倍賞千恵子と木村拓哉が共演する映画『TOKYOタクシー』(11月21日公開)より、“ハウルコンビ”の親密な関係性を思い起こさせる、すみれ(倍賞)と浩二(木村)の旅路を映し出した本編映像が解禁となった。
■すみれ(倍賞)の孤独×受け止める浩二(木村)の優しさ
実写作品では初共演となるが、ジブリ映画『ハウルの動く城』でソフィー役とハウル役として共演経験のある倍賞と木村。そんなふたりが21年ぶりの共演を果たす本作より本編映像が解禁。
映像では、最初はギクシャクしていたすみれと浩二が、“たった1日の旅”の終盤で、特別な絆へと結びつく瞬間を映し出している。
華やかな横浜の繁華街を歩くなか、すみれが「ねえ、浩二さん。腕を組んでもいいかしら、あなたと」とうれしそうにお願いすると、「どうぞ」と腕を差し出す浩二とのやりとりは、壮絶な人生を歩んできたすみれの孤独と、それを受け止める浩二の優しさが交差し、穏やかな表情で歩くふたりの姿からは温かい余韻を感じさせる。浩二と出会えたことへの感謝と、旅の終わりが近づく切なさを感じさせ、長年にわたり人々の機微を描き続けてきた山田洋次監督ならではの繊細で心温まる人間ドラマが凝縮された場面となっている。
2004年公開のスタジオジブリ映画『ハウルの動く城』でソフィーとハウルとして出会った当時を振り返り、倍賞は「あの時はひとりずつアフレコする予定で、木村さんとは色々なお話ができなかったです。鈴木敏夫プロデューサーにお願いして、1日だけ一緒の場面でアフレコしました」と、木村と顔を合わせてコミュニケーションを取るためにスケジュールの調整をプロデューサーに直談判していたことを告白。
そんな倍賞の粋な計らいにより“たった1日”の倍賞と木村の同日収録が実現したが、このことを事前に知らされていなかった木村は「目の前にエプロンをしている宮崎駿監督がいて、下駄を履いた鈴木敏夫さんというプロデューサーがいて、ついに現れた倍賞千恵子さんとなったら、そりゃ話せないですよね」と当時を回顧。どんなにプレッシャーのかかる仕事でもクールかつ真摯にこなし、“緊張とは無縁”と思わせる木村拓哉。すべてのセリフを暗記し、台本を持ち込まずに収録に臨むなど、声優初挑戦でジブリ作品の主人公を演じるというプレッシャーさえも原動力に変えてしまう完璧ぶり。そんな木村でさえ、大女優・倍賞千恵子、巨匠・宮崎駿、そしてヒットメーカー・鈴木敏夫という超大御所たちが集結した現場では、さすがに緊張で頭が真っ白になっていたという。
まるでソフィーとハウルが時を越えて現実の世界で再会したかのような、ふたりにしか生み出せない特別な雰囲気に包まれた『TOKYO タクシ-』に注目だ。
■【動画】映画『TOKYOタクシー』本編映像
■映画情報
『TOKYOタクシー』
11月21日(金)全国ロードショー
出演:倍賞千恵子 木村拓哉
蒼井優 迫田孝也 優香 中島瑠菜
神野三鈴 イ・ジュニョン マキタスポーツ 北山雅康 木村優来
小林稔侍 笹野高史
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:映画『パリタクシー』(監督:クリスチャン・カリオン)
配給:松竹
(C)2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会
■関連サイト
映画『TOKYOタクシー』作品サイト
https://movies.shochiku.co.jp/tokyotaxi-movie/