3月18日・19日、東京・豊洲PITにて行われた『BMSG TRAINEE SHOWCASE 2026 〜 Graduation Party for REN, YUTA, RAIKI, TAICHI, and ISANA 〜』。総勢18名のBMSG TRAINEEが放つパフォーマンスの一つひとつに、たしかな才能と可能性が感じられた。
本稿では、REN、YUTA、RAIKI、TAICHI、ISANAの今春高校を卒業した5名へのインタビューをもとに同公演を振り返っていく。
■ライブレポート:まっすぐな感情が伝わる、渾身のパフォーマンス
まず、オープニングの「GRAND CHAMP」。『BMSG FES’25』のテーマソングである同曲を、ステージ上にズラッと登場した18人全員で紡いでいく。その圧倒的迫力と洗練されたパフォーマンスに、思わず息を呑む。
続く、BE:FIRSTの「GRIT」「Betrayal Game」、MAZZELの「MISSION」「CAME TO DANCE」といったBMSGアーティストの楽曲では、フレッシュさと日々の鍛錬が滲み出て歌とダンスでフロアの熱気も一気に高まっていく。BMSGのDNAがトレーニーだけでなく、オーディエンスにも浸透しているからだろう。
また、トレーニーたちの唯一無二の才能も随所で光っていた。
例えば、LEONとKAITOは、歌詞のアイデアを出して制作に参加した初のオリジナル楽曲「Best Friend」を披露することで、クリエイティビティを発揮することに年齢は関係ないことを証明した。
▼LEON,KAITO / Best Friend
さらに、RAIKI・RYOMA・RYOTOはBE:FIRSTの「夢中」で力強くも優しい歌声を、KAIRI・KEITO・YUはAyumu Imazuの「HOWL」でグルーヴ感溢れる音楽センスを、KEI・REN・KEISHINはSKY-HIの「F-3」でラップスキルを見せつける。
▼RAIKI,RYOMA,RYOTO / 夢中 (Cover)
▼KAIRI,KEITO,YU / HOWL (Cover)
▼KEI,REN,KEISHIN / F-3 (Cover)
AOI・HALはBE:FIRSTの「Mainstream」、YUTA、KANTA、COTA、ISANAは三浦大知の「能動」でオーディエンスを引き込むパフォーマンス力を遺憾なく発揮し、それぞれが持つ個性と強みをしっかりと示していた。
▼AOI,HAL / Mainstream (Cover)
▼YUTA,KANTA,COTA,ISANA / 能動 (Cover)
ライブ後半戦では、多くのトレーニーが参加したオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE(ザ ラスト ピース)』の審査曲が飛び出し、仲間との絆が垣間見えた場面も。もちろん、オーディション時のメンバーそのままではないが、ひたむきさと瑞々しさを保ったまま、3次審査の課題曲をメドレーでパフォーマンス。あの頃よりも、たしかに深まった絆が滲み出ていたように思う。
もうひとつ、絆に繋がるエピソードとして、切磋琢磨しあった仲間であるSTARGLOWのGOICHIがサプライズ登場。高校を卒業するREN、YUTA、RAIKI、TAICHI、ISANAにメッセージを贈るとともに、観客に対し「トレーニーとしてまだデビューしていない状態のステージって伝説になるわけじゃないですか。それを観ている皆さんはマジでヤバいと思いますよ」と“伝説の始まり”の目撃者であると明言。コメントだけでなく、GOICHIはRAIKIとKEIと1年前にカバーした(sic)boyの「Heaven’s Drive feat.vividboooy」をパフォーマンスし、彼らの変わらない強い絆を見せつけた。
▼KEI,RAIKI,GOICHI / Heaven’s Drive feat.vividboooy (Cover)
まっすぐな感情が伝わる、渾身のパフォーマンスの数々──。デビュー前にもかかわらず、この“伝える力”は一体どこから来るのだろう。これだけの表現力がさらに洗練されていったとしたら…想像するだけで胸が高鳴る。
彼らの未来には、希望しかない。
■高校卒業メンバーが語る!『BMSG TRAINEE SHOWCASE 2026』を終えて
ここからは、ステージに立つ彼らが何を想い、何を感じていたのか? 今春、高校を卒業したREN、YUTA、RAIKI、TAICHI、ISANAに直接話を聞いてみた。
YUTA:今回のショーケースに対する気持ちを言葉にするとしたら、“覚悟”ですね。僕の現状は“デビューを控えている”という状態で、今回のショーケースがBMSG TRAINEEとして立つステージとしては最後になるかもしれない。だからこそ、トレーニーとして大きな意味を持つステージでしたし、「プロとしてデビューしても活躍できるんだぜ!」とファンの皆さんを安心させたくて、その覚悟を持って臨みました。
RAIKI:僕は“良い時間”にすることをいちばんに考えていました。パフォーマンスを観て、何か特別な感情を抱いてもらえたら…それは“良い時間”になったのかな、と。それに良い時間を生み出すのが僕たちの役目。僕自身すごく楽しめましたし、お客さんもそう感じてもらえていたら嬉しいです。
TAICHI:『BMSG TRAINEE SHOWCASE TOUR 2024』とはまったく違うものにしたいと考えていました。2024年は“見守っていただく”という部分が強かったですが、今回はアーティストとして皆さんの記憶に残るようなパフォーマンスがしたいと思っていました。例えば、1曲目の「GRAND CHAMP」では、今までにやったことがない表情を意識しています。
REN:“夢への一歩”ですね。誰かに寄り添えるアーティストになりたいという夢がかたまったのが『THE LAST PIECE』が終わってからで、(夢がかたまってから迎える)初のステージが今回のライブだったんです。自分の夢をもっと明確にできる時間を過ごしたいと考えていましたが、パフォーマンスしながら僕の夢は間違っていなかった! と自信を持つことができました。
ISANA:僕は感謝を伝えようと思っていました。まず、トレーニーとして仲間に出会えたことに感謝を示したくて。多くのスキルある子たちの中から選んでいただいたので、責任を持ってステージに立ちたいと思っていました。
■舞台袖で大盛り上がりする場面も多数!仲間と一緒に築いた2日間
同公演が行われた東京・豊洲PITには、溢れんばかりのファンが駆けつけた。その景色をステージ上から見た彼らだからこそ、感じることもあったようだ。
REN:(ショーケース前の)3月15日に『D.U.N.K. Showcase in K-Arena Yokohama 2026』でオープニングアクトをやらせていただいたのですが、個人的に豊洲PITのほうが熱量を感じました。
YUTA:距離が近いよね。
TAICHI:逆に『D.U.N.K. Showcase in K-Arena Yokohama 2026』ではイヤモニをしていても、皆さんの声が直接聞こえてきてうれしかったです。
YUTA:返しの音が聞こえないくらいだったんですよ。でも、どっちがいいという話ではなく、違った楽しさがあって。Kアリーナ横浜でのステージは、カメラに見せるスキルを問われるのと、豊洲PITはカメラのことを考えずに目の前のお客さんに集中できたのが楽しかったです。
TAICHI:パフォーマンス時に、会場の熱をそのまま受け取るタイプなので、そういう意味では集中力が途切れやすくて。なので、お客さんの熱に引っ張られないように意識していました。
YUTA:いちばん印象に残っているのはMC。豊洲PITは返事がしっかり聞こえて本当の意味でのコール&レスポンスがあったからMCが面白くなったし、お客さんの存在をより感じることができました。それに、お客さんの存在を感じられたほうが緊張しない、という学びもありましたね。
REN:僕は「CAME TO DANCE」が印象に残っているかも。前回のショーケースでも披露したので思い入れがありましたし、18人みんなでパフォーマンスしたのが新鮮でした。普段は曲に入り込むタイプなのですが、お客さん全員と目を合わせようと思ってタオルを夢中で振り回しました!
TAICHI:自分が出ていない時間でも、舞台袖からKEISHINがかましているのをスタッフさんと一緒に観て、裏で盛り上がったりして。そういう場面が印象的で、一致団結してこのショーケースを作っているんだ! と実感しましたね。それに、「僕もかますぞ!」という気力ももらっていました。
ISANA:舞台袖から観ていた、(ステージで今まさにパフォーマンス中の)メンバーが良い顔してるんですよ。パフォーマンス中の顔って、いつも以上にカッコ良くて。ファンの方が「キャー!」というのがわかるくらい(笑)。みんな曲へ入り込んでいますが、特にYUTAはその力がすごい。逆にRAIKIは視野が広く、お客さんを理解してパフォーマンスしているなって感じました。
RAIKI:たしかに「GRAND CHAMP」の歌い出し担当だったので、会場の全員を巻き込む役割だと思っていました。リハーサルの時に客席の後ろに行って、どういう観え方なのかチェックするなど、お客さんのことをずっと考えていました。「会場の端のほうの人たちはステージが観えづらいんだろうな」とわかっていたので、ステージの真ん中に立った時に「あなた達のこともちゃんと見えていますよ!」という気持ちでした。
YUTA:それがすごいよな。僕はとにかく曲に集中して、それを観てもらおうと思っていて。RAIKIのような視点も大事だなと気づかされました。
RAIKI:逆に僕は全集中ができないタイプなので、YUTAのように曲にどっぷり没入して表現する姿勢から学ぶこともたくさんありました。
■TRAINEE裏話:メンバーも驚くYUTAの暴れっぷりやKEIとRAIKIのハグの真相
かけがえのない経験となったこのステージは、同時に次へ向かうための気づきをも与えてくれたようだ。彼らの眼差しは、すでに次のステージへと向いている。
YUTA:このショーケースを経て、ステージ上の自分が好きだなと改めて感じました。後日映像を見返した時、普通にカッコ良いと思えましたし、ライブ中もめちゃくちゃ楽しかったんです。僕は良い意味で“クレイジー”なアーティスト像を目指しているのですが、それがより明確化された学びがあるステージでした。没入して表現するのって、楽しいんだなって。特に…「Fantasista」!
REN:ステージ上で笑っちゃいましたもん。あまりにもYUTAが暴れているなって(笑)。
RAIKI:「めっちゃこっち向いてくるやん!」と思っていました(笑)。
TAICHI:「At The Last」の時も、自分のパートじゃないのにずっと暴れてたよね?
ISANA:あれはクレイジーだったよ(笑)。
YUTA:ありがとう!
全員:(笑)。
REN:僕もアーティスト像が明確にありますが、だからこそ今回「もっとこうしたい」と思う部分が見えてきて。そこに手が届くように技術の細かな部分まで磨いていこうと思いました。
RAIKI:個人的に、ステージでの自由度が増えたなと感じています。今まではパフォーマンス中もいろいろ考えて「こうやらなきゃ」と思っていたのですが、ある程度基礎能力が身についたからこそ、しっかり準備をすればステージに立つ直前に全部忘れても曲に入り込めるようになって。そのぶん、自由が増えてやりやすくなりました。
ISANA:「ショーケースってこういうことなのかもしれない」という気づきもあって。もちろん、しっかり練習と準備をして失敗しないようにパフォーマンスするという部分はありますが、偶然生まれた表現もライブならではなんだなと。というのも、「Forked Road」でKEIくんとRAIKIがハグしてたんですね。それを見てハッとして。
RAIKI:あれ…勢いがすごくて、体感は体当たりされただけだよ(笑)。
ISANA:でも、めっちゃ良い絵になっていたんですよ。練習とは違うからこそ、そういった表現が生まれるし、そういう表現をするために練習があるという認識に変わりました。新しい考えを得られたので、今後より頑張っていきたいと感じました。
TAICHI:僕はもっとお客さんに心を開く姿勢を育てたいですね。1日目と2日目で感覚がすごく変わったんですよ。1日目は楽しみにしてくださった方々のエネルギーに圧倒されてしまう部分があったのですが、2日目は社長が言っていた「お客さんといちばん距離が近くなれた人が、いちばんエグいパフォーマンスができる」ということを思い出して。「ここにいる全員が味方なんだ」とパフォーマンスをしたら、純粋に心から楽しめたんです。なので、次からはもっと早い段階でそこに行けるようにしていきたいです。
INTERVIEW & TEXT BY 高橋梓
LIVE PHOTO BY Takahiro Tsuboi (hof Inc.) Koto morikawa (hof Inc.)
後編では高校卒業組の学校や新生活トークも!
【2026.3.31.19:00公開予定】
■『BMSG TRAINEE SHOWCASE 2026』セットリスト
BMSG TRAINEE SHOWCASE 2026 ~ Graduation Party for REN, YUTA, RAIKI, TAICHI, and ISANA ~
2026.03.18 -19@東京・豊洲PIT
【SETLIST】
01.GRAND CHAMP [BMSG ALLSTARS] / ALL
02.GRIT [BE:FIRST] / YUTA・KEI・KANTA・KAIRI・COTA・KEISHIN・ISANA
03.Betrayal Game [BE:FIRST] / RAIKI・TAICHI・REN・KEITO・RYOMA・YU・ISANA
04.MISSION [MAZZEL] / REN・KAIRI・KEITO・COTA・RYOMA・AOI・HAL・YU・KEISHIN・RYOTO
05.CAME TO DANCE [MAZZEL] / ALL
06.Run Ya [SKY-HI×SALU] / LEON・KAITO
07.Best Friend / LEON・KAITO
08.夢中 [BE:FIRST] / RAIKI・RYOMA・RYOTO
09.HOWL [Ayumu Imazu] / KAIRI・KEITO・YU
10.F-3 [SKY-HI] / KEI・REN・KEISHIN
11.Mainstream [BE:FIRST] / AOI・HAL
12.能動 [三浦大知] / YUTA・KANTA・COTA・ISANA
13.Hawkeye / YUTA・KEI・RAIKI・TAICHI・KANTA・REN・KAIRI・KEITO・COTA・RYOMA・AOI・HAL・YU・KEISHIN・RYOTO・ISANA
14.Heaven’s Drive feat.vividboooy [(sic)boy] / RAIKI・KEI & Surprise Guest: GOICHI (STARGLOW)
15.Just Like Dat feat.JP THE WAVY [PSYCHIC FEVER] / KEI・COTA・AOI・YU・ISANA
16.Fantasista [Dragon Ash] / YUTA・RAIKI・REN・RYOMA・HAL
17.Superstar [Ayumu Imazu] / KANTA・KAIRI・YU・KEISHIN・RYOTO
18.come again [m-flo] / KEITO・COTA・RYOMA・HAL・RYOTO
19.音色 [KREVA] / TAICHI・REN・KEITO・AOI・KEISHIN
20.Move On [BE:FIRST] / YUTA・KEI・KANTA・KAIRI・ISANA
21.Secret Garden [BE:FIRST] / YUTA・KEI・RAIKI・TAICHI・KANTA・REN・AOI・HAL・RYOTO
22.PIECES / YUTA・KEI・RAIKI・TAICHI・KANTA
23.Forked Road [RUI, TAIKI, KANON] / YUTA・KEI・RAIKI・TAICHI・KANTA
24.At The Last [SKY-HI] / ALL
※15~20曲目はメドレー。
※[ ]内は原曲アーティスト。




