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2021.11.21

山崎育三郎×尾上松也×城田優=“IMY”、『あいまい劇場 其の壱「あくと」』公演レポート

■「2015年の雑談から生まれた企画がこうして実現し、ワクワクしています」(山崎育三郎)

山崎育三郎、尾上松也、城田優の3人が、2015年ミュージカルでの競演を機に、自分たちの感性で、オリジナル作品を製作したいという思いを共有し、3人の名前の頭文字から“IMY”と名付け、2019年より始動したプロジェクト。

その舞台公演・第一弾『あいまい劇場 其の壱「あくと」』が開幕した。

ノンストップの約2時間はぎゅうぎゅうに詰め込まれたおもちゃ箱のよう。音楽監督・桑原まこが率いる生バンドの演奏とともに、歌と芝居がシームレスに展開し、息つく暇がない。福原充則の脚本(第2話を除く)はパンチが効き、台詞の熱量が凄まじい。城田優も脚本(第2話)に初挑戦し、新境地を見せた。成河が初演出とは思えない手腕で、多要素を見事にひとつの物語としてまとめ上げている。

開演前、メイクをし衣裳をつけ、自分でない誰かを演じ始める瞬間。まるで俳優たちの日常の続きを感じられるような演出からいつの間にか4話のオムニバスはスタートする。

第1話「朝ドラオーディション」ではオーディション風景が繰り広げられる。オーディションの後半は即興芝居。お題はTwitterで一般から募集したものだ。この日は最初に自由にポーズをとり、そこから自然な形でお題に添う芝居を始める。

プロデューサーのザキヤマ(山崎育三郎)、俳優の尾上と城田の3人は頭脳をフル回転し、ときに助け合い、絶妙な機転をきかせて大爆笑が起こる。ライブ感がたまらない。

場面は一転、ムーディな雰囲気になり、清水美依紗が「あくと」を歌い出す。ソウルフルな歌声と圧巻のロングトーンが心を揺さぶり、観る者を未知の旅へと誘う。

すると不穏なメロディと口笛が。第2話「Literal thinking」では、謎解きと心理サスペンスとが入り混じり、 観ているこちらも推理に必死になる。

手に汗握ったあとは、皆本麻帆と清水美依紗が「邪なアイ」を軽快に歌い踊る。女と男の駆け引きを思わせるポップソング。こちらまで楽しくなる2人の明るい笑顔に気分がのってくると、導かれるように第3話「1996年の鳥山明」がスタート。

夢と現実の狭間での男たちの葛藤、切なさと擦り傷のようなヒリヒリ感。同時に希望をももたらし、まるで青春活劇のような爽快感が残るから面白い。

第4話「EXシアターのジャン・ヴァルジャン」は大クライマックスとして、とにかく観てのお楽しみ。ダイナミックで演劇愛に溢れ、グサッとくる台詞と歌が詰め込まれ、これまでにない感覚が味わえること請け合いだ。

会見では、「2015年の雑談から生まれた企画がこうして実現し、ワクワクしています」(山崎)、「固定概念にとらわれず、今までにない日本発のエンターテインメントを目指しました」(松也)、「自分たちが楽しい、面白いと思えるもの、そしてミュージカル、コンサート、ショーなど全ての良いところを凝縮したIMYならではの作品、お楽しみいただけると思います」(城田)、「こんなに楽しくていいのかしら?と思ったくらい、稽古場が楽しかったです。IMYと演出の成河さんの自由な発想を毎日見られて幸せでした」(キムラ)、「毎日楽しく自由に、のびのびとやらせていただきました。緑子さんとIMYの御三方が体当たりで大真面目にお稽古している姿が、美しくて素敵でした」(皆本)、「新人で初舞台です。右も左もわからない中でリラックスできる環境を作っていただき、頑張れました。芸歴の長い城田さんでも緊張なさると聞いて安心しています」(清水)、「初めての演出で、場作りが上手いIMYをはじめ、皆さんに助けてもらいました。毎日本気で泣いたり笑ったり、 最終的に僕が一番好きなものができあがったと思います」(成河)と、キャスト、演出家共に抱負を語った。


公演情報

『あいまい劇場 其の壱「あくと」』
日程:2021年11月20日(土)~12月5日(日)
会場:EXシアター六本木
出演:山崎育三郎、 尾上松也、 城田優、 皆本麻帆、 清水美依紗、 キムラ緑子
演出:成河
※前売り券は完売。 当日券は日によって異なる。 詳細は公式サイトでご確認ください。


『あいまい劇場 其の壱「あくと」』公式サイト
 https://imytheater.com