2026年10月から秋の新ドラマがスタート。本稿では、幅広くドラマ作品を視聴するライター・菜本かなが厳選した “おすすめドラマ主題歌5曲”を紹介。作品への愛着が深まる曲から“大人の青春”が感じられる話題曲まで、各曲とともにドラマを楽しもう。
■2026年秋ドラマ主題歌おすすめ楽曲一覧
「さよならばっか」MISIA
「Supermarket」SEKAI NO OWARI
「うららか」Da-iCE
「神々の襷(たすき)」桑田佳祐
「それなのに」Uru
【楽曲リンク:2026年秋ドラマ主題歌厳選5曲】
■『いろはの恋は時代(とき)をかける』主題歌:「さよならばっか」MISIA
◎「さよならばっか」楽曲情報
・ドラマ作品名:TBS系 火10ドラマ『いろはの恋は時代(とき)をかける』(毎週火曜22時~放送)
・発売日:2026年10月14日
・作詞:川谷絵音
・作曲:川谷絵音
・編曲:松井寛、鷺巣詩郎
https://va.lnk.to/Sayonarabakka
◎MISIAの歌声が登場人物たちの恋をドラマチックに彩る
上白石萌音×向井康二が送る、時代を越えたロマンチックコメディ『いろはの恋は時代(とき)をかける』。その主題歌である、MISIAが歌う「さよならばっか」は、移ろいゆく季節の中で徐々に薄れていく記憶と、それでも心に残り続ける想いを描いた切ないラブソングである。
主題歌が流れた瞬間、物語の世界が一気に広がることがあるが、同曲はまさにそんな一曲だ。
MISIAの伸びやかで力強い歌声が、壮大なスケール感をもたらし、登場人物たちの恋をよりドラマチックなものにしていく。
MISIAとのタッグは、2021年リリースの「想いはらはらと」以来、約5年ぶりとなる川谷絵音が作詞作曲を担当。編曲を松井寛、鷺巣詩郎がつとめる。
《形はぐわんと/崩れ始めた》は出会うはずのなかったふたりを示唆するようにも、鮮明に残り続けるものだと思っていた“この感情”が“思い出”へとかたちを変え、いつかは記憶からも消えてしまう“時の流れ”を表すようにも感じられる。
また、《あなたのこと忘れないよ》など、別れを示唆するようなフレーズも登場するが、令和の小学校教師・梨木彩葉の身体に魂がタイムスリップした江戸娘・いろは(演:上白石萌音)と同僚教師・一ノ瀬生琉(演:向井康二)にも、いつか別れが訪れてしまうのだろうか…。彼らを待ち受ける運命を暗示しているような歌詞に、胸が締めつけられる。
◎「さよならばっか」歌詞
「さよならばっか」
MISIAもう少しだけ
あと少しだけ
近いようで何よりも遠い
2人の日々を奪い合ったね
足らない真ん中の悲しみ生き延びるため
出会ったはずなのに
消えてしまいそうな今は何
忘れたいの?
全ての時間を
馬鹿みたいな声を出したさよならばっか
ありきたりだった
思い出しちゃって泣いた
春になった傷跡はもう少しで
忘れられちゃって
形をなくして
消えてしまうんだろうな
涙がちょうど出てこない掌に残った
ずっと新しい蒼
どんな季節も洗い流せないよ形はぐわんと
崩れ始めた
それでも色はそこにあった
あなたはふらっと寄っただけだったんだろう
私はまだここにいるよ会いたいなって
少し考えて
くだらないなって
ふっと息を吐いて
吸えなくなった私に気付いた
忘れないでって
言葉も出ないの
いなくなってしまった
あなたを追いかけもせずさよならばっか
ありきたりだった
思い出しちゃって泣いた
春になった傷跡はもう少しで
忘れられちゃって
形をなくして
消えてしまうんだろうな
涙がちょうど出てこないあなたを追いかけもせず
さよならだってさ
いつかは綺麗な思い出に
あなたの蒼はどこかで
私のことを忘れて咲いて咲いて咲いて咲いてる涙の色は忘れない
あなたのこと忘れないよ
あとちょっとだけは泣かせてよ
■『メリーベリーラブ』メインテーマ:「Supermarket」SEKAI NO OWARI
◎「Supermarket」楽曲情報
・ドラマ作品名:日本テレビ系 水10ドラマ『メリーベリーラブ』(毎週水曜22時~放送)
・発売日:2026年9月18日
・作詞:Fukase
・作曲:Fukase、Saori、Nakajin
https://sekainoowari.lnk.to/supermarketID
◎思いがけない恋の始まりをSEKAI NO OWARIが歌う
恋に落ちる瞬間は、いつだって予測できない。『メリーベリーラブ』のメインテーマ「Supermarket」は、そんな思いがけない恋の始まりを描いた一曲だ。作詞をFukase、作曲はFukase、Saori、Nakajinが共同で手がけている。
同曲は、日本テレビと韓国のトップスタジオCJ ENMが初の共同プロジェクトとしてスタートさせた、水曜ドラマ『メリーベリーラブ』(※日本テレビ系での放送に加え、ディズニープラスで世界配信中)のメインテーマでもある。
ヒロインの白浜夏凛(演:今田美桜)は、イチゴ栽培に情熱を注ぐ農業女子。曲のなかにも、《貴方が大好きな この苺なんて》というフレーズが出てくるので、「夏凛だ…!」と嬉しくなってしまった。しかも、《貴方が大好きな》という言葉からは、最低最悪の出会いを果たした夏凛に、次第に心惹かれていくユビンの姿が浮かぶ。「これはユビンから見た夏凛のこと!?」と、ドラマ視聴者はドキドキせずにはいられない。楽曲のなかにこういったドラマとの繋がりを見つけると、作品への愛着がますます深まるというもの。
また、SEKAI NO OWARIらしい遊び心溢れるサウンドも、聴いているとテンションが上がる。国境を越えて惹かれ合う夏凛と仕事の成果をいちばんに考える完璧主義の空間プランナーのイ・ユビン(演:チ・チャンウク)の恋を、明るく彩っている。
◎「Supermarket」歌詞
「Supermarket」
SEKAI NO OWARIメリーゴーランドみたい
キラキラ光って
知ってたはずの景色が
まるで別世界 ほら
貴方が大好きな この苺なんてまるでベルトコンベアの様に
運ばれて行く僕の日常
高タンパク低脂質 求めて
辿り着いたいつもの自動ドア甘いものは毒だと誰かが
インスリンがなんとかかんとか
ふと貴方の顔が浮かんだ
毒にあんな表情作れるものか何故か突然現れた
未知のフルーツ? 見たこともない
ミラーボールタイムセール こんなのあった?
まさか秘密の抜け道?メリーゴーランドみたい
キラキラ光って
知ってたはずの景色が
まるで別世界 ほら
貴方が大好きな この苺なんて全然興味もそう
無かったのに
甘い香りの強さや
元気な蔕だって
僕の心を踊らせるんだ冷めた目で見てた花火のチラシ
貴方ならどんな言葉にするだろう
人混み 最悪 煩い 混雑
以外の大切な何かをきっとササミ ホタテ ブロッコリースプラウトの
中にかなりさり気なく
この前の聞こえる独り言
新発売のお餅シェイクメリーゴーランドみたい
キラキラ光って
知ってたはずの景色が
まるでマルチバース ほら
貴方が大好きな この苺なんて全然興味もそう
無かったのに
喜ぶ顔を浮かべて
初めて出逢う
ものでカゴは一杯なんだカートのコースターは走ってくよ
踊るトビウオも歌うニンジンも
ガムの絨毯に導かれ 今、君のもとへメリーゴーランドみたい
キラキラ光って
知ってたはずの景色が
まるで別世界 ほら
貴方が大好きな この苺なんて全然興味もそう
無かったのに
甘い香りの強さや
元気な蔕だって
僕の心を踊らせるんだ
■『波うららかに、めおと日和』主題歌:「うららか」Da-iCE
◎「うららか」楽曲情報
・ドラマ作品名:フジテレビ系木曜劇場『波うららかに、めおと日和』(毎週木曜22時~放送)
・発売日:2026年10月16日
・作詞:花村想太、小池竜暉
・作曲:花村想太、小池竜暉
・編曲:ha-j、小池竜暉
◎人生をともに歩んでいく決意をDa-iCEらしく表現
昭和十二年を舞台に、主人公・江端なつ美(演:芳根京子)と帝国海軍に勤める夫・瀧昌(演:本田響矢)の初心な夫婦の恋物語を描いた“うぶキュン”で話題となった『波うららかに、めおと日和』(原作:西香はち/講談社『コミックDAYS』連載)の続編。
今作での主題歌はDa-iCEがつとめ、前作の世界観を大切にしながらも、彼ららしい魅力が詰まった「うららか」が誕生した。
「I wonder」をはじめ、「CITRUS」「スターマイン」といったヒット曲を世に送り出してきたDa-iCEのボーカル・花村想太と、GENICのメンバーであり数々のアーティストへ楽曲提供を行っている小池竜暉が作詞・作曲を担当。編曲は、緑黄色社会や乃木坂46などを編曲してきたha-jを迎え、温かくも洗練されたウェディングソングとなっている。
ゆったりとしたメロディに、《うららかにずっと そう、ずっとふたりで 心から未来を誓おう》という歌詞。前作の主題歌「夢中」(BE:FIRST)が、恋に落ちたふたりの初々しいときめきを感じさせる楽曲だったとするなら、「うららか」は、夫婦としてこれからも人生をともに歩んでいく決意を歌っているように感じられる。
聴いているだけで優しい気持ちになれるのは、ドラマ本編と同じ。なつ美と瀧昌が互いのことを一途に想い合う心温まる日常をきっかけに「どんなに時代が変わっても、人を想うシンプルな衝動は100年前から変わらず、そしてその想いが100年後も続いてほしい」というDa-iCEのまっすぐな願いも刻まれた、ハートフルな一曲である。
◎「うららか」歌詞
「うららか」
Da-iCEねえ、このままずっと
そう、ずっとふたりで
どんな日だって一緒さあ、これから
はじまる ストーリーは
運命より 君と選ぶ今日がいいありきたりなことで
胸がざわめくのは
僕が僕じゃないみたいだ離れてる夜には
想い馳せて
同じ空 同じ月 頼りにうららかにずっと
そう、ずっとふたりで
心から未来を誓おう
変わらずにもっと
ねえ、もっと好きだよ
愛も解けない魔法いち早く声が聞きたくて たまらなくて
瞳の中焼き付けたい笑顔に
ああ、初恋みたい
君の言葉に すぐ一喜一憂してる選ぶ景色も 口癖さえも
なぜか同じものに変わってしまう
僕に微笑んでアイも変わらずに
君が足りないよ
不器用も癖になるほど
悩みや不安は
いつか笑おう
そんなキセキ ずっと健やかな愛も 病める愛でも
何度だって抱きしめ誓おううららかに…
うららかにずっと
そう、ずっとふたりで
心から未来を誓おう
変わらずにもっと
ねえ、もっと好きだよ
愛も解けない魔法春、夏、秋も、冬も
いつも君のそばにいたいから
彩られてく世界できっと
百年後も僕と
■『俺たちの箱根駅伝』主題歌:「神々の襷(たすき)」桑田佳祐
◎「神々の襷(たすき)」楽曲情報
・ドラマ作品名:日本テレビ系土曜ドラマ『俺たちの箱根駅伝』(毎週土曜21時~放送)
・発売日:2026年11月16日
・作詞:桑田佳祐
・作曲:桑田佳祐
・編曲:桑田佳祐 & 片山敦夫
https://taishita.lnk.to/kamigaminotasuki_pre
◎桑田佳祐が夢を追いかけるすべての人に届けたいエール
十余年の歳月と情熱のすべてを注いで描き切り、「もう二度と、こんな小説は書けないでしょう」と池井戸潤自らが口にするほどの青春群像劇を大泉洋主演でドラマ化した『俺たちの箱根駅伝』。
箱根駅伝の生中継を担う大日テレビ・スポーツ局を舞台に、選手たちが仲間の思いを背負って走るように、スタッフたちもそれぞれの役割を果たしながら、ひとつの中継を完成させていく──そんな熱い物語に、桑田の哀愁と温かみを帯びたハスキーな歌声が重なると、一気に“大人の青春”として味わいが増す。
青春は、学生だけのものではない。酸いも甘いも経験した大人にこそ《Cry on 夢見て行こうな 涙枯れるまで》という冒頭の言葉は刺さるのではないだろうか。
いくつになろうが、何度目の挑戦だろうが、夢を追いかける人たち、そして一心不乱に今を生きるすべての人に捧ぐエールとして、人々の心に響くに違いない。
また、箱根駅伝の“山上り”として知られる5区で、圧倒的な走りを見せた選手が“山の神”と称されてきたことを思えば、“神々の襷”という曲名からは、一人ひとりの力で襷をつないでいく選手たちへの畏敬も感じられる。
思いどおりにいかない日も、悔し涙を流す日も、前を向いて走り続ける。そんな大人たちのひたむきな姿に、桑田の歌声がそっと寄り添ってくれる。
■『あにいもうと』主題歌:「それなのに」Uru
◎「それなのに」楽曲情報
・ドラマ作品名:テレビ朝日系 サタデードラマ10『あにいもうと』(毎週土曜22時~放送)
・発売日:[配信]2026年10月21日/[CD]2026年12月9日
・作詞:Uru
・作曲:Uru
・編曲:出羽良彰
https://uru.lnk.to/LLNRiC
https://uru.lnk.to/Sorenanoni_CD_souki
https://URU.lnk.to/Sorenanoni_CD
◎物語の重厚感が増すUruの歌声
「プロローグ」(2018年放送のTBS系火曜ドラマ『中学聖日記』)、「あなたがいることで」(2020年放送のTBS系 日曜劇場『テセウスの船』)、「それを愛と呼ぶのなら」(2022年放送のTBS系 日曜劇場『マイファミリー』)など、名作ドラマの主題歌を担当し、数々の名場面を支えてきたUru。彼女の歌声が重なることで、物語にグッと重厚感が増すのだと、『あにいもうと』を通して改めて実感した。
透明感がありながらも、どこか切なさを帯びた歌声が、登場人物たちの複雑な感情をすくい上げ、ドラマの余韻をより深いものにしてくれるのだ。
楽曲発表時、Uruは「愛情や葛藤、後悔や嫉妬など様々なものが絡み合った複雑な感情の中でも、素直な気持ちだけに焦点を当てた時にどんな言葉が浮かんでくるかを考えていました」とコメント。
榮倉奈々と赤楚衛二がダブル主演をつとめる『あにいもうと』は、2組の兄と妹の切ない運命が交錯する禁断のラブサスペンスに対し、Uruは「脚本を読ませていただきながら曲を作りましたが、登場人物たちが抱えるそれぞれの心境に、歌詞を書く手が時々止まりました」と吐露。
《どうして出会ったの/今じゃない、私じゃない、と/あなたの姿を追いながら/何度も首を横に振る》というフレーズからは、春木奈緒(演:榮倉奈々)と園田修司(演:赤楚衛二)の複雑な恋心が浮かび上がってくる。
◎「それなのに」歌詞
「それなのに」
Uruどうして出会ったの
今じゃない、私じゃない、と
あなたの姿を追いながら
何度も首を横に振る俯きがちな目も 抱きしめたい背中も
ただ流れる日々に埋もれていく
そうなるはずだったのそれなのにあなたが触れたこの腕が
いつまでも熱くて困ってるよ
名前を呼ばれると高鳴るこの胸が痛くて
壊れそうなほど
カラカラに乾いた私の心に
忘れていたものを呼び戻すの
誰かを愛しいと思う気持ちとか
余計なものまで一緒に鍵をかけるように
会えない理由があると
胸を撫で下ろしてしがみつく
本当はもう気づいてるのにもしも、今会いたいんだって
ずっとそばにいてって
走って行けたなら
もしも、同じ気持ちでいるなら
ねえ、今すぐにここから連れ出してよあの夜にあなたが触れたこの腕が
いつまでも熱くて また触れたくてカラカラに乾いた私の心に
忘れていたものを呼び戻すの
あなたを愛しいと思う気持ちとか
大切なものまで一緒に
■楽曲リンク:2026年秋ドラマ主題歌プレイリストを聴く
ドラマの物語に寄り添い、登場人物たちの感情をより鮮やかに浮かび上がらせる主題歌。歌詞やサウンドに込められた思いを知れば、ドラマの見え方も少し変わってくるはずだ。今回紹介した5曲を聴きながら、2026年秋ドラマの世界をより深く楽しんでほしい。
TEXT BY 菜本かな





