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    2023.05.03

    常田俊太郎と徳澤青弦が語る『With ensemble』らしさ。“声×クラシック楽器”の融合で生み出すあらたな世界観

    • 『With ensemble』
    • 常田俊太郎
    • 徳澤青弦
    常田俊太郎と徳澤青弦が語る『With ensemble』らしさ。“声×クラシック楽器”の融合で生み出すあらたな世界観
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    クラシック楽器の生演奏と、ゲストアーティストの生歌による、その日限りのライブアンサンブルを届けるYouTubeチャンネル『With ensemble(読み:ウィズアンサンブル)』。原曲を尊重しながら、毎回違うアレンジャーによるリアレンジによってあらたな世界観を打ち出すことでも注目を集めている。


    優里、yamaらが登場する『With ensemble』が“声×クラシック楽器”にこだわる意味
    COLUMN
    優里、yamaらが登場する『With ensemble』が“声×クラシック楽器”にこだわる意味

    毎回、楽曲にあわせた編成が組まれ、その柔軟さも魅力のひとつである『With ensemble』について、プロデューサー・常田俊太郎と、音楽監督・徳澤青弦にインタビューを実施。同プロジェクトへのこだわりや、楽曲ごとのアレンジについて聞いた。

    CONTENTS目次

    • アレンジの面白さが滲み出るプロジェクトにしたい
    • “あらたなオリジナル”を作るアレンジ
    • 関わる人々が“遊びながら”取り組めるプロジェクト
    • プロフィール
    • 各種リンク
    • 公式プレイリスト『With ensemble』

    ■アレンジの面白さが滲み出るプロジェクトにしたい

    ──まずは『With ensemble』のコンセプトや、プロジェクト内での常田さんや徳澤さんの役割を教えてください。

    常田俊太郎:『With ensemble』は、クラシック音楽が長く引き継いできたフォーマットと、現代ならではのポップミュージックをかけ合わせて、新しい表現がしたいという思いから始まったプロジェクトです。僕自身は、音楽制作に関わることはもちろん、このプロジェクトを裏方的な立場で広げていき、徳澤さんは音楽的なディレクションを担当しています。

    徳澤青弦:僕自身、元々ポップミュージックをオーケストラなどのクラシカルな楽器でアレンジする機会が多いんですね。でも、『With ensemble』では、珍しい楽器編成でポップスを聴かせることが多くて。ストリングスやギター、ベース、ドラム以外の楽器を使って面白いことができないか? と試行錯誤しているのですが、最近では『With ensemble』以外にもそうした傾向が見られるようになり、ある種の波を助長している役割を果たしているのではないかと実感しているところです。

    ──『With ensemble』の魅力は、やはり秀逸なアレンジだと思います。様々な若手アレンジャーが編曲を担当されていますね。

    徳澤:そうですね。面白いのが、それぞれのアレンジャーが、別のアレンジャーから刺激を受けたりして、それがまたあらたなアウトプットに繋がっていること。『With ensemble』は手探りで始まったプロジェクトでしたが、そうした相互反応が『With ensemble』の進化に繋がっている気がします。

    例えば、須原杏さんが編曲を担当した優里「かくれんぼ」や、モノンクル「GOODBYE」。これらが公開されてからは、他のアレンジャーもひと皮剥けたように編曲するようになった感覚があります。


    徳澤:基本的に、編曲はひとりで行う作業なので、自分だけの世界に入り込んでしまうことが多いんですが、『With ensemble』では他のアレンジャーの手がけた編曲を参考にできるため、“これくらいコードを変えてもいいんだな”と参考にできたりするんです。僕たちも、“書いたらOK”ではなく、そこからさらに話し合うことで完成形に持っていくようにしているので、井の中の蛙にはならないわけです。

    常田:音楽って、アレンジ次第ですごく変わるものですが、アレンジャー自身が脚光を浴びる機会はなかなかありません。だからこそ、『With ensemble』ではアレンジの仕事の面白みが滲み出るような企画にしたいと思っています。

    ■“あらたなオリジナル”を作るアレンジ

    ──すでに原曲で完成されている世界観から、あらたにアレンジされているわけですが、その際に心がけていることはありますか?

    徳澤:楽曲にあるフレーズやリズムなどを活かしたり殺したりすることで、意外性のあるアレンジや編成を提案するようにしています。そのためには、まずはオリジナルにある根幹や大切なポイントを押さえることが必須。そのうえで、いかにもう一度『With ensemble』なりのオリジナルを構築できるか、吟味しながらアレンジを提案しています。

    ──アレンジによってはオリジナルとはまったく違う世界観のものがあるわけですが、アーティストの同意やディスカッションもあるのでしょうか。

    徳澤:アーティストさんとは毎回ディスカッションをしています。アレンジの方向性を提示して、それに同意してくださる場合もあれば、「これは難しいです」と言ってくださる方もいます。

    やはり僕としては、アーティストさんに気持ちよく歌っていただくのがいちばん。それに、アーティストの価値観から大きく外れていても意味がありません。その点、たとえば崎山蒼志くんは許容量がものすごく大きくて。弾き語りの状態で変拍子ができたり、あぐらをかいたり。なんでも「はい」とやってくれるタイプで、ノリノリでした。改めて“彼は次世代の人だな”と思わされましたね。彼でないと、このレコーディングは難しかったと思います。

    ──この楽曲がストリングスの編成でアレンジされていたのも驚きでした。いつも、楽器編成はどのようにして決められるのでしょうか?

    徳澤:基本的に、僕がアーティストと楽曲に合う編成を提案しています。最も多いのが、バイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノとの編成。ただ、これはスタンダードな組み合わせなので、この編成ばかりにならないよう、聴き馴染みのない楽器や編成にもフォーカスするようにしています。

    ──Who-ya Extendedの「A Shout Of Triumph」では、フルート2本・ギター2本という目新しい編成でしたね。

    徳澤:そうですね。フルートといえば、クラシックのお高い楽器というイメージが強いかと思うのですが、実は野生的でプリミティブな側面もある。それがこの楽曲と合うのではないかと思い、ギターと組み合わせて実現させました。

    常田:青弦さんからこの編成を提案された時、正直“なんなんだ、この編成は”と思いました(笑)。実際にやってみると、印象的な質感になりましたね。

    ──常田さんが印象に残っているアレンジは?

    常田:TOOBOE「錠剤」です。5本のサックスとピアノでアレンジされているのですが、ギターやベース、ドラムといったリズム隊がいない状態で、これほどガシガシと愚直なサウンドに仕上がっていて印象的でした。

    ──常田さんご自身も、リーガルリリー「リッケンバッカー」でアレンジを担当されていますね。こだわったポイントを教えてください。

    常田:この曲のアレンジに向き合った時、「リッケンバッカー」の歌詞のパワーとメロディの真っ直ぐさを軸に考えました。強さや弱さ、若さを兼ね備えた素敵な歌詞ですよね。そこから自分の中でイメージを作り出していきました。あと、オリジナルではテンポの変化が激しかったので、その不安定さをアレンジでも活かすようにしました。

    ──徳澤さんも、『With ensemble』では何度もアレンジを担当されていますが、ご自身が担当した中で印象深いのはどの楽曲でしたか?

    徳澤:八木海莉「お茶でも飲んで」です。ブラジルものでは定番であるチェロとギターの組み合わせで、アレンジのテイストに合わせてスイングで歌っていただきました。

    ■関わる人々が“遊びながら”取り組めるプロジェクト

    ──開始から2年経ち、『With ensemble』独自のカラーが育まれてきたのではないかと思いますが、その“らしさ”はどこにあるとお考えですか?

    徳澤:ギターやベース、ドラムのようなリズム隊ばかりを揃えない状態のアレンジが多いですね。なかなか他ではできない、珍しい編成であることが多い気がします。

    常田:そうですね。通常、ビートがある音楽にクラシックの楽器を乗せた編成でのアレンジって、ストリングスが1つのセクションとして似たような動きをしていたりすることが多いんですよね。なぜなら、ストリングスの中でミクロで細かい動きをしたとしても、なかなか聴き手に伝わりづらいから。

    いっぽうで『With ensemble』では、それぞれの楽器の音がダイレクトに聴こえるので、ミクロな動きが可能になって、いろいろと細かい試みができるわけです。それを利用して、アレンジャーも演奏者も遊びながらこのプロジェクトに取り組んでくれている気がしますね。それが『With ensemble』の“らしさ”に繋がっているのかもしれません。

    ──このプロジェクトに関わっている皆さんが自由に力を発揮できる場になっているのですね。

    徳澤:演奏やアレンジに関わる人だけでなく、プロデューサーやカメラなど、それぞれのカテゴライズの枠を外れながら意見し合えるメンバーが揃っているのも大きいですね。お互いの役割を尊重しつつ、主張をキャッチボールし合える。そんな現場だと思います。

    あと個人的に、この現場が後進の育つ場でもあってほしいなと思っていて。僕もアレンジを手がけていますが、僕は年長者で、他のアレンジャーや演奏家は若手ばかり。僕くらいの年代の人が培ったもので、良いものはどんどん盗んでほしいと思っているんです。そういう意味でも、『With ensemble』は刺激的なプロジェクトではないかと思いますね。

    ──『With ensemble』の今後の展望を教えてください。

    徳澤:良いものを作りつつ、そこに縋らずまたあらたに良いものを作りたい。構築しては壊し、構築しては壊し…。そんな作業ができたら良いなと思っています。

    常田:僕は、『With ensemble』と聴き手の接点を増やしたいですね。サブスク配信も始まりましたし、ライブでは動画とは違ったことをやれる余地がまだまだあると思っています。とにかく、たくさんの方に聴いていただくことを目指しながら、チャレンジを続けていきたいです。

    TEXT BY 桒田 萌

    ■プロフィール

    プロデューサー:常田俊太郎

    つねた しゅんたろう/1990年生まれ。millenium paradeのメンバーであり、ヴァイオリニストとして活動している常田俊太郎。自ら表に立ち演奏者や編曲者として活動するだけでなく、“アートの価値を、テクノロジーで解き放つ”をミッションに掲げている株式会社ユートニックの役員も務めるなど、多彩なアプローチでアートやエンタメ領域に携わっている稀有な存在だ。

    OFFICIAL SITE
    https://shuntarotsuneta.com/

    音楽監督:徳澤青弦

    とくざわ せいげん/1976年生まれのチェリスト、作曲家、編曲家。チェリストとして様々なアーティストのサポートを行なっているほか、舞台における音楽制作や番組への音楽提供、Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』への出演、また映画『君の名は。』『天気の子』(いずれも新海誠監督)の音楽のオーケストレーションを担当している。

    OFFICIAL Twitter
    https://twitter.com/seigentokuzawa

    ■各種リンク

    ▼『With ensemble』の最新情報をチェック
    https://www.thefirsttimes.jp/keywords/1923/

    ▼YouTubeチャンネル『With ensemble』
    https://youtube.com/playlist?list=PL0TNF5X6cfbUwSDYq7GrwDYP53WH_JjA4

    ■公式プレイリスト『With ensemble』

    https://smej.lnk.to/withensemble

    • 『With ensemble』
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    • 徳澤青弦
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