2001年のリリース以来、ファンの間で圧倒的な支持を得ているDOMOTOの楽曲「愛のかたまり」。『THE FIRST TAKE』で披露され、再び注目を集めているこの曲はなぜ、時代を越えて人気なのか? 歌詩の詳細な解説、ふたりの歌声を含め、その魅力を深堀りする。
■名曲「愛のかたまり」
▼DOMOTO -「愛のかたまり -Memory Edit-」
・発売日:2001年11月14日
・作詩:堂本剛
・作曲:堂本光一
・編曲:吉田建
・収録作品:シングル『Hey! みんな元気かい?』
◎シングル『Hey! みんな元気かい?』のカップリング曲として発表
2001年11月14日にリリースされた13枚目のシングル『Hey!みんな元気かい?』のカップリング曲として発表。リリース直後からファンの間で人気を集め、アルバム『F album』にもアコースティック・バージョン(編曲:白井良明)として収録された。さらに『M album』にもセルフカバーバージョン(編曲:武部聡志)が収録。ライブでも終盤のクライマックスで歌唱されることが多く、何度も大きな感動を生み出してきたキャリアを代表する名曲だ。
◎森永製菓『ダース』のCMソング
2001年末から、堂本剛、堂本光一が出演した森永製菓『ダース』CMソングに起用。モノクロのシックな映像、剛、光一とひとりの女性の意味深な関係を想起させる演出が「愛のかたまり」のメロディと見事にマッチし、ファンを中心に大きな注目を集めた。このCMによって、「愛のかたまり」への認知度がさらに高まったのは間違いないだろう。剛、光一は『ダース』のCMキャラクターを2000〜2007年にかけてつとめた。
◎作詩・作曲
作詩を堂本剛、作曲を堂本光一が手がけた「愛のかたまり」は、ふたりが共同で制作した楽曲。ノスタルジックな叙情性を感じさせるメロディライン、そして、大切な人からの深く、強い愛の在り方を女性目線で描いた歌詩がひとつになったミディアムバラードだ。ふたりの豊かで奥深いハーモニーも聴きどころだ。剛の作詩、光一が作曲した楽曲はこのほかに「好きになってく 愛してく」(2000年)、「恋涙」(2005年)、「銀色 暗号」(2007年)、「Topaz Love」(2018年)などがある。
▼KinKi Kids「好きになってく愛してく」Music Video
▼KinKi Kids「恋涙 -YouTube Original Live-」
▼KinKi Kids「銀色 暗号」from KinKi Kids Concert
▼KinKi Kids「Topaz Love」Music Video
◎ファン投票で1位
ベストアルバム『KinKi Single Selection II』(2004年)、『39』(2007年)、『Ballad Selection』(2017年)などにも収録されている「愛のかたまり」。Kinki Kids名義での最後の作品となった『39 Very much』(2025年)はファン投票で選ばれた楽曲、剛と光一がセレクトした楽曲で構成。ファン投票企画『BEST ALBUM Release Special Campaign -Vote from All Songs.-』(全楽曲から“あなたの大切な3曲”を投票)の1位にはやはり「愛のかたまり」が選出され、根強い人気ぶりを改めて証明した。
◎人気デュエット曲としての地位を確立
「愛のかたまり」はカラオケでも人気に。カラオケランキング(JOYSOUND調べ)によるとベストアルバム『KinKi Single Selection II』に収録された翌年の2005年からカラオケでの需要が増し、2015年には彼らの楽曲のなかでもっとも歌われる曲になった。2017年にはカラオケ全体での年間総合ランキング100位にも初めてランクイン。コアなファンだけではなく、20代の若い層にも“歌いたいデュエットソング”として認知され、世代を超えた支持を得ているようだ。
◎歌い継がれるまさに“名曲”
山田涼介、Snow Man、Travis Japan、King&Princeといった後輩アーティストのほか、鷲尾伶菜、EIXT、三代目 J Soul Brothersなどにカバーされるなど、錚々たるアーティストによって歌い継がれている「愛のかたまり」。普遍的な愛の形を歌い上げたラブソングとして広く親しまれている。2017年にテレビ朝日系『関ジャム 完全燃SHOW』(現『EIGHT-JAM』)で制作秘話が明かされたほか、様々な音楽メディアでもたびたび取り上げられるなど、リリースから25年近く経った現在も幅広い注目を集め続けている。
▼鷲尾伶菜
▼EXIT
■『THE FIRST TAKE』でも披露!最新バージョンの「愛のかたまり」
▼DOMOTO -「愛のかたまり -Promotion Movie-」
◎最新バージョンのリリース
2025年12月3日に1stデジタルシングルとしてリリースされた「愛のかたまり」の最新バージョンは、オルゴールのネジを巻く音からはじまる。可憐なサビのメロディにピアノやストリングスが加わり、切なさと壮大さを併せ持ったサウンドへと結びつく。原曲の音像をしっかり残しながら、一つひとつの音をブラッシュアップし、より洗練されたアレンジも印象的だ。中心を担っているのはもちろん、剛、光一のボーカル。息遣いまで感じ取れる生々しいふたりの歌声が重なり合い、「愛のかたまり」の世界観がリアルに立ち上がる瞬間こそが、このバージョンの真骨頂だ。
◎加筆された歌詩
2025年1月の“DOMOTO”の改名後の東京ドーム公演『KinKi Kids Concert 2024-2025 DOMOTO』で「愛のかたまり」の歌詩を加筆したバージョンが歌われ、ファンの間で話題となった。
その後2025年12月3日にリリースされた最新バージョンでもその加筆された歌詩でのリリースとなった。
変更前: 《変わっていく あなたの姿 どんな形よりも愛おしい この冬も越えて もっと素敵になってね》
変更後: 《変わっていく 僕らの愛は 強く光り輝く この冬も越えて もっと素敵になるから》
これは改名など自分たちの状況が変わる中で“今の自分たち”が届ける歌詩に変更して欲しいという光一の要望を受け剛が加筆したものだという。
リリースからおよそ四半世紀。シンガー/アーティストとして豊かな成長を遂げてきた剛と光一が、自ら生み出した名曲に新たな命を吹き込む。そこで生まれる奥深いケミストリーを堪能してほしい。
◎『THE FIRST TAKE』での「愛のかたまり」
そして2025年12月5日には『THE FIRST TAKE』で「愛のかたまり」を披露。ふたり揃っての『THE FIRST TAKE』への出演はこれが初めてとなる。
▼DOMOTO – 愛のかたまり / THE FIRST TAKE
画面に向かって左から剛、右から光一が登場。すぐにヘッドフォンを付け、ふたりは目を合わせて準備が出来たことを確認。さらに「おねがいします」という言葉を合図に、生のピアノのフレーズから演奏がスタートする。ふたりはいつものようにクールな表情。コートのポケットに手を入れ、最初のフレーズを光一が歌い出した瞬間、楽曲の世界にグッと引き込まれていく。さらに剛の声が重なり、切なさ、愛おしさがさらに増大。ボーカリストとしてまったく違った個性を持ったふたりだが、ハーモニーのパートではまるでひとりで歌ってるような手触りが生まれる。
ビートに対して正確にメロディを刻む光一、ややレイドバックした歌唱によって楽曲に奥行きを与える剛のバランスも絶妙。ふたりにしか生み出せない歌の世界がある。そのことを改めて実感できるパフォーマンスだったと思う。最後まで表情を変えず、歌い終わったあとも特にコメントはなし。“すべては歌に込めました”と言わんばかりの雰囲気もまた、彼ららしい。
■「愛のかたまり」の意味とは?歌詩解説
▼KinKi Kids「愛のかたまり」【from KinKi Kids Concert 2023-2024 ~Promise Place~】
「愛のかたまり」
心配性すぎなあなたは
電車に乗せるのを嫌がる
まるで かよわい女の子みたいで
なんだか嬉しいのあなたと同じ香水を
街の中で感じるとね
一瞬で体温蘇るから
ついて行きたくなっちゃうの教えたいもの 見せたいもの
たくさんありすぎるのよ
言葉や仕草は
あなただけの為にあるから思いきり抱き寄せられると心
あなたでよかったと歌うの
X’masなんていらないくらい
日々が愛のかたまり
明日の朝も愛し合うよねどんなにケンカをしても
価値観のずれが生じても
1秒で笑顔つくれる
武器があるあたしたちには変わっていく あなたの姿
どんな形よりも愛しい
この冬も越えてもっと素敵になってねあまりに愛が大きすぎると
失うことを思ってしまうの
自分がもどかしい
今だけを見て生きていればいいのにね
ねえ 雪が落ちてきたよ子供みたいにあまえる顔も
急に男らしくなる顔も
あたしにはすべてが宝物
幾度となく見させて思いきり抱きしめられると心
あなたでよかったと歌うの
X’masなんていらないくらい
日々が愛のかたまり最後の人に出逢えたよね
表題曲の「Hey!みんな元気かい?」がそれまでの楽曲のテイストと違っていたことを受け、“カップリング曲には自分たちらしい曲を入れたい”という思いで制作された「愛のかたまり」。光一が手がけたメロディはもちろん、剛が紡いだ歌詩にも、当時の彼ららしさ、アーティストとしてのイメージが反映されている。
「愛のかたまり」は女性目線のラブソングだ。
1番では、心配性な“あなた”に“かよわい女の子”のように扱われることを嬉しく感じ、“あなたと同じ香水”を感じると、ついて行きたくなってしまう姿が描かれている。ここで感じられるのは、主人公の女性の弱さ、儚さだ。
さらに2番では、価値観のずれがあっても《1秒で笑顔をつくれる》という自負、そして、《もっと素敵になってね》という願いも歌われている。言葉を選ばずに言えば、このふたりには共依存的なところがあると考える。この関係がいつ壊れるか、いつまで続くかわからないという不安もありつつ、抱き合ったときの安心感、“あなたでよかった”という実感だけを頼りに、ふたりは《日々が愛のかたまり》と歌うのだ。
どこかに危うさを含んだ関係ではあるが、考えてみるとすべての関係——恋人同士だけではなく、家族や友人、仕事——は永久に続くものではなく、いつかは終わる。つまり、永遠を望みながら、刹那的な抱擁に身を任せる姿を描いた「愛のかたまり」は実は私たちの日常にも寄り沿っているのだと思う。
■DOMOTOの最新情報をチェック!
2025年7月からDOMOTOとしてスタートを切った堂本剛、堂本光一。「愛のかたまり」のニューバージョン、『THE FIRST TAKE』への出演によって、ふたりの歌の魅力にさらなる注目が集まることになりそうだ。
THE FIRST TIMES 編集部
▼DOMOTO最新情報はこちら
https://www.thefirsttimes.jp/keywords/11508/
