サカナクションの山口一郎に密着したドキュメンタリー番組『山口一郎 “うつ”と生きる 紅白完結編』が、12月30日26時18分よりNHKで放送されることが決定した。
■オンエアは『紅白』の本番17時間前
『山口一郎 “うつ”と生きる 紅白完結編』は、2024年に『NHKスペシャル』で放送された、サカナクション山口一郎のドキュメンタリーに追加取材を加えた、99分サイズの続編。
サカナクションは、12月31日に放送される『第76回NHK紅白歌合戦』に出演。2015年に発表した代表曲「新宝島」そして2025年に大ヒットした「怪獣」を披露する。実に12年ぶり、2回目の出場となる『紅白』。だが、フロントマン山口一郎のこれまでの道のりは、決して楽なものではなかった。
2022年7月から、サカナクションは2年間にわたり活動を休止。ボーカルを務める山口が、うつ病を患ったためである。山口はこの間、うつ病を抱えながらどう音楽を続けていくか、模索してきた。そこで生まれたのが、2025年2月に発表され、アニメ『チ。―地球の運動について―』(NHK総合で放送)のオープニング曲・主題歌となった「怪獣」だ。「怪獣」は、現在、ストリーミングでの累積再生数が3.2億回を突破、歴代最高の再生数を記録している。その後、サカナクションは2年ぶりの全国ツアーに挑戦し、完全復活を遂げた。
NHKスペシャルでは『山口一郎 “うつ”と生きる〜サカナクション 復活への日々〜』(2024年5月5日放送)『山口一郎 “うつ” からの再出発〜サカナクション「怪獣」との格闘〜』(2024年10月25日)で、うつ病を抱えながら音楽活動を続ける山口に密着。その中で「怪獣」の創作活動に取り組む山口の姿をドキュメントしてきた。結局、番組では「怪獣」を完成させることができず、ワンコーラスのわずか2分3秒の演奏という未完のパフォーマンス、無念のラストシーンで終わる。
2025年11月14日『第76回NHK紅白歌合戦』の出場歌手発表の知らせを聞いて、番組は再び山口の取材を開始。前回の取材から1年半あまり、山口は現在“うつ”とどのように向き合い、音楽活動を続けているのか、未完の「怪獣」はどのように完成に至ったのか、そしてサカナクションは『紅白』でどんなメッセージを伝えようとしているのか――。
山口は『紅白』出場の発表当日、自身のSNSで「山の尾根の上を歩くように、上がったり下がったり揺れ動いてきたここ数年の葛藤」という表現でこれまでの日々を振り返っている。今回番組では、山口に独占ロングインタビューを行い、その心の稜線を描いていく。さらに、サカナクションの『紅白』本番に向けたリハーサルに密着取材、メンバーの想いにも迫る。
番組のオンエアは『紅白』の本番17時間前。15人にひとりがうつ病を抱えていると言われる、日本。山口一郎の“うつ”とともに生き、歌い続ける姿は、今を生きる私たち自身の物語でもある。
■サカナクション山口一郎 コメント
今回のドキュメンタリーで「自分たちがどう生きてきているか」、「どんなふうに音楽を作ってきているか」という背景にあるストーリーをたくさんの人に観ていただいたことで自分たちの曲の聴かれ方が変わることを実感しました。
しんどい日々の中で作ってきた音楽がたくさんの人に聴かれることになったのは本当に報われましたし、感謝の気持ちが強いです。
『紅白歌合戦』のステージでは“うつ”という同じ病気で苦しんでいる人たちだったり、病気ではなくても今本当に苦しんでいる人たちに対して、サカナクションの音楽を少しでもお届けできたらと思っています。
■【画像】『山口一郎 “うつ”と生きる 紅白完結編』場面写真
■番組情報
NHK『山口一郎 “うつ”と生きる 紅白完結編』
12/30(火)26:18~27:57
※NHK ONE(新NHKプラス)にて同時・見逃し配信予定
出演:サカナクション(山口一郎/岩寺基晴/草刈愛美/岡崎英美/江島啓一)
語り:糸井羊司(NHKアナウンサー)
■関連リンク
『山口一郎 “うつ”と生きる 紅白完結編』番組サイト
https://www.nhk.jp/g/music/blog/l5ksef6d8/
『第76回NHK紅白歌合戦』番組サイト
https://www.nhk.or.jp/kouhaku/
サカナクション OFFICIAL SITE
https://sakanaction.jp/








