佐久間大介(Snow Man)と日村勇紀(バナナマン)がMCを務める日本テレビ『サクサクヒムヒム ☆推しの降る夜☆』(毎週土曜 23時30分~)。
5月9日の放送では、いまや国境を越え、世界に大きな影響力を持つ日本のアニメの成長を支える「アニメ制作会社」にスポットを当て、深掘りした。
■“作品ではなく会社で選ぶ”時代へ
テーマのヒントとしてアニメの設定画や原画が差し出されると、佐久間のテンションは一気に上昇。手に取りながら「これは『チェンソーマン』ですね」「これあれだ、『転スラ』(『転生したらスライムだった件』)だ。で、これ『葬送のフリーレン』」と、次々に作品名を言い当てていく。
そして今回のテーマがアニメ制作会社だと知るや、「いや~、うれしいなあ!」と大喜び。さらに「日本の宝の人たちですからね」と、熱い思いも口にした。
現在、年間に制作されるアニメは判明している300タイトル以上。それを生み出す制作会社には、それぞれ異なる魅力や個性があるという。
推しの魅力を教えてくれるキャラクター“おしつじさん”のひとり目は、秋葉原発のアイドルグループ「でんぱ組.inc」メンバーとして活躍していた古川未鈴。彼女の夫は漫画家で、アニメ制作がきっかけで知り合ったそう。
そして、ふたり目の“おしつじさん”は、アニメ研究歴は50数年という驚異の年数を誇り、現在はZEN大学の教授としてアニメ産業の講義を行う氷川竜介。
氷川は、原作ではなく制作会社をきっかけに視聴作品を選ぶことも多いという。その話に日村が「え~、会社から?」と驚くと、佐久間は「あるんですよ。ここがやっているんだったら間違いないみたいな」と応じた。
番組では、3つの推しポイントで「アニメ制作会社」を深堀り。
■推しポイント1「知られざる舞台裏! アニメの“盛り上がり”は設計で決まる」
古川によれば、現在日本には、判明しているだけでも約300社のアニメ制作会社が存在するそう。近年は劇場版『鬼滅の刃』が世界興収1,000億円を突破するなど、日本のアニメは世界的にも高く評価されている。
そこでまずは制作の流れを知るべく、おしつじさんたちがアニメ制作の工程を解説。「企画・脚本・デザイン」「原画&動画」「編集」など複数の工程に分かれ、それぞれを各分野のプロフェッショナルが担当していることなどが紹介された。
なかでも重要な役割を担う絵コンテについて、氷川は「原作にはない要素をどのようにしていくかを書いた設計図」と語る。読者の想像力にゆだねる余地のある漫画と異なり、アニメでは時間の流れやカメラワークまで緻密に設計するため、制作会社のセンスやこだわりが作品の盛り上がりに大きく影響する。
例えば『転生したらスライムだった件』の漫画版では、主人公と敵が見つめ合うシーンは3コマで描かれている。一方アニメ版では、「カメラを近づけていく」「風が吹く」といった演出が加わり、緊張感が徐々に高まる様子が表現されている。
その違いを目にした佐久間は「漫画読んだときと同じ雰囲気は伝えつつ、さらにより幅を広げるためのってことですよね」と、アニメならではの表現に感心していた。
■推しポイント2「“変態級”のこだわりも…制作会社ごとの違いとは」
続いては、おしつじさんたちが注目する制作会社を紹介。まず挙げられたのは「マッドハウス」。氷川によると、人の喜怒哀楽を絵で表現する力にたけた会社だという。
その丁寧な作り込みは『葬送のフリーレン』にも生かされているが、同作ではテレビアニメでは省略されがちな“ある表現”にも、あえて踏み込んでいる。
氷川に「それ、なんだと思います?」と尋ねられたサクヒム。しばらく悩み、佐久間が「『フリーレン』って、すっごい時間をゆっくり感じるアニメなんですよ」「正直、省かなきゃいけない移動するだけのシーンとか、そういうのを入れてくる」と推察すると、なんとこれが大正解。
キャラクターが歩く作画は、それぞれに個性を出す必要があるため難しく、アニメでは足を隠しているカットが比較的多くなる。しかし『葬送のフリーレン』では、そうした場面も積極的に描き、旅の情感を深く表現しているのだ。
続いて紹介された「ufotable」は、社内一貫で制作するセクションを持つのが特徴の会社。CGも外注せずに制作することで、作画との高い一体感を実現している。
その強みは『鬼滅の刃』の無限城へ落ちていくシーンにもあらわれており、VTRを観た日村は「これ、絵なんだもんなー」「いや、すげえわ」と、完成度の高さに驚いていた。
さらに、アクション作画で欠かせない存在として紹介されたのが「MAPPA」。ダイナミックな表現に定評があり、実力派クリエーターが集結している。
象徴的なのが『劇場版チェンソーマン レゼ篇』のクライマックスの格闘シーン。氷川は「いろんな現象がいっぺんに起きているのをですね、手描きで緻密に丁寧に描いている。ほぼほぼ手描きアニメーションのパワーで見せているってところがすごいんですね」と語った。
佐久間も「変態くらいいってますよね。ここの制作会社は」と同意し、“にじみ”などを生かした力強い表現についても絶賛した。
最後に紹介された「動画工房」は、美少女の表現や光の演出に定評があり、近年は『【推しの子】』で注目を集めている。同作では「カラースクリプト」という役職を取り入れ、色彩設計で作品の盛り上がりを演出している。
白黒の漫画では、読者が場面の雰囲気などを想像で補う部分も多い。そこでアニメ版の同作では、原作の印象を損なわないよう、そのカラースクリプトが色や演出で緻密に再構築している。
最近のアニメでは、キャラクターの瞳に光を描き込む表現が増えているそうだが、『【推しの子】』ではその傾向が特に顕著で、氷川は“もはや宇宙のようになっている”と表現。「銀河系みたいな。『この星の数には、まいりました』みたいな業界関係者の言葉があるくらい」と、そのこだわりの強さを賞賛した。
■推しポイント3「サクヒムが“アニメ演出”に挑戦!」
最後は、専門学校「HAL」の協力のもと、サクヒムふたりがアニメ演出に初挑戦。生徒の卒業制作である戦闘シーンに、佐久間と日村が独自の特殊効果を加えていった。
衝撃波を放つ怪物をより強く見せるため、色の反転やブレの演出を加え、迫力を強化。手軽にエフェクトを加えられる操作に驚きつつ、日村は「これ、こだわり出したらキリがないんだよね」と思わず本音を漏らした。
試行錯誤の末、ついに迫力あるワンシーンが完成。加工前との違いは歴然で、日村は「面白いね」と感心し、佐久間は「いや~、強そうだな」と満足げな表情を見せた。
アニメの制作現場の魅力にすっかり引き込まれたサクヒムのふたり。そんななか、古川が「なぜアニメ制作会社が推されているか、わかっていただけたでしょうか?」と問いかけると、佐久間は「もっと紹介したいのいっぱいあるよ!」「『P.A.WORKS』とか『CloverWorks』とかさ、他にも『京都アニメーション』とかさ」と他の制作会社名を挙げた。
サクヒムのふたりはアニメ制作会社の奥深さに触れ、その興味はさらに広がっていくのだった。なお、Tverでは地上波未公開シーンを含む特別版を無料配信中。
■番組情報
日本テレビ『サクサクヒムヒム ☆推しの降る夜☆』
毎週土曜 23:30~
※放送後からTVerにて無料配信
出演:佐久間大介(Snow Man) 日村勇紀(バナナマン)
■関連リンク
『サクサクヒムヒム ☆推しの降る夜☆』番組サイト
https://www.ntv.co.jp/sakuhimu/
Snow Man OFFICIAL SITE
https://starto.jp/s/p/artist/43
https://mentrecording.jp/snowman/

