映画『愚か者の身分』(10月24日公開)より、北村匠海、綾野剛、林裕太、⼭下美⽉が演じるキャラクター映像が⼀挙解禁された。
■4人それぞれが抱える、闇と希望
⼈間ドラマを巧みに描くことに定評のある永⽥琴監督が、主演に北村匠海、共演に綾野剛、林裕太の豪華実⼒派キャストを迎え、愛を知らずに育った3⼈の若者たちの⻘春と、闇ビジネスから抜け出す3⽇間を描く逃亡サスペンス『愚か者の⾝分』。第30回釜⼭国際映画祭で北村匠海、林裕太、綾野剛の3⼈が揃って最優秀俳優賞を受賞したことも話題となっている。
このたび公開されたのは、<拭えない過去を持ち、闇バイトで⽣計を⽴てる>タクヤ(北村匠海)、<愛情を知らずに育った、タクヤの弟分>マモル(林裕太)、<淡々と闇を⽣きる、裏社会の運び屋>梶⾕(綾野剛)、<闇ビジネスに加担するパパ活⼥⼦>希沙良(⼭下美⽉)が、それぞれ抱える闇と希望を捉えたキャラクター映像。
タクヤ編は「過去を捨てたかったのはお前だろ」というひと⾔からスタート。“客”に対して冷酷な表情を⾒せる⼀⽅、弟のようにかわいがるマモルには「⼀緒に抜けさせてあげなきゃダメだと思って」と語りかける優しさが垣間⾒え、闇の中でしか⽣きられなかった彼が抱える悲しみの記憶と、わずかに信じる未来・マモルへの希望が交錯する。
マモル編は他⼈を極端に恐れていた彼が「カラオケ⾏きたい!」とタクヤに⽢えられるほど⼼を許すようになっていく様⼦が映し出される。“ずっとこの⽇々が続くと思っていた”。だが、そんなマモルの希望を打ち砕くように、周囲には流れる不穏な空気。「マモル、幸せになってくれ」――囁くようなタクヤの⾔葉、そしてマモルが号泣する理由とは? 不器⽤ながらも深い愛情で結ばれた、ふたりの関係も切り取ったものになっている。
梶⾕編は、すべてを達観し、闇の世界を飄々と⽣きていた男が、再び“熱”を取り戻していく姿が。「めんどくせえ…」そう吐き捨てながらも、タクヤを思いやり、全⼒で戦う梶⾕の姿は、滲み出る優しさと覚悟が胸を打つ映像になっており「梶⾕さんしか信⽤できなくて」。最後にタクヤが呟くその⾔葉も、梶⾕の内奥にある情の深さを静かに捉えている。
希沙良編は「ちょっといい話があるんだけど」「あざす︕」。⼀⾒軽やかに<闇ビジネス>に加担する彼⼥の姿を通して、内に抱える葛藤を映し出す。「無理なんだけど、ああいう⼈だますの」と罪悪感に揺れながらも、突き刺さるタクヤの⾔葉――「他⼈の⼈⽣より⾃分だろ」。だが、泣き顔から⼀転、<⾃分を守るため>の強い決意を宿した希沙良の視線が、切なさすら感じさせる映像となっている。
■【動画】映画『愚か者の身分』キャラクター映像
■岩井俊⼆、磯村勇⽃、川村元気ら各界著名⼈や、全国の劇場スタッフが“今観るべき映画”として本作を絶賛
岩井俊⼆、磯村勇⽃、⽷井重⾥、宇梶剛⼠、染井為⼈、細⽥佳央太ら、著名⼈から寄せられた絶賛コメントも解禁。
永⽥琴監督の“師匠”でもある岩井俊⼆(映画監督) からは「プロメテウスのような、イカロスのような、オイディプスのような。男たちの逃⾛劇は神話のように残酷で美しかった」、磯村勇⽃(俳優)からは「彼らは本当に愚か者なのか。それとも時代に翻弄された等⾝⼤の若者なのか。スクリーンの向こうは、僕らのすぐ隣だ。想い、想われ、もがく彼らの『⽣』は、痛いほど胸に突き刺さってくる」 、⽷井重⾥(ほぼ⽇代表)からは「観ている者の⼼臓をどくどく動かすサスペンス映画だし、⽬から⽔を流させる友情映画だし、いいも悪いもなく愚か者たちと過ごす夜を過ごした」、宇梶剛⼠(俳優) からは「握りしめた掌を開き、切符を眺めてる。寂しさ、悔しさ、恥ずかしさ…⼈⽣って そんなもんか?『愚か者の⾝分』に命の⾏き先など描かれてはいない。望もうと望むまいと観た者は⼈⽣の「切符」 を渡される。嫌ならば神⽥川に捨ててしまえ」、川村元気(映画『8番出⼝』監督)からは「俳優たちが死の匂いを纏いながら⾊気を放っている。永⽥琴監督のフィルム・ノワールには、⼈への愛情が溢れていた」、染井為⼈(⼩説家)からは「彼らにどうか救いをーーそう願わずにいられなかった。 彼らはたしかに愚か者かもしれないが、ぼくには切り捨てられない。 ぶん殴って、抱きしめてあげたい」、細⽥佳央太(俳優) からは「たった⼀歩踏み⼊れただけで、⼀瞬にして違う世界へと⼊り込んでしまう。それが善悪だけで区別しきれないのは、ただ美しさを求めて⽣きた3⼈の姿を観たからだろう。 いつだって他⼈事ではないテーマが多くの⽅に届きますように」他。
さらに、観客のいちばん近くにいる“映画通”全国の劇場スタッフからも本作へのエールが続々と到着。詳細は公式サイトをチェックしよう。
■映画情報
『愚か者の身分』
10月24日(金) 全国公開
出演:北村匠海
林裕太 山下美月 矢本悠馬 木南晴夏
綾野剛
監督:永田琴
脚本:向井康介
原作:西尾潤『愚か者の身分』(徳間文庫)
主題歌:tuki.「人生讃歌」
配給:THE SEVEN ショウゲート
(C)2025 映画「愚か者の身分」製作委員会
■関連リンク
映画『愚か者の身分』作品サイト
orokamono-movie.jp