THE F1RST TIMES

INTERVIEW

2022.04.23

Little Glee Monster、かれん、MAYU、アサヒに聞く、新アルバムに込めたメッセージ、ツアーへ3人で旅立つ胸の内

Little Glee Monsterがニューアルバム『Journey』をリリースした。2021年1月に発売された初のベストアルバム『GRADATI∞N』を挟み、フルアルバムとしては、前作『BRIGHT NEW WORLD』以来、約2年ぶりとなる通算6枚目のアルバムには、アニメ「半妖の夜叉姫」弍の章のエンディグテーマ「透明な世界」やアニメ「ヴァニタスの手記」のオープニングテーマ「Your Name」などのシングル曲に加え、シンガーソングライターの優里が書き下ろしたラブソング「心に空を」や全編英語歌詞のバラード「Come Alive」などの新曲を収録。

メンバーの芹奈の再休養に加え、アルバムのレコーディングには参加したmanakaも休養に入るなど、グループとして大きな困難に直面する中で、ツアーを含めて、3人で前向きに進んでいくことを決意したかれん、MAYU、アサヒの思いとは──。

INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
PHOTO BY 関信行

■3人でやっていく覚悟というか、決意が持てた

──現在の心境から聞かせてもらえますか。

かれん:ここ1~2年、今まで活動してきた中でいちばんと言っていいくらい、グループにいろんなことが起きていて。大変ではあるんですけど、私はリトグリが好きなので、3人でツアーを回るっていうことも決意したんですね。いろいろありますけど、人生はいいときばかりじゃないし、いろんなことがあると思うので、前向きに頑張っていきたいなと思って、毎日、みんなで練習してます。

アサヒ:正直、毎日、泣いてる時期もあったんですけど、今はまたひとつ強くなれるときなのかなと思うようになっていて。3人で頑張っていきたいという気持ちは3人でも一緒なので、ファンの皆さんも不安に思っていると思うけど、私たちも精いっぱい向き合って頑張っていきたいと思っているので、安心してほしいなと思います。支え合いながら、助け合いながら頑張ってます。

──3月5日(土)に放送されたフジテレビ『MUSIC FAIR「2900回記念コンサート」』に3人で出演してましたね。

MAYUそのときもお客さんはいたんですけど、そのあと、3月24日(木)に宮城・仙台で行われた『復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト2022』に出演させていただいて。お客さんがいる状態で、3人体制でしっかりとライブをやるのはそのときが初めてだったんですね。そこで、3人でライブをしたことによって、自分たちとしても3人でやっていく覚悟というか、決意が持てたというか。実際にライブをしたことによって、改めて、3人で歌う感覚が持てたことが、自分たちにとっても大きくて。3人でツアーもやっていくことも発表したんですけど、それでもまだ、不安に思うファンの皆さんもたくさんいると思うんですね。でも、私たちは決して無理をしているわけではなくて。頑張りたいし、頑張るしかないなという気持ちでいるので、今、休養中のふたりのことも、私たちのことも、心配せずに前向きに応援してほしいなという気持ちでいます。

──復興支援のイベントでは何を歌ったんですか。

かれん:学生さんとの合唱で「好きだ。」と「明日へ」を歌って。3人だけで「I BELIEVE」「青春フォトグラフ」「いつかこの涙が」、あと、アルバムにも収録されているレミオロメンさんの「3月9日」のカバーですね。3人での歌割りに再構築して、トータルで6曲歌って。正直、お客さんの前に立つまでは、「大丈夫かな?不安やな」っていう話はしてたんですけど、お客さんの反応を見て、ひと安心したというか。会場だけじゃなく、配信でも見てくださっていたんですけど、皆さんから「よかったよ」という声をいただけたのがうれしかったし、そこで3人の歌ってる姿を皆さんにお届けできてよかったなと思いました。

かれん

■いいこともあれば、悪いこともある。“人生って旅”

──いろんなことが起きている中でニューアルバムがリリースされます。ベスト後は初のアルバムになりますが、どんな作品にしたいと考えていましたか。

かれん:アルバムを出すっていうこと以外、何も決まっていなかったときからみんなでアルバムのコンセプトや内容を話し合って。芹奈の休養もあったけど、長い目で見たら人生はほんとにいろいろあるじゃないですか。いいこともあれば、悪いこともある。だから、“人生って旅だよね”っていう思いで、『Journey』というタイトルをつけて。あとは、このご時世もそうだし、グループにもいろいろあったけど、お客さんには、このアルバムを聴いて、楽しく明るい気持ちになってほしいなって思ったんです。だから、アートワークはピンクでまとめて、かわいくてポップな感じにしたので、仕上がりもすごく気に入ってますね。

MAYUアルバムの制作は、シングルではやらないような、いろんなジャンルに挑戦できるタイミングだと思っていて。今回も「Waves」以来、久しぶりに全編英詞の曲があって。しかも、今までの英詞の曲は、ダンス曲ばかりだったんですけど、初めてバラードができた。今回もいろんなジャンルの曲をレコーディングしたので、タイトルにもある通り、いろんなところを旅しているような気分になるアルバムかなと思ってます。

アサヒ:「透明な世界」とか「Your Name」とか。アンニュイで雰囲気のあるシングルが続いた中で、すごく明るいアルバムが出来たので、ファンの皆さんも明るく前向きな気持ちになってくださると思いますし、私自身も助けられるというか。明るい気持ちになれるような曲たちが揃っているなと思っています。

■これからも未来に向かって、進んでいけるような曲

──困難に直面しながらも前向きに人生の旅をしていこう!と気持ちを明るくさせてくれるような新曲をあげるとすると?

かれん:「SING」と「WONDERLAND」かな。「心に空を」も穏やかでハッピーな気持ちになれるかなと思います。

MAYU:一番はやっぱり「WONDERLAND」かな。いちばん最後に入っているんですけど、このアルバムを締め括るのにぴったりな曲だなと思いますし、歌詞の中には、“これまで”歩んできた道と“これから”進んでいく道を表してくれてるような“道”という言葉が出てきてて。すごく明るく導いてくれるような曲だし、ライブ映えする曲なんじゃないかなとも思います。ただ、耳には入ってきやすいんですけど、実際に歌うとリズムやタイミングが難しくて。今、ライブで歌う曲を練習してる最中なんですけど、結構、苦戦してる1曲でもあって。でも、ライブで歌うのは楽しみなので頑張ってます。

かれん:間奏でめっちゃ早口なところがあるんですけど、そこも歌うのに苦戦しましたね。でも、最初に聴いたとき、すごく不思議で面白いし、ワクワクする曲だなって感じて。みんなで歌えるようなコーラスも多いので、ライブ楽しそうだなって思うし、いつか声を出せる日が来たら一緒に歌いたい曲ですね。

アサヒ:このアルバムの中で唯一“旅”というワードが入っていて。リトグリの長い旅。これからも未来に向かって、進んでいけるような曲になっているかなと思います。

──どんな未来が待っている?と呼びかける部分もありますよね。皆さんはどんな未来を見てますか。

かれん:自分たちの力で明るくしていきたいなって思ってます。未来は自分で切り拓くタイプなので!

アサヒ:わ、強い!

MAYU心強いな~。

かれん:あははは。グループにとっても成長できる時期かなって感じてて。4人になったときもいろんな方にそう言ってもらったので。

MAYU

■未来は自分たち次第だし、自分たちがどう動くかで決まってくる

──アリーナツアーでのMAYUの「VIVA」、今でも忘れられないくらい良かったんですよね。

MAYUあはははは。お会いするたびに言ってくださいますね。

かれん:MAYUを隣で見ていても、歌割りが増えたアリーナツアーを経て、新しいMAYUの魅力が伝わったなって感じてて。今回もさらに個人個人の新たな魅力を伝えられたらいいなと思いますし。ツアーもあるので、明るい未来を私は切り拓いていきたいです。

アサヒ:お強い。よっ!ワンダーランド!!

MAYUどういうこと?(笑)。

アサヒ:ふふふ。私は今の頑張りが、いい未来を導いてくれるのかなと思うので、今が頑張りどきだなと感じています。

かれん:いいこと言うね。

MAYUいいこと言う(笑)。でも、かれんが最初に言ってたみたいに、本当にリトグリは今、いろんなことが重なって。今も現在進行形でいろいろあるけど、ここからだと思っているし、これからだと思っていて。ほんとに、未来は自分たち次第だし、自分たちがどう動くかで決まってくると思う。これからも、また新たな試練だったり、苦戦することもたくさん訪れると思うんですけど、その先には楽しいことやうれしいことが絶対に待っていると思うし、実際に私たちもこの先のツアーをすごく楽しみにしてて。3人になってしまった今でも、歌うことが好きっていうのは変わらないという理由で、3人になったけど活動したいっていう気持ちになったので。…うまくまとまらないですけど(笑)、とにかく歌いたいですね。

■アルバムの新曲の中で、唯一5人での曲

──(笑)「SING」はまさに、歌の中にただひとつの答えがあるという曲ですよね。

MAYUアルバムの新曲の中で、唯一5人での曲でもあるんですね。5人でツアーを回っていた時期に録ったので、それを入れられたのは良かったなって思います。私たちはたくさんの応援歌があるんですけど、ジャンルでいったら、「VIVA」と同じような優しい強さというか。この曲もはじまりは優しいんですけど、後半になるにつれて力強くなっていって。

──ゴスペルのような迫力のある曲ですけど、“my friends”に“Believe yourself”“歌って”と呼びかけてるところで泣いちゃいます。

MAYUそうおっしゃっていただいてうれしいですね。自分たちも歌い続けている身なので、歌いながら自分たちにも重なるし、胸がギュッとなるような部分もあって。私たちのファンの方は部活を一生懸命にやっている学生の方やお仕事を頑張ってる社会人の方もたくさんいらっしゃるんですけど、「リトグリの応援歌が好き」って言ってくださることが多いんですね。また、そういう応援歌が生まれたのはすごくうれしいですし、きっと皆さんにも“また大好きな曲が増えました”って思ってもらえるような一曲なんじゃないかって思います。

かれん:この曲はWOWOW『LPGA女子ゴルフツアー 2022』のテーマソングとして歌わせていただいてて。毎年、応援歌を歌わせてもらってるんですけど、どの曲も毎回、歌いながら“いい曲だな~”って思うような曲ばかりで。今回も爽快感があって好きなんですけど、無駄なことを考えずに前に進めばいいよって教えてくれるような曲だなって思っていて。MAYUが言ったように、応援歌が好きって言ってくださる方が多いので、ファンの皆さんだけじゃなく、スポーツ選手やゴルフのプレイヤーの皆さんにとっても、大切な曲になればいいなと思いますね。あとは、最近、みんなゴルフに興味が出てきてて。

アサヒ

■みんなで打ちっぱなしに行ってみたり

──そうなんですか!?アサヒさんも?

かれん:アサヒがいちばんうまいんですよ。

アサヒ:あははは。

かれん:みんなで打ちっぱなしに行ってみたりしてて。ゴルフに興味を持っているので、そういう面でも、選手の皆さんと心の距離が縮まればいいなと思いますね。

アサヒ:話を曲に戻すと、私は“涙なぜ流れるの/きっと悲しみだけじゃない”っていう歌詞が好きで。

かれん:わかる!

MAYUそこ、私も好き!!

かれん:デモを聴きながら“ここはアサヒかな”って思ってた。

アサヒ:めちゃめちゃ共感しながら、自分でも励まされながら歌っていて。自分にリンクするんですよね。涙、なぜか流れるし…。

MAYUあははは。

アサヒ:でも、悲しいから泣いてるんじゃなくて。

かれん:わからんけど、勝手に涙出てくるときもあるよね。

MAYUそうだね。私もあったな。

アサヒ:最近もそういう境遇だったので、胸に響いてきましたね。

──また、アルバムの新曲では、優里さん作詞作曲の「心に空を」も収録されています。

かれん:優里さんが歌っているデモを聴いて、自分たちなりに雰囲気や歌い方を落とし込んで反映させたんですけど。優里さんが作ってくださった曲に松浦(晃久/編曲)さんがコーラスを加えてくださったので、優里さんの曲にリトグリらしさが盛り込まれてパワーアップしたなという印象を持ってます。ただ、松浦さんのコーラス、とても複雑なんですよ。今、みんなで毎日、リハしてるんですけど、まだ完成形に辿り着いてないくらい難しくて。1曲の中ですごくドラマチックな展開があるので、リトグリらしさを感じてもらいたいと思います。

アサヒ:初めて聴いたときは、優里さんの声とアコギだけだったんですけど、そこからリトグリらしいハーモニーがついて、華やかさや緩急がついて。とてもいい作品になったなと思います。

──会えない人に会いたいという思いが募る切ないラブソングですよね。

MAYUそうですね。今、制限が緩和されたといはいえ、なかなか会いたい人に会えない状況が続いていると思うんですね。だから、恋愛ソングではあるけど、恋愛だけじゃなく、誰にでもいる大切な人を思い浮かべてもらえたらいいなと思います。曲のテンションが柔らかくて穏やかなので、聴いてくださる皆さんの心をあったかく優しく包み込んでくれる曲だと思います。

■英語の発音は苦戦したんですけど、仕上がりは気に入ってます

──さらに、最初にMAYUさんが言っていた英語歌詞のバラード「Come Alive」はピアノと歌、手拍子だけという構成となっています。

かれん:「Come Alive」は「よみがえる」という意味なんですね。ここから、また新たにもう一回、前に進んでいくというか、立ち上がっていくという歌詞の内容になっていて。自分たちの今の状況にもぴったりですし、よりシンプルなサウンドだからこそ、メロディや歌い方が引き立つ曲だなと思っていて。英語の発音は苦戦したんですけど、仕上がりは気に入ってますし、すごく好きな曲です。

MAYUほぼピアノ一本の曲で、メロディもシンプルなぶん、それぞれの歌い方や声の個性が引き立って聴けるのはすごく新鮮でもありました。なおかつ、久しぶりの英語歌詞で、バラードなので、私たちも歌いながら自分にも響いてきて。好きって思ってくれる方が多いんじゃないかなと思います。

アサヒ:歌詞は今の3人に当てはまるなと思いますし。サビの個性的なハモリはブースに入って、4人で一斉に録ったりして。それを練習するときに、私たちふざけて歌ったりしてて(笑)。そういう裏話もあったりします。

かれん:ガイドが男の人の声で、面白いんですよ。

MAYUリアルに10何パターンかあって。音源だけのものなんですけど。息抜きで、叫んでますね。

アサヒ:叫び系で遊んでます!

■ファンの皆さんと心をひとつに

──(笑)4月の末からはいよいよ3人での全国ツアーがスタートします。

かれん:3人でも満足してもらえるようなライブを今考えていて。純粋に応援しに来てくれるのもうれしいんですけど、一緒に楽しいライブにしたいなと思っています。今、練習を頑張ってますし、もっと頑張りたいです。

アサヒ:正直、まだ不安な部分もいっぱいあるんですけど、みんなで助け合いながら、ファンの皆さんと心をひとつにできたらいいなと思います。

MAYU:この前の『復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト2022』でたくさんの方に見ていただいたんですけど、今回のツアーで、3人になったリトグリを初めて見てくださる方も多いと思うんですね。まずは、何よりも安心してほしいし、実際に見てもらえたらより安心してもらえるかなと思うし、ステージを通して、皆さんの不安要素も取り除きたいです。プラス、かれんが言ったように、3人でも満足してもらいたい。なにより、ツアーをやるって決めたからには、まず、私たちが楽しみたいし、来てくださる皆さんにも楽しんでもらいたいという気持ちしかないです。あと、まさかこの曲が聴けると思わなかったって驚いてもらえるような曲を入れたりしてて。皆さんに喜んでもらえる、楽しんでもらえる演出も考えながらリハーサルしてるので、楽しみに待っていてください!


リリース情報

2022.04.20
ALBUM『Journey』

初回生産限定盤A

初回生産限定盤B

通常盤


ライブ情報

Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey
4/28(木)東京・J:COMホール八王子
5/5(木・祝)宮城・東京エレクトロンホール宮城<中止>
5/6(金)宮城・東京エレクトロンホール宮城<中止>
5/11(水)京都・ロームシアター京都 メインホール
5/14(土)福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール
5/15(日)熊本・市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
5/26(木)神奈川・神奈川県民ホール
5/27(金)神奈川・神奈川県民ホール
6/3(金)北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
6/8(水)愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
6/9(木)愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
6/25(土)岡山・倉敷市民会館
7/5(火)大阪・オリックス劇場
7/6(水)大阪・オリックス劇場
7/13(水)宮城・ 仙台サンプラザホール<振替公演>
7/23(土)千葉・幕張メッセ イベントホール
7/24(日)千葉・幕張メッセ イベントホール


プロフィール

Little Glee Monster
リトルグリーモンスター/研ぎ澄ました歌声で人々の心に爪痕を残すことをテーマに結成された女性ボーカルグループ。力強い歌声と高度なアカペラをも歌いこなす透き通ったハーモニーを武器に、2014年にメジャーデビュー。2017年に初の武道館単 独公演のほか、Earth, Wind & FireやAriana Grandeのツアーサポートアクトを務め、2018年には初のアジアツアーを成功させるなど日本国内にとどまらない活躍を続ける。 2021年1月には初ベストアルバム『GRADATI∞N』をリリース。4月20日リリースのアルバム『Journey』を引っ提げて全国ホールツアー『Live Tour 2022 Journey』を開催予定。


Little Glee Monster OFFICIAL SITE
https://www.littlegleemonster.com