■「高校生の頃、父が原爆病院に入院していて、帰り道にふらっとクスノキの前に立ち寄っていたんです」(福山雅治)
福山雅治のロングインタビューが、7月30日放送のNHK総合『クローズアップ現代』にて放送される。
「自分の歌が、子どもたちによって合唱されるなんて――。まったく想像していなかった現在地、いちばん驚いているのは僕自身です」。長崎出身のシンガーソングライター、福山雅治がそう語る楽曲「クスノキ」。2014年に発表されたこの歌が2025年、被爆80年の節目にあたる長崎の平和祈念式典で合唱される。
原爆で焼かれ、枯れ木同然になりながらも朽ち果てることなく、奇跡的に今も生き続けている山王神社の“被爆クスノキ”。その姿に心を重ね、福山が生み出したこの歌は、“平和の歌”として静かに広がり、今では市民の間で歌い継がれ、学校でも歌われるようになった。
番組では、福山がこの曲を生み出すまでに歩んできた“デビューからの葛藤”や“歌の完成”までの道のりをロングインタビュー。
デビュー当初、自身のルーツである長崎を歌った楽曲はほとんど届かず、「自分にはまだ表現の力も経験もなかった」と話す福山。けれど、その“できなかった”悔しさと向き合い続け、時間をかけて磨き上げた言葉とメロディが、今、子どもたちの声と重なりあらたな広がりを見せている。
“我が魂は この土に根差し”と、歌詞の主語を“人間”ではなく“樹木”に置いたことで、一気に曲を書き上げることができたと振り返る楽曲の誕生秘話も。自身のルーツである長崎で育まれた平和への想いと家族との記憶、さらにはNHKの番組で世界の大自然と向き合った経験まで、「クスノキ」に至る軌跡を丹念に辿っていく。
そして今、「音楽は、樹木よりも長く生きるかもしれない」という気づきとともに、自身の歌を“みんなの歌”として未来へ託す福山の姿をじっくりと見つめる。
■福山雅治 インタビュー抜粋
Q. 個人的な体験と“クスノキ”との出会い
高校生の頃、父が原爆病院に入院していて、帰り道にふらっとクスノキの前に立ち寄っていたんです。自分の無力感でいっぱいだったけれど、この木は、ずっとそこにいて、500年いろんなものを見てきたんだなって。何か、包まれているような気がしたんです。Q. “みんなの歌”になった今
“僕の歌が、あなたの歌になって、みんなの歌になった”。2025年の今年、それを実感しました。自分の手を離れて、次のフェーズに入ったんだなと。
番組情報
NHK総合『クローズアップ現代 福山雅治ロングインタビュー「“我が魂は奪われはしない”福山雅治響き合う歌と平和(仮)」』
07/30(水)19:30~19:57
配信:NHKプラスにて08/06(水)まで見逃し配信
リリース情報
2025.06.30 ON SALE
DIGITAL SINGLE「クスノキ-500年の風に吹かれて-」
『クローズアップ現代』番組サイト
https://www.nhk.jp/p/gendai/
福山雅治 OFFICIAL SITE
https://fmsp.amob.jp/


