■「さぁ、歌舞伎町荒ぶれ!」(BLUE ENCOUNT・田邊駿一)
4月15日・16日と2日間にわたって開催された『KABUKICHO BLUE FESTIVAL』の大トリのライブイベント『KABUKICHO MUSIC NIGHT』が、4月14日に東京・新宿に新しくオープンした東急歌舞伎町タワーにて行われた。
ライブイベントには、DJ和、崎山蒼志、田邊駿一(BLUE ENCOUNT)が出演。演奏だけではなく、MCの山崎あみと事前にTwitterで募集されたエピソードを織り交ぜたトークも繰り広げた。
■DJ和
イベントは青を基調にした衣装に身を包んだ山崎のオープニングMCでスタートし、まずは日本の音楽を世界に伝道するJ-POP DJ、DJ和がトップバッターとして登壇。Twitterで募集された「#音楽がつないでくれた」のエピソードをもとに10-FEETの「第ゼロ感」に関するトークを繰り広げた。
トークのなかでは高校生でDJを始め、ヒップホップやブラックミュージックを聴いていたという意外な一面も披露した。
その後は、ここはフェス会場なので、好きに楽しんでください!」の合図をきっかけにトークでもあった10-FEETの「第ゼロ感」を1曲目にDJパフォーマンスをスタート。
続いてはサカナクション「新宝島」「Aoi」を立て続けに流し会場を湧かせると、イベントのコンセプトでもある青にちなんで「ここからは青い曲を連発します」と宣言し、いきものがかりの「ブルーバード」、Mrs. GREEN APPLE「青と夏」、DA PUMP「Rhapsody in Blue」、Kinki Kids「カナシミ ブルー」、SMAP「青いイナズマ」、浜崎あゆみ「BLUE BIRD」と畳みかけた。
そして、「青には関係ないが、皆さんとひとつになりたい」というMCからプレイされたB’z「Ultra Soul」で会場の盛り上がりはピークに。再び青のコンセプトに戻り、松田聖子「青い珊瑚礁」、Galileo Galilei「青い栞」、サスケ「青いベンチ」、あいみょん「空の青さを知る人よ」を選曲。
パフォーマンスがクライマックスに向かうと、nobodyknow’s+「ココロオドル」、椎名林檎「歌舞伎町の女王」と歌舞伎町を訪れる人々の気持ちを代弁するようなアンセムを選曲し、ラストは東急歌舞伎町タワーのサウンドロゴも手掛ける、YOASOBI「群青」で熱いパフォーマンスを締め括った。
■崎山蒼志
2番手に登場したのは、山崎とラジオで共演したこともある崎山蒼志。こちらも「#音楽がつないでくれた」をテーマに山崎とトーク。自身が15歳で音楽を始めた頃から21歳になった今でも15歳の頃を見ていたと声を掛けられることもあり、音楽を始めた頃から今まで繋がっていることを実感しているというエピソードを披露した。
トークコーナーを終えると、ギターを片手にまずはアルバム『いつかみた国』に収録されている「ソフト」を披露。東急歌舞伎町タワーに集まった観客の歓声と拍手を受け、2曲目は子供の頃の記憶をもとに作曲した「舟を漕ぐ」を演奏。続いて軽妙なトークを交え、Twitterでのリクエストもあった「潜水」では、メロウな歌声とノリの良いギターの音色に集まった大勢が体を揺らしていた。
その後、間髪なく「嘘じゃない」、石崎ひゅーいと競作した「告白」をパフォーマンス。4月22日から始まるツアーへの想いを語ったあとに、ラストには「Samidare」を披露。日の落ちた歌舞伎町に集まった観客が軽快なギターの音色と崎山の歌声に酔いしれていた。
■田邊駿一(BLUE ENCOUNT)
トリを飾ったのはBLUE ENCOUNTの田邊駿一。トークコーナーでは、中学時代には家族関係もうまくいっていないなか、大晦日の『NHK紅白歌合戦』で聴いた、さだまさしの「大切な人」をきっかけに家族関係が変わり、いまだに支えになっていて、音楽が繋がっているというエピソードを披露した。
トークコーナーを終えると、山崎から「ギターとキーボードの今夜限りのスペシャル編成」と紹介され、まずは田邊本人によるギター弾き語りでの「ポラリス」の演奏が始まった。力強い演奏を終えると「歌舞伎町よろしく、行ける限りの手拍子ちょうだい!」と会場を盛り上げ、「パッドパラドックス」を披露。曲の一部を「さぁ、歌舞伎町荒ぶれ!」と今回に合わせたアレンジをし会場ボルテージを上げた。
MCを挟み3曲目からはキーボードも迎え、椎名林檎の「歌舞伎町の女王」のカバー、「ユメミグサ」を披露。ここでしか聴けない特別なパフォーマンスに観客も酔いしれていた。
MCでは新宿をよく訪れていた下積み時代を振り返り、「好きでい続けているから、ここにいるんだな」「こんな奇跡的な景色があるんだな」と感傷に浸る場面も。
その後、「この日のためのこの曲があるのかと思った」と語ると、今回のイベントのコンセプトにもなっている色を曲名にした楽曲「青」を披露。
最後には一度ステージを降りるも、アンコールに応えサプライズの再登壇。アンコールに答える形で「もっと光を」を歌唱し、全6曲のパフォーマンスを締め括った。
全3組のパフォーマンスが終わると再度山崎が登壇して挨拶し、『KABUKICHO BLUE FESTIVAL』の大トリのライブイベント『KABUKICHO MUSIC NIGHT』が幕を閉じた。
DJ和 OFFICIAL SITE
https://www.j-popper.jp/
崎山蒼志 OFFICIAL SITE
https://sakiyamasoushi.com/
BLUE ENCOUNT OFFICIAL SITE
https://blueencount.jp/