MIRRORは、香港のサバイバルオーディション番組「リアリティタレントコンテストGood Night Show – King Maker」に出演した練習生によって結成された12人組アイドルグループ。2018年11月のデビュー以来、音楽チャートを席巻し数多くの音楽賞を受賞してきた、まさに人気と実力を兼ね備えた香港のトップチームと言っていい。今回『THE FIRST TAKE』に、ジェレミー、アンソン、ジョール、ギョン・トウの4人が出演し、「Rumours」と「Stellar Moments of Humankind人類群星閃耀時」を披露した。では4人のメンバーに、MIRRORの魅力や『THE FIRST TAKE』出演の感想など話を聞いていこう。
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■MIRRORは、12人がそれぞれ違う可能性を追い求めて、それが合わさったグループ
──まずは、MIRRORがどんなグループかを聞かせてください。
ジョール・ラウ(以下、ジョール):MIRRORは、12人のメンバーで構成されるアイドルグループです。メンバーは、歌、ダンス、演技とそれぞれ得意なものが違うんです。もともとは、全員がサバイバルオーディション番組『Good Night Show 全民造星』に出演していた練習生だったんですよ。各国でいろんなアイドルグループがいますが、だいたいは小さい頃から同じ事務所でレッスンして育っていくと思うんです。僕らは違って、12人がそれぞれ違う可能性を追い求めて、それが合わさったグループになっているんです。例えばコンサートでも、普通はひとつのスタイルしか見れないじゃないですか。MIRRORはそれぞれの得意なものを、ひとつのショーで表現するんです。それが僕たちの特徴かなと思います。
──なるほど。では、みなさんの自己紹介で、性格やパフォーマンスの特徴、影響を受けたアーティストなどを聞かせてください。
ジェレミー・レイ(以下、ジェレミー):僕は性格的には普段は静かなタイプですけど、ステージに立つとアグレッシブになるというギャップがあります。ステージが大好きで、パフォーマンスは中性的な表現が特徴です。ダンスが得意っていうのは自信を持って言えますね。ステージでは、自分の持つ魅力をフルに発揮してパフォーマンスしています。あと、小さい頃からK-POPが好きで聴いてきたんですよ。少女時代がすごく好きで、そこからいろんなグループを見たり聴いたりしていったんです。なので、自分のパフォーマンスにはK-POPの影響が出てるかなと思います。
アンソン・ロー(以下、アンソン):僕も性格はおとなしい方です。家が大好きで人見知りで、結構シャイなタイプです。もともと小さい頃からダンスが好きだったので、ステージに立つと歌とダンスを爆発的なパワーで表現することができます。音楽はヒップホップやR&Bが好きで、映像を見て鏡の前でよく真似して踊ってました。2000年代くらいのアメリカのアーティストに影響を受けてて、ジャスティン・ティンバーレイク、マドンナ、マイケル・ジャクソンとかが好きです。
ジョール・ラウ(以下、ジョール):僕が得意なものは歌です。小さい頃からいろんな音楽に影響されてきました。昔、バンドでボーカルをやっていたこともあるんですよ。ONE OK ROCK、コールドプレイ、ミューズとかロック系が特に好きなんです。そうしたバンドの音楽を聴いて感動することが多かったので、自分も同じように歌で感動を届けたいと思ってます。パフォーマンス面では、力いっぱいのパワフルなステージを心掛けてます。ライブ会場で、自分の歌がファンのみなさんの声と一体となる瞬間がとても好きなんですよね。誰もが人生の中でいろんなことがあるように、喜怒哀楽のいろんな場面で僕らの曲を聴いてもらって、温かい気持ちになってくれたらと思ってます。僕の性格は、楽観的で明るくて真心が大事だと思ってます。ステージでは、そうした自分の100%を出せてるんじゃないかなと思います。ステージを走ったり、大きい声を出したり、いろんな表現はどれも僕のほんとの姿です。
ギョン・トウ(以下、ギョン):自分はグループの中で、歌もダンスもバランスよくできるタイプかなと思います。僕はもともと歌やダンスが好きで、小さい頃からいろんなアーティストさんの映像をよく見てたんです。ただ、その頃はスクールで習うチャンスがなかったんですよ。グループのみんなはそれぞれ得意なものを持っているので、メンバーからたくさんのことを学んでます。影響されたアーティストは、アメリカのニーヨ、台湾のジョリン・ツァイ(蔡依林)やShow Lo(羅志祥)、あと韓国のRAIN(ピ)などです。そうした方たちのように、僕もずば抜けた歌とダンスができるアーティストになりたいって目標を掲げて頑張ってます。
──MIRRORにはいろんなタイプのメンバーが揃ってるわけですね。今回、MIRRORを代表して、4人のみなさんが『THE FIRST TAKE』に出演したわけですが、「Rumours」と「Stellar Moments of Humankind人類群星閃耀時」を歌唱されましたが、この2曲を選んだ理由を聞かせてください。
ジョール:「Rumours」は僕らの最新曲で、グループにとって初の英語曲なんです。MIRRORはこれから世界に向けて音楽を発信していきたいと思っているので、英語曲の「Rumours」を通じて世界中のみなさんにMIRRORを知っていただきたいなと思って選びました。この曲からメンバー12人のパーソナリティーや、今までMIRRORが歌ってきたたくさんの広東ポップの曲を聴いてもらえたらいいなって思いがあったんです。そして「Stellar Moments of Humankind人類群星閃耀時」は、人間愛や人を思いやる気持ちを歌った曲なんです。人としての大事なメッセージだと思うし、感謝の気持ちやポジティブなメッセージがすごく詰まった曲なので、ぜひみなさんに聴いてほしくて歌わせてもらいました。
■『THE FIRST TAKE』は世界中からコメントが来るので、うれしさもありつつドキドキする部分も
──実際に『THE FIRST TAKE』で歌唱して、どんな感想がありますか。
ジェレミー:実はこのインタビューのちょっと前に収録が終わったんですが、緊張感から解放されて今はホッとしています(笑)。実は数ヵ月前からこの2曲を歌うことが決まっていたので、そこからずっと練習を重ねてきてたんです。うまく表現できるかな?とかすごく不安な気持ちがあったんですけど、本番のパフォーマンスは結構よくできたと思います。なので、安心しました。
アンソン:まず僕は、『THE FIRST TAKE』に出演できてとても誇らしく思ってるんです。前に時間ができたとき、『THE FIRST TAKE』をたくさん見ていたんです。『THE FIRST TAKE』がすごい影響力があることも知ってましたし、実際に僕も何曲かリピートして見ていました。言葉はわからなかったんですが、日本のアーティストさんの歌に僕はすごく癒しをもらったんです。そのときに、改めて音楽の力はすごいなと思ったんですよ。今回の収録で、自分がどのくらいの人に癒しを届けられるかはわからないんですけど、気持ちを込めて歌えました。僕らの歌でMIRRORのことが少しでも多くの方に広がって、世界中にファンの方たちが増えたらいいなと思いました。
ジョール:今はハッピーな気持ちです(笑)。『THE FIRST TAKE』でパフォーマンスできるアーティストは、ほんとに実力がある人たちだと思うんです。実際に僕の好きなアーティストの方たちが何人も出ていましたし、そんな素敵な『THE FIRST TAKE』で自分も歌えるのはチャンスだなと思ったんです。僕はライブだとそのままの自分で歌えるんですけど、スタジオで一発録りするという経験がほとんどなかったんです。今回は、映像から自分の感情を届けることが大事だなと思ったんです。すごく難しかったですけど、時間をかけて準備したおかげで期待以上の結果は出せたと思ってます。満足してます。ハッピーです(笑)。
ギョン:自分もホッとしてます。頑張って準備してきたんですが、やっぱり不安もあったんです。『THE FIRST TAKE』は実力のある歌手のみなさんが参加する番組ですし、MIRRORはまだまだ頑張らないといけないところがあるとは思ってるんです。今までは香港のファンを中心に音楽を届けていたんですけど、『THE FIRST TAKE』は世界中からコメントが来るので、うれしさもありつつドキドキする部分もありますね。でも、いろんな意見をたくさんもらいたいですし、どんな評価がくるのかみんなで楽しみにしたいと思ってます。
──『THE FIRST TAKE』での自分のパフォーマンスに点数をつけると何点ですか?
ジェレミー:10点満点中で、7〜8点くらいかな。
ジョール:僕も同じです。
アンソン:僕は6点くらいかな。
ギョントウ:じゃあ自分は6〜7点くらいかなと思います。
■温泉に行ってみたいです。お風呂が好きだし、リラックスできるのがいい
──なるほど。では話題を変えて、皆さんは日本のカルチャーで興味あるものはありますか。
ギョン:あります!僕は日本のアニメが大好きです。『SLAM DUNK』が好きです。あと『DEATH NOTE』とか『進撃の巨人』とか、アニメは全部好きです(笑)。
ジェレミー:僕は食べものが好きですね。お寿司、ラーメンとかおいしいです。
アンソン:僕は温泉に行ってみたいです。お風呂が好きだし、リラックスできるのがいいなと思います。
ジョール:僕は日本の音楽カルチャーが好きなんです。やっぱり音楽は現場で楽しむのが一番なので、日本でライブが見たいと思ってるんです。
■MIRRORを通じて海外の人たちにも広東ポップの魅力に気づいてほしい
──では最後に、MIRRORのこれからの活動の展望を聞かせてください。
アンソン:僕らはグループとしての活動はもちろん、ソロで曲を出したりしてるんです。これからも各自の活動も頑張りつつ、MIRRORとしては海外でもたくさん活躍していきたいですね。できれば、来年はワールドツアーをやりたいです。僕らはほんとに欲張りなので、いろんなことに挑戦したいんです。今までもメンバーが映画やドラマに出演したり、いろんな活動をしてきました。MIRRORはデビュー5年目なんですが、まだいろんな可能性があると思ってます。ダンスにしてもいろんなジャンルがあるし、たくさんのことにチャレンジしながら新しいスタイルを追求していきたいです。
ジェレミー:MIRRORは香港のファンに広東語の歌をお届けすることをベースに、海外のファンに向けて英語曲だったりいろんな姿を見せていきたいです。あとやっぱり僕らは香港のグループなので、MIRRORを通じて海外の人たちにも広東ポップの魅力に気づいてほしいなと思ってます。
INTERVIEW & TEXT BY 土屋恵介
PHOTO BY 増田慶
楽曲リンク
リリース情報
2023.3.17 ON SALE
DIGITAL「Rumours」
プロフィール
MIRROR
ミラー/2018年10月ViuTVのサバイバル・リアリティー番組「リアリティタレントコンテストGood Night Show – King Maker」がきっかけで結成し、同年11月3日にシングル「In a Second」のリリースとともに正式デビューを果たす。デビュー以来、MIRRORはパフォーマーや俳優、またいくつかのソロプロジェクトとしての活動を通じて、数多くの実績を残した。YouTubeの動画総再生回数は5.1億回を超え、香港の人気アーティスト・ランキングのトップ10のうち5名がランクインしている程の人気を誇る。また、デビューアルバム『One and All』は、香港iTunesで20週連続1位、Spotifyでは40週以上1位を獲得。香港ウィークリー・トップソング・チャートでは70%がMIRRORもしくはソロ・プロジェクトがランクイン。
MIRROR OFFICIAL SITE
https://www.sonymusic.co.jp/artist/mirror/