2022年1月末に行われたオーディション最終審査から2年。指原莉乃がプロデュースする=LOVE(イコールラブ)、≠ME(ノットイコールミー)に続く第3のグループ、≒JOY(ニアリーイコールジョイ/通称ニアジョイ)が待望となるメジャーデビューを果たした。デビュー作となるミニアルバム『きっと、絶対、絶対』には、=LOVEや≠MEのシングルのカップリングに収録されてきたオリジナル7曲に加えて、新曲3曲を収録。逢田珠里依、先行配信された「きっと、青い」とリード曲「無謀人」のセンターを務める江角怜音、山野愛月の3人にメジャーデビューを控えた現在の心境を聞いた。
■デビューに向けてやれることは精一杯頑張りたい
──メジャーデビュー間近の率直な心境から聞かせてください。
逢田珠里依(以下、逢田):今は焦りの感情があります。もちろん、ありがたさを感じているのですが、デビューとなると責任感を今まで以上に感じます。
山野愛月(以下、山野):私も焦っています。個人的にはまだ足りない部分もたくさんあると思うので、デビューに向けてやれることは精一杯頑張りたいなと思っています。
江角怜音(以下、江角):今までのニアジョイの中でいちばん大きな目標だったデビューが叶えられるということで、本当にうれしい気持ちがあるのですが、珠里依も言っていた通り、これからはニアジョイだけで勝負していかなければいけないので、そこに対する不安もあります。でも、デビューすると変わるという話を聞いたので、今はデビューに向けてのわくわく感の方が強くなっています。
逢田:誰に聞いたの?
江角:≠MEの落合希来里さんや冨田菜々風さんに「デビューしたらいろいろ変わるよ」と言っていただきました。何が変わるんだろう?とドキドキしている段階です。
──お披露目からは約2年間の活動を経てのメジャーデビューですが、メンバーとしては長かったですか、思ったよりも早かったですか。
江角:“やっと”デビューできるという感じもありますが、今がタイミングだなという気持ちが大きいかなと思います。
山野:みんなで頑張ってきたので、“やっと”かもしれないです。
逢田:目の前のことにがむしゃらにみんなで頑張ってきて、みんなで駆け抜けてきたという気持ちが強いので、もうデビューさせていただけるんだと思いました。私は“やっと”というよりは、“もう”という感じですね。この2年間があっという間でした。
■1st Song「≒JOY」のMV撮影は、今、思い出しても、尊い空間だったなと思う
──どんな2年間でしたか? それぞれが個人的にいちばん印象に残っている出来事をあげるとすると?
江角:自分は去年の9月に初めて開催させていただいた≒JOY 1stコンサート「初めまして、≒JOYです。」のパシフィコ横浜 国立大ホールでの景色が本当に忘れられないです。最後、アンコールのラストに「≒JOY」をみんなで横一列になって歌ったのですが、ファンのみなさんが照らしてくれたペンライトの輝きがすごかったです!これから先、きっといろいろな活動をしていくことになると思うのですが、この光景はいつまでも忘れないだろうなという思い出になっていますね。
山野:私はステージデビューの『イコノイジョイ 2022』が一生思い出に残るくらい、忘れられないステージです。かなり緊張したこともあって、いちばん記憶に残っています。
逢田:私、1st Song「≒JOY」のMVが大好きで、今でも頻繁に見返しています。私はMV撮影が大好きで。MV撮影をすることが憧れで、本当に夢でした。だからこそ、“こういうカメラで撮っているのか”という現場の雰囲気も覚えていますし、初めての衣装を着させてもらったときのことも鮮明に覚えていて。あのときにタイムリープしたいと思ったりします。「≒JOY」のMV撮影は、みんなの笑顔が飛び交っていたし、すごく楽しくて。今、思い出しても、尊い空間だったなと思います。
──このまま新曲のMV撮影の話を聞かせてください。まず、「きっと、青い」のMVが先行して12月11日に公開されました。
逢田:撮影はとても楽しかったよね。
江角:楽しかった。みんなの素の笑顔がすごく多いと思いました。演技シーンで、“あれ? これ、もう撮られている?”と気づくときがありました。そこで、みんなが素で笑っていたところがMVに使われていて。そういうところを見ると、本当にニアジョイの青春がそのままMVになった感じがしてすごく好きでした。
山野:撮影中も楽しかったし、完成した映像を見たら、ほんとうに素の表情がたくさん映っていました。あと、私は歌詞が本当に大好きです。ニアジョイらしさが詰まっている歌詞だと思います。
逢田:この歌詞の良さを前面に出してくれていますし、何倍にも引き出していただいているMVだなと思います。私たち≒JOYのメンバーは最大でも学年が三学年しか離れていないので、頑張ったらあり得る学園生活なんですよね。1シーン1カット動画の撮影が終わった後に「今、変な顔していたかも」のようなことをみんなで言い合ったりしたのですが、意外とすぐに成功して、絆を感じることもできました。しかも、みんな次の動きなどを考えているので、少し崩れた、表情を決め込んでない素の私たちを楽しんでもらえたらなと思います。
──歌詞はどんなところが好きですか。
山野:青春や友情という歌詞が好きですね。“それを見て「青春」が出来たらしい”や、“僕ら見て「友情」が出来たらしい”など。その二つのパートが好きです。“Fly high!”はライブで皆さんと一緒に歌ったりできるかなと思います。
■みんなで走ることは、大人になったらあまりない経験だと思います
──ニアジョイに入って友情ができた?
山野:みんなと作ることができましたね。≒JOY 1stコンサート「初めまして、≒JOYです。」のリハーサルで練習する時間がたくさんあったのですが、たくさん練習して、いろいろな意見を出し合うこともできて。みんなで話し合いながら頑張ったので、そういうときに友情を感じたりしました。
逢田:リハーサルの合間休憩時間にご飯を買いに行くことがあるのですが、「もうすぐ時間になっちゃう!」という感じでみんなで走って。
山野:あれは青春だね〜。
逢田:みんなで「青春だね。」と言っています。リハーサル期間も楽しいよね。
江角:みんなで走ることは、大人になったらあまりない経験だと思います。みんなが走るから自分もつられて走っちゃう。みんなの影響が強いし、そこが本当に青春だと思います。
──そんな江角さんは?
江角:自分はDメロの“お揃いのアクセサリー/お揃いの夢 忘れず”の歌詞が好きです。本当にみんなでニアジョイなんだということを表した歌詞だと思っています。“ずっと一緒にいるんだから”も好きです。みんなでニアジョイということが表されているのですごく好きです。
──お揃いの夢っていうのはなんですか?
江角:メジャーデビューという夢が叶って。次にみんなで言っているのは、日本武道館ですね。日本武道館のステージに立つという目標に向けて頑張りたいと思います。
■優しい背中の押し方ではなく、全身全霊で背中を押してくれる曲
──もう1曲、リード曲「無謀人」を受け取ったときはどう感じましたか。
江角:全部が強い歌詞だなと思いました。どの歌詞を見ても、全部背中を押される。優しい背中の押し方ではなく、全身全霊で背中を押してくれる曲だと思っています。カッコいい曲なので、ダンスに期待していて、とてもダンスを踊れる曲だろうなと思ったら、衣装もスボンになりました。
逢田:踊ることに特化した衣装だよね。
江角:そう、踊り重視の衣装。とてもカッコ良く踊る想像ができて、すごくうれしくなりました。
山野:歌詞を見ると前向きで自信に満ち溢れているので、私たちもこの曲を踊るときは自信を持って、みんなで自信に満ち溢れているようにパフォーマンスしたいと思いました。
逢田:“誰かを責めるなら 死んだ方がいい”がすごい歌詞だなと思って。こんなに強い意志の歌詞を歌うことはあまりないと思うし、“ダサくたっていい”と言いながらも強い意志で突き進んでいく、カッコいい曲だなと思います。
──“「Watch me!」”と繰り返してますが、自分のどんなところを注目してほしいですか。
逢田:1年ぐらい前にダンスの先生に「珠里依は曲によって表情を変えられることが、見ていていいなと思うよ」と言っていただけたことがうれしくて。ニアジョイはいろいろな曲をやらせていただいているので、曲によっていろいろな表情を表現できるようになりたいと頑張っていて、いろいろ表情で表現するところを見ていただきたいと思います。
山野:私はニアジョイでいちばん身長が低いのですが、それでもパワフルに踊るよ! ということを目標にしているので、ぜひ踊っているところを見ていただけたらうれしいなと思います。
江角:曲をパフォーマンスしていたら楽しくなるので、曲に対する集中力はあると思います。なので、集中しているときだからこそ出せる、自分から楽曲の世界観が出ているようなパフォーマンスを見てほしいですね。
■ライブパフォーマンスがすごいなと思っていただけるグループになりたい
──グループとしてはどんなところを見てほしいですか。
逢田:私たちは最初、こんなにかっこいい曲を披露するグループになるとは思っていなくて。でも、メンバー個々が歌えるし、踊れるし、曲によって、歌い方や声の出し方を変えていて。ソロパートが多い印象で、あまり複数人で一緒に歌っていないので、それぞれが歌えて踊れるグループだってことをライブで確認してほしいなと思います。ライブパフォーマンスがすごいなと思っていただけるグループになりたいです。とにかくライブを見に来てほしいです。
山野:珠里依も言っているのですが、ニアジョイはパフォーマンスを皆さんから褒めていただくことが多いので、パフォーマンスがやっぱり強みかなと思います。あとは、それぞれの個性があって面白いメンバーがたくさんいるので、パフォーマンス以外の一面も知っていただけたらなと思います。
江角:自分もライブでみんなの表情や、一人ひとりの踊り方を見ていると、本当に全員にとても個性があるし、各々の表現の仕方があるなと感じます。誰を見ても飽きないし、誰を見てもすごいなと思えるグループだと思っています。全体的に見ても曲によっての世界観を表現しているし、個人を見ても、みんなそれぞれの表現の仕方をしている。誰を見ても飽きないようなグループなので、全員見てほしいですね。
──ダンスやMVはどんな内容になってますか。
逢田:サビが印象的だよね。
江角:力強くて、最初に腕を振り下ろす振り付けです。全体的に力強いですし、ニアジョイの曲の中でいちばん激しいダンスになっています。振り付けというよりは文字通りのダンスで、今までの曲はどこかで踊っていないパートがあったのですが、今回はほぼ全部踊っています。どこを見ても踊っているので、力強さがダンスにも現れていると思います。
逢田:MVは倉庫のような場所で撮影したのですが、エキストラさんが50人くらい参加してくださりました。
山野:ダンスを何回も撮っていただいたので、ダンスメインのMVになっているし、みんながカッコよく映っています。
逢田:私たちが踊っているところにエキストラさんがいっせいに走ってきて。その流れに逆らって、ずっと戦うように踊っている様子を表現しています。照明も暗い倉庫の中で、真っ赤な衣装が映える青い光をたいていただいて、すごく豪華なMVになっています。
──「Overture」を含めて10曲揃って、ご自身ではどんな感想を抱きましたか。
逢田:いつの間にか10曲も!という感じです。1曲1曲をすごく大事にしてきたから、あっという間な感じがします。
山野:ほんとうに1曲1曲に思い出が詰まっているので、順番に聴いていきたいですね。かっこいい曲も、かわいい曲も、元気いっぱいな曲もあるので、いろいろなニアジョイが楽しめるのではないかなと思います。
江角:いろいろなMVを撮ったなと思います。長いようで、短いのかなとすごく思いますね。改めて聴き直してみても、どの曲も夢を歌っていて。ニアジョイは一貫して夢について歌っているので、全部背中を押してくれるし、聴いていて楽しくなる曲が多くて、どれも好きですね。
■「超孤独ライオン」が好きですね。イントロからテンションが上がります
──既存曲でお気に入りを1曲だけ挙げるとすると?
逢田:「超孤独ライオン」のMVをスローで見ることをおすすめしたいです!いろいろなイメージシーンの撮影をさせていただいたのですが、画面の切り替えが早くて。スローで見たら、今までは注目していなかった細かなシーンも見られて、新たな発見があると思います。
山野:私も「超孤独ライオン」が好きですね。イントロからテンションが上がります。ライブでではファンの皆さんも声を出してくださるので、私たちもパフォーマンスしていて楽しくなるし、いちばん好きです。
逢田:ライブで楽しい曲だからね。ファンの人の声も込みでわかりやすく盛り上がれるし、みんな大好きです。
江角:自分も「超孤独ライオン」ですね。
──ニアジョイの中ではめずらしい曲ですよね。ハードでラウドなメタルになってるので。
江角:自分自身が、ロックもとても好きなので、初めて聴いたときは、“アイドルはこんな曲もできるんだ”という驚きが強かったですが、ライブでいちばん盛り上がる曲になっていて。ステージからお客さんを見ていても、メンバーを見ていても、両方盛り上がっている曲が「超孤独ライオン」だと思っているので、歌っていても会場の一体感を感じるし、いちばん好きだと思います。
──では、アルバムのタイトルはどう感じました。
江角:ここにも意志の強さが現れているなと思いました。
逢田:ニアジョイは無謀で強いなと感じました。
──この後にはどんな言葉がつくと思いますか。ツアーのタイトルも「Absolute」で“絶対”になってます。
江角:ニアジョイは夢を歌っているので、「絶対に叶う」。
逢田:「無謀人」の歌詞に“きっと、きっと、絶対 届く”という歌詞があるので、夢が叶うとか、届くとか、つかむみたいな意味が入るのかなと思いました。
山野:きっと絶対に…勝ち取るかな。
逢田:カッコいいね。
江角:ニアジョイっぽい。
山野:ニアジョイならいけるという自信で満ち溢れたいですね。勝ち取るみたいな感じ、強い気持ちで立ち向かっていきたいなと思います。
■どんな曲でも≒JOYの良さを出せるグループになりたいし、なっていくと思っています
──最後に今後の目標を聞かせてください。
逢田:やっぱりライブパフォーマンスですね。ライブ中にメンバーの顔を見ると、“そんな顔するの?”というような、すごい生き生きしている表情が見えたりします。直接会いに来ないと伝わらないかなと思うので、ライブを強みにしていきたいなと思います。
山野:今はカッコいい楽曲がニアジョイに似合うと思うし、これからもどんどんカッコいい曲を披露させていただきたいのですが、かわいい、元気なニアジョイも見せていきたいし、いろいろな姿を見せられるグループになりたいなと思います。
江角:個々の実力があるグループだと思うので、これから先は、今よりもっともっとパフォーマンス力も上がっていくと思っています。どんな曲にも対応できるし、どんな曲でも≒JOYの良さを出せるグループになりたいし、なっていくと思っています。
INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
楽曲リンク
リリース情報
2024.1.17 ON SALE
MINI ALBUM『きっと、絶対、絶対』
プロフィール
≒JOY
ニアリーイコールジョイ/指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ。「=LOVE(イコールラブ)」、「≠ME(ノットイコールミー)」に続く第3のグループとして誕生。2022年1月30日、オーディションの最終審査が行われ、2022年3月29日、メンバーのお披露目と共に指原莉乃プロデューサー自ら、グループ名を「≒JOY」とすることを発表。2023年9月3日には、パシフィコ横浜 国立大ホールにて、≒JOY 1stコンサート「初めまして、≒JOY です。」を開催し、2023年12月25日〜2024年1月12日には≒JOY 1st Tour「Absolute」にてZepp Haneda(TOKYO)をはじめ全国4箇所でのグループ初のツアーを開催。2024年1月17日にミニアルバム『きっと、絶対、絶対』でメジャーデビュー。「≒JOY 」という名前には、「メンバーと応援してくださるファンの皆さんが出会ったときに喜びを感じて幸せな気持ちになってもらいたい」という指原莉乃の想いが詰まっている。
≒JOY OFFICIAL SITE
https://nearly-equal-joy.jp/