“気持ちが昂揚する=テンションが上がる”という状態になりたいのならば、音楽を聴くのがおすすめだ。元気がないとき、楽しくなりたいとき、何かに立ち向かいたいときなど、聞きたい曲を紹介。
■テンション上がる曲20選!
1.「グッバイ宣言」Chinozo
2.「アイドル」YOASOBI
3.「うっせぇわ」Ado
4.「インフェルノ」Mrs. GREEN APPLE
5.「廻廻奇譚」Eve
6.「シル・ヴ・プレジデント」P丸様。
7.「POP!」ナヨン(TWICE)
8.「前前前世」RADWIMPS
9.「残酷な天使のテーゼ」高橋洋子
10.「オドループ」フレデリック
11.「ココロオドル」nobodyknows+
12.「doppelgänger」Creepy Nuts
13.「走れSAKAMOTO」Vaundy
14.「Plazma」米津玄師
15.「ミックスナッツ」Official髭男dism
16.「一途」King Gnu
17.「Dynamite」BTS
18.「残響散歌」Aimer
19.「U.S.A.」DA PUMP
20.「恋」星野源
【THE FIRST TIMES PLAY LIST】
https://tftimes.lnk.to/uYoLjLKZT1
「グッバイ宣言」Chinozo(ちのぞー)
2020年リリース。現在でも再生回数をコンスタントに増やし続けているボカロソング。“テンションが上がる”には様々な形があるが、自宅に引きこもった状態で抱く感情にスポットを当てているのがこの曲の斬新さ。外界から隔絶されている自分を置き去りにしたまま世界が移り変わっていくことへの焦燥と恍惚の入り混じった感覚を描いている点が、リアリティにあふれている。
「アイドル」YOASOBI(ヨアソビ)
2023年に放送されたTVアニメ『推しの子』第1期のオープニング主題歌。同作に登場するアイドルグループ・B小町のメンバー“星野アイ”が表現されている。ボカロソング的な怒涛の展開がスリリング。ラップの要素、聖歌を彷彿とさせる清らかなハーモニー、アイドルのライブをイメージさせる激しいコールなど、昂揚感を誘う要素を満載しながらキャッチーなメロディをリスナーに徹底的に印象付けてくれる。
「うっせぇわ」Ado(アド)
2020年にリリースされて、Adoの圧倒的な歌唱力、表現力を幅広い世代に知らしめた大ヒット曲。日々の生活のなかで抱かざるを得ない様々なフラストレーションを鮮やかに打ち砕く言葉が満載。乱高下する独特なメロディライン、パンチの利いた歌声、絶妙に毒気を利かせた歌詞のフレーズが、溜め込みがちなモヤモヤした感情を思いっきり発散させてくれる。ストレスを解消したいときに大音量で聴いたり、カラオケで歌ったりするのもおすすめ。
「インフェルノ」Mrs. GREEN APPLE(ミセス グリーン アップル)
2019年に放送されたTVアニメ『炎炎ノ消防隊』第1期オープニング主題歌。人生のなかで向き合う葛藤、迷い、閉塞感を“炎”や“火”をモチーフとしながら描いている。疾走感にあふれたサウンド、躍動するビート、起伏に富んだ展開がドラマチック極まりない。絶妙なタイミングで繰り出される大森のファルセットも、ワクワク感を掻き立ててくれる。サビのメロディが帯びる熱量は、燃え上がる炎のようだ。
「廻廻奇譚」Eve(イブ)
2020年に放送されたTVアニメ『呪術廻戦』第1期オープニングテーマ。出口が見いだせない戦いが続く同アニメのストーリーを反映しつつ、理不尽と不条理の連続である日常と向き合うリスナーの心にも寄り添う。アグレッシブなトーンではないEveの歌声だからこそ醸し出す濃密な殺気、激情がこの曲が持っている深い魅力。平常心で聴いているつもりなのに、エンディングを迎えた時ときに自ずとテンションが上がってしまう。
「シル・ヴ・プレジデント」P丸様。(ぴーまるさま)
某国民的漫画のなかに“どくさいスイッチ”というひみつ道具が登場することが示す通り、“圧倒的な権力を手にしたら、こんなことをしたい”と夢見るのは人類の普遍的な姿。“私が大統領になったら”と歌いながら、恋愛にまつわる理不尽、ストレス、フラストレーションを徹底的に粉砕することを想像しているのがこの曲だ。むちゃくちゃなことをたくさん言っているからこそキュートさが醸し出されているのも独特な魅力。
「POP!」ナヨン(TWICE)
TWICEのメンバーとして活躍しているナヨンのソロデビュー曲として2022年にリリースされたミニアルバム『IM NAYON』のリード曲。キュートな歌声、華のあるダンスパフォーマンスを堪能できるMVは、リリースから数年経っても再生数を伸ばし続けている。自ずと身体が動き始める軽快なビート、思わず口ずさみたくなる“Pop pop pop”という印象的
なフレーズが、リスナーを明るくときめかせテンションを上げてくれる。
「前前前世」RADWIMPS(ラッドウィンプス)
RADWIMPSがサウンドトラックを担当したアニメ映画『君の名は。』の挿入歌。映画の大ヒットによって、海外にもこのバンドの存在を知らしめるきっかけとなり、英語バージョンも音源化された。ラブソングとしてもキャッチーな仕上がりだが、爽やかな疾走感にあふれたバンドサウンドも魅力的。サビのキャッチーさを決定づけている“前前前世から僕は君を探しはじめたよ”の音の響きが圧倒的に気持ちいい。
「残酷な天使のテーゼ」高橋洋子(たかはし ようこ)
1995年に放送されたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニングテーマ。あとに劇場版も制作され、長年にわたってファンに深く愛されてきた同作を象徴する存在となったのは、みなさんもよくご存じの通り。ドラマチックに躍動するサウンドと葛藤する内面を描写した歌詞の融合が、名場面の数々をイメージさせる。カラオケで盛り上がる定番曲でもあるので、歌ったことがある人も多いはず。
「オドループ」フレデリック
2014年にリリースされたメジャー1st EP『oddloop』に収録され、フレデリックの個性的な音楽性を鮮やかに提示。TikTokでの高い人気、MVの再生回数のコンスタントな上昇などによって、幅広い層に浸透し続けている。一度聴いたら強く印象に残る独特なリフ、軽やかにループし続けるフレーズなど、ダンス衝動を誘う要素を満載でテンションを上げる。ロックバンドの曲ではあるが、ダンスミュージックとしても絶妙な仕上がりだ。
「ココロオドル」nobodyknows+(ノーバディーノウズ)
2004年にリリース。TVアニメ『SDガンダムフォース』第2期エンディングテーマ。4MC編成ならではのスリリングなラップの連携、声質やラップスタイルの違いを絶妙に活かしたコンビネーションが楽しい。日本語によるラップの魅力を幅広い層に伝えることにも繋がった。リリックのなかに散りばめられているライミング(押韻)の遊びにも向き合うと、聴く楽しみが倍増する。
「doppelgänger」Creepy Nuts(クリーピーナッツ)
2025年の1月に配信リリースで映画『アンダーニンジャ』の主題歌。4つ打ちのビートを基調としたシンプルさを装いつつも、多彩に重ねられたラップ、様々な音像の配置によってトランス状態を誘う。R-指定による見事なライミング(押韻)、言葉遊びの数々もワクワクさせてくれる。サウンドと映像が絶妙にリンクしたMVもテンションを高める効果が非常に高い。
「走れSAKAMOTO」Vaundy(バウンディ)
TVアニメ『SAKAMOTO DAYS』のオープニングテーマ。原作の大ファンだというVaundyの情熱が伝わってくる。大切な家族と平穏な日常を守るため、仲間と力を合わせながら刺客と戦う元伝説の殺し屋・坂本太郎をイメージしながら聴くと勇気が湧く。歌詞に散りばめられた表現、盛り込まれている音の数々など、あらゆる要素がキャラクターの動き、佇まいも想像させてくれるのがすごい。
「Plazma」米津玄師(よねづ けんし)
2025年4月に放送がスタートしたガンダムシリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の主題歌。多彩な情景描写、手や足で触れることができる身近な範囲の感触、果てしない宇宙をイメージさせる表現をダイナミックにリンクさせた歌詞が、同アニメの世界に浸らせてくれる。立体感のあるサウンドメイキングも魅力なので、高品質なヘッドフォン、イヤホンで聴くのをおすすめしたい。
「ミックスナッツ」Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)
2022年に放送されたTVアニメ『SPY×FAMILY』第1期オープニングテーマ。ミックスナッツを歌詞のモチーフとしながら、各々の思惑、境遇、背景を持った3人が仮初の家族となって世界平和のために奮闘する同アニメのストーリーを描写している。かなり大胆な転調を盛り込んでいるにもかかわらず、キャッチーな仕上がりとなっているのがすごい。ヒゲダンの音楽性の高さを再確認させられる。
「一途」King Gnu(キング ヌー)
2021年に公開された『劇場版 呪術廻戦0』の主題歌。同作のファンは、乙骨憂太と祈本里香のイメージと重なる要素をたくさん発見できるはず。まっすぐな愛情を歌っているが、楽曲全体に漲っているエネルギーは熱くて激しい。ガレージロックにも通ずる硬質のギターサウンド、シャープに刻まれるビート、ドラマチックな展開が興奮を誘う。大音量で聴くとテンションが猛烈に上がること間違いなしだ。
「Dynamite」BTS(ビーティーエス)
2020年にリリースされ、日本を含む様々な国で大ヒット。歌詞の全編が英語のこの曲はアメリカのビルボード・ソング・チャート1位にも輝き、ワールドワイドなBTSの人気を決定づけた。ダンサブルでグルーヴィーなディスコサウンドが気持ちいい。ファンクを土台とした往年のアメリカンポップスを彷彿とさせるが、モダンでキャッチーに仕上げられている。手拍子をして踊りたくなる明るいパワーの結晶だ。
「残響散歌」Aimer(エメ)
2021年に放送されたテレビアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』のオープニングテーマ。勇壮に鳴り響くホーンセクションで彩られたサウンドがドラマチック。和的な言葉を満載した歌詞が、大正時代を舞台にした物語にふさわしいムードも醸し出している。凛とした力強さに溢れたAimerの歌声が切れ味抜群。不屈の闘志を想像できるこの曲は、勇気を振り絞りたいときに聴くと頼もしい味方になってくれる。
「U.S.A.」DA PUMP(ダ パンプ)
1990年代に各国のクラブを盛り上げたユーロビートナンバーをリメイク。2018年にリリースされて大きな話題を呼んだ。独特な歌詞のフレーズとコミカルな振り付けをたっぷり盛り込んでいるが、DA PUMPの高度なスキルが“かっこいい”に昇華。ISSAの歌唱力が全編で華麗に冴え渡る。真似したくなるユニークな振り付けが、圧倒的なダンスパフォーマンスとして輝いているMVも楽しい。いつ聴いてもテンションを上げてくれる楽曲だ。
「恋」星野源(ほしの げん)
2016年に放送されたTVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の主題歌。ドラマのエンディング映像内で出演者たちが披露したダンスが話題となり、SNSや動画サイトへの“踊ってみた”の投稿もブームとなった。ファンク、ソウルミュージック風味のサウンドを基調としながら親しみやすいメロディを鳴り響かせる。穏やかに胸をときめかせてくれるこの曲は、今後も老若男女に愛され続けるだろう。
■テンション上がる曲で心に活力を!
求めている“テンション”にフィットする曲は見つかっただろうか? 音楽は心に活力を与えてくれる。あなたの日常を支える頼もしい味方として付き合ってほしい。
TEXT BY 田中大