってくる。思い切り歌って踊り、夏を満喫しよう!
「宿命」Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)
2019年7月リリースの3rdシングル「宿命」は、ABC夏の高校野球応援ソング/『熱闘甲子園』テーマソングとして書き下ろされた楽曲だ。
心情を反映するようなメロディの起伏やパワフルなブラスアレンジに引き込まれる。
夢を持つ人の心にある弱さと強さがソウルフルに歌い上げられ、野球に関する言葉を交えながらも誰もが共感できる点が魅力だ。
この夏に全力で目標に向かうあなたの応援ソングとして聴いてほしい。
「イケナイ太陽」ORANGE RANGE(オレンジ レンジ)
ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』のオープニングテーマに起用された、2007年7月リリースの17thシングル「イケナイ太陽」。
歌詞には大人の雰囲気を放つセクシーなフレーズが満載だ。主人公の男性が恋に落ち、距離を縮めていく様子が恋の熱さを感じさせてくれる。
ノリのいいレトロポップなサウンドは、聴けば自然と体が動くだろう。夏のイベントで、大勢で盛り上がりたいときにぴったりだ。
「マリーゴールド」あいみょん
2018年8月リリースのメジャー5thシングル「マリーゴールド」。Billboard JAPANで日本国内アーティスト初のストリーミング累計再生回数1億回を達成したヒット曲だ。
爽やかなメロディに乗せて、夏の情景が情緒的に歌われる。
愛しさや寂しさなどの複雑な気持ちが、あいみょんのハスキーな歌声で切なくも清々しく響き、リスナーのさまざまな感情に寄り添う。
初夏に散歩しながら聴くと、心を整えてくれそう。
「真夏の果実」サザンオールスターズ
1990年7月リリースの28thシングル「真夏の果実」は、桑田佳祐が監督を務めた映画『稲村ジェーン』の主題歌として広まった音楽史に残る名バラード。
多種多様な楽器の音色で彩られるゆったりとしたメロディが、心地よい癒しをもたらしてくれる。
失恋の痛みが繊細なフレーズで表現されていて、くすぶる想いを吐き出すような感情のこもった歌声に涙腺が緩むだろう。
かつての恋を想って泣きたいときはこの曲を聴いてみよう。
「美しい鰭」スピッツ
2023年4月リリースの「美しい鰭」は、劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の主題歌。2024年6月には、Billboard JAPANのストリーミング累計再生回数3億回を突破した。
軽やかでありつつノスタルジックな空気も感じるバンドサウンドが、海の中にいるような爽やかさを演出する。
世間という海原を自分らしく泳ごうとする壮大なメッセージが優しい表現で歌われるのが魅力だ。日頃の疲れを癒したいときにおすすめ。
「ただ君に晴れ」ヨルシカ
2018年にリリースされた2ndミニアルバム『負け犬にアンコールはいらない』の収録曲「ただ君に晴れ」。2020年にYouTubeのMVが1億回再生を突破した。
夏の記憶に想いを馳せながら大人になる主人公の姿が、suiの澄んだ歌声と瑞々しいメロディーラインで描き出されている。
正岡子規の句をもとにしたフレーズもあり、日本語の美しさにも引き込まれるだろう。青春の輝きと儚さを知る大人にこそ聴いてほしい曲だ。
「プラネタリウム」大塚愛(おおつか あい)
ドラマ『花より男子』第1期挿入歌に起用されて人気を博した、2005年9月リリースの10thシングル「プラネタリウム」。『第56回NHK紅白歌合戦』でも披露された名曲だ。
ピアノを軸にパーカッションや尺八の音を合わせ、懐かしく切ない印象を与えるメロディとなっている。
愛する人を失った悲しみと虚しさを吐露する歌詞からあふれる愛の深さが胸を打つ。楽しかった夏の終わりに、星空を見ながら聴きたくなる。
「ラブトリップサマー」syudou(シュドウ)
ボカロPやシンガーソングライターとして幅広く活躍するsyudouによる、2024年7月配信リリースの「ラブトリップサマー」。
マッチングアプリを使って夏を楽しもうとするインドアな主人公の“どうしようもない感情がバレていく曲”だ。
アップテンポなレゲエ調のメロディと色気のある歌声が、夏に潜む危険なほどの心の熱を掻き立てる。
することがなくて退屈な日は、この曲を聴いておうち時間を楽しむのもよいだろう。
■気分やシチュエーションに合った夏の歌を見つけよう!
誰もが口ずさめる定番曲から心がワクワクする最新曲まで、夏は気分を高揚させる名曲揃い!
どのような夏を過ごすとしても、魅力的な音楽があればその夏はもっと輝くだろう。ぜひお気に入りの夏の歌を見つけてほしい。
TEXT BY MarSali
PHOTO BY Reinis Birznieks