『GAN-BAN 25th Anniversary Special Exhibition TIME CAPSULE 2025: A FUJI ROCK Odyssey ― 時空を超えるフジロック展 ―』がPARCO MUSEUM TOKYOにて12月26日より開催される。
日本の音楽フェスの源流『FUJI ROCK FESTIVAL』。自然と音楽の共生を目指す日本最大級の野外ロックフェスティバルの歩みとともに、音の磁場を築いてきたオフィシャルショップ岩盤/GAN-BANが、25周年を記念して特別展を開催。“音の記憶”が眠る新潟県・苗場ノ森から、タイムカプセルを発掘。その残響を、冬の東京・渋谷PARCOで甦らせる。
■『GAN-BAN 25th Anniversary Special Exhibition TIME CAPSULE 2025: A FUJI ROCK Odyssey ― 時空を超えるフジロック展 ―』展示概要
展覧会のロゴは、NASAのボイジャー探査機に搭載された「ゴールデンレコード」に着想を得たもの。左のカプセルは映像データの走査線、右のカプセルは音声波形を象徴している。デザインを手がけたのは、展覧会キュレーター/アートディレクター・半田淳也。会場は3つの展示室に分かれ、来場者を音と記憶の旅へと誘う。
■記憶への入口
展示の導入となるこの部屋では、初代GAN-BAN NIGHTのVJでもある映像監督・関和亮による作品が、タイムカプセルの世界へと来場者を引き込む。映像は、静かに、しかし確かに、記憶の奥にある、あの“夏への扉”を開いていく。
■タイムカプセル
ここは、まさにタイムカプセルの内部。過去に向かって遡っていく電車に導かれた空間には、フジロックの歴史的な写真をプリントしたTシャツ(非売品)232枚と膨大な数のフジロック・オフィシャルグッズが、まるで“記憶の部屋”のように展示されている。来場者がすべての写真や展示物を見つけるには、部屋中を(ウンザリするほど)“探査”し、“探索”する必要がある。
幾層にも積み重ねられたフジロックの記憶。美術作家・松本千広の手によって、乱雑で非現実的に“モノ”が配置され、それはひとつの舞台背景であり、まるで映像の一場面のよう。
その中には、フジロックのメインビジュアルを手がけるグラフィックデザイナー・渡辺明日香のデザインや、GAN-BAN SQUAREのVJを担当しているビデオチーム・最後の手段の映像が散りばめられている。
音の記憶をさらに呼び覚ます音響演出は、『GAN-BAN NIGHT』を象徴するDJ/プロデューサー/ミュージシャン・SUGIURUMNが担当。彼がメンバーとして活躍するTHE ALEXXの約4年半ぶりにリリースされたニューシングル「Beautiful Surrender」は、岩盤/GAN-BAN25周年記念シングルとして制作された。アートワークは展覧会のキュレーター・半田淳也が手がけ、本展のテーマソングとも言える1曲。
■現在、そして未来へ
ここでまず出迎えるのは、岩盤/GAN-BANの初代店長であり、現代美術家として活躍するShohei Takasakiによるキャンバスコラージュ作品。GAN-BAN NIGHTのフライヤーや、これまでに制作されたTシャツが層をなして重なり合い、“岩盤/GAN-BANの時間の過去と未来”が一枚の作品として凝縮されている。
その向かいには、フジロック2025で公開された本展覧会のティザーを制作したグラフィックデザイナー・Kamikeneによる音波のインスタレーション作品が設置される。
展示の最後は、最後の手段が手がける、時空を越えるような映像作品が。現代のフジロックから未来に向けての展望を想起させる作品。展示を抜けた先には、この展覧会限定のスペシャルミュージアムショップが登場する。
2025年のフジロック・オレンジエコーにて、橋の下世界音楽祭チームと共に木工のステージを制作したZERO ACTION ARCHITECTによるアーチ状のオブジェが空間を彩る。
ここでは、本展オリジナルグッズに加え、共に後の伝説としてそのステージを目撃した人たちの語りぐさとなった『フジロック’98』のステージがプリントされたブランキー・ジェット・シティ、ミッシェル・ガン・エレファントとのスペシャルコラボTシャツが発売される。さらには有名ブランドが集う“フジロックコレクション”の2018年から2025年までのラインナップを、本展限定のスペシャルプライスで紹介。各アイテムは数量限定となる。
なお、スペシャルミュージアムショップで販売されるどの商品も、フジロックをモチーフに過去と現在をつなぐデザインとなる。詳細は展覧会サイトまで。
■イベント情報
『GAN-BAN 25th Anniversary Special Exhibition TIME CAPSULE 2025: A FUJI ROCK Odyssey ― 時空を超えるフジロック展 ―』
12月26日(金)〜2026年1月12日(月・祝)東京・PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)
展示キュレーション・アートディレクション:半田淳也 / Junya Handa
展示参加アーティスト:関和亮 松本千広 渡辺明日香 最後の手段 SUGIURUMN Kamikene Shohei Takasaki ZERO ACTION ARCHITECT
■【画像】展覧会 関連画像
■関連リンク
展覧会サイト
https://art.parco.jp/


