桑田佳祐発案のイベント『九段下フォーク・フェスティバル’25』に前座として出演を果たした“流し”のシンガーソングライター・田内洵也が、同イベントにて歌唱した楽曲「深川のアッコちゃん」を、11月19日にタワーレコード限定シングルとしてリリースすることが発表された。
■桑田佳祐が「夏 螢介」として、楽曲を全面プロデュース!
田内洵也は、1989年長野県生まれのシンガーソングライター。幼少期からビートルズに憧れ、中学時代のギター購入をきっかけに、当時親の転勤の都合で住んでいたタイ・バンコクのストリートで弾き語りを始めたことが音楽の出自。その後、都内近郊のBarで客のリクエストに応じて歌うストリートミュージシャン=“流し”として演奏することを中心とした音楽活動を本格化。2025年現在も、各地の酒場で夜な夜な歌声を響かせている男だ。
そんな田内に突然、千載一遇のチャンスが転がり込む。自身が“流し”として演奏をしていたBarの常連客のひとりが、なんと桑田佳祐。2017年にBarで出会うと、それ以来、幾度か客として桑田は田内の歌を聴くこととなる。ブルース、カントリーミュージックの影響を受けた田内の歌声、そして奇しくも桑田佳祐に強く影響を受けてきた彼の音楽を気に入っていた桑田が、数年の時を経て2025年春、「俺が一曲面倒みてやるよ」と田内に声を掛けた。まさかまさかの、桑田佳祐に楽曲プロデュースをしてもらう前代未聞の展開となったのだ。
2024年に自主制作で田内がリリースしたアルバム『Traveling Man』に収録されていた楽曲「深川のアッコちゃん」は、田内が20代前半で上京し、隅田川沿いに暮らしていた頃を思い出して作られた下町情緒あふれる人情劇を描いた1曲。この曲にとりわけ可能性を感じていた桑田が、この曲をリアレンジすることを提案。自身で命名した作家風名義「夏 螢介」として、なんと楽曲を全面プロデュース。提案から日も経たないうちに、桑田佳祐の活動をサポートする最強のミュージシャン陣をスタジオに揃え、楽曲を新録。「深川のアッコちゃん (produced by 夏 螢介 a.k.a. KUWATA KEISUKE)」として生まれ変わった。
そして10月12日、東京・日本武道館ではTOKYO FMの開局55周年とTOKYO FM/JFN全国38局ネットで放送されているラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』30周年を記念した、一夜限りのスペシャル・イベント『九段下フォーク・フェスティバル’25』が、開催。ギター1本でも楽しめる“大衆音楽=フォーク”への敬意を九段下から届けるスペシャルイベントとして桑田が発案した前代未聞の音楽祭だ。8月下旬の同番組で発表され、翌日にチケット販売が開始されるやいなや応募殺到により即完。当初は“桑田佳祐 他ゲストあり(当日発表)”とだけ発表されていたが、今日までに唯一情報が明かされたのは、前座(オープニングアクト)として田内洵也が大抜擢されたということ。そして田内は武道館の大舞台で、アコースティックギター一本とその歌声で「深川のアッコちゃん」を披露し、9,000人のお客さんから大喝采を浴びた。
田内が舞台を後にすると、司会の口から桑田プロデュースによる「深川のアッコちゃん (produced by 夏 螢介 a.k.a. KUWATA KEISUKE)」が11月19日にタワーレコード限定シングルとしてリリースされることが発表された。それに伴い、新たなアーティスト写真とCDジャケットも公開。同時に、全国のタワーレコードやタワーオンラインで予約が開始となった。
田内は本楽曲がリリースされることが決定したこと受けて、コメントを寄せている。
■田内洵也 コメント
かねてより敬愛してやまないミュージシャン・桑田佳祐さんに楽曲プロデュースを担っていただけるなんて!これは果たして夢ではないのでしょうか!?
いまだに、信じられない気持ちでいっぱいですが、音楽をやっていてこんなに幸福なことはございません。桑田さんに心より感謝を申し上げると共に、いただいた貴重なチャンスと期待に応えるべく、全身全霊でこの曲を大事に歌って参ります。
“流し”という特殊な経験を通して見てきた土地土地の人間模様、風土、文化、情感。それらをギターと歌で表現することにこだわってきたことで、たまたま掴んだ奇跡。不器用だが実直に音楽に向き合ってきた男の、壮大な音楽ドキュメンタリーが、今、始まる。
■リリース情報
2025.11.19 ON SALE
SINGLE「深川のアッコちゃん (produced by 夏 螢介 a.k.a. KUWATA KEISUKE)」
※タワーレコード限定シングル
■関連リンク
田内洵也 OFFICIAL SITE
https://www.junya-tauchi.com/
