■「聖・朝葉が抱えている人間関係の悩みは学生の方に限らず、大人の方も同じように抱えている方が多いのではないかなと思います」(IMP.佐藤新)
IMP.の佐藤新と渡邉美穂がW主演を務める映画『青春ゲシュタルト崩壊』(6月13日全国公開)より、約2分の本編冒頭映像が解禁された。
本作は、スターツ出版が運営する小説サイト「野いちご」にて、2016年から開催されている小説コンテスト『野いちご大賞』の第5回大賞作品である丸井とまとの『青春ゲシュタルト崩壊』(スターツ出版)を原作とする青春映画。
派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍“痛み”に寄り添える高校2年生の朝比奈聖(あさひな・ひじり)を、IMP.のメンバーでありセンターを務める佐藤新が、自分の顔が認識できない「青年期失顔症」になってしまう間宮朝葉(まみや・あさは)を、女優として幅広く活躍している渡邉美穂が演じる。
印象的な水音とともに、水槽の中を泳ぐたくさんの魚たち。「学校って水槽みたい」と語り始めるのは間宮朝葉。それに対し「水槽?」と疑問を投げかける朝比奈聖の言葉が続き、大勢の生徒が登校する校内の様子と魚たちが映し出されていく。
美しい姿で水槽の中を優雅に泳ぎ続ける魚たちと、生徒が行き交う校内の様子が重なるように描き出される幻想的な映像は、観る者を不思議な魅力で惹きつけ、映画の世界に引き込んでいくとともに、朝葉と聖から紡がれる言葉の数々が心に突き刺さる。
「みんな、狭い世界で溺れないように、置いていかれないように必死に泳ぎ続けている。その中で、人の噂話とか、悪口とか…そういうのをエサにしてお腹を満たしているの」
「そのエサは…毒でしかないな」
「それでも食べちゃうんだよ」
「なんで?」
「生きるためのエサはそれしかないって、生きる場所はそこにしかないって、思い込んでるから――」
他人に合わせ、自分を押し殺してきたことで「青年期失顔症」を発症、悩みを抱えながらも自分自身と向き合い、少しずつ成長していく朝葉が心の底からこぼしたこの言葉は、年齢や性別を問わず、誰にでも、どこにでも当てはまるに違いない。
その他にも、雨のなか、ひとりで鏡を覗き込む朝葉の姿や、夜のプールでうつむく淋しげな聖の様子も合わせて映し出されており、この先ふたりが出会い、互いに影響を与えていくなかで、その表情がどう変わっていくのかも気になるところだ。
朝葉の言うエサを「毒でしかないな」と言えるまっすぐさと、穏やかに、包み込むように朝葉を気にかける言葉を繋げる聖の優しさも感じられる貴重な本編冒頭映像をぜひチェックしよう。
■IMP.佐藤新 コメント
(原作を読んで)信じられないぐらいグサグサ刺さりました。学校ならではの甘酸っぱさや爽やかさもあるんですけど、聖・朝葉が抱えている人間関係の悩みは学生の方に限らず、大人の方も同じように抱えている方が多いのではないかなと思います。色んな要素が詰まった作品だと感じました。(映画を)観終わった後は、新しい自分になったような、自分の殻を破るきっかけになるような作品になったと思うので、色んな方に観て欲しいです。■渡邉美穂 コメント
(原作を読んで)生きていく中で人は誰もがコミュニティに所属していて、それぞれの人間関係があると思うのですが、その中で、自分はこうでなきゃいけない、みたいな考え方に縛られていたこともあって…。でも本当は選択肢ってたくさんあって、その時自分がどれを選んでもいいんだよっていうのを認めてくれた気がするんです。自分が思っている以上に世界って広いんだよ、と教えてくれる作品だなと思います。この作品を観て、少しでも頑張ってみようかなとか、励みになるような作品になればいいなと思っています。
映画情報
『青春ゲシュタルト崩壊』
6月13日(金)全国公開
出演:佐藤新(IMP.) 渡邉美穂
田辺桃子 新井美羽 水橋研二 濱田龍臣 藤本洸大 河村ここあ 福室莉音 愛来
戸田菜穂 / 瀬戸朝香
原作:丸井とまと『青春ゲシュタルト崩壊』(スターツ出版刊)
主題歌:マルシィ「青空」
脚本:三浦希紗
監督:鯨岡弘識
配給:NAKACHIKA PICTURES
(C)映画「青春ゲシュタルト崩壊」製作委員会
映画『青春ゲシュタルト崩壊』作品サイト
https://seishun-gestalt.jp

