■“野田洋次郎(RADWIMPS)×SixTONES”の化学反応に期待が募る「Stargaze」
SixTONESのニューシングル「Stargaze」が9月10日にリリースされた。“野田洋次郎(RADWIMPS)×SixTONES”、この文字を見ただけでどんな化学反応が起こるのかワクワクするし、大きな期待をしてしまう。
8月16日、SixTONESが初出演した『SUMMER SONIC 2025』のステージでこの曲を聴いたとき、その大きな期待を軽々と超えてきた。この日、灼熱の「MARINE STAGE」のトップバッターとして登場したSixTONESは、サマソニ初登場ということもあって、有名曲、人気曲を並べたセットリストで臨むかと思いきや、6人はバンドサウンドに乗せ、その内側のたぎる思いや生き様をぶつけるような選曲で攻めてきた。“ぶち上げ”にきた。
そんなことを感じさせてくれるセットリストの中で「Stargaze」では、じっくりと歌を届けよう、丁寧に伝えようとする6人の姿が印象的だった。野田が書いたSixTONESのこれまでの道のりやメンバー同士の絆を深く掘り下げた詩的な歌詞、ドラマティックなサウンド、そして6人の歌が、ギラギラと照り付ける太陽と抜けるような青空に合う。6人もそしてオーディエンスも忘れられない景色になったはずだ。
■「Stargaze」は、SixTONESが結成10周年を迎えた今だからこそ歌える楽曲
▼SixTONES – Stargaze [YouTube ver.]
「Stargaze」について作詞・曲・アレンジを手掛けた野田洋次郎は「僕なりにSixTONESというグループの歴史や、メンバー同士の関係性などを掘り下げながら、今まで歩んできた道のりやこの先の物語を想像し、曲を育てていきました」とコメントしている。SixTONESというグループのヒストリーとメンバーが築いてきた関係性、そこから生まれた物語を紐解き歌詞を書いた。血が通っている曲──そんな感触、感覚を強く感じる。そして今年5月に結成10周年を迎えた今だからこそ歌える楽曲でもある。
エフェクトがかかったボーカルが“ゴリゴリ感”を醸し出し、複雑なリズムでどこか混沌としたムードに包まれた音像から一転、“抜け”感のあるサビで視界が広がる。そして松村北斗→森本慎太郎→髙地優吾→田中樹→京本大我→ジェシーと繋がる短いソロパートでは、優しさが光となって差し込んでくるような感覚。その鮮やかなコントラストに心を奪われる。6人それぞれのボーカルの表現の多面性を楽しむことができる一曲だ。
野田洋次郎の世界とSixTONESの世界、ふたつの強烈な個性を持った世界が融合するというより、交差して生まれる眩しい光=新たな世界を楽しむことができる、という表現が正しいのかもしれない。この作品は今夏放送される『第45回 全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ系)の応援ソングになっていて、聴く人の背中を押す青春エールソングとして、様々な世代の人の心に響きそうだ。この曲のMVはすべてから解放されたように、空を舞い、風を切り裂き前に進み、次々と景色を越えていくメンバーの姿をCGとVFXを駆使し描いている。楽曲とMVから、現実と夢の境界を軽く飛び越えて、“今”という場所を懸命に生きる6人の姿が鮮やかに浮かび上がる。
■大部分が英語詞の「Clarity」、エレクトロチューンの「Tear Train」。さらに2曲の新曲でも見せる6人の新たな表情
今回も【初回盤A】【初回盤B】【通常盤】の3形態でリリースされ、【通常盤】には表題曲に加え、新曲「Clarity」「Tear Train」の2曲と前作のシングル「BOYZ」のリアレンジver.が収録されている。「Clarity」は大部分が英語詞で、切ないイントロから引き込まれ、太いリズムが骨格となったラテンフレーバーのサウンドに乗せ、すれ違う“ふたり”の想い、哀しみを歌う。6人それぞれの歌が繊細かつ大胆に迫ってきて、薫り立ってくるようなドラマティックな世界を作りあげている。
疾走感のあるエレクトロチューン「Tear Train」は、デビュー初期から存在し温めてきた曲。瑞々しいメロディと、圧倒的な親近感を感じさせてくれるサビ、豊潤さを増した6人の“今”の歌が重なり、新たな名曲が誕生した。「BOYZ」はゴリゴリのギターサウンドからスカパンクにリアレンジされ、ホーンが響き渡り疾走感と熱さが増し、楽曲の温度が上がっている。同時にオシャレさも纏って、オリジナルとはガラッと変わった表情を楽しむことができる。
新曲3曲を聴いて改めて6つの個性、それぞれの声の色合いが奇跡的な出会いを果たし、織りなす世界観を感じることができた。メインボーカル・ジェシーの広い音域とすべての人を包み込むような豊かなボーカル、もうひとりのメインボーカル・京本のハイトーンはどこまでも美しく、そしてどんな曲にも極上のハモリで彩りを与える。松村の声域の広さも特筆もので、深みのある低音と切なさを感じる高音がドラマティックな世界を作り上げ、髙地は親しみがある柔らかなハスキーボイスで、声と声の架け橋となりユニゾンの強度を高める。森本の甘くグルーヴを感じる声はファルセットが美しく、田中のしなやかでクールな色気漂う声から放たれるハードでシャープなラップは、SixTONESにおいて唯一無二のスパイスとして輝きを放つ──特別で格別なSixTONESの強さを感じるシングルだ。
■【初回盤A】【初回盤B】には、それぞれ全国ドームツアー『YOUNG OLD』の東京ドーム公演の一部を音源化して収録
SixTONESの強さといえば、ライブ。今回の【初回盤A】【初回盤B】のCDにはそれぞれ今年1月に行われた全国ドームツアー『YOUNG OLD』の東京ドーム公演の一部を音源化して収録される 。
【初回盤A】は「BORDERLESS」〜「Cat Call」〜「MIDAS」の3曲。グルーヴィーな「BORDERLESS」は6人が心の底から楽しんでいる様子がパッケージされ、セクシーな「Cat Call」は、ねこの手まねきダンスを披露した6人の姿が浮かんでくるようだ。「MIDAS」はその妖艶な歌の世界にグッと引き込まれる。
【初回盤B】には「SPICY」〜「THE BALLERS」〜「GONG」の3曲を収録。バンドサウンドがどこまでも気持ちがいい「SPICY」は、6人横並びで披露した、ゆるっとしたチャーミングなダンスシーンも一緒に頭の中に映像として浮かんでくる。ハーモニーとラップが印象的な「THE BALLERS」から強い歌詞が刺さる「GONG」と、疾走感溢れるライブ映えする曲が続く。この流れはボルテージが上がる。
■初回盤に初収録する、ソロ楽曲MVへのメンバーそれぞれの想い
▼SixTONES – SixTONES Solo Project 2025ver. digeST
さらに初回盤には前作のシングル「BOYZ」に収録のメンバーソロ楽曲のMVが初めて商品化される。
【初回盤A】DVDには表題曲「Stargaze」のMV、メイキングに加え、 松村北斗「憧憬のアーチ」、髙地優吾「にたものどうし」、ジェシー「虹、僕」のMVを収録。「憧憬のアーチ」(作詞・曲 菅田将暉、西田修大)のMVはBialystocksの甫木元空が監督を務め、甫木元は自身のバンドのMVはもちろん、菅田将暉「ユアーズ」やあいみょん「ざらめ」などのMVも手掛ける、独特の映像美を描く注目のクリエイターだ。今回の映像について松村は「内側の自分と外側の自分の乖離と融合を、視覚的にかつ抽象的に描いたものになります。これを見るみなさんの今の状況によって感じることや心に留まるものが変わると思います。自分を見るような気持ちで見てください」と語っている。
「にたものどうし」はファンとのことを歌った、髙地の優しさが全開のナンバー、ハッピーオーラ全開のMVだ。「ロケ地や衣装、小道具など細かいところまでこだわっているので細部まで見てもらえたら嬉しいです。それと、今回初めて後輩君たちにも協力してもらって一緒に楽しく踊って盛り上がりました!色々な髙地優吾をお楽しみください!」とコメントしている。
「虹、僕」は玉置浩二が書き下ろした作品で、ジェシーの甘く優しい歌が聴き手の心を包み込む。MVも柔らかさと優しさを内包した強さを感じさせてくれ、歌をまっすぐに届ける。ジェシーは「命・光・空・自然を大切に、白黒の世界から色がついていき、自然と涙が出てくる。玉置浩二さんのメロディーと僕の歌詞で「虹、僕」の世界観に入っていただけたら光栄です。皆さんの感じ方で『虹、僕』を見ていただけたら嬉しいです!」と語っている。
【初回盤B】DVDには京本大我「Night rider」、森本慎太郎「Life is…」、田中樹「No Cap」のMVに加え、各メンバーソロ楽曲のMVメイキングを収録。「Night rider」はこんなに踊る京本を観たことがないというくらい、Travis Japanのメンバー(宮近海斗・七五三掛龍也・松倉海斗)が振り付けた激しいダンスが見どころ。激しさの中に上品さが色づいているのが京本のダンスの真骨頂だ。「今まで見せることのなかったガッツリと踊り切る姿をこのMVで形にしたいと思い、ダンスにフォーカスを置いた作品になりました。スタイリングも、振り付け3人からアイデアを貰いながらこだわって仕上げました。ここまで踊ることは珍しいので、貴重な姿をお楽しみください」と語る、京本自身がこだわりながら心から楽しんだ作品だ。
「Life is…」は平井大が書き下ろしたポジティブソングで、「MVは自分の自然体を意識しました。キャンプしたり、BBQしたり、釣りしたり。オフに近い自分を見られますよ」と森本が語っているように、まるで太陽の下で一緒に遊んでいるような感覚にさせてくれる。
「No Cap」は中毒性のあるラップとサウンド、田中の妖艶さが全開の作品。「HIPHOPが好きな自分にとってこれ以上ないくらい極上な空気感のMVが完成しました。ラグジュアリーかつ攻撃的で挑発的なこのサウンドと映像をぜひ楽しんでください」とその仕上がりに自信をのぞかせている。
TEXT BY 田中久勝
リリース情報
2025.9.10 ON SALE
SINGLE 「Stargaze」
https://www.sixtones.jp/discography/d026/
SixTONES各種ストリーミングサービス
https://sixtones.lnk.to/Stargaze
SixTONES 公式X
https://x.com/SixTONES_SME
SixTONES 公式Instagram
https://www.instagram.com/sixtones_official/


