アニメソング界を牽引するエンターテイナー・オーイシマサヨシと、シンガーソングライターとしての原点を軸に活動を続ける本名名義の大石昌良。ふたつの顔を持つアーティストとして歩んできたキャリアを紐解きながら、そのマルチな魅力と代表曲を掘り下げていく。
■オーイシマサヨシとは? アニメソング界を牽引するシンガーソングライター
オーイシマサヨシ(大石昌良)
生年月日:1980年1月5日
出身地:愛媛県宇和島市
血液型:A型
オーイシマサヨシデビュー:2014年8月27日
オーイシマサヨシデビュー曲:「君じゃなきゃダメみたい」
オーイシマサヨシ 大石昌良公式HP:https://www.014014.jp
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◎カタカナ名義にした意味と“おしゃべりクソメガネ”とは?
2001年にスリーピースバンドSound Schedule(Vo&Gu)としてメジャーデビュー。2008年に大石昌良名義でソロ活動を開始し、2014年にはオーイシマサヨシ名義で自身3度目のデビューを果たした。
彼の活動を語るうえで欠かせないのが、名義の使い分けである。エンターテインメント性を強く打ち出す場面で用いられるのが、カタカナ名義のオーイシマサヨシ。黒縁メガネ姿がトレードマークで、アニメやゲームなどの主題歌を担う。また、軽妙なトークとサービス精神から、自ら掲げた“おしゃべりクソメガネ”という愛称でも知られ、SNSでも親しまれている。
いっぽう、“大石昌良”名義ではメガネを外し、バンド時代から続くシンガーソングライターとしての原点を軸に活動している。
#オーイシヤンタン
“アニソン界のおしゃべりクソメガネ”
キャッチコピー誕生は活動2年目ごろ👓🤓「自分から遜ることで
イジってもいい奴なんだと。
余白があるアーティストって
アニソン界にあまりいなかったから
的があったら投げたくなるじゃん!
それでいいと思ったの!笑」#オーイシ写真館 pic.twitter.com/EKD1RwnL8U— オーイシマサヨシのヤングタウン (@yantan_oishi) February 20, 2024
◎アニソン界進出のきっかけ!『ダイヤのA』主題歌
バンドマンとして活動していた彼にとって転機となったのが、2013年10月放送開始のテレビアニメ『ダイヤのA』主題歌「Go EXCEED!!」だ。Tom-H@ckが手がけた同曲でゲストボーカルに起用されたことをきっかけに、アニソンシンガーとしての活動が本格化した。
▼Go EXCEED!! (Live at NIPPON BUDOKAN, 2024.3.2)
2014年、テレビアニメ『月刊少女野崎くん』OP主題歌「君じゃなきゃダメみたい」でオーイシマサヨシ名義デビュー。現在は“令和のアニソン王”とも称されるが、バンド時代はピザ店でアルバイトを続けていた時期もあった。配達先で元マネージャーと再会したことで現状の情けなさに気付き音楽だけで食べていくことを決意し、楽曲提供を開始した。その道のりは、「ロールプレイング」のMVでも、フィクションを織り交ぜながら描かれている。
▼オーイシマサヨシ – 君じゃなきゃダメみたい [Live at 日本武道館, 2024.3.2]
7年前までバイトしてたピザ屋さんに協力してもらって自分の半生をフィクションドラマ風にしてもらいました!
人生は一生をかけたロールプレイング!
オーイシマサヨシ – ロールプレイング[Official Video] https://t.co/ALxafhTU6C @YouTubeより
— 大石昌良【オーイシマサヨシ】 (@Masayoshi_Oishi) April 18, 2021
▼オーイシマサヨシ – ロールプレイング
◎楽曲提供した「ようこそジャパリパークへ」が大ヒット!ソングライターとしても大活躍!
楽曲提供をする際には“大石昌良”名義を用いる。2017年には作詞・作曲・編曲を手がけた「ようこそジャパリパークへ」(テレビアニメ『けものフレンズ』OPテーマ)が大ヒット。リリース後、自身が仮歌として歌唱したバージョンも話題に。なお、セルフカバーアルバム『仮歌』にも収録されている。2019年には『平成アニソン大賞』で、「ようこそジャパリパークへ」が作詞賞、「君じゃなきゃダメみたい」が作曲賞を受賞した。
【動画】【オーイシマサヨシ】けものフレンズ OP主題歌【仮歌】 https://t.co/2Ju3a9V7Oc を投稿しました。 #sm30600722
— 大石昌良【オーイシマサヨシ】 (@Masayoshi_Oishi) February 9, 2017
▼「ようこそジャパリパークへ」
昨今は『【推しの子】』関連楽曲やSnow Manの佐久間大介のソロ楽曲「守りたい、その笑顔」など、数々の話題作を手がけ、アーティストの個性を生かしたフックのあるサウンドで支持を集めている。
▼【フルバージョン】B小町「サインはB(ドラマver.)」ライブパフォーマンス映像
▼【推しの子】Bのリベンジ / B小町
▼Daisuke Sakuma 「守りたい、その笑顔」Music Video
◎念願の武道館、SSA、そして横浜アリーナへ
2024年の日本武道館公演を皮切りに、翌2025年には武道館Vol.2を開催。同年9月には、さいたまスーパーアリーナ2days公演を成功させるなど、大規模会場でのワンマンライブを重ねてきた。
さらに2026年9月22日・23日にはオーイシ名義・大石名義それぞれでの日本武道館公演、2027年2月27日・28日には横浜アリーナ2daysも予定されている。
また、コロナ禍をきっかけにスタートした生配信ライブは、毎回1,000円という破格の料金で実施し続けている。
◎幅広い交友関係と活動の広がり
オーイシマサヨシといえば、音楽活動に加え、ジャンルを超えた交友関係や多方面での活動でも知られている。
aikoや佐久間大介(Snow Man)、西川貴教 /T.M.Revolution、HISASHI(GLAY)、堂島孝平、YouTuber加藤純一などジャンルを超えた多彩な交友関係を持ち、SNSではその関係性が垣間見ることができる。鈴木愛理とはYouTube番組を配信するほか、「一生☆キミ推し」(作詞・作曲)を提供。同曲が主題歌となったドラマ『推しが上司になりまして フルスロットル』には自身も俳優として出演した。
また、MBSラジオ『オーイシマサヨシのMBSヤングタウン』ではパーソナリティを務める他、2022年には愛媛・伊予観光大使に就任。2026年からは愛媛県PR事業であるYouTube番組『まじめなえひめ研究所』にも出演するなど、地元との結びつきも大切にしている。
HISASHI会でした!!!
左からめっちゃざっくりと、
ASHくん(ASH DA HERO)
Novelbrightのみんな
TAKEさん(FLOW)
ピエール中野くん
オーイシマサヨシ
HISASHIさん
sumika 片岡くん
MYTH & ROIDのKIHOWちゃん
BAND-MAIDのみなさん pic.twitter.com/Ft1TmyYM4o— 大石昌良【オーイシマサヨシ】 (@Masayoshi_Oishi) February 2, 2025
▼鈴木愛理『一生☆キミ推し』(Music Video)
▼オーイシマサヨシ 生まれ育った宇和島市へ#1
■複数名義で活躍するマルチな才能
◎音楽活動の原点!Sound Schedule

Sound Schedule公式ホームページ:https://soundschedule.net
Sound Schedule公式X(スタッフ):@SS_PLACE
Sound Schedule公式Facebook:@SoundSchedul
彼の活動の原点にあるのは、バンドマンとしてのキャリアである。1999年に結成されたスリーピースバンド・Sound ScheduleのVo&Guとして活動を開始。2006年に一度解散するも、2011年にはメジャーデビュー10周年を機に再結成。現在も断続的に活動を続けている。なお、2025年のオーイシ名義のさいたまスーパーアリーナ公演にはゲストとして出演。代表曲「ピーターパン・シンドローム」を披露している。
▼「ピーターパン・シンドローム」/ Sound Schedule
◎ソロアーティストとしての大石昌良
2008年に「ほのかにてらす」でソロデビュー。アコースティックギター一本で歌うライブシリーズ『弾き語りラボ』は2013年から開催され、音楽そのものと向き合う場として継続している。
▼ほのかてらす(弾き語りver.)
▼46歳の誕生日弾き語り配信
◎Tom-H@ckとのユニット・OxTも
OxT(オクト)公式HP:http://www.oxt-music.com
すでに触れたように、転機となったのが2013年のアニメ『ダイヤのA』の、Tom-H@ckが手がけた主題歌「Go EXCEED!!」への参加だ。これをきっかけに、2015年にTom-H@ckとデジタルロックユニット・OxT(オクト)を結成。『オーバーロード』などのアニメ主題歌を担当し、アルバム4枚(コンプリート1枚、オリジナル2枚、デジタルアルバム1枚)に加え、シングル14枚、デジタルシングル3曲を発表している。
▼Go EXCEED!! (Live at NIPPON BUDOKAN, 2024.3.2)
▼【MV】OxT「Clattanoia」Music Clip フルサイズ
■オーイシマサヨシの推しになる!魅力5選
◎中毒性を生むポップミュージック!
作品がそれぞれ異なる個性を持つように、オーイシの曲もまたそれぞれ違う表情を見せる。例えば戦隊ラブコメ『恋は世界征服のあとで』のOP主題歌として書き下ろされた「恋はエクスプロージョン(feat.田村ゆかり)」では、Aメロはタイトな16ビートにラップを乗せ、エレキギターと同じラインをメロディでなぞる特撮的な構造を取りつつ、Bメロやサビでは一転して懐かしい雰囲気の8ビートへと舵を切るという、特撮ソングと昭和歌謡をミックスしたかのような構成に。
いっぽう、アニメ映画『クラメルカガリ』の主題歌「僕らの箱庭」は、大正ロマンと和風スチームパンクが交錯する作品の世界観を背景に、スウィング・ジャズの軽快さや昭和のノスタルジーの香りを織り交ぜた一曲に仕上げており、同じ“昭和の懐かしさ”をひとつの素材にしながら、まったく異なる質感を描き出している。作品の世界に丁寧に寄り添い、己の人生観に重ねつつ、愛情を込めて形にしていくオーイシ。それぞれがオーダーメイドなだけに、楽曲の魅力は一言では言い表しにくい。
しかし、どの曲にも通底しているのは、決して聴き手を置いてけぼりにしない姿勢と、ポジティブなエネルギーが宿っていること。複雑なアレンジや技巧を凝らしながらもメロディは常に開かれていて、地声とファルセットを自在に行き来するボーカルで感情のニュアンスを細やかに描き分けている。ポップでありながら、気づけば何度も聴き返したくなる中毒性がある。
▼オーイシマサヨシ 「恋はエクスプロージョン」 (feat.田村ゆかり)
▼オーイシマサヨシ – 僕らの箱庭 [Official Video]
◎高度なギターテクニックと伸びやかなボーカル
彼の華やかさを支えるのは、揺るがない実力だ。『THE FIRST TAKE』の「君じゃなきゃダメみたい」では、スラップやパーカッシブ奏法を駆使し、ギターでリズムを刻みながら伸びやかな高音を響かせた。いっぽうの「uni-verse」では、よりスケール感のあるボーカルで楽曲の世界を描き出す。いずれも一発録りという緊張感のなかで、チャーミングな表情ものぞかせつつ、ライブの現場で積み重ねてきた楽曲本来の熱をまっすぐに届けた。
▼オーイシマサヨシ – 君じゃなきゃダメみたい / THE FIRST TAKE
▼オーイシマサヨシ – uni-verse / THE FIRST TAKE
『ANISAMA FRIENDS』の一員として出演した回では、TVアニメ『デジモンアドベンチャー』のOPテーマである和田光司「Butter-Fly」、アニサマの代表曲「ONENESS」を披露。世代を超えて愛される楽曲を、自身の声と表現で再構築しながら全員でひとつの空間をつくり上げていった。
▼ANISAMA FRIENDS – Butter-Fly feat. angela × オーイシマサヨシ × 奥井雅美 × TrySail × FLOW / THE FIRST TAKE
▼ANISAMA FRIENDS – ONENESS feat. angela × オーイシマサヨシ × 奥井雅美 × TrySail × FLOW / THE FIRST TAKE
◎圧倒的なエンターテインメント性を誇るライブ
オーイシのライブはまるで巨大な遊園地のよう。絶叫系のように一気に感情を引き上げる楽曲があれば、心を優しく解きほぐす時間もある。観客を巻き込みながら、トロッコや映像と音楽を連動させたエンタメ色の強い演出で会場を一体感へと導く瞬間も。高い歌唱力とカラフルな演出の融合が、観る者を夢中にさせる。
▼[Digest]オーイシSSA ~オーイシマサヨシ ワンマンライブ at さいたまスーパーアリーナ~
■オーイシマサヨシの押さえておきたい楽曲5選
ここでは、オーイシマサヨシの入門編として、まず押さえておきたい楽曲を紹介する。
「君じゃなきゃダメみたい」
TVアニメ『月刊少女野崎くん』のオープニングを飾った、オーイシマサヨシのデビュー曲。90年代J-POPを思わせる王道構成のなかに、ファンキーなギターやにぎやかなブラスセクションを大胆に導入。グルーヴィーな余韻を残す一曲となった。タイトルはコーラスにも登場するが、“君”=gimme、“じゃな”=jump up、“きゃだ”=can’t that、“めみたい”=make me tight…といった具合に英語のような響きにして、ソウル/ファンクのニュアンスを取り入れているところもニクい。
「uni-verse」
2ndアルバムのタイトル曲であり、劇場版『グリッドマン ユニバース』の主題歌。誰もが経験したあの頃のヒーローへの憧れや思い出を一つひとつ繋いで“ひとつなぎの歌”になるようにという意味が込められた、多幸感に満ちたナンバーだ。思わず胸が熱くなる言葉が並ぶなかでも、《もっと聞かせてよ 自慢していいよ 君が生きたその証》という一節にグッとくる。聴き終えたあと、不思議と“自分も何かをやってみたい”と思わせてくれる力を持った曲。
「ニンゲン」
今年1月にリリースされたTVアニメ『人外教室の人間嫌い教師』OP主題歌。軽やかなタイトルコールから始まり、人間が大好きだと公言するオーイシが“人間らしさとは何か”をまっすぐに見つめていく。その中で飛び出す《正解なんて分からない》という、生身の人間ならではの率直な言葉も印象的。さらに「uni-verse」にも通じるゴスペル的なコーラスワークが加わることで、個の問いから始まった物語が、やがて《僕ら》というユニティへと収束していく構造も興味深い。
「ギフト」
2023年発表のテレビアニメ『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』OP主題歌。《(それってもしや恋じゃない?)》というソウルフルなコーラスに応えるように楽曲が転がり出し、ピアノやストリングスがやわらかく彩りを添えていくポップな曲だ。MVではモデルのウーリャやダンサーたちと全力で踊るオーイシの姿にも注目したい。ライブでも観客を巻き込みながらダンスを披露する場面は見どころのひとつで、会場を明るい一体感で包み込む。
「かごめかごめ」
2025年にリリースされたTVアニメ『地縛少年花子くん2』(後編)OP主題歌で、これまで紹介してきた楽曲とはまた異なる色を放つ一曲である。現代的なダンスミュージックのビートを軸にジャンルを横断。作品に登場するセリフを織り込んだ歌詞や、不穏さを帯びたボーカルでミステリアスな物語世界を巧みにすくい取っている。また、《ねえ ねえ ねえ なーに楽しそうにしてんの》《うしろのしょうめんアンタだれ?》という語りかけるようなラップパートが、楽曲全体に緊張感を走らせるのも印象的。
■オーイシマサヨシ/大石昌良をチェック!
オーイシマサヨシ/大石昌良の引き出しの多さはインプットの量と挑戦の歴史を物語っている。ふたつの名義それぞれで挑む日本武道館武道館を控えているなか、広がり続ける“ユニバース”が、次はどんな景色を描くのか。ぜひリアルタイムで目撃してほしい。
TEXT BY 逆井マリ
▼オーイシマサヨシ/大石昌良の最新記事はこちらをチェック
https://www.thefirsttimes.jp/keywords/2632/
▼オーイシマサヨシの楽曲リンクはこちら
https://tftimes.lnk.to/npDlOnoeT1


